※ハイスクールD×Dではありません。   作:おーり

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連日投稿は無理だったよクサヴァーさん…

久しぶりにホン怖やってたので視聴してたら寝落ちしました
負け犬なので初投稿です


くっ、四面楚歌か…

「俺の名前は兵藤一誠! 困ってる人は見過ごせない! 駒王学園に吹く一陣の風さ!」

 

「天野夕麻です、えっと、駒王学園の方で合ってます、か…?」

 

 

 意味の通じない自己紹介を語られて困惑顔の少女が其処(ファーストフード)に居た。

 更衣室の窓や壁なんかを僅かにだが開かせて覗き込む、風通しは良くなるのが彼のライフスタイルであった。

 確かに風は吹かせてる。ああ、間違って無かったな自己紹介(グルグル目。

 

 

「夕麻ちゃんっていうんだな! 可愛い制服だよなー! 何処の学校かな?」

 

「え、えっと、ミッション系の、女子校なんです」

 

 

 溌溂さと巧みな話術で少女の情報をさりげなく抜き取ろうとする。

 コヤツ、出来る…! 一流の詐欺師みたーい。

 

 しかし、彼女の告げた言葉で空気が凍った。

 

 

「せ、聖ティルダ女学院、なんですけど…」

 

「…え゛? ()()…?」

 

 

 ――説明しよう! 聖ティルダ女学院とは!?(CV.山寺宏一。

 つい先日、ラクロスの地区大会に於いて不正で出場停止を喰らったお隣の高鳴市に在る女学校である!

 不正の内訳は『チームに女装した男子生徒が紛れていたから』――。

 

 乳袋の目立つ制服が義務付けられている、女学校である!!!

 

 

「はい…。其処の生徒会長を務めています…」

 

 

 …空気が、葬式だ。

 誰か死んでるとかそういう話では無いのだが、明るみになった不正が不正なので周囲からは『この学院大丈夫か?』という目が多いのである。酷い。

 

 

「しかも最近は生徒の間で怪しいおまじないやカルトが流行ってるようで…もう、私どうすれば良いのか…!」

 

 

 天野は顔を覆って伏せてしまった。

 出会い頭から弱気だったり挙動が怪しかったのは、精神的に追い立てられていた為だったらしい。

 挙句の果てに、こんな藁屑(イッセー)(相談す)る始末。

 これには周囲の何処からも哀れな視線が向くと云うモノである。

 

 なので、イッセーは最早逃げられない。

 酷いナンパだ。と周囲からの目もあったわけだが、学校名聞いた時点でそれは『オイテクナヨ…?』という脅迫めいた批難へと変わっている。

 ど、同調圧力…!

 イッセーの覚悟は不退転へと進化を遂げた!

 

 

「お、俺に任せろ! こう見えて駒王のオカルト研究会に所属してるからな!!!」

 

 

 所属は、してない。

 

 

 

  ■

 

 

 

「嘘じゃないですかー!!!」

 

 

 ぽかぽかと涙目で雷を叩く白音の姿が、駒王学園オカルト研究会の部室にあった。

 チラシを剥がして帰って来たリアスの、真っ当なツッコミで、猫語騙しはそのヴェールをあっさりと剥がされてしまったのであった。

 はっはっは、ドスコイドスコイ。

 

 

「………(フフッ」

 

「なんか言い訳くらい言ってくださいよ! なにしたり顔で微笑んでるんですか!? 私がただ恥ずかしかっただけなんですけど!? 30分も!!!」

 

 

 要するにほんわか30分も、忽那と雷は白音相手に適当な相槌を打ち続けていたわけである。

 ヨイショーヨイショー…………ハァードッコイ!

 プラチナディスコみたいな相槌が聴こえた。気がした(幻聴。

 

 

「白音ちゃんのそういう溌溂とした挙動って、なんかレアだよな」

 

「優しい顔でナニ口走ってんですか…!?」

 

 

 忽那も頷いていた。ワカルワ(幻聴。

 

 

「そ、相談する相手間違えた…! ていうか来るとこ間違えた…!」

 

「ま、まあまあ、適当なのは彼だけだから! 私はキチンと相談に乗るから!」

 

「ウゥ~…オネガイシマス…」

 

 

 怒り疲れて泣き言みたいな形になっている白音。

 縋りつく様な姿勢で雷の胸元で、ちょっと泣き欠けた貌でリアスの方を彼女は向く。

 コイツ泣き顔も可愛いな…、みたいな嗜虐心がむらむらとひっそり湧いている少年が此処にいた。

 …逃げて!

 

 

「えーと、それで白音さん、そのミミは、感覚も付いてるのかしら?」

 

「え。…言われて見れば、此れが生えてからよく聴こえるようになっ、んひゃんっ♡」

 

「あ、スマン。感触もあるんだな」

 

「!!!!????」

 

 

 話の流れで頭を撫でられて、キモチイイ悲鳴が漏れてしまった白音。

 感触と感覚と感情が入り混じった驚愕が流れるよーに彼女の表情をとっちらかす。イイゾコレ!

 

 

「其処まで実体化してると…やっぱり血筋かしら」

 

「待ってください今の衝撃を冷静に流さないでわたしはエッチじゃありません!!!」

 

「誰もそんなこと言って無いから。落ち着いて」

 

「お乳ついて!? お乳なんて出ないですよ!!! わたしはあなたみたいなウシチチじゃないです!!!」

 

「ねぇなんで? なんで流れるように喧嘩を売るの?」

 

 

 あーもうメチャクチャだよ。

 

 

 

   ■

 

 

 

 はい。

 

 

「落ち着いたかしら?」

 

「ハイ…エッチナコデスイマセン…」

 

「言って無いから」

 

 

 雷の胸に顔を埋めて、意気消沈している白音だった。

 いい加減男に寄りかかるのは如何なものかと誰もが思うのだが、さっきの流れでリアスの爆乳に寄りかかるのは色々な意味で危ないとも思われる。

 おっぱいは万病に効くらしいが、時と、場合に、よる。今は違う。今は、違うのだ。

 

 忽那? もうとっくに帰ってるよ。

 リアスとの『変なことはしないように』『はい…』みたいな遣り取りの果てに。

 ふつーに釘を刺されていた。忽那の中では『家主に黙って家族を増やそうとしていた雌猫』である(意訳。妥当な立場であった。

 

 

「雷、撫でるのは無しよ、されるがままにされてなさい」

 

「エッチなことされちゃうじゃん」

 

「スイマセンゥ…」

 

「蒸し返さない」

 

 

 男女の力関係も、時と場合による。

 気づけばリアスからは呼び捨てで指図されていた雷である。

 まあ、部長だし、良いか。

 生徒会長には頭は上がらないご様子だし。

 

 

「さておき、白音さんはそのミミを消したいのよね? 活用したいとか、そういうのじゃなくて」

 

「…はい。イマ気づいたのですけど、感覚が普段よりビンカンになってて、ふつーにフベンです…」

 

「…今まではどうしてたの?」

 

「出てきたのはホント先日でして…」

 

 

 要するに病院行って大丈夫かもわからん症状が出たが素人では判別付かない状況で、怪しい相談が通用しそうな渡りに船な部活が手薬煉引いて待っていたわけである。

 間が明らかに良すぎる。

 何か、原因があるのだろうか。

 

 

「あー、こういう歪みって近くでオカルト案件勃発すると誘爆するように生じるんだよな。原因は血筋だとしても、どっかで儀式めいた迷惑でもあったんじゃないか?」

 

「なるほど…。――なるほど?」

 

 

 雷の言い分で、リアスはちょっと思考が止まる。

 最近起こった儀式ってソレ…、と。

 

 

「? 先輩? どうかしましたか?」

 

「解決手段を考えましょう! 隠蔽でも何でも! 先ずは普通に生活できる手段を!」

 

「あ、はい、ありがとうございます…???」

 

 

 声を張って胸を張って、リアスは親身に白音の事態を解決する方へ思考を傾けるご様子。

 頼りになる先輩だなぁ。

 

 

「隠蔽っていうと聴こえは悪いけど、簡易魔術の【偽装】かなぁ」

 

 

 話の矛先を己へ向けたようだが、その眼差しが若干哂っているように伺えたのはリアスの勘違いではなさそうだ。

 うぉぉ…! 原因把握されとる…! 爆乳娘は戦慄した。

 

 

「ま、じゅつ…?」

 

「その通り。契約を結ぼう東城 白音。ハイ、入部届」

 

 

 そういえば一般人っぽい、と今更ながらリアスは思ったが、後になって明かすのも騙すようでもあるし、と難しい顔で葛藤。

 謂われんでも、話の流れでいつの間にやら作成した契約書を、胸元に抱いてる少女へ差し出す雷の仕草は、どの角度から見ても詐欺師のそれであった。

 

 

「ひとつ、兼部は無し。ひとつ、放課後には顔出しすること。対価としてはこのへんで妥当かな?」

 

「~~、変なことしたら私でも止めるわよ」

 

「生徒に普通に生活してもらうように、っていう差配なら学業の範疇でしょう? 悪いことじゃねーんだから忽那先輩も大目に見るさ。見てもらうように交渉するんだよ、部長(アンタ)が」

 

「…それ、相談して顔を繋げ、って?」

 

 

 思った以上に手段としては全方面に配慮があった。

 今のところ、野良に近い立場の魔術家であるリアスを、自然と倭文に縁を繋げる方便立てだ。

 この様子ならば、先の懸念も折を見て明かせそうな、そんな確信がリアスには抱けていた。

 

 

「まだまだ未熟な先輩に換わって、経絡(パス)は俺が繋げてやろう。ご主人様はリアス先輩だ、おいたはナシだぜ白音ちゃん?」

 

「あの、契約書の隅っこに、ちいさく『部室では猫語で喋る』とありますが…?」

 

 

 おっと、ジト目。

 

 

「さぁ魔術師としての本領発揮だ! 盛大な儀式で少女の門出を祝福してやろうじゃないか!」

 

「ごまっ、誤魔化さないでください! 無駄に床を光らせるエフェクトは要りませんから! 変なことは約束させないでくださいよっ!?」

 

 

 ――数分後、見た目だけはネコミミを隠せるように【偽装】できた少女が、オカルト研究会の新しい仲間に加わっていた。

 猫語で喋るようになったのかは、定かでは無い。

 




R18指定じゃなくてもハートマークがあってもいいとおもいます(平癒
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