昔配信でラミポルが話していた妄想ストーリーに肉付けしたバトルありのファンタジー作品です。
よろしくお願いします。
「ラミィ! いい加減目を覚まして!!」
必死に訴える。
変わってしまった仲間の心に届けと、必死に訴える。
それでも彼女は、攻撃の手を止めることはない。何かに取り憑かれたように明確な殺意を持ってこちらに攻撃を仕掛ける。
「ラミィ!」
「うるさいなぁ。いいの? そんなに手を抜いて。そんなんじゃラミィは殺せないけど」
「そりゃラミィを殺す気なんてないからね!!?」
ハイライトの消えたラミィの目を見据えながら、届くことのない問答を繰り返す。
「あっそ。でも、ラミィはあなた達を殺すけどね」
ラミィの周りに無数の氷柱が現れる。
あの先端の鋭利さ。彼女は本当にねね達を殺す気なのだろう。本気でねね達を……
おまるんは、もういない。
ししろんは、あの日から笑わなくなった。
「ラミィ……!」
もう、4人で馬鹿やって笑いあったあの頃には戻れないのだろうか。
一体何がラミィを変えてしまったのか。
きっと、その原因はねねにあるのだろう……
ただ、ねねの何が原因なのかまでは分からない。
ねねはそれを暴くまでやられる訳にはいかない。
もちろん、ラミィを殺す気も毛頭ない。
「ねねちゃん、ここは一旦引こう」
「でもししろん!」
「このままやってもジリ貧だよ。一度体勢を立て直そう」
「……っ」
横で一緒にラミィに対峙していたししろんが視線は前方のラミィにむけたまま小声でねねに話しかける。その声にはいつもの大人びた余裕は感じられなかった。
「あれ? 逃げるの?」
「ラミィ……っ!」
「そんな煽んないでよラミちゃん。ねねちゃんは煽り耐性低いんだから。大丈夫、近いうちにまた会いに来るから」
氷柱の攻撃で出来た左腕の切り傷を押さえながら、ねねはラミィを睨む。
「そんな怖い顔で睨まないでよ。大丈夫だって、2人とも楽におまるんのとこに送ってあげるから」
「ラミィ!!!」
今にも殴りかかろうとするねねを羽交い締めにしてししろんが何とか止める。
それでも今の言葉は許せなかった。必死に止めるししろんを振り解かんばかりに全身に力を込めてラミィに大声を上げる。
「ラミィ! お前は絶対一発殴る! 足りないならもっと殴る!! そんでもって絶対に改心させる!! もう流石のねねも怒ったかんな!!! 次会う時には顔腫らす覚悟しとけよ!! この……っ、大馬鹿野郎が!!」
ししろんに引っ張られるようにねね達は撤退する。
引く間、ラミィがねね達を追撃してくるようなことはなかった。
遠ざかるねね達を冷たい表情でただ見つめる彼女の心境を、この時のねねは知る由もなかった。