バスケ素人がバスケシーン書いてたら長くなっちゃいました。
これは難産でした。
学校の授業が終わり、放課後になると家に帰宅する者と部活動に精を出す者と別れる。
そして、体育館ではダンダンと磨き上げられた床にボールが打ち付けられる音が鳴り響く。
体育館の中を覗き込んで見ると、1年生と2年生の合同による試合が行われていた。
どうやら、練習内容としては2年生が合同で試合をすることで、1年生の実力や得意なポジションを確かめるのが目的のようだ。
コート外では顧問の監督が椅子に座りながら試合の流れを見学し、マネージャーらしき女生徒がノートに選手の動きや技量を書き込んでいる。
試合の流れとしては2年のレギュラーが所属している赤チームの方が有利のようで、点差は10点以上も開いている。
試合時間も残り数分、もはや白組の勝機が無くなりかけた時だ。顧問である黒鉄が試合を止める。
「一旦ストップだ。白の16番、交代だ」
白組みチームの中で一番の実力不足の16番を下げて、代わりに控えていた1年生。
そう、初日で先輩と
「それにしても、もう俺が参加して大丈夫なんすか?なんなら、試合終了5分前でもいいんだが?」
「冗談を言うな。今の点数差は12点。仮にも俺の指導を1年は受けた2年を含んだ相手にどうとでもなると?」
「試合を観てる限りはな……」
軽くウォーミングアップを済ますと、受け取った16番のユニフォームを着込むとコートに足を踏み入れる。
現状、ボールを所持しているのは赤チーム。まずはボールを奪取しなければならないのだが……。
「緊張してんのか?強豪校の選手なら存分に攻めてこいよ!」
「っ、この!!」
単純な挑発に簡単に乗った赤チームの2年生は生意気な1年に実力をみせてやろうとドリブルで追い抜こうとしてきた。
その技量は確かに強豪校の選手にふさわしい練度ではある。
っが、零士からしてみればその程度のドリブルで抜けると思っているのかと、嘲笑すら浮かぶ。
「はっ!監督も随分と過大評価したもんだ」
「えっ、噓ぉ!?」
至極あっさりとボールを奪い取られたことに驚愕する相手を無視してゴール前まで突っ込んでいく。
当然、そんなことを許すわけもなく、相手選手のDFが止めに走ってくる。
「あ˝ぁあ、遅い遅い!アクビが出るぜまったく!!」
「「「っっっ!!?」」」
電光石火とも呼べるべき動きで次々と立ち塞がるDFを追い抜かしてあっという間にゴール前まで辿り着く。
「っ、止めろぉぉぉ!!!」
「「はぁぁぁあ!!!」」
そんな零士に対して、赤チームのゴール前を守るディフェンス陣が最後の砦と言わんばかりに全員で止めに入る。
しかし、その決死のディフェンスすら歯牙にも掛けない程に零士の実力は高い。
ダンクを決める零士に合わせて飛ぶDF達だが、そんな彼らを見下すぐらいに高く飛び上がった零士。
(((たかっ!!?)))
「そんなジャンプ力じゃ、まだまだ……足りねぇな!!!」
ガシャン!と体育館中に響き渡る音と共に、ボールがゴールリングの中に叩き込まれる。
それは、零士が交代して僅か数秒の出来事であった。
体育館内にはボールが床に跳ねる音だけが響き渡る。
やがてその音も止み、静寂が支配するなか、誰かが声を上げた。
「は……、はぁぁあ!?」
「嘘だろ……こんな」
あまりにも現実離れした一連の流れに思わず悲鳴のような声を出したのは敵か味方か……。
およそ、アニメでしか見れないような無双ゲーのような動きに誰もが動けずにいた。
それは数々の名選手を生み出し続けてきた監督の黒鉄ですらそうだった。
「噓ぉ……、マジかよ……」
誰もが驚愕で棒立ち状態のなか、あれだけのプレーをしておいて息切れ1つせずに笑う零士。
「おいおい、どうした?まさか、これで終わりとか言わないよな」
「はっ!おい、さっさとボールを拾え!!」
我に返った赤チームの2年の声にようやく試合が再開される。
その間にも俺は既に自陣のゴール前を守り固めていた。
そんな俺の横に同じ白チームの1年が近寄ってきた。
「なあ、さっきのプレイ、マジで凄かったな。流石は将来有望って言われる鬼龍院だな」
「お世辞は別にいらねえよ。ってか、それよりもお前──」
「えっ!?」
俺はこっそりとあることを耳打ちすると、そいつは若干驚いた声を上げたが、既に試合は再開しているのでそんな声は無視して自陣のゴール前に立つ。
ボールを持つのは先程俺がボールを奪い取った2年の先輩だ。俺が待機している間の試合を見ているに、赤チームの中で一番上手いのはあの先輩だろう。
だが、俺には通用しない。先程のプレイでそれが骨の髄まで理解できているのだろう。
ゴール前まで近づいてきていながら、俺の間合いには一向に入ってはこない。
そりゃ、わざわざ勝機もないのに無鉄砲で突っ込んでくるような馬鹿ならこの場には参加出来ないだろう。
周りを警戒しながらゴール前で待ち構えている俺にフェイントを掛けるが一向に引っ掛かる様子を見せない俺に業を煮やしたような表情を浮かべる。
このまま焦らして、いずれ生まれるであろう隙を突けば簡単なのだろうが、生憎と点差はこっちが不利で時間もそう長くはない。
つまり、焦らせば焦らす程、有利になるのはこちらではなくあっちだ。
だったら、取るべき選択肢は1つ。
「攻め込むっきゃねえよな!!!」
「っ、来るか!だが、そう簡単にはいかねえぞ!!」
迫る俺からボールを奪われまいと必死に食らいつく先輩。
だが、俺が間合いに入った瞬間、先輩の重心が僅かに崩れたのを見逃さない。
「っく!白浜!!」
俺の攻めに対応出来ないと判断するや否や、即座にパスを回したのは流石と言えるだろう。
ゴール手前でフリーになっている赤チームの先輩にボールが渡る。
「よっしゃー!」
絶好のシュートチャンスに威勢よく声を上げた先輩だが、既に俺はパスされたの同時に動き出して、ゴール前に移動し終えている。
もう相手はシュートを放った後、当然ここは防がせてもらうぜ。
「やらせるかよっ!!」
(高ぇ!?いや、高いだけじぇねえ!?なんだアイツの異常な滞空時間は!!?)
シュートしたのとほぼ同じタイミングで跳んだっていうのに、一向に地面に着地せず、ゴール目掛けて放ったボールを悠々とキャッチして止めてみせた。
「はい、ゲット!」
相手の得点チャンスを防ぎ、更にボールを奪い取るというファインプレーに自陣の白チームから歓声を上げる。
「おら、とっとと点取りに行くぞ!!」
その声をスタート合図に一気に攻め込もうとするが、その前に立ち塞がるは赤チームのDF達。
「行かせねえよ!」
「邪魔だ!!」
向かってくる奴らを次々に抜き去りながらドリブルで進む俺の前にまたもや2年の先輩らが立ち塞がった。
その眼からは必ず止めてみせるといったやる気が嫌という程伝わってくる。
「ふ~ん、やる気満々って感じだな。まっ、それと俺からボールを奪えるってのは別の話だがな!」
キュッキュッとシューズが床を擦る音を鳴らしながら、上手いこと体を動かして相手の視線からボールを隠す。
対峙すること数秒、意を決してDF陣の1人が俺からボールを奪いに仕掛けてきた。
更に、そこから少しタイミングをズラして更に2人が奪いに仕掛ける。
「流石に数でこられちゃ敵わねえな……」
最初に仕掛けてきた奴を相手にしながら、後方の2人が同時に俺に向かってきた瞬間、俺はボールを持って後退する。
相手はボールに一切触れることも出来ずに翻弄されているが、俺も前に進むことは出来ていない。
まあ、それも全て俺の予定通りだがな。ここら辺でそろそろ仕掛けるとするか……。
俺はわざと動きを若干乱れさせて相手に隙を見せる。
「っ、そこだ!」
上手く俺の隙を突けたと思ったのだろう。だが残念、既に俺の手元にボールは存在しない。
「はっ?あれ……!?」
どっちの手にもボールが無いことに気が付いた先輩は狐に化かされた様な顔をしてボールを探している。
「ボールはあっち……」
俺が指差した先には、先程俺が耳打ちして指示したチームメイトがボールを持ってシュートの構えに入っていた。
完全フリーの状態から3Pシュートが決まり、得点板に3点が追加される。
「み……
座っていた椅子を蹴り倒して立ち上がって驚きの声を上げる監督。
ミスディレクション、元々は手品師などが用いる視覚テクニックの総称。それを持ち前のデカイ図体を生かしてボールを後ろに隠しながら、相手の視線がボールから外れたタイミングを狙って味方にパスを渡したのだ。
だが、言うは易く行うは難し。先ほどやってのけたアレは、相手の視線と自身の立ち位置、更に味方のポジション位置も把握して正確にパスを送らなければ成立しない高等テクニックだ。
それを高校に入学したばかりの学生がいとも簡単にやってのけたという事実に長年バスケをやっていた監督も驚愕し、言葉が出なかった。
「よぉ、ナイスシュート」
「いや、あれは鬼龍院君のパスのお陰だよ。それにしても、最初アレを言われた時は驚いたな」
シュートを決めたチームメイトは俺が耳打ちして伝えた内容に苦笑を浮かべる。
(『俺がボールを取ったら即座にテメェが一番3Pシュートを打ち込みやすいポジションで待機してろ』)
最初それを言われた時はえっ!?と声を出したが、言われた通りに鬼龍院がボールを取ったと同時に自分の打ち込みやすい位置に移動し待機してると、こっちをチラリとも見ることなく対峙する先輩らの目を盗んでノールックパスをしてきたのだ。
本当に、俺が3Pシュートを成功させることが出来たのは鬼龍院の活躍あってこそのものだろう。
「それにしても、鬼龍院が俺にパスを渡すって言って来た時は、お前ってそういうキャラだったか?って……」
「はっ、俺が体育の授業でイキってる馬鹿と同じかと思ったか?言っとくが、俺は勝負で勝つならとことん敵も味方も利用するタイプだ」
ニヤリと笑みを浮かべながら、チームメイトと軽く会話を交える。
だが、俺の言葉を聞いたチームメイトは苦笑を浮かべるばかりで、どこか納得しているようにも見えた。
そりゃ、中学の頃は同中ではないにしろ、練習試合や大会で俺のプレイを何度か見たことはあるのだろうからな。
基本、俺が1人で攻める場面の方が多いが、隙があるのならば仲間にもボールをパスして得点を稼いぐこともあるので、それを知っているからこそ俺の言葉にも苦笑いしながらも納得はしたのだろう。
「さて、無駄話は終いだ。そろそろ相手の先輩らがやってくるぞ」
「「「…………」」」
零士が交代して1分足らずという短い時間で既に5点の失点。入部してすぐの1年坊主にしてやられた。それも顧問の監督が見ている前でだ。
当然、その先輩らの胸中は怒りと屈辱、そしてなによりも実力差という現実に打ちのめされている。
この強豪校で数々の辛い練習に耐え、優秀な監督から技術を学び、腕の立つ同年代とレギュラー争いで戦って勝ち抜き、他校のライバルと大会で競い合った事実。
その積み重ねた全てがこの1分足らずで崩れ去ったのだ。
既に点を取られた時から……否、奴がコートに足を踏み入れて出てきたその瞬間から本気ではあった。だが、全力ではなかった。
12点も差のあった開きを7点差に塗り替えれた。これを許しておけるだろうか?
その答えは試合の内容を見れば自ずと理解できる。
そのスピード、パワー、スタミナ、いずれも5点を取られる以前のものとは違っていた。
その姿はまさしく死に物狂いの全力のそれだった。
しかし、それが通用するかどうかは別の話、いくら全力で挑もうとも、村人がドラゴンに敵う道理はない。
それが目の前で繰り広げられている現実。時に追い抜き、時に味方を利用し、時に敵をも使って得点を稼いでいく。
それが鬼龍院零士というたった1人の新入部員の手によって生み出される光景に選手のみならず、監督もマネージャーも手を止めて見入ってしまっている。
やがて、零士がコートに踏み入ってきっかり5分ちょうどの頃、現在の点差は1点差で白チームがリードしている。
奇しくもというべきか、あるいは必然的ともいうべきか、コートに入る前に監督に言った一言『試合終了5分前でもいいんだが?』を本当に実現させてしまった。
残りの5分は消化試合ともいえる有り様だった。負けないよう程度にボールを保持したまま散歩するようにコートを練り歩いている。
本来ならば、そんなふざけた行動を取ったならば選手のみならず、監督すらも怒りの声を上げて注意を促すだろう。
だが、誰もそんな声を上げない。否、上げられないのだ。
「素晴らしいな」
「ええ、ウチの2年の選手がああまでも見事に手玉に取られるなんて」
監督とマネージャーは、既に試合ではなく零士の動きに釘付けになっていた。
2人は入学して間もない1年生が入部して2日目にして、これだけのプレイを2年という強豪校の先輩相手に見せつけていることに驚嘆している。
まっとうに試合をしていない?それがどうした。要は勝てばいい、ならば点差で勝っているのならボールを保持し続けてさえいれば、コートを練り歩くだけという問題行動など注意する必要などない。
いや、これを他の選手がしていたならば怒号と共に交代の指示を出していただろうが、鬼龍院零士は別格だ。
この場において誰よりもボールを奪われないという実力を持っているからこそ、ただコート内を練り歩くというお遊びも勝利の為の一手にすらなりうるのだから。
ピ──ー!!!
試合終了のホイッスルが体育館内に響き渡り、コート内にいる選手の足が止まる。
全員が玉のような汗をかいて疲労している。いや、訂正しよう。ただ1人を除いて疲弊していた。
それが誰かは語るまでもないだろう。
試合後の15分の休憩時間。選手全員にタオルを差し渡すマネージャーに誰もが照れながら受け取っていく。
バスケ部のアイドル的象徴であるマネージャーの木戸香織。アイドルというのは決して比喩表現ではないほどに、その顔立ちは整っており、スタイルにおいても高校生ながらに大学生と間違えられるほどに成長している。
そんな彼女を好いている部員は数多くいる。この瞬間にも、タオルを受け取った1年生の何人かが青い春を迎えている。
今現在、そんな美貌を持つ彼女はフリー。その理由としては彼女が面食いであることが1番ではあるが、他の部員が彼女を取り合って牽制し合っている為、誰も告白出来ていないからである。
だが、彼女にもいつか彼氏が出来る。それがいつかなのかは彼女が決めること。
そう、例えば今日にでも彼女が彼氏を作りたいと思ったならば、それはきっと叶うだろう。
実際に、彼女に告白もしくはそれ相応の態度で迫られれば飛びつく男子は何人もいるだろう。
「零士君。はいこれタオル。それにしてもさっきの試合凄かったね♪」
甘えるような猫撫で声と擦り寄るようなボディタッチ。
傍から見ている部員らは怒りと嫉妬の視線を零士に飛ばしている。
今にも飛び出して引き剝がしてやりたい光景ではあるが、擦り寄っているのが零士からではなくマネージャーから故に行動に移せないでいた。
「おお、タオルありがとな」
「えっ、ええ……」
何の反応をみせることなく、素っ気ない態度でタオルを受け取る零士の対応にマネージャーは動揺を隠せない。
幼い頃よりその容姿の端麗さに両親を始めとした誰からも愛されてきた。
皆が気に入られようと必死になってご機嫌取りをしてくる。
自分が微笑めば誰もが嬉しそうに笑い、おだてればどんなお願いでも聞いてしまう。
だからこそ、これほどまでに素っ気ない態度をとる相手を見たことがなかったのである。
そんな態度にマネージャーはどうしたらいいのか分からなくなってしまい立ち尽くしていると、零士はタオルで薄っすらと流れる汗を拭き取りながら、その横を通り抜けていく。
「さて、一応は俺の実力?ってやつをお披露目出来たと思うんだけど、レギュラー入りするには後なにすればいいかな、監督?」
「ははは、まだ底を見せてねえって言い方だな。だが、あの試合を見せられたなら納得だ」
零士からの問いかけに監督は苦笑いを浮かべながら答える。
「んで、他になんかやることあるか?」
「いや、お前の実力は充分に理解したし、レギュラー入りは俺が認めよう」
「そりゃありがてぇ」
あっさりと了承する監督に少し肩透かしながらも、感謝を述べる零士。
それから休憩時間も終わり、残りの部活動の時間を通常の練習に勤しんでいた。
「ふぅ、今日はこれぐらいで切り上げるぞ」
監督の言葉に各々が片付けの時間に入り、帰宅の準備に取り掛かった。
それは零士も同じで、既に制服に着替え終えて校門から下校につこうとしていると、後ろから女生徒に声をかけられた。
「ねえ、鬼龍院君。一緒に帰らない?」
「マネージャーか……」
「ああ、そういえば私の自己紹介をしてなかったね。私の名前は木戸香織。気軽に香織って下の名前で呼んでもらってもいいよ」
「いや、それは遠慮しとくよ。木戸先輩」
「むぅー」
名前で呼ぶことを断った零士に香織は少し不満げな表情で頰を膨らませる。
そんな表情も可愛いらしくはあるのだが、零士は顔色1つ変えることなく歩くスピードを緩めない。
「くっそー!俺らのアイドルになんて羨ましい対応をされてるんだ!!」
「イケメン死すべし!」
「俺もマネージャーから下の名前で呼んでって言って欲しい!!」
2年の先輩らと同じ1年が口々に聞くに堪えない嫉妬の声を上げている。
ここは下校時間が過ぎた校門前、当然のことながら零士と木戸以外にも帰ろうとする生徒はいる。
つまり、今さっきの甘いやり取りも当然見られた訳で、嫉妬と憎悪の視線の中を零士は特に気にする様子もなく悠々と帰路についている。
ピロン♪
ポケットに入れてあったスマホに着信があった。
マナーは悪いが、零士は歩きながらスマホをいじる。そこにはLINEでひとりからのメッセージが数件届いていた。
内容としては今日初対面となるバンドメンバーの印象や、そこから初めてしたバンド演奏の失敗談などが主ではあった。
後の数件は俺が中々既読せずに返信を返さないことから不安になって混乱したひとりからのおじさん構文だった。
正直、見るに堪えない内容のものではあったが、それもひとりの魅力の1つであると割かし寛容な零士は笑みと共に『よく頑張ったんだな』と短い文を返信する。
「あれ、何かいいことでもあったの?なんか凄い嬉しそうな笑み浮かべてるけども」
「ん、ああ別に、俺の彼女からLINEがきただけ」
「えっ、彼女……。そ……そうだよね。鬼龍院君ってカッコイイし彼女くらい普通はいるよね~」
動揺を隠そうとも隠し切れない態度の木戸に零士は訝しげな目を向ける。
すると、自分の今の感情に少し気恥ずかしくなったのか木戸は慌てて手を振って取り繕う。
ちなみに、それを周りで見ていた連中は彼女がいる発言に中指を立てながら、反対の手ではマネージャーと付き合う事がないと分かって親指を立てている。
色んな方から読みにくいと苦情がきて頑張りましたが、これが自分の精一杯です。
また何かあれば感想で送ってください。