一般人時々バーサーカー   作:黒カム

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戦闘だけの回。


激闘のダンス

 

 

 

エルザとタイヨウの戦いは熾烈を極めていた。

 

両手に握られたエルザの刃をタイヨウは手にした銃剣で受け止め、即座に刺突の反撃。

避けられると今度はエルザを掴んでは投げ飛ばすが、しかし即座に態勢を立て直しタイヨウへと肉薄。

 

お互いの実力はほぼ拮抗。機動力のエルザと力のタイヨウ。

両者ともに未だ致命傷は与えられていない。

 

ひとえにタイヨウがここまで戦えてる理由としては、"自ら攻めに行っていない"からである。

エルザのスピードと勢いを利用したカウンターのような立ち回り。だが、こんな戦い方をしていても状況は平行線、決め手にかけることはタイヨウ自身理解していた。

 

エルザもまた戦いが長引くと理解し、他の4人を先に倒そうとも考えていたが、タイヨウの居座る立ち位置が絶妙な場所で、下手にターゲットを移すとリスクが高い。

 

「……ふふ」

「……ッ」

 

そんな中、エルザが微笑んだ。瞬間、掻き消える彼女の体。

 

タイヨウは慌てて後ろを振り返る。

狙いを変え4人の元へ……向かっているかと思ったがそこにはエルザがいない。

 

「タイヨウッ!上だッ!」

「ッ!」

 

ナツキスバルの声と肩に走る痛みはほぼ同時だった。

 

「……よそ見はいけないわ」

「………ッ」

 

肩から腕を切り飛ばされ……たかに思われたがすんでのところで肘を曲げ、エルザの腕を掴むことで何とか受け止めることが出来ていた。

そのまま片手に持つ銃剣を床に立てるように構え、その上に向けてエルザの身体を叩きつける。が、しかし、当然のように体勢を立て直しひらりと躱し着地。

 

次のモーションを取ろうとするエルザだが、未だ肩に刺さる刃。それを握る腕を掴むタイヨウ。

エルザがなにかしようとする前に、銃剣を持ち上げエルザの腕へと突き刺した。1度では無い。2度3度と何度も。

 

痛みに顔が歪み、力が抜けやがてエルザはその手を離した。

瞬間にタイヨウもまたエルザの腕を離し、肩に刺さるその刃の柄を握り体から抜き放つ。エルザに向けて上から下への振り下ろし。

 

しかし、届いたのは切っ先、皮一枚。スピードが尋常じゃなくて速い。

 

「怯むことを知らないのかしら」

「………ッ」

 

微笑むエルザと睨むタイヨウ。

歯をむき出しに鋭くエルザを見据えるその様はまさに肉食獣。声を発していないのにライオンの唸り声のようなものが聞こえてきそうな程だった。

 

「いくぞっ!」

 

そこに割り込んできたロム爺。

手にした棍棒を振りかぶりエルザへと向かって行っていた。

 

「あら、ダンスに横入りなんて無粋じゃないのかしら」

「そんなに踊りたければ最高のダンスを躍らせてやるわ!そら!きりきり舞え!」

 

気合いの入った一言ともに下から上へ振り上げられた棍棒。

しかし、結果は、

 

「なんじゃそりゃぁぁあ!?」

「あなたが力持ちだからこんなこともできたのよ」

 

振り上げられた棍棒の先につま先で乗るエルザ。

おどろくロム爺を他所にエルザはすぐさま自身の刃を真横へと振られた。

位置はロム爺のこめかみ付近。そのまま頭が吹っ飛ぶ勢い。

 

「させっかよ!」

 

横から飛んできたのは小型のナイフ。

避けるエルザ、間一髪でロム爺の頭は守られた。

 

 そこに追撃とばかりに偽サテラが氷柱を放つ。最早、ロム爺のみを狙う余裕もない。すぐさま回避へと移るエルザ。

 踏み台にしたのはロム爺の顔面。蹴飛ばされ吹っ飛ぶロム爺。

 

体勢を整え、息をつかせずエルザは次の標的に目を向けた。

 

「…悪い子……覚悟も戦う力もない。ならばせめて部屋の隅で小さくなっているべきだったのに」

「ぁぅ……」

 

踏み込む音は静かに、エルザの影は滑るように一瞬の内にフェルトの元へ辿り着いた。

しかし、フェルトは蛇に睨まれた蛙。体が硬直して動かない。

 

「はいだらぁぁぁぁぁぁーーっ!!」

 

そこに飛び込んできた一つの影。

この場で誰よりも弱い男、ナツキスバルだった。

 

 なんとかフェルトを抱き抱え、エルザの攻撃を避けられたスバル。

 

「うおおおおおッ!!」

「っ!」

 

エルザの背後から出てきたタイヨウ。

銃剣を振りかざし、その刃をエルザの心臓目掛けて振り下ろそうと、

 

「……ほんと元気ね」

 

タイヨウを視線の端に捉えたエルザは乱雑な軌道でその刃を背後に向けて振るった。

狙いは腹……ではなく顔面。飛んでくる刃をタイヨウは歯で噛むことで阻止。動きを止めることなく銃剣を突き立てる。

しかし、エルザもまた体をタイヨウの方に向け、負傷した方の腕を前に出しガード。

 

その瞬間だった。

 

 

 

「行け!フェルト!」

 

ナツキスバルの叫び声。

直後駆け出すフェルト。

 

タイヨウがエルザを止めている間にフェルトだけでも逃がすというナツキスバルの判断。

 

「行かせると──ッ!」

 

 

 

「ウゥヴヴゥゥゥヴゥゥヴッ!!!」

 

身を翻しフェルトの元へ行こうとするエルザだったが、口に挟まれた刃が微動だにしない。

銃剣にもさらに力が込められエルザの体を貫こうと徐々に刃が刺さっていく。

 

これには慌てるエルザ。懐に隠し持っていたもうひとつの刃を引き抜き、直ぐ様タイヨウの腹へと走らせる。が、その攻撃に対しタイヨウは、銃剣から手を離し、その刃と胸ぐらを掴みに行く。

そのまま身を翻し、一本背負いでテーブルへと叩きつけた。

 

不安定な体勢、さらにタイヨウの勢いに押されて、モロに攻撃を喰らうエルザ。テーブルは破壊され、地面に敷かれた木の板にすら穴を開けるほどだった。

 

間髪入れずに銃剣を手に取り、上から勢いを付け心臓へ振り下ろすタイヨウ。

しかし、エルザも切り替えが早かった。器用に地面を転がり、飛び退きながら構え直した。しかし、その間にフェルトは外へ。

 

「よそ見は駄目なんじゃなかったのか?」

「……そうね、これは私が謝らないといけないわね」

 

そんな会話をしつつもタイヨウの体からはドクドクと血が流がれ続ける。常人ならば倒れてもおかしくない怪我。それでも彼は不敵に笑った。

 

「元気いっぱいのようね。まだまだ退屈はしなさそうで安心したわ」

 

「当たり前だろ。俺は不死身だ…!




戦闘描写を想像しながらそれに合う状況説明するだけでも頭パンクする…!

変に予測変換出てきてるから文字違うくない?ってとこ多いと思うけど許して。

お気に入りとか待ってる(小声)
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