第五夜 力
三限目
立川(心の声) 『佳音のやつ、大丈夫かなぁ』
則島(小声) 「今井の事考えてるのかすぐる?」
立川 「違ぇよ!!!!」
教師 「立川、うるさいぞ。次叫んだら課題増やすからな」
立川 「すみません、先生」
則島(小声) 「ププッwwwwww」
立川(小声) 「お前って奴は…」
***
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン(チャイム)
立川 「今日も学校終わりだぁ」
則島 「すぐる!ちょっとこいよ!急げ!」
立川 「なんだよ」
則島 「ヤバいぞ……見てみろ」
立川(心の声) 『なんか騒がしいな…』
立川 「えっ…あれって」
?? 「いい体つきしてんじゃんお嬢ちゃん~」
佳音 「…」
?? 「あれれ~無視かな~?酷いね~」
則島 「この学校1番のヤンキーが今井を堕とそうとしてるって事よ」
立川 「ちっ……」
すると立川は歩き出した。
則島 「おい!アイツとやる気か?!負けるぞ!」
立川 「やってみねぇと、分からねぇだろ」
則島(心の声) 「卓のあんな目つき初めて見た…本気か……」
立川 「そこのおっさん臭い奴、たしか3年2組の高岸 海斗っつったっけな、何してる」
高岸 「ん?」
立川 「俺の女に手ぇ出してるんじゃねぇ」
佳音(心の声) 『俺の…女?!!!!(照)』
高岸 「誰かと思えば氷の幽霊かwwテメェの女かどうかなんて関係ねぇ、コイツぁもう俺の女だ。」
生徒A(小声) 「立川が勝てるわけない…」
生徒B(小声) 「先生呼んだ方がいい?」
生徒C(小声) 「先生と警察、かな」
生徒D(小声) 「高岸って何でも力で解決するやつだもんな…」
立川 「だったら、お前から女を奪い取る。」
高岸 「度胸あるじゃねぇか貴様!!」
高岸が右手の拳を立川に向けた。
その拳は立川の右頬に当たったものの、立川の顔が右に向いた以外には微動だにしない。
しかし、立川の右頬は内出血を起こし始めた。
高岸 「な…に……」
立川 「学校1番のヤンキーの拳がこんな程度か。」
高岸 「舐めやがって!!!」
高岸は次々と拳を出していくも立川は全て避けた。
高岸 「なんだよテメェ!」
高岸の右の拳が出てきたとき、立川は高岸に背を向けた。
立川は顔を左に少し動かした。
すぐ右を高岸の拳が通り過ぎた直後、高岸の右腕を両手で掴んだ。
すると高岸の体が浮き、立川は高岸を背負い投げた。
ドンッ!!!!!(衝撃音)
生徒E(小声) 「え…高岸がやられた」
生徒F(小声) 「アイツすげぇじゃん」
立川は高岸の体がを回転させ、うつ伏せにさせた。
その後に両腕の手首を掴み、片手で掴み直した。
立川 「貴様には脅迫罪と暴行罪の2つの罪が該当する。」
高岸 「テメェもだろ」
立川 「俺のは正当防衛だ。」
教師 「なにがあった?!」
立川 「高岸先輩が女子生徒を脅迫し、強制的に付き合わそうとしたのを止めようとしたら暴行を受けただけです。」
教師 「そろそろ警察の人が来る、後で詳しく教えてくれ。」
立川 「はい。」
高岸は複数の教師に取り押さえられた。
佳音 「すぐる君…ごめん……」
立川 「なんで謝るのさ、前に言ったろ、」
佳音 「?」
立川 「かのんといて悪いことはないって。かのんを守ることができて俺は嬉しい。」
佳音 「でも…傷が……」
立川 「かのんを守れるなら幾ら傷ついてもいいから、守らせてよ、かのんの事を」
佳音 「ッ…」
生徒G(小声) 「あの2人ってそういう関係?」
生徒H(小声) 「っぽいね」
警官 「立川 卓だな?ご同行願いたい。」
立川 「分かりました。」
第五夜、読んでいただきありがとうございます。立川はなぜ、高岸からの拳を最初はくらったのか、簡単に言ってしまえば強さを確認するためですかね。立川の戦術としては最初に1発わざとらくらって相手に調子をこかせながら他の拳は避け、相手の体力を消耗し、良いタイミングで決め手を打つって訳です。
立川の今後はどうなるのか!是非、次話も読んでいただけたら嬉しいです!