かいご・ざ・ロック   作:男の娘って良いよね

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令呪をもって命ずる。
ぼざろ第六巻を読むのだ。
重ねて令呪をもって命ずる。
アンソロ第二巻も読もう!


第七話 これ(ドンキコラボグッズ)で私は所持金が底をついたので草でも食べて生きていきます

 

 

「理斗くん!」

 

学校でひとりちゃんの頭を撫でていると、突然後ろから声がし、振り向くと喜多さんがいた。

いつの間に後ろに……

全く気づかなかったよ……

 

「喜多さん、どうしたの?」

「昨日は本当にありがとう! お陰で助かったわ! でも、本当に良かったの?」

 

最終的にあの多弦ベースは僕が買い取ることになった。

喜多ちゃんもローンを全額返済出来たみたいで良かった。

僕が代わりにお小遣い渡そうとしたら断られちゃったからね。

 

「もちろん! 他にも困ったことあったら何でもいってね。何でも手伝うよ!」

「わかったわ! ありがとう!」

 

キラキラオーラがすごいね。

何処かからキターンなんて声も聞こえて来たよ。

 

「あとお願いがあるんだけど……他のみんなはちゃんづけなのに私だけさんでしょ? だから私のこともちゃんずけで呼んで欲しいのよ」

「わかったよ、郁代ちゃん」

「私の名前は喜多喜多よ」

「え? いく「喜多喜多よ」……分かったよ、喜多ちゃん」

 

なにこの子怖い。

そんなに自分の名前が嫌なの?

笑顔なのに目が怖いよ。

 

「ところで……なんで後藤さんの頭撫でてるの?」

「なんでって……逆に撫でてあげないの? ひとりちゃんは生きてるだけで偉いんだよ」

「へっ、うへへへへ」

 

よく死んじゃうからね。

それにひとりちゃんも嬉しそうだからいいよね。

最近、事前に褒め殺しておけば頭撫でても爆発しないことに気づいたんだ。

 

「そ、そう……」

 

何故か喜多ちゃんに引かれてしまった。

解せぬ。

 

 


SOME DAYS LATER……

 

 

「もう嫌ぁぁぁぁ! ギターやめます! Fコード難し過ぎるわ! 上手く抑えられない! もしかしてこれ不良品? まさかまたベースじゃ!」

「まっ間違いなくギターです」

「さっ、最初はちゃんと音が出なくてもそれっぽく弾けてたらいいですから……」

「大丈夫だよ喜多ちゃん。ちょっとずつだけどちゃんと上手くなってるから」

「そっそうね! ごめんなさい弱音ばっかり。私頑張るわ!」

 

そして喜多さん達は練習を再開する。

 

やっぱり最初と比べたら喜多さんかなり上達してる。

いつも数時間以上頑張って練習してるからね。

この調子なら大丈夫だろう。

 

「ふぅ、やっぱ駄目ね」

「いっ、一応最後まで弾けて……」

「そこなのよ! 考えてみたら、私ボーカルもやる訳じゃない。でも今は、全神経ギターにいっちゃって歌どころじゃなくて」

 

確かにギターと歌両方するのは大変そうだね。

 

「ボーカルだけの方がバンドのためなんじゃないかと思ったんだけど……間奏中とかやることなくてウロウロしちゃいそうで……だから…………もっと頑張らないとね!」

 

またキターン!って聞こえてきた。

眩しいなぁ、流石喜多ちゃんだ。

ひとりちゃんがバルス喰らったみたいになってる。

 

「そういえば私がボーカルやってもいいの? そうだ後藤さんも一緒に歌って!」

 

ああ、ひとりちゃんにそんなこといったら……

 

「むむむむ無理です絶対っ!」

「え? でも……」

「むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ」

 

ほらこうなった。

 

「ごめんなさい。そんなに嫌だったのね……」

 

ひとりちゃんはずっと頭を横に振ってむむむむと言い続けている。

可愛いな。

けどいつまでしてるの?

 

そうしているとリョウちゃんと虹夏ちゃんがやって来た。

 

「いいねそれ。新しいギターパフォーマンス?」

「先輩! これ好きですか! なら私も練習を……」

「しなくていいから! そんな練習」

「ホントリョウちゃんのことになると見境なしだね」

 

でも喜多ちゃんらしいや。

 

そう思っていると、突然、誰かのお腹の音が鳴った。

 

「お腹すいた」

「もう、リョウの自業自得でしょ!」

「理斗、奢って」

「はいはい。そう言われると思って用意しておいたよ」

 

昨日食費渡したばかりなのになぁ。

まあリョウちゃんだしね。

念のため用意しておいてよかった。

 

リュックから青の弁当箱を取り出す。

そしてリョウちゃんに手渡した。

 

「これは……」

「僕特製弁当だよ。たーんとお食べ」

「わざわざリョウのためにつくってきたの? そこまでしてあげなくていのに。リョウが本当にごめんね」

「いいのいいの。僕が好きでしてることだから」

 

そこまで手間じゃないし、リョウちゃんに雑草生活してほしくないだけだからね。

 

「理斗様……!」

「みんなの分も用意してるよ!」

 

弁当箱を追加で3つ取り出し配る。

 

お米の上に冷やし唐揚げを大量にのせてミニトマトを添えた。

弁当箱も大きいからボリューム満点だ。

 

「冷やし唐揚げ?」

「福岡辺りで有名なから揚げらしいよ」

「かっ、唐揚げ……!」

 

ひとりちゃんが唐揚げという言葉に反応して正気を取り戻した。

しかもよだれを垂らしている。

唐揚げが好きなのかな?

それとも単純に食べるのが好きなのかな?

まあ、取り敢えずよだれは拭いてあげるね。

 

「私達の分まで……本当にいいの?」

「もちろん!」

「それじゃあ……」

「「「「いただきます!」」」」

 

みんなが一斉に弁当に手をつける。

 

「美味しい」

「サクサクしてて美味いね〜」

「感動〜! 理斗くん料理上手いのね〜!」

「おっ、美味しいです!」

「喜んでくれてよかった。頑張ったかいがあるよ」

 

材料とか味付けもこだわってるからね。

美味しいって言われると嬉しいなぁ。

 

「理斗くん料理得意だったんだね」

「一人暮らしだったから自然と出来るようになったんだよ」

「なるほど~。私も今度作ってみようかな~」

「なら後でレシピ渡すね」

 

たしかどこかのノートにレシピを書いておいたはず。

でもあれ分量とか滅茶苦茶細かく書かれてるから分かりづらかった気がするんだよなぁ。

書き直したのを渡そう。

 

「ひとりちゃん、もっとゆっくり食べなよ」

 

ひとりちゃんは黙々と唐揚げを食べ続けていた。

みんなの倍のスピードで食べ進めている。

 

ホントに美味しそうに食べるね。

 

「すっ、すみません。美味しくてつい」

「いや、いいんだけどさ。喉に詰まらせないようにね」

「あっはい!」

 

こんなに喜ばれるなら次はもっと張り切ってつくっちゃおうかな。

何がいいだろうか。

後でみんなの好みを聞いておこう。

 

「「「「ご馳走様でした」」」」

 

おっと、そんなことを考えていたらみんな食べ終わったみたいだ。

 

「ありがとね!理斗くん!」

「じゃあ食べ終わったことだし向こうに集合ね!」

「はいっ!」

 

確かバンドミーティングをするんだっけ。

今日は何を話し合うんだろうか。




唐揚げ大好きぼっちちゃんもむむむむぼっちちゃんも可愛くて好きです
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