ミオリネ「武器....武器は?.....っこれ!」
ミオリネはビームライフルを装備して発砲。
ミオリネ「ッ.....きゃっ!!」
機体の体制制御もままならず、体制を崩してしまう
グエル「ハハッ!素人にMSが扱えるかよ!」
グエルは獲物を追い詰めるが如く胸部バルカンを連射する。
ミオリネ「.....くぅっ!」
ミオリネはなんとか機体を立ち上がらせ距離を取る
ミオリネ「好きにさせてよ.....!」
ミオリネ「人の人生....勝手に決めるなぁッ!」
エアリアルの頭部バルカンをディランザに向けて乱射するが、当たらない
グエル「....オラァッ!」
グエルの一撃がコックピットを揺らす
ミオリネ「ゔっ!?.......ぁ....っ!」
その衝撃を受けてエアリアルは力なく地面に倒れた
グエルはパルチザンを向けて叫ぶ
グエル「身の程を知れ!お前はただのトロフィーなんだよ!」
ミオリネ「.....くっ...」
______ズドドンッ!
グエル・ミオリネ「ッ!?」
両者の合間にビーム弾が着弾する。
その時、両者のコックピット内にはアラートが響いていた
グエル「アラート?侵入者か!?」
弾が飛んできた方向を見て、グエルは目を見開く。
アムロ「一応、間に合った....みたいだな」
ミオリネ「.....あいつ」
グエル「アムロ・レイか.....!」
スレッタ「ああーっ!エアリアル!返して下さいミオリネさんっ!」
アムロ「座っててくれよ、スレッタ」
ミオリネ「な、なんであんたもそこにいるのよ...!」
スレッタ「それはミオリネさんが勝手にエアリアルを連れて行っちゃったからです!」
ミオリネ「あんたには関係ないって言ったでしょ!?」ワー!
スレッタ「だったら自分のMSを使ってくださいっ!」ギャー!
アムロ「二人ともここでケンカはよしてくれ...」
グエル「......チッ!」
グエル「おいシャディク!決闘相手を再変更だ!」
シャディク「相手はアムロ・レイだね?....了承しよう」
シャディク「セセリア」
セセリア「はいは〜い」ポチポチ
フィールドの対戦表示がミオリネからアムロへ再度変更される。
グエル「たかがアーシアンが!」
ラウダ『....兄さんっ!』
グエル「首を突っ込んたことを後悔させてやるッ!!」
グエルはパルチザンを投げ捨てライフルを持つ
グエル「墜ちろッ!」
アムロ「そらっ...!」
グエルはライフルを掃射するもアムロは最小限の動作で避けきって見せた
アムロ「スレッタ、座席の後部へ移動してくれ!」
スレッタ「は、はい...!」
グエル「オラァーッ」ダダダッ!
二度目の掃射も避けきるが、アムロの機体には少々
アムロ「.....くそっ、戦闘補助システムだって!?こんなもの邪魔になるだけだ!」
CSS(戦闘補助システム)が動きを修整するため、アムロがやりたいような行動が取れずにいた
アムロ「どこかにシステム解除のスイッチがあるはずだ」
グエル「また新型か?だが扱いきれてねえようだな!」
アムロ機体はアムロの意志に背いてライフルをディランザに向けて撃つ。
アムロ「このっ!勝手に撃つな!」
グエル「なんだ、やけにぱっとしないな?」
グエル「今朝はお前の動きに正直驚いたが、俺の杞憂だったか!」
アムロ「横に......っ!っチィ!撃ち合うんじゃない!」
アムロ機体はアムロの操縦を全く受け付けない
アムロ「は、早く解除を....!」
スレッタ「.......!あ、あの!」
アムロ「なんだ?どうしたスレッタ?」
スレッタ「これ....これじゃないですか?」
スレッタは座席左後方に設置してあるトグルスイッチを指す
アムロ「....これか!」カチッ
モニターに『un CSS it ?』の文字が表示される
アムロ「来た....解除!」
『OK. Approved.』
アムロ機体の動きが止まる。
グエル「あ.....?動きが止まりやがった...」
ニヤリとグエルは口角を上げる
グエル「ハッ!所詮はど素人だな!一気にケリをつけるッ!」
グエルはビーム・トーチを起動し一気に接近する
グエル「クク...お前は素っ裸で土下座してもらうぜ。アムロ・レイ!」
グエルはアムロ機のブレードアンテナを狙う
グエル(終わりだッ!)
サッ........
しかし、刃はアムロ機に届くことはなかった。
グエル「っ!?消えやがった!」
ラウダ『兄さん!横だ!』
アムロ「....ずぁッ!」
グエル「なっ!?馬鹿な....!」
アムロはビームサーベルを一閃。ディランザの右腕が空高く舞った
グエル「ぐっ!き、距離を....!」
アムロ「逃がすかよ....!」
ディランザはライフルを再装備しようとするが、アムロはそこに突っ込み透かさずもう一閃。
グエル「ぐあああッ!」
ディランザの左腕も宙を舞う。
グエル「ぐ....ちくしょぉぉぉぉッ!」ダダダ!
胸部バルカンを掃射するが、アムロは無情にそれを躱す
アムロ「......墜ちろ!」
ディランザの両足をサーベルで仕留める
グエル「....っ!操縦が....!?」
ミオリネ「.....は、速い....っ!」
シャディク「なんだ?急に動きが変わったな。」
エラン「.......」
セセリア「なんつーか.....あの感じ.......」
中継を見ていた全アスティカシア生徒達も思わず息を呑み、戦慄する。
その速さ、圧倒的な操縦テクニック、学園NO1のエースパイロットをまるで蹂躙するが如くその姿...
まるで....
セセリア「まるで.....『悪魔』って感じですねぇ」
グエル「....な.....なんなんだ、お前は.....」
アムロ「っ!」
ザシュッ!!
ディランザのブレードアンテナを焼切り、決着。
『勝者、アムロ・レイ』
決闘の勝利が学園内に通達される。
アムロ「ミオリネ、大丈夫かい?」
アムロはエアリアルのコックピットからミオリネを出す。
ミオリネ「....あんた、やっぱり強いのね」
アムロ「親父が決闘の直前にこのMSを送ってくれた」
ミオリネ「でも、さっきのはMSの性能だけじゃないと思うけど?」
アムロ「運が、良かったのさ」
ふと機体に目をやる。
アムロはこのMSの中で妙な感覚を覚えていた
アムロ(だが、あの感じは何だっただろうか...)
アムロ(CSSを切ったところからだ。変に胸が暖かくなる感覚が....)
スレッタ「あ、アムロさん!」
アムロ「......ん?どうしたスレッタ」
スレッタ「やっぱりアムロさんの操縦は凄いですよ!まるで一心同体って感じで」
アムロ「んん....夢中だったからなぁ。自分の操縦なんて気にしたことないな」
スレッタ「.....でも、なんていうか、その.....」
アムロ「?」
スレッタ「あ、アムロさんと...えと、『繋がってる』って...感じがしたんです。あの時」
アムロ「.....!」
スレッタ「エアリアルの中にいる時と同じみたいな、安心できる感覚......あれはアムロさんが優しい人、だからなんですかね」
アムロ(まさか、このMSには....!いや...それはありえない。この世界の、ましてや親父がそんなモノを作れるわけが.......)
アムロ(だがあの時の感じはどう説明すりゃいい....!)
アムロはリ・ガズィ似の機体をじっと見つめる
アムロ「.....本当に、作ったってのか?」
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__ベネリットグループ・フロント
秘書「社長。決闘の結果が...」
テム「どうだった?」
秘書「ご子息の.....完勝です」
テムはニヤリと僅かに口元を緩ませる。
秘書「結果を聞いた各CEOも騒ぎだしています」
テム「私も...その結果を聞くまでは確信が持てなかったがね......今、その確信を持てたよ」
秘書「それは例の新型AIによる、戦闘補助.......」
テム「あれは
秘書「え....?」
テム「もうじきジェタークを筆頭にお偉いさん方が審問会を開くだろう」
秘書「『魔女裁判』ですね?」
テム「そうとも、魔女狩りさ。当然アムロや私も引っ張り出させるだろう」
秘書「シン • セーのCEOがこのフロントに向かっているという話しはそのために?」
テム「ああ。所詮、彼女にとって私は取っ掛かりに過ぎんというわけさ」
テムはコーヒーを一口飲むと、秘書に告げる
テム「....しばらく一人にしてはくれないか?」
秘書「はい、ではご用があればお申し付けください。」
秘書が部屋を去り、部屋がシンと静かになる
しばらくして、一人になった部屋で、テムはぼそりと呟やいた。
テム「彼女はこの世界全てを壊してでも、奪われたものを取り戻そうとしている」
テム「しかし....ヴァナディースの皆やナディムのやつが、そんな事を望んでいるのか?」
テム「私は...そうは思わない」
テムは鞄から『あるもの』を取り出し、それを撫でる。
テム「『これ』が....きっと全て因果の根を摘んでくれるものになると、私は信じたい」
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アムロ「.....ところで、ミオリネ」
ミオリネ「なに?」
アムロ「俺はグエル・ジェタークとの決闘に勝った。これで君は自由って訳だよな。よかったよ」
スレッタ「そうですね!ミオリネさん!」
ミオリネ「...そうみたいね」
ミオリネはアムロの生徒手帳を取ると、ポチポチと操作する。
アムロ「!?なんだよこれは...?」
アムロのスーツがグエルの衣装と同じものに変更される
ミオリネ「この衣装は決闘の勝者、ホルダーの証よ。」
ミオリネ「....そして、私の『婚約者』の証でもあるわ」
アムロ「..........はあ!?」
スレッタ「...えぇっ!?....こ、ここ...婚約......!?」
ミオリネ「言ったでしょ?そういうルールだって」
アムロ「だ、だから!そいつをどうにかしようってのが、この決闘だったんだろ!?」
ミオリネ「そんなこと一言もいってないわよ」
アムロ「大体、俺にそんな趣味は.....」
アムロ(これじゃシャアと....)
ミオリネ「とにかく!今からあんたが私の花婿なんだから...」
ミオリネ「よろしく、アムロ。」
アムロ「.......嘘だろ?」
スレッタ(う、うわぁ.....なんかすごいことに.....)
斯くしてアムロは、ミオリネの新たな婚約者として、これから起こる騒動に大きく身を投じることになるのである。
3話へ続く
戦闘って文字で表すの難しいんですね....