かいご・ざ・ロック 作:男の娘って良いよね
僕は初めてライブハウスに行った。
知り合いからチケットを貰ったので、せっかくなので行ってみることにしたのだ。
僕が聞きに行ったのはSTARRYというライブハウスで結束バンドというバンドの演奏だ。
彼女たちのバンドはMCは滑ってたし演奏も正直に言うと上手くなかった。
まあインパクトは強かったけど。
何と結束バンドのメンバーの一人が完熟マンゴーのダンボールを被って出てきたのだ。
しかもあだ名はぼっちちゃんらしい。
もしかしなくてもこのバンド、ヤバいのでは?
と思ったけど、知り合いから聞いた話じゃお客さんに酒を吹きかけたり踏みつけたりするバンドもあるらしいし、このくらい普通のことなのかな?
何よりも一番心に残ったのはやっぱり演奏だ。
みんなが楽しそうに演奏しているのが伝わってきた。
下手だったけど、心に残る演奏だった。
決めた、これから結束バンドのライブは全部行こう。
このバンドがどんな風に成長するのか分からないけど。
きっと結束バンドは凄いバンドになる。
そんな気がするから。
家に帰る途中、ギターを背負った全身ピンクの女子高生とぶつかってしまった。
「すっ!すすすすすみませんっ!」
後藤さん?
いや、そうだよね、こんな特徴的な服装の人他にいないだろうし。
後藤さんのことよく知らないんだよね。
休み時間はいつもどこかに行ってるか寝てるかだし、どうにか話しかけてみても目は合わないし。
隣の席なのにほとんど話したことない。
今日は珍しくずっと居たけど話しかけれなかった。
朝後藤さん見たときは目を疑ったよ。
ピンクジャージを着てバンドグッズ沢山つけてたんだから。
先生なんで何も言わなかったの?
制服着てないんだよ?
「落ち着いて、後藤さん。ほら、深呼吸して」
「えっ!? ……手っ! 手がっ……!」
後藤さんの手を掴み落ち着かせようとすると、後藤さんの顔が真っ赤になり、ピンク色の物質をばらまきながら爆発してしまった。
えっ!?
どうなってるの?
「ごっ後藤さん!? 大丈夫!?」
ど、どうしよう。
なんてこった!
後藤さんが死んじゃった!
どうすればいいか分からず、五分ほどあたふたしていると、飛び散ったピンク色の物質が集まり、後藤さんにもどった。
「よ、良かったぁ。死んじゃったかと思って焦ったよ」
時間経過で治るタイプで良かった。
後藤さん人間じゃなかったんだね。
「ぶつかってごめんね、大丈夫だった?」
「だ、大丈夫です。こちらこそ、す、すみません。桃槍さん、どうか命だけは!」
「僕のこと何だと思ってるの?!」
もしかして僕のこと悪魔かなにかだとでも思ってる?
そんな怖がらなくてもいいのに。
「そういえば……後藤さんバンドグッズとか色々持ってきてたけど、もしかしてバンド入ってるの?」
「あっはい。きょ、今日入りました」
「そうなんだ、なんて名前のバンドなの?」
「結束バンドです」
「えっ」
結束バンド!?
後藤さん結束バンドのメンバーなの?!
ということは……
「ぼっちちゃん?」
「あっはい。ぼっちです。って、も、もしかして今日のライブに来てたんですか!?」
やっぱり気がついてなかったか。
まあ仕方ない。
そりゃあダンボール被ってたら見えないよね。
後藤さん下の名前がひとりだからぼっちちゃんかぁ。
まあ実際後藤さん学校ではぼっちだしね。
「うん、一番前にいたんだよ」
「すっすみません!」
「そうだ! 後藤さん、次のライブいつするのか決まったら教えてよ。また結束バンドのライブに行きたいからさ」
「えっ……あっはい。わっ分かりました!」
「応援してるね!」
「あっ、ありがとうございます!」
お、今目が合ったぞ。
ずっと下向いてたから気づかなかったけど、後藤さんかわいいな。
「あっ! も、もうそろそろ電車が来ちゃうのでっ! さようならっ!」
「うん、また明日!」
後藤さんは逃げるように走り去っていった。
見た目は怖くないはずなんだけどな。
僕なにかしたかなぁ、こんなに怯えられるとちょっと傷つくな。
まあいいや、僕もそろそろ帰るか。
桃槍理斗
外見はまんまアストルフォ
つまり可愛い
他クラスの人からは男装してると思われている
結束バンドのメンバーにしようと思ったけどそれだと文化祭ダイブでぼっちちゃん受け止めれないしどうしようかな
理斗くんを結束バンドに入れる?
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入れない
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入れる(キーボード)