奸臣に反逆凌辱されたい内政チート転生姫様vs奸臣のフリをする善良ハゲデブ宰相 作:RKC
どうも、悪徳貴族の兵を蹂躙して気持ち良くなり、勢いで前線に残り続けている陛下です。正直、帰りたい。3万の内2万を殺すという蹂躙劇を目の前に、過去最高に性欲が高まっております。
初戦にも大勝して戦争全体で見ても勝ち濃厚だし、今帰ったら安心した宰相がエロ漫画展開してくんねぇかな。いや、してくれるでしょ。しろ。
……ダメだ、寝不足ですごい思考回路になっている。蹂躙劇で興奮しすぎたせいで、最近全然眠れないんだよね。
今日は早く寝たいなぁ……何? ルーカスが来てる? なんだよこんな夜遅くに。
前線に残るのは危険だから王宮に戻って来いって? 言われなくても戻るつもりだったよ。でも今日はマジで眠いから寝させて。
ほら、ルーカス君の話を聞いてる間も目がショボショボなの分かるでしょ? ……というか本当に眠い。寝床まで戻るのだりぃ~。ここで寝るから誰か運んでちょんまげ……。
♢
「……陛下?」
ルーカスの声に陛下は反応しない。簡易的な玉座の上で目を閉じている。
「お眠りになられたようです。陛下は最近、眠れていなかったようですから」
側付きの兵士が悲しそうに言った。ルーカスはすかさず提案する。
「私が寝所まで運んでもよろしいでしょうか?」
ルーカスは表向き陛下によく仕える忠臣。兵士は二つ返事で了承した。
ルーカスは陛下との面会の際に地面に降ろしていた大きな籠を背負い、陛下をお姫様抱っこで持ち上げる。そして陛下の寝所へと向かった。
「誰だ」
寝所の前の兵士がルーカスを止めるが、彼は抱きかかえている陛下を兵士に見せる。
「ルーカスです。陛下が椅子で眠られてしまいました。寝所に運びに来たところです」
「こ、これはルーカス殿! 来ていたのですね、失礼いたしました!」
ここでもルーカスの表向きの顔が役に立つ。特に警戒された様子はない。
「しかし、ルーカス殿。背中の籠はいったい……?」
「これは陛下へのお土産です。王都の菓子を持ってきたのですが、渡す前に寝られてしまいました」
ルーカスが中身を見せると兵士は納得し、彼を寝所へ通す。
寝所は天幕で仕切られており人の目は無い。ルーカスが目的を果たすには十分な環境。奇跡的な幸運と、勝ち戦による兵士たちの気の緩みが重なり、理想的な状況に至れたルーカスだが、その表情は優れなかった。
ルーカスとしてはこの任務に失敗した方が楽だ。
失敗をしても任務には取り組んだため父を裏切る事にはならない。失敗をすれば宰相が大切に思っている陛下が害されることも無い。二律背反に苦しまなくて済む。
そもそも失敗すれば、ルーカスは処刑され、憂いを覚える事も無くなる。全てから解放されるのだ。
顔色とは別に、ルーカスは手際よく動く。籠からお菓子を全て取り出し、中の仕切りも外す。すると、小柄な女性なら入れそうな籠の出来上がり。
ルーカスはその中に寝ている陛下を詰め込み、再び背負った。そのまま寝所を後にする。
寝所を出る際にルーカスと兵士がすれ違うが、兵士は“お疲れ様です”と言うだけ。陛下を籠の中に入れて背負ったルーカスは堂々と本陣の中を闊歩し、馬を借りた。
そのまま陣を離れ、父と待ち合わせている場所に向かう。その道中も馬が歩みを進める速度は非常に遅かった。
しかし、ルーカスがわざとゆっくり歩いた甲斐もなく、本陣から追手が来る事も、宰相が助けに来ることも無かった。
目の前にはもう待ち合わせ場所の別荘がある。ここに踏み込んでしまえば、もう後戻りは絶対にできない。宰相を完全に裏切ったことになってしまう。
ルーカスが二の足を踏んでいると、馬が突如としていなないた。その声を聞いて別荘の前に立っている兵士が駆け寄って来る。
「何者だ! ……ルーカス様ですか? レイスター侯爵、ルーカス様がこられました!」
兵士が別荘に入ってからしばらくすると、ルーカスの父――レイスターが出てくる。
「ちっ、侯爵と呼ぶなと何度言えば分かる! 革命が成功した暁には私が王となるのだ。レイスター王と呼べ!」
レイスターは頭の緩そうな発言をしながら、その悪党面をルーカスの前にさらけ出す。
「ルーカス。俺はソフィアを暗殺しろと言ったはずだがな。どうしてわざわざ拉致をする必要がある。しかもこんな夜遅くに呼び出しおって! これだから妾の腹から生まれた愚か者は……。
まぁ良い、ソフィアを連れて来たんだろうな。その背中の籠にでも入っているのか?」
未だに迷っているルーカスとは対照的に、レイスターはルーカスの背中の籠に遠慮なく手をかけようとする。
しかし、その手を止める者が一人。
「ルーカス? 何だこの手は?」
「い、いや、これは……」
宰相を裏切ってはいけないという潜在意識がルーカスにレイスターの腕を止めさせた。
「その汚い手を離せ! ……おい兵士! こいつの籠を改めろ!」
兵士がルーカスの籠を背中から外し、蓋を開ける。すると中からソフィアが転がり出てきた。
「これはまさしくソフィア。ふふふ……これで王都の野郎どもは主を失い、総崩れとなろう。貴族連合の間でも敵の首魁を殺した手柄で私がトップに立てる事は言うまでもない。次代の王は私だ!」
吠えるレイスターの腕を強く掴むルーカス。
「なんだルーカス。まだ掴んでいたのか、早く手を離せ」
「父さん、私はやりました。ソフィア陛下を拉致してきました……」
全てをかなぐり捨て、せめて親からの承認が欲しいルーカスをレイスターは軽くあしらう。
「それがどうした! 拉致が出来るなら暗殺も出来ただろう! 余計な手間を増やしおって、このクズが!」
レイスターは自由な腕でルーカスを殴り飛ばす。ルーカスは受け身も取らず、失意のまま地面に倒れ伏した。
「父さん……どうして……」
「ルーカス? 何がどうなって……」
同時に熟睡していたソフィアが目を覚まし、周りを見回していた。
♢
知らない別荘と森だ。さっきまで本陣にいたはずなのに何でこんな所に? 周りには兵士がいるが、敵兵の鎧を着ている。
そして偉そうにしているのが1人。見たことがあるが、誰だったか……。あ、ルーカス君もいるじゃん。でもなんか偉そうなのに殴られて倒れてる。
どうなってるんだ? 寝起きで全然頭回んない……。とりあえず知っている顔に聞いてみる。
「ルーカス? 何がどうなって……」
「これはこれはエリュシオン・クロノス・ソフィア嬢。ご機嫌な目覚めでございますな」
なんか偉そうなのがすごい嫌味ったらしく煽って来る。誰だよお前。
「誰だお前は。まず名乗りを……」
「ッ…! 俺の名前を知らんというのか! このガキィ!」
( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
……な、殴ったね?
「お、お前! この私を殴るなど許されると……!」
「うるさい! 黙れ!」
(((((;`Д´)≡⊃)`Д) パコーン
二度もぶった……! 親父にもぶたれたこと無いのに!
というか今の二発で目が覚めて来た。
周囲の情報を収集、解析する限り――ルーカスが事に及んでクラウディン家に拉致されている可能性、98%。
マジ? というか今ガチビンタされたよね?
え、ヤバいヤバい。寝起きガチビンタめっちゃ子宮に効く……♡
「ふん、こうしている分にはただのガキだな」
私がキュン♡ としているのを大人しくなったと勘違いしたのか、気分を良くしている偉そうな奴。思い出した、確かこいつはクラウディン家の当主、レイスターだっけか。私が戴冠した時、賄賂を渡しに来たのを覚えている。
容姿はハゲデブではないが、指だけでも毛むくじゃらで剛毛なのに加えて、顔がThe悪党面なので良い凌辱相手になりそうだな、と思ったっけか。
良い相手に巡り合えちゃった……♡
「こうして見るとやはり憎たらしいほどに美しいな。姫様の頃だけならず、今も美姫と呼ばれるだけはある。
……殺す前に楽しんでしまっても構わんか」
レイスターは股間をもっこり、顔をにっこりさせて私ににじり寄って来る。
やっべー、下手したら凌辱前に殺されるとこだったのか。セーフセーフ。私に勝って、下半身に負けてくれてありがとうございます!
でも凌辱された後には殺されるのか。……構わん、凌辱された後に死ぬのであれば大往生! 我が生涯に一片の悔いなし!
こうなれば殺される最後の時までしっかりと善良陛下ムーブをやり切るべきだ。それが私の興奮にもつながるし、凌辱相手への礼儀というもの。
レイスター君も高潔な姫様を犯そうというのに、私の内心が凌辱願望を持った変態だと分かればガッカリしてしまう事だろう。下手したら勃たない可能性も。
女は濡れて無くても大丈夫だけど、男は勃たないと話にならないからね。男は結構精神的な事ですぐ勃たなくなるらしいから、きちんとケアしてあげないと。
もうこれで終わっても良い……だから……ありったけの演技力を……。
腕を掴まれた私は、成人男性の圧倒的な暴力に晒されて怯えながらも陛下として染みついた上から目線を崩せないといった様子で抵抗する。
「は、離せ……! だ、誰かこいつを……る、ルーカス! 私を助けろ!」
というかルーカス君は何で頬に痣を作って地面に
「無駄だ。お前は今助けを求めているルーカスに裏切られ、ここに連れられてきたのよ」
レイスターは私を腕の中に捕らえ、無理やりルーカスの方を向かせる。
良いよ、台本も無いのにそのアドリブ力! 素晴らしい男優だぁ……。
「そ、そんなまさか……。る、ルーカス! た、助け……助けろ!」
ルーカスは蹲ったまま動かない。大丈夫? お腹痛いの? 兵士達! 今回の立役者が倒れているんです! 助けてあげて下さいよ!
「ルーカス……まさか、本当に……」
「分かっただろう? お前の味方はここにはいない」
「~~~~……ッ! ルーカス! お前えええぇぇぇッッッ!!!」
お前! ホントよくやってくれた! ルーカス君最高! 裏切られて絶望する演技の中に本心の喜びが混ざりそうで苦労してるぐらいには最高!
だから彼を介抱してあげて、ね?
「あのような妾の卑しいガキに騙されるとは、高貴な血が聞いてあきれる。農民や家臣からは聖人君子と呼ばれているようだが、実態はただの間抜けという事だ」
なるほど。今の言葉からの推測によると、ルーカス君は頑張ったけど、間抜けなレイスター君は優秀な彼を疎んで切り捨てようとしている可能性、67%。
可哀そうだね、頑張ったのに報われなくて。実の親だからって信頼しちゃだめだよ? 私みたいに親殺しの子供がいる一方で、子捨ての親もいるだろうからね。
ルーカス、お前の無念の分までスケベしてやるからな。
「良い顔だ……。こい! その顔を更に歪ませてやる!」
「止め、止めろッ……! 離せッ!」
私はそのままレイスター君との愛の巣に連れられていった。
♢
「レイスター侯爵……いや、レイスター王は行っちまったな」
「はー、羨ましい。俺もあんな美人を犯してみてぇなぁ」
「えぇ、流石に陛下は小さすぎるだろ。女ってのはこう、ボン、キュッ、ボン! ってしてないとなぁ……」
「いやいや、意外と陛下はケツがデカそうだぜ。服の上からでも形が少し分かっただろ? それに女王を犯すなんてのに体型なんか関係ないだろ。その行為自体に興奮するのが男ってもんだぜ」
「それは確かにそうだ。あ~、俺もあやかりたくなってきた。レイスター王のおさがりでもいいから使ってみて~」
ソフィアが好みそうな低俗な話をする兵士達。
「それで、ルーカス様はどうするんだ? レイスター王は何か言っていたか?」
「陛下を連れてきたらもう用済みだとさ。殺して死体は森の中にでも捨てておけと。妾の子とはいえ、実の息子を殺せとは人の心が無い事だ」
「殺して……捨てる……? 父が直接そのような……」
父親から完全に見放された事を知ったルーカス。しかし、今更どうこうする気力も無いようで、地面に蹲ったまま呆然としている。
「悪いがこれも仕事なんでな。恨むなよ」
兵士は鞘から剣を抜き、ルーカスに狙いを付けて振りかぶる。暗がりの獣道から馬が飛び出してきたのはその時だった。
「陛下! ここですか!」
馬に乗った宰相は突進の勢いを利用して、ルーカスを殺そうとしていた兵士を鞘付きのままの剣で殴り飛ばす。
相当慌てて駆けつけてきたのだろう。護衛は一切連れておらず、宰相一人。しかし、突然の奇襲で浮足立っている兵士を切り捨てるぐらいの技量はハゲデブでもあるようだ。
鞘から剣を抜き一人、また二人と切り捨てていく。しかし、兵士もただやられる訳ではない。敵は一人で人数有利とみれば意気を取り戻し、宰相に襲い掛かった。
宰相は馬からも引きずり落とされ、武器も弾かれてしまう。
「手こずらせやがって……! 死ね!」
兵士が宰相に武器を振り下ろすその時、突如として兵士の背中に剣が生える。宰相はそのまま前のめりに倒れる兵士を避け、武器を奪った。
宰相が尻もちの状態から立ち上がる最中、ルーカスは殺した兵士の背中から剣を引き抜いていた。
「ルーカス殿……」
「……」
宰相がルーカスに声をかけるが、返事は無い。ルーカスは暗く淀んだ面持ちのまま、剣を振るう。その剣捌きは見事の一言。
ルーカスが突如として反抗してきたことに面食らう兵士達は、ルーカスと宰相の剣の前に倒れていく。
レイスターが不用心で連れてきた護衛の数が少ないと言う幸運も手伝い、二人とも無傷のまま。
「ルーカス殿」
戦闘が終わり、再び話しかける宰相だが、ルーカスは別荘を指差して言う。
「陛下は中にいます」
宰相は色々言いたそうにしていたが、陛下の身が第一という事を思い出し、別荘の中へと飛び込んだ。