ダンジョンに黒い沈黙を向かわせたのは間違いではないはず   作:ピグリツィア

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慌てて2時間で書いたゴミみたいな作品です。
『戒め』アンケートを止めるのを忘れてはいけない。
あとこういうのはアンケートで決めない方がいい。学びました。


『ハロウィン企画』ヘスティアファミリアの平和な仮装祭

 ベルと一緒に朝の訓練をしている最中、街の雰囲気が何時もと違うことに気づく。

「なんか騒がしいな、また事件でもあったのか?」

「アレじゃないですか?仮装祭、そこら中でポスターが貼ってありましたしたしか今日だった筈ですよ」

 あ〜仮装祭ね。幽霊の仮装とかするんだっけ、まあ俺たちには関係ないな。

「キリも良いしそろそろ切り上げるか…ベル?」

 どうやらベルは祭りが気になるみたいだ。

「祭り行くか?」

「はいっ!ボクも気になります!」

 じゃあホームに帰ってヘスティアに色々聞くかぁ。

 

「えっ仮装持ってないの?」

「そりゃ、殆ど気にしてなかったからな」

 どうやらヘスティアは俺たちがすでに仮装の用意を済ませているものだと考えていたようだ。

「それに今日一日しか使わないような衣装を買うのもなぁ」

「…そっそれはお祭りを楽しむための経費だよ経費!わかるだろ!?」

 …な〜んか匂うな。

「何か買ったのか?」

 黙って目を逸らされる。つまりはそう言う事だ。

「いくら使ったんだ?ほれ、持ってきてみろ」

「ハイ…」

 すごすごと服を取りに部屋に戻る。あの様子だと結構高い奴買ったのかもな…

「あの〜、ローランさん?いくら僕たちのファミリアに余裕がないからと言ってそこまで厳しくする必要は…」

 ベルが随分と呑気なことを言っているが…そういえば借金のことを何も知らないんだっけ。教える気はないが。

「別に贅沢は敵だとか言う気はないけどな、アイツは甘やかしてたらそのうちとんでもない事しかねないと思ってるんだよな」

「そうでしょうか…」

 まだピンときていないのも無理はない、ヘスティアはベルの前では立派な神であろうとしているからな。まだそういう所を見た事が無いんだろう。ベルが悪意とかそういうのに対してやけに鈍いのも無関係では無いと思うが。

「ローランくん、これ…」

「へえ、随分と品質の高い服だな」

 さぞかしお高いんだろうなっと…4万8千ヴァリス、予想よりは安い。

「どうだい!そこまで高く無いだろう!?」

「まあ物に対しての値段で考えたらな。それでこれは何回着るんだ?」

 目を逸らして唇を尖らせてふす〜ふす〜と言い始める。それで誤魔化しているつもりか?

「ベル…今日は祭りに行けなさそうだ、この分のロスを何とかして取り戻さないと」

「そんなぁ〜」

 しょぼくれた顔をしている、しわしわクラネルだ。良心が痛むがこれもヘスティアの為、心を鬼にしてベルを没収しよう。

「え!?今日は祭りだよローランくん!?ほらベルくんも行きたいって…」

「ヘスティア、俺も祭りに行きたいのは山々なんだけどな、なんとか稼いでくるよ」

 そんなぁ〜!と言うヘスティアの断末魔を背にベルと一緒に教会を出る。

 

「じゃあ祭りを回るか」

「えっ!?ダンジョンに行くんじゃ無いんですか!?」

「気が変わった、それに慌てるほどの出費でも無いしな」

 せっかくの祭りだしな!今計算したけど明日明後日と頑張れば今日行かなくてもどうにかなるだろう。

「じゃあヘスティア様も…」

「ベル、ヘスティアには躾が必要なんだ。あまり甘やかして出費を重ねさせるのは良く無い」

 既に特大のやらかしをしてくれているのだ。これ以上数億の借金をポンポンと増やされてたまるか。

「仮装はないけど店を回ってみるか、どっか行きたいところとかある?」

「…どこに行きましょう?」

 そういえば俺たちはオラリオに来て日が浅いんだった、どうしたもんかなぁ。

「ベルさ〜ん!」

 遠くからベルを呼ぶ声が聞こえる。この声は…

「シルか」

「おはようございますローランさん、ベルさん」

「おはようございます!」

 豊穣の女主人の従業員の一人で、どうもベルの事を気にしているようだ。若いって良いね。

「今日はお店はお休みなんですか?」

「いえ、今日は半休を取って夜からお仕事なんです」

 確かに今日は忙しくなりそうだしな。仕込みもあるだろうに半休を取らせて貰えるなんてずいぶん良い職場なんだな。

「そちらはこれからダンジョンですか?」

「これから祭を回るところです!」

「初めて見る祭だからどうすれば良いかわからないけどな」

 仮装祭なんて言うくらいあって既に街中には奇妙な格好をした人々が歩き回っている。俺達も何かしらの仮装をした方が良いかな。

「それじゃあ一緒に回りませんか?色々ご案内できると思います!」

「お願いします!」

「らしい、よろしく頼むよ」

 

「折角だし何か仮装をしましょう!」

「仮装ですか…」

「仮装ねぇ…」

 そうは言われてもいまいちピンと来ない。

(アンジェラさま~わたくしめに知識をくださ~い)

『随分いきなりね、EGOでも着る?』

 思ったより悪くない案が出たな。それでいくか。

(ベルの分は?)

『用意できるわ、見た目だけで良いでしょ?』

 それで良いかな、問題はどんなEGOが良いかだけど…

「ベルはどんなものが着たい?」

「格好いいものですかね?」

 格好いいものね…何が良いかなぁ~

「じゃあ着替えてくるからちょっと待っててくれ、ほらベルこっちだ」

「は~い」

 

「ローランさん、仮装はないんじゃ?」

「なんとかできる目処が立ったからな、そこに立ってくれ」

(アンジェラ、どうだ?)

『ベルのはとりあえず癖の無い『死んだ蝶の葬儀』のEGOに決まったわ』

 喪服か…まあ問題は無いか。

『ローランは『憎しみの女王』ね』

「なんで!?嫌だよ!?」

「ローランさん?」

「ああ、悪い。とりあえずそれ~」

 ベルの衣装が一瞬で変わる。ご丁寧に棺桶と二丁の銃まで…

(オイ、アレは頼んで無いんだが?)

『そうだったわね、まあ良いじゃない、ただのハリボテだし』

 ハリボテならまぁ…それで俺はどうするか…

「おお~、スーツって奴ですね!この棺桶と上着の内側にあるのは?」

「装飾品だから気にしなくて良いぞ~」

(俺のもまともな奴にしてくれ!)

『そうねぇ、じゃあ静かなオーケストラの服で』

(…流石にちょっと…)

『え?アレもダメなの?』

(個人的な理由でな!魔弾で頼む!)

 なんかピアニストとか青い残響思い出して嫌だし…音楽家にはろくな奴がいねーな。

『まったく、最初からそう指定すれば良いじゃない』

 青いコートに身を包む。背には大型のライフルもある。

「とりあえずこれで良し!さっさと戻るか!」

「わかりました!」

 

 シルとの待ち合わせ場所に戻ると、そこには見慣れたロリ巨乳女神が彼女に絡んでいた。

「ベルくんとデートする気だな!そんなの許さないぞ!」

「ローランさんも居ますって!まあ確かにまんざらでもないって言うか、一回くらいは二人きりでそういうのも悪くは無いかもですけど…」

 ベルを横目で見る。見事にあわあわしているな。

「あれ?ベル君じゃない、こんなところでどうしたの?」

 おっとここで追加の燃料か?背後からベルの名を呼ぶ女の声だ。

「エイナさん、おはようございます!」

「はい、おはようございます。それでどうしたの?」

 エイナ…確かベルのアドバイザーだったか。ベルには悪いがかなり面白い事態になりそうだな。フィクサーとしての技術を総動員して誰にも気付かれず離脱する。

「えっと、シルさんと一緒に祭を回るところです」

「二人きりで?」

「いえ、ローランさんと…あれ!?ローランさん!?」

 時既に遅し、俺はもう物陰に隠れてベルの様子を見る体制に入っている。

「連れとはぐれちゃったの?一緒に探そうか?」

「あっベルくん!」

「ベルさん…?」

 とうとうヘスティアとシルに気付かれた。ベルはこの危機をどう脱する?

「君はまた女の子を引っかけているのかい!まあ確かに?ベルくんの魅力をもってすればこれくらいは造作もないことかもしれないけどさ!」

「誤解です神様ぁ!?」

「私と一緒にお祭りを回るためにおしゃれしてきてくれたんですね、少し恥ずかしいけど嬉しいです!」

「へぇ~ベルくんったら凄いモテるのね、良かったじゃない。こんなに出会いに恵まれて」

 三股とかサイテー!まるで昼ドラだな!

「ロ、ローランさん!助けてください!」

「あ、そういえば居ないね」

「何処に行ったんでしょうか?」

「あのスーツの人よね、冴えない雰囲気の」

 助けも求められたし戻るかな。

「いやあ、面白いものが見れたな」

「何処に行ってたんですかローランさん!」

「トイレ」

 なんでもない顔で嘘をつくとヘスティアとシルに白い目で見られる。ヘスティアはともかくシルは勘が良いのか?

「あまりベルくんをからかわないでくれよ。それでボクを置いてこんなところで何をしているんだい?」

「祭を見て回ろうと思ってな」

「ダンジョンに行くって言ってただろ!アレは嘘だったのかい!?」

「嘘じゃないのはヘスティアが一番良くわかっているだろ?途中で気が変わったんだよ」

 お灸を据えるって理由もあったけどな。

「くそ~、ローランくんが神のあしらい方を習得しかけている…」

「そう簡単にあしらえるような物じゃなかった筈ですけど…」

「とりあえずどうするか、五人で回る?」

「いえ、私は仕事があるので…」

 仕事中だったか、邪魔しちゃったかな。

「おお、長く引き留めて悪かったな」

「いえ大丈夫ですよ、ベル君をお願いします」

 さて、どうするかな。

「じゃあ四人で回るか」

「はい!よろしくお願いしますヘスティア様」

「あ、ああよろしく…」

 

 この後は何事もなく夜に豊穣の女主人で食事をすることになった。

「ローラン君、どうやってボクの嘘を見抜く力を回避したのさ」

「外に出てから気を変えた」

「そんな事を簡単されると困るよぉ~」

「長年の経験って奴だな」

 都市で必要な技術ってわけじゃ無いけど嘘を見抜く方法が無かった訳じゃなかったからな。そういうのをやり過ごす方法の一つだ。

「そういえばこの服って何か不思議な力があるんですか?」

「もとの奴にはあるけどそれはレプリカだから無いな」

「それにしてもこんな綺麗な喪服見たこと無いよ、凄い高そうな材質だね」

 値段は付けられないだろう。なんせこの世界じゃ作れないしな。

「次はボクの分も作って貰おうかな~」

「どうせ1日しか着ないしな」

 ヘスティアに大ダメージが入った。こういうのって次の年絶対違うの着るだろうしな。

「次からは相談してくれよ?あらかじめ言ってくれないとそもそも祭に一緒に行けるとも限らないしな」

「それもそうだったね…ボクとしたことが迂闊だった、ベル君と一緒に行く気満々だったよ」

 そんな高い買い物して一緒に出掛けられないとなったら致命傷になりかねない。これを機に反省して貰おう。




今日はもう1本出ます。

ハロウィンだしなんか書くかぁ...時系列どうする?

  • ベルとヘスティアの三人で!
  • ちょっと未来の5人だな!
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