東方永月罪 作:龍輝神
~輝夜の屋敷 輝夜の部屋~
輝夜『貴方は誰…?』
突然入ってきた訪問者に輝夜は動揺しながらも問う。
海璃『殺し屋だ…』
静かに、だが、何かおぞましいものを感じるよう海璃は答える。
輝夜『…殺し屋がこんなところに何の用?』
顔では平静を保っているが輝夜の心は恐怖で一杯だった。今まで、輝夜を襲ってきたりした盗賊や殺し屋に比べて海璃はおぞましい殺意を放っていた。もう輝夜には化け物と何ら変わらないと感じてきた。その恐怖を倍増させるが如く追撃を放つ。
海璃『お前を殺しに来たと言ったらどうする…?』
輝夜『いっ、嫌あぁぁぁ!!』
輝夜はすでに死の恐怖に飲まれかけていた。だが、次の瞬間…
海璃『ぷっ、ふふふふふ…』
いきなり海璃は笑い出した。そして海璃の後ろから看板を持った永琳が出てきた。
永琳『ドッキリ大成功ね』
海璃『はははは…いや…こういうのも中々いけるな…』
どうやら、二人は裏で輝夜にドッキリを仕組んでいたらしい。
輝夜『ど、どうして永琳が…?』
未だに状況を理解出来てない輝夜は二人に問う。
永琳『最近、貴方が元気がないから少し元気づけようかと思って』
輝夜『元気どころか、死ぬかと思ったわよ!!』
永琳『ごめん、ごめん』
そして、輝夜が海璃の方を見る。
輝夜『…で、なんで永琳が殺し屋なんかと一緒にいるのよ?』
まだ、海璃の事を信用してない輝夜が永琳に聞いた。
永琳『貴方の悩みを解決しようと思って』
海璃『話は後にしてまずはここを出た方がいい…兵士に見つかったら面倒だ…』
永琳『そうね。なら、私の家に来て。家ならあれの材料もあるわ』
~永琳宅~
輝夜の屋敷から猛スピードで約五分。都のはずれの永琳の家に到着した。
海璃『フゥ…』
永琳『ハァ…ハァ…』
流石の海璃や永琳も体力は無尽蔵ではない。猛スピードで走れば息切れも起こす。
輝夜『二人とも情けないわね~』
しかし、輝夜は息切れ一つおこしてなかった。それもそのはず。輝夜は走り出して一分もしない内に「疲れた~もう、走りたくな~い」とか、駄々をこね結局、海璃に抱っこしてきて貰ったのだ。流石お姫様だね…
海璃『ふざけたこと言ってると半殺しにするぞ…』
輝夜『はい、すいません』
この男ならやりかねんと思い、取り敢えず謝る輝夜。
そして、家に入る。
永琳『取り敢えずお茶でいいわね?』
海璃『…頼む』
輝夜『私も』
二人が返すと永琳は料理場に入っていった。
海璃『…さて、やっと本題に入れるな』
輝夜『…で、話って何?』
海璃『お前、俺と最初に会う前になんて言ったか覚えているか…?』
あの時の記憶など、海璃のどっきりのせいでほとんど忘れてしまったが輝夜は何とか思い出した。
輝夜『えっと…確か、「結婚なんてしたくないなー」とか「最近全然楽しくないなー」みたいなことを言ってたっけ。それがどうしたの?』
海璃の質問の意味が分からない輝夜は海璃にその質問の意味を聞いた。
海里『人生を楽しくしてやると言ったらどうする…?』
今回は少し短くてすいません。