マーリン伝説   作:プロトタイプ・ゼロ

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お気に入り登録もしてくれた皆様!本当にありがとうございます!!

こんな未熟者が書いた作品ですが、どうか最期までお付き合いください。それでは、本編をどうぞ!


第三話「村へ立ち寄ってみた」

 

 

 家の片付けをしてアルトリアと旅を始めた。アルトリアは今まで見ることができなかった世界に喜んでいる。確かに村では孤児として暮らし、俯くしかできなかったかもしれない。だが、これからは違う。

 

「師匠?」

 

 アルトリアの頭を撫でながら俺は思う。なぜこんなにも可愛い娘を、ウーサーは捨てたのか。やはりずっと考えていたが謎だった。

 

 原作だとアルトリアはウーサーに騎士として育てられ、カリバーンを抜いて王となる。だが、この世界ではアルトリアはウーサーに捨てられ、ペンドラゴンの名を継ぐことなく生活していた。

 

 正直ペンドラゴンを継いでいない彼女を王にするのはかなり難しいことだろう。だが、俺は誓った。原作のような最期を迎えさせないって。だから、俺にできることはすべてやるつもりだ。

 

「師匠、もうすぐ村に着きそうです!!」

 

「そうかい。ずいぶんと歩いたからね。村についたら休憩しようか」

 

「はいっ!!」

 

 腕に抱きついてくるアルトリアを撫でながら、カリバーンの方を見てみる。まだアルトリアはカリバーンの声を聞いていないらしい。

 

 おかしいな。俺の予測が正しければ、カリバーンは彼女を主と認めているはずだ。だからカリバーンはアルトリアに今後のことを話しているはずなのだが……なぜだろうか?

 

 ちなみに退魔の剣(マスターソード)は泉に置いてきた。いずれ退魔の剣を必要する剣士が現れるはずだし、手入れならいつでもできる。だって家にルーラポイント設置したから。

 

 ドラクエの呪文の一つであるルーラ。なんとか頑張って取得した魔術だ。分類的には魔法なんだが、Fate世界では魔法を使える人はいない。

 

 理由は忘れたが、一般的には魔術を極め、その真髄に達した魔術師のみ魔法に触れることができる。そう考えれば魔術師としては天才である俺がルーラが使えたのは、既に魔術を極めたからだろう。

 

 ふて寝時の間を含めて極めるのに時間はかかったが、アルトリアのほうが魔術を極めたの早いんだよなぁ。こればかりは才能によるものかもしれないな。

 

「おぉ、かなり発展した村ですよ師匠!」

 

 考え事をしている間に村についたようだ……ちょっと待てや。

 

「なんでしょうアレは……はっ! とても美味しそうな食べ物がずらりと!!」

 

 せめて世界観守れよ。おかしいだろ。まだ時期的に存在してたら駄目な食べ物が多いぞ!! フランクフルトに綿飴、栗きんとん……時代を間違ってないか?

 

 だめだ……考えてたら頭痛くなってきた。

 

「おや、ずいぶんと美味しそうな食べ物が多いみたいだね。アルトリア、好きな食べ物を食べるといい。なに、お金なら沢山あるから」

 

 まぁ、お金はマーリンに転生したときから大量にあったけどな。

 

「いらっしゃい! ずいぶんと珍しい旅人だな」

 

「そうかい? まぁ、そうかもしれないね。あ、焼き鳥を20本ほど貰えるかな」

 

 なんとなく一番近くの店に寄ってみると、頭にバンダナを巻いた髭の濃いおじさんが話しかけてくる。ただ、俺とアルトリアを見比べると疑わしそうに視線を向けてくる。

 

「そんなに似てるわけじゃねぇが……親子かなにか?」

 

「いえいえ、親子ではないよ。彼女は私の弟子でね。今は武者修行の旅に出ているのさ」

 

「ほーん、武者修行ねぇ……」

 

 店主はそれ以上話すことがないのか黙って小さく切られた鶏肉に串を刺すと、鉄板の上に乗せ焼き始める。

 

 やっぱり食べ物の時代がおかしいだろう!!

 

「た、大変だぁ!!」

 

 食べ物について考えていたら村の入口から青年が走ってきた。かなり焦っているようで、時々転けそうになっている。

 

「おいどうした!?」

 

「森の入り口付近にでっかい戦斧を持った二足歩行の牛が暴れてるんだっ!!」

 

「なんだって!? アイツは森に生息してないはずだろ!!」

 

 ん? なんか聞いたことがありそうな特徴だな。

 

「師匠……先、行きます!」

 

 村人の話から危険な匂いを感じ取ったのかアルトリアが走り出した。その際に魔力に動きがあったため、おそらく以前教えたピオラを使ったのだろう。

 

 本来魔術の一つであるピオラなどは詠唱を唱えて始めて発動するものだが、アルトリアはその才能からすほぼべての魔術を詠唱することなく発動できる。

 

 なお、アルトリアに魔術を教えて始めて発動させた魔術はなんと移動魔術ルーラである。まぁ、建物の中で発動したため思いっきり頭を天井にぶつけていたけどね。

 

 ピオラによってスピードの上がったアルトリアはまるで風のように村を出ていく。それは通り過ぎた際に風が吹くぐらいの勢いだった。だって人吹き飛んでるし。

 

「と……私も早く行かなければ」

 

 アルトリアの魔力が森の方にあるのを感知し、俺はそこに向かって転移する。

 

 森に来ていると既に噂の牛とアルトリアが戦闘を始めていた。というかあの牛さ……やっぱりアイツじゃん。赤い体毛に、両手で持った巨大な戦斧。立派な大きい角に二足歩行。

 

(うん、アレはタウラスだね!!)

 

 タウラスが相手なら今のアルトリアでも倒すことはできるだろうけど、どうなんだろう。

 

「アルトリア、倒せそうかい?」

 

「うわっ!? し、師匠? は、はい!」

 

 よし、倒せるんだね。なら見物させてもらおうか。今の実力を。

 

「フッフッフ……今ここには師匠がいる! ならば、今こそわたしの実力を見せる時!! 見ていてください師匠! 貴方が育てた弟子の勝利を! 選定の剣よ、我が力に! 邪悪を断て――勝利すべき黄金の剣(カリバーン)!!」

 

 アルトリアから放たれた膨大な魔力がカリバーンに吸い込まれ、カリバーンの刃が巨大な魔力の刃を作る。それに恐怖を感じたのかタウラスが後退りするが、笑みを浮かべたアルトリアがカリバーンを思いっきり振り下ろすとタウラスの鋼の肉体を一刀両断した。

 

 真っ二つになったタウラスはそれで絶命し、魔力を大幅に失ったアルトリアは肩で息をしながらカリバーンを杖代わりにしながらも膝をついた。

 

「はぁはぁ、はぁはぁ、んぁ、はぁはぁはぁ……どう、でしたか?」

 

 俺が近づくとアルトリアは満面の笑みを浮かべながらこちらに向く。

 

「うん、よく頑張ったね。正直宝具開放まではいらなかったかなとは思うけどね」

 

 アルトリアの頭を撫でながらそう答える。うん、本当にマジでいらなかったと思うな。

 

 その後、村のみんなにタウラス討伐のことを伝えて俺たちはまた旅に出た。みんなからはお礼にと、たくさんの食べ物をもらった。

 

 貰った食べ物は腐らせないように、速攻で四次元空間を付与させたバッグを作製した。これでいつでも食べ物を取り出せるし、便利だねうん!

 

「師匠、次の目的地はどこなんです?」

 

「ふふ、次はブリテンの城でも目指そうか」

 

「おぉ!! 今すぐいきましょう!」

 

「ははは。まだまだ遠い道のりだよアルトリア。ゆっくり行こう。なに、城は逃げたりしないとも」

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 こうして旅を再開させた二人の行く先がどうなるのかは……また次回をご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当なのだな? ここに、あの娘がやってくるのは」

 

「えぇ、本当ですとも。妾の占いは絶対じゃ」

 

「お前が言うのだ。本当なのだろう。ふん。来るなら来い。たとえ我が娘だとしても、我が剣が斬り伏せてくれる」

 

 

 

 

 




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