水星の魔女と地球の悪魔   作:yomiyomi

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第3話「檻の中の悪魔~その1~」

 

ミオリネ「よろしく、アムロ」

 

アムロ「......嘘だろ?」

ミオリネ「嘘じゃないわよ。これからはあんたが私を守ってよね」

 

アムロ「だけど俺は_______」

 

その時、警報音が鳴り響く

アムロ「!....なんだ?」

 

『警告。直ちに決闘を中止しなさい』

上を見ると、複数機のMSがサーチライトをこちらに向けながら降下して来た。

 

『繰り返す、直ちに決闘を中止しなさい。』

MSは3人に対して銃機を向けている

 

アムロ「なにがどういうんだよ。この状況」

ミオリネ「.....フロント管理社?」

 

パイロット『学籍番号 L M 242 アムロ・レイ』

パイロット『ガンダムを使用した嫌疑で君の身柄とそのMSを拘束する。』

 

スレッタ「.....ガンダム」

アムロ「嫌疑だって?ガンダムを使用してはいけないってのかよ...!」

 

パイロット『学籍番号 L P 041 スレッタ・マーキュリー』

スレッタ「へ?」

 

パイロット『君のMSにもガンダムの嫌疑がかけられている。機体の拘束をさせてもらう』

 

スレッタ「え.....いや、これエアリアル....」

アムロ「待ってくれ!彼女はなにも関係ない!実際に戦闘を行ったのは俺だ。」

 

パイロット『アムロ・レイ、君は「魔女」である可能性がある。君の弁明は容認できない』

デミギャリソンは生身のアムロに対して銃身を向ける

 

アムロ「...魔女だ?」

 

ミオリネ「銃を下ろしなさい!」

ミオリネ「あんた達の仕事はフロントの管理でしょ?ここは学校よ!」

 

パイロット『総裁の定めたルールは全てに優先します。』

 

スレッタ「総...裁?」

ミオリネ「.........チッ...」

 

アムロ「デリング・レンブランか」

ミオリネ「あの....クソ親父!」

 

_____________________________

 

 

職員1「....なぁ、ガンダムタイプは全部破棄されたんじゃなかったのか?」

職員2「うむ....どちらとも古い機体には見えないな」

 

職員「それ、乗ったパイロットの命を奪うってんだろ?」

職員「けど....あの男の子は生きてるぞ?」

 

 

何もない、シンプルな個室

真っ白なテーブルと椅子。そしてこの暗がりに上から照らすライト。

 

アムロ(この感じ...あまり好きじゃないな)

 

アムロの反対側の椅子には聴取係が腰を下ろしている

 

聴取係「アムロ・レイ、16 歳。学籍番号 L M 242 メカニック科」

聴取係「父親は現在、地球の本社で勤務。母親は死去している....どこか間違いは?」

 

アムロ「ええ、その通りです」

 

聴取係「君は自分の乗っていた機体がガンダムだと認識しているか?」

アムロ「.....いいえ。ガンダムなんて聞いたこともありませんでした」

 

アムロ(この世界じゃガンダムは禁忌の存在なんだな。たしか親父がGUNDフォーマットがどうとかって言ってたが...それが関係するのか?)

 

聴取係「.....GUNDフォーマットを搭載した機体の運用は協約で締結、禁止されていることは?」

アムロ「....そのGUNDフォーマットって?聞いたこともないですよ、そんなもの」

 

聴取係「.....チッ」

聴取係はタブレットをバンと机に置く。

 

聴取係「単刀直入に聞く。アムロ・レイ、君はガンダムを開発した『ヴァナディース』のメンバーじゃないのか?」

 

アムロ「ヴァナディース...」

聴取係「どうなんだ?」

 

アムロ「だから...僕は知らないと.....!」

 

________________

 

 

ニューゲン「.....あの子が噂のガンダムパイロット?」

ネボラ「魔女....にはみえないわねぇ」

 

画面にはアムロを聴取する様子が写し出されている

 

サリウス「彼らのヴァナディースとの繋がりは?」

「当該MS登録は....先日ベネリットグループに参入した地球企業、レイオニックス社です」

 

「もう一つのMSは水星のシン・セー開発公社の登録になっています。」

「2機体共に情報が無く、それ以外は目下調査中.....」

 

 

バン!

 

ヴィム「魔女じゃなければあれはなんだ!アーシアンの田舎企業ごときがガンダムなど作れるものか!」

ヴィムは机を叩いて憤慨する。

 

サリウス「あるいはこの2体.......『オックス・アース』の亡霊か?」

 

ヴィム「決闘は無効だ!直ちにあの機体を没収し、あのアーシアンを地球(田舎)に送り返す!」

サリウス「そうなれば君の息子がホルダーに返り咲く....か?」

 

ヴィム「.......チッ」

 

画面がアムロとスレッタの聴取室映像からベネリット・グループ総裁、デリング・レンブランに変わる。

 

デリング「シン・セーの代表者を呼べ。レイオニックスの代表者はフロントで拘束。」

 

デリング「審問会を開く」

 

 

 

秘書「........社長、予定通り審問会ご開かれると」

テム「.....そうか」

 

秘書「ベネリットは我々をここで拘束する気ですが」

テム「逃げ出さんようにか?そんなことをせずとも、私は逃げも隠れもしない。」

 

テム「....あとは、彼女の波に私も乗るだけだな」

 

 

_____________________

 

アスティカシア

 

女子生徒1「決闘無効だって」

女子生徒2「なんかズルしたんでしょ?」

 

男子生徒1「ああ...なんかおかしいと思ったんだよ」

男子生徒2「だな、MS操縦であんな動きできるわけないんだよ」

男子生徒3「アーシアンらしいじゃんそいつ。きっと汚いことやってたんだよ」

 

女子生徒3「そういえば水星ちゃん、MS取り上げられたらしいじゃん?」

女子生徒4「ああ、なんか禁止されたMSに似てた...とかでね」

女子生徒5「あらら、でも水星ちゃんちょっとかわいそうかも。とばっちりっていうのかな?」 

 

女子生徒3 「やっぱりアーシアンなんかに関わると余計なことないんだよねー」

女子生徒4「景品横取りだもんねぇ。あの娘もそれに加担したんだから、自業自得じゃん?」

 

女子生徒s「だね〜」

 

ミオリネ「.........フン」

 

 

教官「ニカ・ナナウラ、この教材運んどいてくれ」

ニカ「は、はい!」

 

ニカ「......あの、アムロ君....はいつ戻ってくるんですか?」

 

教官はチッと舌を打つ

教官「アーシアンが余計な詮索をするな。勉強だけしてりゃいいんだよ」

 

ニカ「.........」ぎゅっ...

 

_____________________

 

 

アムロ「.......くそっ、いつまで閉じ込めとくつもりだよ」

アムロはフロント管理社に連行それて以降、聴取室、独房、聴取室、独房...と2つの部屋を行き来していた。

 

アムロ「あいつら同じ質問ばかりで、そんなに俺の首を縦に振らせたいか」

 

ぐぅ...とアムロの腹が鳴る

アムロ「....飯は...そんなものないよな。ちくしょう...」

 

独房には水の入った中サイズのボトルが1つ置いてあるのみ。 

アムロ(ガンダムが呪いのMSか。今のこの状況考えりゃ、それも分かるかな)

人の命を奪う機体....そんなものになぜ父は乗せたのか、アムロの中でテムへの疑問もふつふつと湧いてくる

 

アムロ(....スレッタには悪いことをした。やはり彼女を巻き込むべきじゃなかったか)

 

そう思いつつ、次に控えているであろう何度目かの聴取まで眠ることにした。

 

________________________

 

 

職員「___ですから、あれは禁止された機体の可能性があるんです」

ミオリネ「パイロットに会うくらい、いいでしょ!?同級生なのよ!」

 

職員「しかし....判断するのは私ではありませんので...」

ミオリネ「じゃあ誰か判断するのよ!」

 

職員は口ごもった様子でミオリネに告げる

職員「...デリング総裁です」

 

ミオリネ「あ.....」

 

職員「どうか、お引取りください」

そう言って通信を切った。

 

 




身長でいうとスレッタのほうがアムロより2cm高いんです。
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