水星の魔女と地球の悪魔   作:yomiyomi

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第4話「魔女~その2~」

 

 

ミオリネの温室

 

ミオリネ「......よし!アムロ、そっちは?」

 

アムロ「ああ、大体は終わったかな...?」

アムロはグエルが荒らした温室の掃除などを手伝っていた。

 

ミオリネ「うん、プランターも全部元通りね」

アムロ「花なんて初めて植えたよ。こんな感じで良かったのか?」

 

アムロは自分が植えた花をミオリネに見せる

 

ミオリネ「んー...まあ、40点ってとこじゃない?」

 

アムロ「はは、ミオリネは厳しいな」

 

スレッタ「あの....肥料、ここに置きます、ね...」

ミオリネ「それ、こっち持ってきて」

 

アムロ「持つよスレッタ」

スレッタ「いえ!これくらい...」

その時、温室の前に一人の男子生徒が立つ

 

エラン「___スレッタ・マーキュリー、だね?」

 

スレッタ「......?」

アムロ「君は?」

 

エラン「スレッタ・マーキュリー、君を呼びに来た.....決闘委員会に」

 

スレッタ「委員会?」

ミオリネ「そいつは決闘委員会のメンバーなのよ」

 

アムロ「決闘委員会....なるほど」

 

エラン「連絡先...分からなかったから」

エランは生徒手帳を取り出す

 

エラン「交換、いいかな?」

スレッタ「は、はい!」

 

スレッタの連絡先にエラン・ケレスが登録される

 

スレッタ「リストの12番...叶いました」

 

エラン「リスト?」

スレッタ「連絡先の交換....学校に来たらやりたいなって思ってて」

 

アムロ「....そういえば、スレッタと連絡先の交換してなかったな」

スレッタ「アムロさんの連絡先も是非...!」

 

連絡先の欄にアムロの名前も記載される

 

スレッタ「えへへ...アムロさんの...」

アムロ「一応、君の連絡先も」

 

エラン「....うん」

 

ミオリネ「....いつまでヘラヘラしてんのよ、あんたは」

スレッタ「....ハッ!へ...へらへらなんて、してない...です!」

 

エラン「それで、そのリストには他にどんなことが?」

 

スレッタ「ええっと....友達を作る、あだ名で呼ぶ、あとは.....」

ミオリネ「デートする、でしょ?」

 

スレッタ「み、ミオリネさん....っ!」

 

エラン「リスト.....沢山叶うといいね。」

 

スレッタ「はい.....!」

 

________________________________________

 

 

決闘委員会

 

シャディク「___ようこそ、決闘委員会のラウンジへ」

 

シャディク「僕はシャディク・ゼネリっていう。よろしくね、水星ちゃん」

シャディクは優しくスレッタの手を握る

 

スレッタ「よ....よろしく、お願いし.......」

 

グエル「」ギロッ

スレッタ「ひぃっ!」

 

グエル「.....チッ」

エラン「じゃあ、始めようか」

 

スレッタ「はじめる....って?」

シャディク「宣誓だよ。決闘のね!」

 

 

エラン「.....双方、魂の代償をリーブラに」

 

スレッタ「........」

グエル「.........」

 

エラン「決闘者はグエル・ジェタークとスレッタ・マーキュリー。場所は戦術試験区域7番」

エラン「一対一の個人戦を採用....異論はないか?」

 

グエル「ああ」

スレッタ「.....はい」

 

エラン「スレッタ・マーキュリー、君はこの決闘に何を懸ける?」

 

スレッタ「え...っと...」

シャディク「決闘にはそれぞれ何かを懸けることになってる」

 

シャディク「金、謝罪....女」

 

グエル「女を懸けるのはお前だけだ」

シャディク「人聞きが悪いなぁ。相手の男が返せって言ってくるだけだよ」

 

エラン「...スレッタ・マーキュリー」

スレッタ「あっ、はい...えっと...」

 

スレッタ「ミオリネさんに、謝ってください。それと...もうアムロさんに...ひどいこと、しないでください...!」

 

エラン「グエル・ジェターク。君はこの決闘に何を懸ける?」

 

グエル「前と同じでいい」

 

エラン「ālea jacta est、決闘を承認する。」

 

 

スレッタ「...ハァ....」

セセリア「いいっすよねぇ、グエル先輩は」

 

セセリア「親が偉いと決闘に負けても無効にしてもらえてぇ?」

 

セセリアは嫌味たらしくグエルに言う。

 

セセリア「今度負けたら言い訳できませんよ?やめといたほうがいいと思うけどなぁ〜?」

 

グエル「...俺と決闘したいならそう言え、セセリア」

セセリア「アドバイスっすよぉ〜、これ以上先輩の市場価値が下がらないようにって」

 

グエルはセセリアを睨みつける

セセリア「あぁ...でももう底辺かぁ」

 

グエル「....くっ」

グエルはセセリアに詰め寄ろうとする___

 

スレッタ「だ、ダメです...っ!」

 

セセリア「あ?」

シャディク「水星ちゃん?」

 

スレッタ「に、逃げない人を...笑うのは...」

スレッタ「ダメっ...なんです!」

 

グエル「......!」

 

_______________________

 

 

宣誓が終わり、二人はラウンジから出る

 

グエル「....なぜ、あんなことを言った?」

スレッタ「え?」

 

グエル「お前も俺を笑いたいんじゃないのか?」

グエル「大口叩いて負けた間抜けだってよ」

 

スレッタ「...逃げたら一つ、だからです」

 

グエル「ん...?」

 

スレッタ「た、例えば...すっごい強い敵がいて...でも、逃げたら安心安全が手に入ります」

 

グエル「...俺は逃げん」

スレッタ「でも、戦ったら負けちゃうかも...」

 

グエル「俺は負けん」

スレッタ「......」

 

グエル「...アムロ・レイとのはまぐれだからな」

スレッタ「まぐれじゃ、ないです」

 

グエル「油断さえなければ俺が勝ってた」

 

スレッタ「つまり...負けたん、ですよね...?」

 

グエル「ぐっ....」

スレッタ「でも...大丈夫、です」

 

グエル「あぁ...?何がだよ...」

 

スレッタ「逃げずに進んだら、逃げなかった自分とか...経験とか、認められたりとか....」

 

スレッタ「逃げるよりいっぱい、手に入るんです」

 

グエル「.......」

スレッタ「だから...逃げたら一つ、進めば二つ」

 

スレッタ「....って」

グエル「そいつは、ご立派な哲学で」

 

スレッタ「お母さんが、教えてくれたんです」

スレッタ「お母さんはいつも強くて、優しくて...」

 

グエルは、親に叩かれた頬をなぞる。

 

グエル「...いい親なんだな」

 

スレッタ「はい!私の目標で.......」

 

しかし、スレッタが振り向いた頃にはグエルの背中は随分と遠くの方にあった。

 

スレッタ「......訳わかんないです」

 

________________________________________

 

 

ジェターク寮、格納庫

 

ペトラ「グエル先輩!」

カミル「機体の準備、できてます」

 

フェルシー「あんな田舎者、ボッコボコにしてくださいよ!」

 

グエル「ああ」

 

ラウダ「兄さん」

グエル「ラウダ...」

 

ラウダ「これは兄さんだけの決闘じゃない。ドミニコスのエースパイロット...諦めてはいないんでしょ?」

 

グエルは真紅のMS、ダリルバルデを見上げる

 

グエル「ああ...俺は、必ず勝つ」

 

 

 

 

秘書「...なぜ、我が社のAIをジェターク社に?」

 

テム「...エアリアル」

秘書「は...?」

 

テム「あのMSの戦闘データを録っておきたくてね。デコイにもそれなりの使い道はある」

 

秘書「しかし、戦闘データをどうしようと?」

テム「......」

 

秘書「...申し訳ありません。深入りしすぎました。」

テム「いや、いいよ」

 

秘書「シン・セーがなにを言ってくるやら...」

テム「口実はあるさ。その時には私が対応する」

 

テム「兎に角、私は今...あれを超えるものをと、思っているのだ......」

 

 

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