チュチュ「会社設立?....ガンダムの?」
ニカ「そう、ミオリネさんが考えたんだよ」
マルタン「その場で出資募ってペイル社とシン・セー社...あとは地球のレイオニックス社の開発部門の一部を買収....って」
マルタン「ゾッとしたよ...」
マルタンはその場面を回想して身を震わせる
オジェロ「ヘェ....ご令嬢はやることが派手だわな」
ヌーノ「....裏でもあるんじゃね?」ペラッ
オジェロ、ヌーノ、ティルの三人はトランプゲーム『ダウト』の真っ最中。ヌーノが話題に乗じてカードを山場に置く
ヌーノ「4....!」
ティル「ダウト」
ヌーノ「ゲッ、バレてる?」
ティル「....うん」
ヌーノはどうしてもこの手の類のゲームが苦手なようで、嘘を見破られるのはワンゲーム中これで4度目らしい。
リリッケ「お二人が編入してからずっとトラブル続きですねぇ」
カララン...と石がテーブルに転がる。リリッケはアリヤに占いを願ったらしい
アリヤ「...近い将来、異性を巡ってトラブルあり...だよ」
リリッケ「ええ〜、困っちゃいます〜っ!」ブンブン
チュチュ「まっ、好きにすりゃいいんじゃねえの?あーしには関係ねえし...」
ミオリネ「関係あるわよ」
ペイントで汚れた体操着に身を包んだミオリネとスレッタが、地球寮の入り口から歩いてくる。
ニカ「ミオリネさん...」
チュチュ「なんでお姫様までいんだよ」
ミオリネ「ここ、会社にするから」
ニカ「えっ?」
ミオリネ「株式会社ガンダムは私と皆さんで経営します。以上、よろしく」
ニコリと笑みを返すミオリネ
ニカ・マルタン「えぇ!?」
チュチュ「はあぁ〜っ!?」
アムロ「...ミオリネ、この辺手伝ってくれよ」
ミオリネ「あんたが勝手に手直ししたいって言ったんでしょ?なら自分でやんなさいよ」
アムロ「会社の看板だろ?...子供が絵を書いてるんじゃないんだからさあ」
その言葉を聞いたミオリネの額に青筋が立つ
ミオリネ「あんたねぇ....もう少しオブラートに包むってこと出来ない?」
オジェロ「ちょっ...なに勝手に話進めてんだよ!?」
ミオリネ「会社を起こした以上、やることは山積みよ。あなた達も手伝って」
オジェロ「なんで俺たちが....」
納得いかない様子のオジェロにズイとエアブラシを渡す
ミオリネ「給与はちゃんと出すわ。ほかに質問は?...ないよね?」
スレッタ「ミオリネさん...いきなりそんな.....」
ミオリネ「なによ、文句ある?」
アムロ「....ミオリネが迷惑かけて、すまない皆」
アリヤ「そもそも、ガンダムで何をする会社なんだい?」
ミオリネ「それは....これから考える」
チュチュ「はぁ?これからだぁ〜?」
ヌーノ「...つまり、考えてねぇってことか?」
アムロ「ああ...そういうことだな」
ミオリネ「うるさいわよ」
ミオリネ「とにかく!今日からここが会社であなた達はその社員ってことは決定だからね」
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翌日
チュチュ『あんのクソスペーシアンがあああっ!』
ギュイイイイン!
ニカ「チュチュ、授業中」
現在はMSを用いた施工実技の最中である。
チュチュ『ニカねえはいいんかよ!あいつの言いなりで!』
ニカ「.....う〜ん」
モニターを見ながらチュチュを宥めるように言う。
ニカ「まあ、エアリアルとゼムリアにも触れれるし」
ニカ「それに...会社がうまく行けば、アーシアンでも活躍できるって証明になるでしょ?」
チュチュ「うう〜....」
チュチュ「でも!クソスペわがまま女の手下とか嫌だ〜っ!」
怒りに任せて加工用の巨大な鉄棒をカッターで切り、切断した鉄棒が地面に落下して粉塵が舞う。
ヌーノ「壊れんぞー」
チュチュ『ヌーノ!お前はいいんかよ!』
ヌーノ「.....そりゃあ」
オジェロ「給料次第だよな。がっぽりなら文句ねぇ」トントン
オジェロのタブレット端末には決闘時の賭けに対する各生徒たちのオッズが表示されている
補足だが、アムロ達がこの学園に来てからというもの、このオッズ表が激しく動いていた。
元1位であったグエル・ジェタークはアムロ、スレッタと転入生に立て続けに敗れ、その上エランとの御三家同士の直接対決にも敗れた影響で学園人気は5位に
その後の1位にはグエルを破ったエラン・ケレスが上がったものの、直後にアムロとの決闘で敗れ4位に後退。
そして、今現在の学園人気TOP3は...
3位『スレッタ・マーキュリー』
2位『アムロ・レイ』
1位『シャディク・ゼネリ』...となっている。
マルタン「もし、そうじゃなかったら?」
オジェロ「....決まってるだろ?サボるよ」
マルタン「い、いやいやいや!」
マルタン「ガンダムだよ?魔女だよ?呪われちゃってるんだよ!?」
オジェロ「お前経営に興味あるんだろ?ちょうどよくね?」
マルタン「よくないよ!グループの偉い人たちにも目をつけられて....「マルタン・アップモンド」
教師がマルタンの名を呼ぶ
マルタン「は...はい!」
教師「騒ぐなら出ていけ」
マルタンはしまった...という顔で頭を下げる。
マルタン「....すみません」
オジェロ「う...」
マルタン「(やるわけないだろ...!)」ボソ
温厚な彼にしては珍しく、怒った様子でオジェロを睨む
ところ変わって食堂
アリヤ「君はどう思う?」
ティル「......やること次第かな」
こちらでもミオリネの会社設立に関して話し合っていた。
リリッケ「アリヤ先輩!ティル先輩!」
アリヤとティルのもとにリリッケが訪ねてくる
リリッケ「アムロ先輩とミオリネ先輩...どこ行ったか知りません?」
アリヤ「ああ、彼らは______」
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ベネリットグループ フロント
アムロ達3人は、目的の為にフロントへ足を運んでいた。
ミオリネとスレッタはプロスペラに対してエアリアルの詳細とガンダムの安全性を問うため
アムロはテムに対して、New.GUND-ARM開発部門の手続きの関係でレイオニックス社のCEO室を訪ねた。
テム「____これで書類は全てだな?」
アムロ「ああ。記入を頼む」
テムは電子版書類のサイン欄に自分の名前を署名していく
アムロ「....しかし、本当に良かったのか?父さん」
テム「なんのことだ」
アムロ「これから父さんの会社は株式会社ガンダムの下に付くことになるわけだが...」
テム「問題はない....むしろ嬉しいくらいさ」
テムは微笑んでみせる
テム「私の目的はNew.GUND-ARMの技術を広めることにある。」
テム「GUNDフォーマットに変わって名を馳せることになれば、世界中...いや、宇宙中のMSはNew.GUND-ARMが席巻するだろう」
アムロ「....それが父さんの目標かい?」
テム「我々アーシアンでも、世界を変えることができる。そういう証明になる....そうだろう?」
テムが全ての書類にサインをし終える。
テム「要件はこれで全てか?」
アムロ「....いや、もう一つだけ」
アムロはもう一枚、図面を見せる
テム「これは....」
アムロ「ゼムリア.....RX-03の改善点をまとめたものさ」
テム「....RX-03の改善点?」
アムロ「ああ、いくつか調整してほしい箇所がある」
アムロは自らが提案するゼムリアの改善案とそのポイントを事細かに書き出した図面をテムに渡したのだった。
テムはそれを見て思わず目を見開く
テム「こいつは....お前が書いたのか?...一人で?」
アムロ「ああ、一通り関節部分の調整と冷却システムの改善.....あとは、新型モニターの提案とエンジンノズルにかかったセーフティの解除」
アムロ「その他の事もそこに記してある。なんとかできないか?」
テム「ふむ....なるほど」
テムは感慨深くその図面を凝視する
テム「考えておこう。開発部とも相談がしたい」
アムロ「結果が出次第連絡をよこしてほしい。」
テム「.....分かった」
その返答を聞いて、アムロはCEO室を後にした。
テム「........」
ドアが完全に閉まったのを見届けてから、テムは机に飾ってある写真立てを手にとる
テムと幼いアムロが写った家族写真であった。
テム「.....本当に、たくましくなったよ....あいつは」
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船内
あの後、二人と合流して帰りの船でアスティカシアへと帰る途中でのこと
ミオリネ「.....あんたさ、あの母親にもっと聞くことあったんじゃないの?」
スレッタ「えっ?」
ミオリネ「どうしてエアリアルに乗ってもあんたは平気なのかとか。ガンダムだって分かったんだし」
スレッタ「でも...アムロさんだって平気ですよ?」
ミオリネ「あいつのは厳密に言えば名前を冠してるだけで、全くの別物......そうでしょ?」
アムロ「親父が言うにはそうらしい」
スレッタ「うーん....」
ミオリネ「あんた怖くないの?呪いとかなんとかって」
スレッタ「全然!エアリアルはずっと一緒の家族ですから!」
ミオリネ「.....あんたがそれでいいんなら、いいんだけど」
シャディク「やぁ、水星ちゃん」
3人の前に現れたのはシャディク
シャディク「お母様の誤解は解けた?」
スレッタ「はい!」
アムロ「シャディク?どうしてここに」
シャディク「おや、アムロも一緒だったのかい?」
ミオリネ「アムロ、そいつとはもう喋らなくていいから」
プイとそっぽを向くミオリネ
シャディク「なんだよ、いいだろ?男同士駄弁るくらい」
ミオリネ「どうせ会社のために詮索しにきただけでしょ?」
シャディク「そっちの会社は?のんびり構えてる余裕ないだろ?」
シャディク「あの場はなんとか乗り切れたけどさ、投資した連中も慈善活動家じゃない」
シャディク「事業計画次第じゃ最悪、全部白紙だよ」
ミオリネ「......なにが言いたいわけ?」
シャディク「その会社...俺が引取ろうか」
スレッタ「えっ!?」
ミオリネ「条件は?」
シャディク「君との結婚」
スレッタ「けけ、けっ...結婚っ!?」
ミオリネ「うるさい」
次のステーションへの到着アナウンスが流れる
シャディク「...近いうちにまた話そう。じゃあね、お三方」
そう言ってシャディクは立ち去っていった。
スレッタ「い、いいんですか!?アムロさん!」
アムロ「なにが?」
スレッタ「だってぇ!シャディクさんがみ、ミオリネさんを......!」
アムロ「うちのお嬢様は、あのくらいじゃ
ミオリネ「.......ふん」
スレッタ「あ....ああ、でも私、分かっちゃいました....!」
アムロ「なにが分かったって?」
スレッタ「ですから、シャディクさんは...ミオリネさんのことが.....」
スレッタは両手でハートマークを作る
スレッタ「すすす...好き____」
ミオリネ「そんなわけないでしょ」
ハァとため息をつくミオリネ
ミオリネ「あいつ、グラスレーの施設で育った孤児なの」
アムロ「孤児?シャディクが?」
ミオリネ「ええ。やれることはなんでもやるヤツよ」
スレッタ「そう...だったんですか」
ミオリネ「あんた達も気を付けなさいよ」