水星の魔女と地球の悪魔   作:yomiyomi

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第8話「株式会社ガンダム~その2~」

 

 

地球寮

 

 

ミオリネ主導のもと、全員で経営方針などを決めることになり、集められた株式会社ガンダムの社員(仮)達。

 

リリッケ「ミオリネ社長の指示どおり、投資家向けの開示情報をまとめました。」

 

いくつかの情報を書き分けたボードを指す

 

マルタン「もう受け入れてる...」

 

リリッケ「細かい登記は置いておいて、決めなきゃいけないことがたくさんあるんです」

 

オジェロ「給料とかギャラとか...ボーナスとか昇給とかな...!」

 

ニカ「あはは...全部お金の話だね...」

 

リリッケ「うーん...それも大事ですけど、まずは定款(ていかん)でしょうか」

 

スレッタ「定款?」

 

マルタン「この会社がどういうものなのかってことを書いた規約だね。」

 

マルタン「会社名、設立者の氏名、発行可能株式総数...とか」

 

アムロ「詳しいんだな、マルタン」

 

リリッケ「具体的なことは事業計画書に書くことになるんですけど...」

 

チュチュ「よーするに、この会社が何すんのかって話だろ」

 

オジェロ「やるなら儲かるのがいいよな?」

 

ニカ「スレッタのお母さんの話だと、GUNDフォーマットの安全性を立証しないとガンダムは作れないんだよね?」

 

ヌーノ「アムロの会社が作ったガンダムはとうなんだ?」

 

アムロ「正式にはGUNDフォーマットとは別ジャンルの製品になるな。なぜパーメットに依存しなくとも機体が動かせるのかっていう説明が親父からなされてない」

 

ニカ「それは企業秘密ってこと?」

 

アムロ「分からん。ただ製造が難しいだけか、ニカの言うとおり隠したいことでもあるのか...」

 

アムロ(ただあの発光現象...コックピットに『サイコ・フレーム』が使われてるのは確定したな)

 

アムロ(問題は親父がそれをどこで知ったのかってことだが......)

 

アムロの脳裏にあの時のニュース映像が流れる

 

Sieg Zeon(ジーク ジオン)!』

 

アムロ「........まさかな」ボソ

 

スレッタ「?とうしたんですか」

 

アムロ「...いや、なんでもないさ」

 

アリヤ「じゃあ、ペイル社のガンダムは?名前は...」

ティル「ファラクト」

 

マルタン「あっちはエアリアルとは違う技術なの?」

 

ニカ「それも調べてみないことには、なんともね」

 

リリッケ「ペイル社から預かった資料によると、ファラクト一機製造するのにかかった費用は....」

 

リリッケ「こちらです」

 

リリッケはペイル社のファラクト製造費用を地球寮の面々に見せる。

 

アリヤ「うわぁ...」

 

オジェロ「....マジかよ」

 

チュチュ「あーしのMS何機買えんだよ....」

 

その額の高さに顔面蒼白となる

 

リリッケ「ゼムリアの建造費用も預かってますけど、見せますか?」

 

アムロ「見せなくていいよリリッケ....桁が一つ多い、ショックで皆倒れちまう」

 

マルタン「この3社の開発部門を買い取ったあとのこの会社の資産は...?」

 

リリッケ「こちらです」スッ

 

オジェロ「マジか.... 」

 

アリヤ「ティコたちの餌代にもならないぞ....」

 

ヌーノ「どのみち製造とか、夢のまた夢だな」

 

ミオリネ「そんなもの、派手な事業計画を打ち出して期待を高めれば融資してくれるところはあるわよ」

 

チュチュ「じゃあ...なに売んだよ」

 

 

ミオリネ「.....そうね」

 

ミオリネ「普通に考えたら兵器として売るのが妥当かもね」

 

スレッタ「兵器...ですか」

 

ヌーノ「まあ...それが自然だよな」

 

ヌーノは周りからの同意の声を期待したが、誰一人として言葉を返す者はいない

 

ヌーノ「....なんだよ」

 

アリヤ「君は戦争孤児じゃないのか?」

 

ヌーノ「そんなヤツは地球にごまんといるよ」

 

チュチュ「アーシアン限定ど売るなら賛成〜」

 

リリッケ「でもそれって....」

 

アリヤ「....地球が、また戦場になる」

 

マルタン「待ってよ、そもそもアーシアンだけに売るなんて現実的じゃないよ」

 

マルタン「僕ら一応ベネリットグループなんだし」

 

チュチュ「はぁ?スペーシアンなんかの味方するわけ?」

 

マルタン「いや...そうじゃないけど.....」

 

アムロ「どの道スペーシアンに渡そうがアーシアンに渡そうが、彼らが殺人目的に使うのは確定事項だ。MSってのは、本来そういうものだからな」

 

オジェロ「....俺は、MSつくるために来たわけじゃねぇ...!」

 

オジェロ「金は好きだけどよ...人殺しの道具で稼ぐ気なんて起きねえよ!」

 

ヌーノ「ああ...なんだかんだでお坊ちゃんだわ、お前」

 

その言葉にオジェロが反応する

 

オジェロ「....ああ?」   

 

ヌーノ「なんだよ...」

 

スレッタ「けんか...ダメです!」

 

ニカ「そうだよ、落ち着いて...」

 

スレッタとニカが間に入って二人を宥める

 

チュチュ「ニカねえは...」

ニカ「えっ?」

 

チュチュ「自分の作ったMSでスペーシアンが好き勝手すんの、見てられんの?」

 

宥める側に回っていたニカであったが、チュチュのその発言に言葉を詰まらせる。

 

ニカ「.....っ、わたしは...」

 

そこから、しばらくの沈黙が地球寮を包む

 

 

ティル「.......決めるのは」

 

最初に口を開いたのはティル

 

ティル「決めるのは...社長だと思う」

 

その場の全員が一斉にミオリネを見る。

 

ミオリネ「.......えっ?」

 

アムロ「どうするんだよ、社長」

 

ミオリネ「別に...兵器でいいでしょ。文句あるなら出てってもらうだけだし」

 

スレッタ「だ、ダメです!....みんな一緒じゃなきゃ!」

 

ミオリネ「はぁ?私の会社なんだけど。方針をどうしようが、従業員を解雇しようが私の勝手でしょ」

 

スレッタ「ミオリネさん...!」

 

チュチュ「そうなった場合、出てくのはお前だかんな」

 

チュチュはミオリネを指差す

 

ミオリネ「なんでよ!だってこの会社は......あっ...」

 

ハッとして見渡すと、自分のことをジトッとした目で、はたまた不安そうな目で見つめる地球寮の面々があった。 

 

ミオリネ「う....」

 

アムロ「そんなやり方じゃ人はついてこない。分かるだろ、ミオリネ?」

 

ミオリネ「........」

 

ミオリネは自分が嫌う父親の姿と自分の言動が重なってしまったことに気付き、深くため息を漏らす。

 

ミオリネ「.....ハァ......分かったわよ」

 

スレッタ「ミオリネさん...!」

 

ミオリネ「マルタン」

マルタン「は...はい!」

 

ミオリネ「登記書類の細かい部分はあんたに任せる。リリッケは法人口座開設の手続き....それとマルタンのフォローお願い!」

 

リリッケ「はい!」

 

ミオリネ「この中で絵心のある人間は?」

 

ヌーノ・アリヤ「...」チラッ

 

ティル「......?」

 

ミオリネ「ティル、会社のロゴ作って。...イカしたやつをお願いね」

 

ミオリネ「あと...アムロ、スレッタ、ほか数名」

 

チュチュ「ったく.....まとめんな」

 

ミオリネ「ガンダムの悪いイメージを払拭できるようなPV作って。期限は2週間!」

 

オジェロ「に、2週間!?」

 

オジェロ「ちょっとまて!もう少し時間を....」

ミオリネ「クソおやじの気が変わる前に全部固めるの!」

 

ミオリネ「アムロ、あんたプログラミング得意でしょ?」

 

アムロ「まぁ...できないことはないが...」

 

ミオリネ「ちゃんと間に合わせてよね」

 

ミオリネ「期限は絶対に厳守、各自サボらずにやりなさいよ。」

 

そう言うとミオリネは地球寮を去っていった。

 

オジェロ「2週間なんて....無茶言うよなぁ...」

 

スレッタ「頑張りましょうアムロさん!」

 

アムロ「ああ、忙しくなりそうだな」

 

ニカ「PVかぁ...ちょっと面白そうかも」

 

チュチュ「なにてめぇら納得してやがんだよ!あんのクソスペわがまま女が〜っ!!」

 

 

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