ダンジョンに黒い沈黙を向かわせたのは間違いではないはず 作:ピグリツィア
俺が自らの失態で茫然自失になっていても話はどんどん進んでいく。ナァーザの過去のあれこれで義手となった右腕の話、その代償として負った借金とその影響で去っていった団員たちの話。そして今、その借金をある程度どうにかする目処は立っているらしい。
「あー、えっと…リリ〜僕もっとクエスト受けてみたいなぁ〜、今回のクエストは…クエスト以外の所がキツかっただけでクエスト自体はそこまででもなかったからさ?」
「そうですねぇ、そこの腑抜けたまっくろくろすけの気分転換も兼ねていい感じのクエストを恵んでくださる方がいませんかねぇ」
「という訳でミアハ、何か仕事はないかい?血気盛んなこの子達と…今は頼りなく見えるだろうけどこんな状態でも一騎当千の冒険者もいるんだ!どんなクエストだってお茶の子さいさいさ!」
「ヘスティア…すまぬ、恩に着る」
俺からいう事は何もない、ベルとヘスティアの決定に従おう…今はそれどころじゃないくらい自信喪失してるのもあるが。
ホームに帰ってからも自責の念から現実逃避している俺を見かねてか、ヘスティアに呼び出される。
「え〜っと、どうしたんだい?」
「オレ、モトイッキュウフィクサー…クスリニマゼモノミヤブレナカッタ…もう死ぬしかないかもしれない」
「わぁ、思ったより重症だぁ…ほ、ほら!君はまだこの世界に来て一ヶ月程度だろう?まだ分からないことがあっても仕方ないって!」
それでもなんだよ…!確かに幾つか原因はあるだろう。ヘスティアの言っていた通りまだこの世界になれていないのも有るかもしれない。だけど!一番の原因は…
「ヘイワボケ…!」
「………え!?平和ボケ!?サポーター君のいざこざに巻き込まれながら、冒険者生活もしているのに平和ボケ!?」
これは平和ボケだ、間違いない。この世界があまりにも平和すぎて警戒心という物が薄れつつあるのだろう。
「ちょっと待って、そういえば君の出身地って地獄みたいなところだったねぇ!?そりゃこの状況でも平和ボケなんて言い出す訳だ!」
「気づいたかヘスティア」
裏路地と比べるのが烏滸がましいくらい平和なこのオラリオで一ヶ月ほど過ごしてきた結果がこれ…!致命的なまでの平和ボケ…!
「正直気を抜きすぎている感が否めない。と言うより実際そうなんだろうな」
図書館で過去の出来事について踏ん切りを付けて、心の余裕ができてちょっとしてからここに来たんだ。それは一ヶ月でもオレを堕落させるには十分な時間だったようだ。
「ボクからしてみれば結構忙しそうにしているしとても平和ボケしているなんて言えないくらいにはしっかりしているんだけどなぁ」
「この世界の人の善意に信頼を置きすぎているな…もう少し警戒した方がいいか」
「そこまで行ったらそれはもう人間不信の域だよ!?え、君の出身地ってそこまで悪意蔓延る場所だったのかい!?」
そういえばヘスティアには図書館の事しか教えてなかったか。
「聞きたいか?」
「聞きたくない。もうなんとなくどんな所かは予想できてる。なんならボクの予想を超えてる気がする」
話しても面白くない事は確かだ。聞きたくないと言っている相手に無理に聞かせるほど悪趣味でもないし必要にならない限りは進んで口にはしないでおこう。
「とりあえず明日のクエストについては大丈夫そうかい?」
「ああ、早朝にオラリオの外に行くんだろ?モンスターの卵を取りに…モンスターって卵生だったんだな」
「ダンジョン外のモンスターはそうらしいね、ボクも詳しい事は知らないけれど」
オラリオの外のモンスターはダンジョンのモンスターと比べて格段に弱いらしい。それならベル一人でもどうにかなるだろうけど…
「ヘスティアも来るんだよな?」
「うん!オラリオの外って滅多に行く事もないからね!明日はバイトも休みだからついて行くよ!」
「わかったよ。明日も早いだろうしさっさと寝るかぁ…悪いな、心配させちゃって」
「問題ないよ!なんたってボクは君の主神だからね!子供が困っている時に相談に乗るのは当たり前さ!」
ずいぶんと出来た神だなぁ…甘やかすと自堕落になるし、目を離せばとんでもない額の借金を持ってくるけど。
日の出より前に起きてベルと共にアイズの元へ向かい、事情を話して訓練を早めに切り上げてもらう。
その後はミアハ達の準備を手伝い、時間と共に4人と2柱で馬車に乗り込む。
「流石に少し狭いな」
「…!しっかたないなぁ!じゃあボクがベル君の上に座っちゃおうかな!」
「ちょ、神様!?危ないですって!」
「そうですよヘスティア様!全知零能の身なんですから危ない事は控えてください!って事でベル様の上にはリリが失礼しますね!」
「アホなことやってないできちんと座れ、そんくらいの余裕はあるだろ」
急にコントを始める3人組を諌めミアハの横に腰を掛ける。何かあったときのために俺とベルでミアハを挟む形で座る。
「そういえば行き先は何処なんだい?」
「セオロの密林だ。長丁場にはならないが暫く掛かる。せっかくの場だし到着するまで交流を深めるといい」
ミアハの言葉を受けて最初に口を開いたのはリリルカだった。
「ナァーザ様、冒険者から薬師に転職とお聞きしましたが、やはり『調合』のアビリティをお持ちになっているのですか?」
「うん、そうだよ。製薬の手伝いを通して経験値が溜まってたみたいで、運良く発現できた」
発展アビリティか…俺には縁のない物だ。なんせこの一ヶ月でステイタスの上昇幅は3だからな!俊敏2、器用1のみだ!ランクアップなんて何年かかるんだってな!
「えっと、『調合』って?」
「ポーション等の薬剤を制作するときに、高品質の物を作れるようになる発展アビリティの事ですね」
「発展アビリティって事は…」
「ん、私はレベル2だよ…ローランの前じゃレベル1と大差ないかもしれないけど」
ベルの何とも言えない視線を黙殺する。一応言葉で表すなら『本当に何でこの人はレベル1なんだろう…』と言ったところか。
「中層までは行けたんだけどね、そこでモンスターに丸焼きにされて…両手と両足をぐちゃぐちゃに食い荒らされちゃったんだ」
「え…」
「あ〜、そういう系か…痛いよなあれ。四肢全部喰われた事はないけど、何より丸焼きってのはキツそうだな」
そういやアンジェラとの初対面の時は四肢切断されたっけか、食い荒らされるよりは痛くないだろうけど。丸焼きといえばシャオも強かったな………はい、失言でしたね。その場にいる全員の視線が俺に突き刺さっています。
少しの沈黙の後、ナァーザの視線はミアハに、ベルとリリルカの視線はヘスティアに注がれる。
「あー!ノーコメント!ローラン君のあれこれについて詮索するのは無し!お願い!」
「色々と聞きたいことはありますが…まあいいでしょう」
「そうだな、ヘスティアが聞くなと言うなら聞かないでおこう」
「なんかごめん、つい共感できる話になったから…」
なんか一瞬都市の感覚で受け答えしちゃった。なんかもうダメだな俺、この世界に向いてないわ。
「…とにかく、ダンジョンを探索するときは気をつけた方がいいよ…私はランクアップするのに六年かかったけど、どんなに強くなっても、失う時は一瞬で失っちゃうから」
…どれだけ強くても、時と場合によっては何時でも死ぬ可能性はある。それがどれだけ安全な所だとしてもだ。それはこの世界でも変わらないかもしれないな。
「ローラン君…」
「うん?どうしたヘスティア?」
「…いや、何でもない」
何か思うところがあったのか。まあ都市がどんな所か何となくでも知っているヘスティアからすれば『何かあった可能性』に気づくのは不自然な事じゃないか。
「そういえばローランって初めて会ったときにこの腕に気付いたの?」
「ああ、音とか動きから義手だって気付いたな」
「…へぇ?」
な、なんだよ?まさか今回のこれも失言だったのか?
「でも凄いねぇその義手。動かすのに支障とかは無いのかい?」
「はい、自由に動かせます…」
「法外な金額は課せられてしまったが、一番良いものをディアンから取ってきた。少し悔しくもあるが、あやつのファミリアの力は信用できる」
うーん、この腕単体で見ると高レベル帯になったら役不足になりそうだけど…ヘスティアナイフみたいな仕掛けを入れられればそこら辺の問題も解決できるか?値段の事は考えない事とする。
少し時間が経つと話題は女性陣だけでの恋愛話になっていた。ミアハが鈍いだのベルが鈍いだのといった話だ。話の聞こえてない二人はかなり気不味そうにしている。
「そういえばローランってそこそこいい年だよね…そういう浮いた話みたいなのないの?」
「…」
思わず言葉に詰まって視線を逸らす。この反応を見逃してくれる女性陣では無さそうだ。
「おやおやぁ?ローラン様、もしかして随分と面白い話の種を持っているんじゃないんですかぁ?」
「そうだぜローラン君、道程はまだ長いんだ。せっかくだし君の恋愛話でも聴かせておくれよぉ」
「あー、ノーコメント。深く詮索しないでくれ」
やんわりと拒絶するが女性陣はみんな興味津々だ、なんならベルも興味津々だ。
「僕もちょっと気になります!」
「ほら、ベルもこう言ってる」
「………やっぱりまだ無理だな。悪いが諦めてくれ」
アンジェラを赦してもこの喪失感はまだ暫く残り続けるだろう。自分の中の女々しい感情に自嘲する。
「え〜」
「…そうだね、あまり無理に聞くのも良くないか。じゃあミアハ!天界にいた時の話でも聞かせてやったらどうだい?」
「なっ、ヘスティア!?何故そうなる!?」
俺の反応を見たヘスティアの表情は、とても悲しそうな表情を一瞬浮かべてから話を逸らそうとする。きっと彼女にはお見通しなのだろう。
ヘスティアがミアハをいじり倒している内に目的地へと到着する。そこには木々の生い茂る都市では滅多に見ない光景があった。
「お〜、こういうのは初めてだな。黒い森とはまた違った趣だな」
思い浮かべるのはかつて3羽の鳥が守っていた黒い森だ。哲学の階でのいざこざの時に見た記憶と照らし合わせると、こちらの密林は生命に溢れていると言った感じだな。
「さ〜て、観光気分もこの程度にして働きますかぁ」
「はい!」
リリルカに神達を任せて俺とナァーザとベルの3人で密林の奥へと進んでいく。
「ここら辺かな…」
「そうだな、いい感じの距離だ」
巨大な生物の気配が一つ、ここらで仕掛けるべきだろう。
「よ〜しベル、今回はこいつを貸してやろう。無くすんじゃないぞ?」
「え!?い、いいんですか…って待ってください、なんでコレなんですか!?」
今回の相手の事を考えると流石にナイフじゃ心許なさすぎる、という訳でベルには『デュランダル』を貸す。『ホイールズインダストリー』はベルには少し大きすぎたので自分で使う。
「話には聞いていたけど…これ、かなりの業物じゃない?」
「結構いい値段はしたな、でもベルはナイフしか持ってないから今回はな」
「僕はこれから何と戦うんですか!?」
「ベル、これも」
「あ、はい」
そうやって仲間からとは言え、差し出されたものを何も疑わず素直に受け取るのはあまり良いとは言えないな。
「じゃ、頑張ってくれ」
「ベル、ファイト」
「………へ?」
ナァーザさんから差し出されたバックを受け取った瞬間、ローランさんとナァーザさんの姿が一瞬にして掻き消える。それと同時に背後から生暖かく、やけに生臭いそよ風が吹く。
恐る恐る後ろを振り返れば、それはそれは恐ろしい恐竜の鋭い歯が見えるではありませんか。ぼたぼたと垂れている唾液は、嫌に粘ついています。
「………わあああああああああ!!!」
「オオオオオオオオオオオオ!!!!」
条件反射でバックステップ、そのまま全速力で背後の脅威から逃げる。今背負っているのがモンスターを集める効果のある肉だと気づいた頃には恐竜が3体に増えていた。
(おおおおお落ち着け落ち着け僕…!今のところ速度では負けてないどころか結構余裕がある!いくら使い慣れてない武器でも『これ』なら刃が立たないなんて事は絶対にない筈だ…速度差から予測すると僕でも十分勝機がある………と言ってもこんなデカい相手と面と向かって戦うのは無理!まだ自信とか覚悟が足りないですローランさん!)
平静さを取り戻せはしたけどそれで事態が好転するような状況じゃない。ローランさんもぶっつけ本番でこのモンスターの連続狩猟を僕一人に任せる事は無い…とは言い切れないんだよなぁ!?いやいや、流石に事前に何か言ってくれると思う…いやこれ不測の事態に対する訓練か!?それとも初見のモンスターとの戦い方を覚えさせようとしている!?あの人の思考が読めない!
冷静になれ僕、今回の目的は何だった?そう、『モンスターの卵』だ。それなら周囲のモンスターのヘイトを一人に集中させて残りの人たちが卵の回収に行くのが作戦か。それなら僕がやるべき事は…!
「モンスターを集めながら皆から離れる!」
ローランさんは神様達の護衛、リリは運搬、そしてナァーザさんは確か長弓を持っていた筈…いや、モンスターに対してのトラウマが有るって聞いたからアテにはしない方がいいか?
「ッ!」
微かに聞こえた風を切る音、矢が飛ぶ音だ!背後を確認すれば恐竜の一体の目に矢が突き刺さっているのが見える。
視界の片側が失われた恐竜が捩れて、他の恐竜とぶつかって転けているのを確認した。この隙を活かさなかったら後で酷い目に会う!主にローランさんの手によって!
「ふっ」
先の一射の影響を受けていない恐竜に相対し飛びかかる。急停止から今まで以上の速度で正面から突っ込めば、相手は反応できずにそのままこちらに突進してくる。
「どっっっせい!」
それを飛んで交わし脳天に一撃をかますと、想像以上にあっさりと刃が通る。この一撃で恐竜は倒せたみたいだ、それなら後は倒れ込んでいる残りの二体の首を落とせば一先ずは安心だ。
「…ふう、思ったよりは余裕だったなぁ」
「こっちも終わったぞベル。ナァーザ達の仕事があるし今回はさっさと撤退だ」
声の聞こえた方向を見ると、僕の背よりも大きい大剣(たしかホイールズインダストリーだっけ)を背負ったローランさんがこちらへ向かってきていた。
「やっぱり余裕だったか…とりあえず今後も長く冒険者生活するならこんくらいでかい相手と戦うこともあると思うし、そういう相手と戦う時どうするかも考えておこうか」
「はい!」
確かに今回戦った恐竜相手だと神様のナイフも画鋲みたいな物だろう。そんな相手と戦う度にローランさんから武器を借りると言うのも申し訳ない。
「一番近い相手は…ゴライアスかぁ、流石にまだ一人で戦うには限界があるか」
ゴライアス、17階層の階層主だ。7Mもの背丈を誇る超大型モンスター。目の前の師匠はいずれ僕に単独討伐させようと目論んでいるらしい。
「ベルのレベルで戦うこともないだろうし保留だな!じゃ、帰ろうか」
「わかりました」
「ねえローラン、ローランがベルに戦い方を教えてるの?」
「ん?ああ、そうだぞ」
帰りの馬車で今回のベルの動きについてナァーザに訪ねられる。隠すことでもないので素直に返答する。
「何かおかしな所でもあったか?」
「いや…ベルって確かまだ冒険者成り立ての素人だった筈だから。あれなら私の援護も要らなかったと思う」
「そんなこと無いですよ!あの援護がなかったら僕も動けなかったと思いますし…」
「そうだ、援護は絶対に必要だったぞ。今のベルには圧倒的に足りない物があるからな」
俺の言葉を受けてナァーザは少し考える。
「…経験」
「ああそうだ。場数を踏んでないから相手の力量を測れないし、測れてもそれに自信を持てない。さっきみたいに二の足を踏むんだ」
こればかりは訓練ですぐに解決出来る問題じゃない。というか冒険者歴数ヶ月の素人がそこまで出来たら怖い。それはもう天才とかを越えた何かだ。
「経験はすぐに積める物じゃないからなぁ。どうにか出来ないことも無くはないが…」
流石にそこまで焦る時期じゃない。今の成長速度はステイタス面でも技術面でも著しい物だしな。
「って事で経験については気長に待とう。なに、焦らなくても冒険者を続けていればその内身に付いてくるさ」
「そうだね、頑張れベル。ベルなら出来る」
「はい!」
その後オラリオに帰還してからは速かった。俺達が雑用をこなしている間に、新薬は予想以上にあっさり出来てディアンケヒトも渋々といった様子でミアハ達の新薬を買い取った。これで今回のクエストは終了、無事ミアハ達はホームでファミリア活動を継続できる事となった。
「まったく、一時はどうなることかと。ベル様は勝手にクエストを請けてしまいますし、ローラン様がおかしくなってしまわれましたし」
「あの時は悪かったな…一生の不覚だ」
本当に一生引きずる位の不覚だ。今でも胃が痛くなる程度にはアホみたいな失敗だった。
「なぜ気付けなかったまでは聞きませんけど…ヘスティア様に言われたことが少し理解できました」
「神様に言われたこと?」
「はい、ローラン様が奇行をするとかなんとか。なんと言うかローラン様って、凄く強い上に問題に対して様々なアプローチができる技術もあるんですよね。でも変に抜けてる所があるので場合によっては強引な手段だったり、それこそ傍目から見たら奇行とも呼ばれる行為を始めそうで…」
「ああ、そういえばそんな感じの事言ってたね。僕はお守りが必要って言われたけど…」
う~ん、否定できない!この世界じゃそこまでやる必要はないのに都市の感覚で過激な手段を使う時が来る気がする!
「リリルカ」
「は、はい」
「お前だけが頼りだ…主に常識面に関して。問題が起きたときは二人で協力して解決しような」
「わ、わかりました…?」
リリルカは根っからの悪人って訳でもないしヘスティアファミリアへの移籍も前向きだ。時が来たら俺の事情についても話しておこう。
「たっだいま~!ミアハとの話も終わったし、打ち上げいこうぜ!」
「神様!お帰りなさい!」
「そうだな、ちょっといいとこ行くか」
「いいですね!ローラン様の奢りですか?」
そういえば今回はリリルカに色々と迷惑をかけたな…
「まあ貯蓄に余裕はあるしリリルカの分は出してやろう」
「え…いやぁ言ってみるもんですね!流石に突っぱねられるかと思ってました!ありがとうございます!」
ベルのクエストに付き合わせたり、『俺が見抜けなかった』ポーションの偽装を見抜いたり、挙げ句の果てにはヘスティアファミリアとミアハファミリアの問題にも付き合わせてしまった。せめてこれくらいはしてやってもバチは当たらないだろう。
〜ローランの異世界見聞録〜
今回ミアハ達が作った新商品は体力と精神力を同時に回復させるポーションらしい。俺には縁がないが、ベルならうまく使えるかもしれないな。
オラリオの外のモンスターが弱いって話は聞いていたけど予想以上だったな。30階層のモンスターがオーク程度にまで弱くなるとは思ってもいなかったが。
俺の平和ボケの対策として今度18階層より下の方に行ってみよう。少し刺激を受ければ感覚を取り戻せる…筈だ。