※深夜廻の考察的な要素が多数ありますが、ここに書かれているものはあくまでこの二次創作内での設定です
・プロローグ、ユイの父親の影について
プロローグに『その影は、自分が唯一現世に残した、切り落とされた左腕の周りから離れられず、自由に動くことができない。』とあったのに【深夜】にて父の遺体が出てきましたが、これは大蜘蛛が彼の遺体を回収してしまった上で利用しており、神の所有物ということで現世にあるものとはいえない状態であったためです。
・ユイが見えるとき、見えないとき
伊豆湖の話から、ユイは無意識に自分とハルの縁を結んでいたために見えたということがわかりますが、ハルは最初ユイと花火を見た後にはぐれ、次にユイがハルを見つけたときは見えなくなっていました。
初め、大蜘蛛はユイの幽霊に自分が死んだ記憶を忘れさせてハルのところへ向かわせます。このとき、見えなければ成立しないため大蜘蛛はハルとユイの縁を結びました。(ここでいう“縁”は一般的な言葉としての縁ではなく、蜘蛛の力で結んだもののこと)
しかし、ユイの意識までは支配しておらず、子分の蜘蛛を向かわせた際にユイがハルをかばうような行動をとったため、邪魔者となりうると判断した大蜘蛛は一度二人の縁を解除してユイを遠くにとばします。
そのため、ユイがハルを見つけたときには二人の縁は解除されており、ハルがユイを認識することができませんでした。
その後、再び山にやってきたユイに対し、大蜘蛛は父親の遺体やメモを出すなどして絶望を与え、ユイの意識の一部までも支配し、そこからユイが化け物のような姿に変わるようになります。このタイミングでユイは無意識に自ら自分とハルの縁を結んだため、その後のユイはハルから見えていたのです。
・ハルの手にまとわりついた糸について
このお話の中では、大蜘蛛を倒してユイと向き合った際、ハルの“右手”に糸がまとわりついてきましたが、原作では左手でした。ここに違いがあるのは、原作(ゲーム)ではハルはユイに背を向けて遠ざかっていくのに対し、今作はユイに正面から体を向けて向かい合っているため、手が逆側になっています。
・コトワリさまについて
コトワリさまは、最後ハルの手を切り落としたりすることはありませんでした。しかし神性を取り戻したため人に危害を加えるようなことをしなくなったのかというと、そうではありません。
小説版の神社の石碑やユイの父親の日記から、互いに離れたくない“絆”を断つことは禁じ手であり、信仰を失う以前から記されているものであることがわかり、コトワリさまの神性の有無に関わらず存在していた方法といえます。そして、禁じ手というのは、願った者の手を切り落とすという方法になるのでしょう。
なぜハルの手は切断されなかったのか、というと神性を取り戻したコトワリさまは、人間の願いを正しく汲み取るようになっていたため、ハルの“ユイと離れたくない”という願いを叶えるためユイから大蜘蛛の意思を断ち切りました。また、原作でのハルは、コトワリさまを呼べばユイとの縁が切れてしまうことは理解した上で仕方なくコトワリさまを呼んだ(と私は解釈している)ので、そこの違いもあります。
・お守りについて
忍野がハルに渡していたお守りは、蜘蛛切という刀の破片が入っていたと書きましたが、この刀は、平家物語の中で語られています。もとは、罪人を試し切りした際に膝のあたりまで斬れたことから“膝丸”と名づけられ、その後源頼光らが刀を使って土蜘蛛の妖怪を退治した逸話から“蜘蛛切”と改名されたといいます。(その後も何度も改名されたそう)
ユイがお守りに触れた際、一時正気に戻りましたが、これはお守りの力で大蜘蛛の意思が弱まったためです。また、ユイに放り投げられたお守りは、神性を取り戻したコトワリさまが本能的に回収していました。
コトワリさまはユイから大蜘蛛の意思を切り離す際もこのお守りを有していたため、その際大蜘蛛の意思を断つだけでなく、消滅させることに成功しています。忍野によって大蜘蛛本体は封印、ユイに憑いていた一部の意思も消滅し、これによって完全に大蜘蛛を封じ込めることとなりました。
・忍野メメについて
忍野は、ハルがユイを助けたのを見届けた後、大蜘蛛を御札で封印し、街を去りました。忍野は調査のため事のもう少し前からこの街に滞在しており、同じ所に住み続けることができない彼は、このタイミングで街を出ました。
・最終話について
最終話の【花火】は、情景など、ナナヲアカリさんの『二度目の花火』という曲からインスパイアを受けています。興味がある方は聴いてみてください。
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・あとがき
改めて、このページまで開いてあとがきを読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
上部には、書きながら言葉足らずだと思っていたところや、裏設定的な部分を書きました。色々考えながら話を作ってはいたため、初めての二次創作ですが楽しい時間でした。
深夜廻のエンディングに感動しながらも救いが欲しい、という思いから、大好きな物語シリーズとのクロスオーバーでこの二次創作を書き始めましたが、自分なりに救いのある終わりを描けたと思います。
次また何か書くかは未定ですが、今回とても楽しかったので、気が向いたらまた投稿します。
ありがとうございました。