※ハイスクールD×Dではありません。   作:おーり

7 / 8
オリ主の内心も語らせるべきかも知れんけど…
まだ明かすタイミングじゃないので…前回前々回終わりごろに出て来たオリヒロインを深掘り回です…
モデルに関してはその場その場で明かしてますから都度ご検索をば

※本日読みに来た方、前話も書き貯め分でしたので連続投稿と成っておりますご注意を


七罪、というスゴクコウバシイカテゴリズム

「【レメゲトン】に属する【公爵・フラウロス】を奉ずるフラウロス家の三女、アミィ・フラウロスと申します。自身は【総裁】でありますが」

 

「うへぇ。随分と優秀なお嬢さんが来ちゃったなぁ」

「その辺は隠すべき言葉では???」

 

 

 自己紹介をしてくれたアミィちゃんとやらへ、雷は苦笑みたいな顔ではっきり返答していた。

 本人へ向けるべき科白では無いのは白音の疑問からして明白なのだが、アミィちゃん本人は褒められたと思ったのか『むふぅ』としたドヤ顔で満足気であった。ならいっか。

 

 そして忽那は頭痛が痛そうに苦い顔付きで目元を覆っていた。どしたん。

 

 

「……どうしてそちらの方々は家名に悪魔を隠そうともしないの…」

 

 

 至極当然の疑問であった。

 

 

「ああ。そりゃ教会とはそこそこ付き合いがあるからっすね。悪魔の名前をそのまま使う奴らはエクソシストの、悪魔祓いとしての側面付きで専門家として関わってますよ」

 

「…悪魔崇拝者、なのに?」

 

「悪魔崇拝とはまた別のカルトが蔓延った為、ですね。そっちはガチで人命削りますし、社会もマイナスへ傾けますし」

 

 

 具体的に云うならコズミックホラーでいあいあなアレの事か、と忽那は判る。

 惹きつけられる魅力をその手の者らへ齎すことは間違いないが、ソレが実在に反映した時の被害は語られるだけでも充分にヤバい。

 

 

「魔女会も黒ミサも教義に反するように催されますけど、教会側だって大っぴらに信者以外は死ね!とは言えませんから。幸福を求めて信仰を準ずるなら、其処から零れた者らの受け皿として密やかに認めてるんですよ」

 

「リベラルというか、おおらかというか…」

 

「ジッサイ、オカルトが実在するように異端や異形は人間の社会の内側から生じますからね。かつて天使だった、という教義上は身内でもある悪魔くらいなら、って感じで【レメゲトン】は見逃されてます。フェネクスとか、マルコシアスとか」

 

 

 そういう話が自分に届いてないのは、【シトリー】が【大公】である為だろうか。

 雷が口にしたそれらはどちらも【侯爵】で、ヒエラルキーだと【王】【大公】【公爵】の下に当たる。

 その下には【伯爵】【騎士】【総裁】とあるのだが、【総裁】だけはヒエラルキーとは関係の無い、立場としての名目を持っている。

 なので【侯爵】は実質、下から3番目。

 

 悪魔崇拝者らの間では、このヒエラルキーを基にして互いの立場や役割を決定する傾向にある。

 それは奉ずる悪魔の霊格を全体像で括って維持するための決まり事であり、自らのシンボルとしての崇拝を放棄させないための取り決めでもある。

 暗黙の了解でもあるが、彼らはその条項で縛りを付けることで歴史を紡いできた。

 自由である者ほど、別枠の社会から睨まれる者は居ない。

 

 

「あの…、そうさい? だと何が優秀なのでしょう? しろうとしつもんできょうしゅくですが」

 

「雷くん、余計なこと言わせないの」

 

 

 囁き雷を見破られていた。

 しかし白音の疑問は自分のモノである。喩え耳元でホントに余計な科白挟まれていようとも。

 

 

「良き質問ですね少女。【総裁】とは時に軍勢を引き連れる立場に当たります。文字通り総指揮官のような意味合いですね」

 

 

 アミィちゃんは胸を張って自信満々に応えていた。

 白音に似てるとも顕わしたが、ボリュームに関しては割と大差が在る。

 この教室では少なくとも2番手だ。

 

 

「特に私は通過儀礼(イニシエーション)に於いて七罪の【王】である【パイモン】陛下にお目通りが敵い、直接霊格を授かった身なのです。我が家が奉じる【フラウロス】とは別に、新しく悪魔としての家を興せる身なのです。少女、王に拝謁できる存在と相見えられたことを誇りに思うと良いのですよ」

 

 

 ドヤァ、と胸元へ手を配して語り切る彼女。

 だったが、白音にとってはちょっと理解できない自慢でもある。

 

 とりあえず、曖昧に頷いておいたが、

 

 

「…あの、パイモンとは、どのような…?」

 

 

 如何せん、根本的な部分がまだ追い付いていなかった。

 そんなわけで、ちょっとtips。

 

 

 

  ■

 

 

 

 現代の、と予めるが悪魔崇拝者が奉じている中の最上位は七罪、【セブン】とも表わされる【王】となる。

 

 それはかつて教会が定めた7つの大罪に準じて、【淫蕩と猜疑】【嫉妬と悲哀】【憤怒と嫌忌】【強欲と背信】【過食と飽満】【倦怠と憂鬱】【傲慢と虚飾】。

 

 それらに準じて奉じられているのがそれぞれ、【王】のヒエラルキーを掲げる、人理が無視できないかつての王。

 

 誘惑と破壊、【色欲】の【アスモデウス】。

 束縛と歪曲、【嫉妬】の【レヴィヤタン】。

 蛇蝎と暴虐、【憤怒】の【バルベリス】。

 暗澹と渇望、【強欲】の【   】。

 飢渇と選定、【暴食】の【ベルゼビュート】。

 堕落と簒奪、【怠惰】の【ベリアル】。

 崇拝と轟音、【傲慢】の【パイモン】。

 

 何故、彼らなのかといえば、彼らが崇拝者らの上に君臨するためだ。

 

 実在する悪魔らと共に、崇拝される彼らは召喚されることを待望している。

 

 そして現代の崇拝者らの血筋の最終的な目標こそ、自らの悪魔/神を降臨させることに他ならない。

 

 その前段階として【王】との拝謁とは、授かって有難い好機という認識に当たるわけである。

 

 

 

  ■

 

 

 

「――なるほどぉ」

 

「ちなみにベルフェゴールって悪魔が一般じゃ怠惰に当たるとされてるが、アレは中世に生じた寓話の悪魔であって、モアブ人に崇拝されていたバール・ペオルとの関連は実のところ無いらしい。マクスウェルとかラプラスとかの同類だな」

 

「いや、其処までは知りません」(知らなくても良い、という意味)

 

 

 折角説明したのに雑な塩対応で寸手を立てられ、雷は緩い顔文字みたいな表情で微かに落ち込んだ。

 ダイジョウブ、これ書いてる人も渾身のネタや地の文スルー多めにされて同じ表情すること多めだから。ションボリだがなぁに、かえって耐性が付く(震え。

 

 

「…お兄さん詳しい方ですね。野良かカルトかと思いましたが、実は【レメゲトン】のご同輩ですか? それともグリモリウム・ヴェルム…【赤竜】の?」

 

「【赤竜】派は実質半カルトなんだよなぁ、【君主】の【ベルゼビュート】閣下こそ【王】として七罪に認めちゃいるけど、【レメゲトン】以上にミサも起こすし自由にやるし。同輩だよ。同じく【総裁】の【ハーゲンティ】だ。ヨロシクね」

 

「そうだったの!?」

 

 

 軽い返答に忽那は驚いていた。

 自分の事語らない主人公くんだからー、もー。

 

 

「とはいっても、将来的に『家』を興せるってだけで今は立場とか無いでしょ。信仰をかき集める必要も感じなかったんで、話の分かる下級生程度で覚えててもらえたらなー、と思いまして」

 

「ああ、まあそりゃわかりますけれど、下手に領内で盛られても困ると云えば困りますし」

 

 

 赤い子に引っ掻き回される寸前だった忽那は身に染みたように頷く。話が分かりますなぁ!

 

 で、その赤いグレモリーさんはどうしているのかというと、

 

 

「…あの、そろそろ話題を振るべきなのでは…?」

 

 

 雷を盾にして、対面しているアミィちゃんにおもいっくそ怯えていた。

 なおこの部屋にあるソファはアミィちゃんの座っている客用のみで、背凭れの在る椅子は無い。

 ガタガタ震えるおっぱいが雷の背中にぎゅんむりぎゅんむり押し付けられ続けている。幸せ体験!

 

 それを呆れた顔で、横に並んで座って指摘したのが白音だった。

 これが部の長の姿か…?

 

 

「せやな。迎えに来た、ってのは、どういう意図?」

 

 

 なんとなく事情も把握できそうだが、と思いつつ雷は問う。

 

 

「ふむ。こちら風に云うのなら、『ツケを払ってもらう』でしたか。貴方方はご存じないかも知れませんが、そちらのグレモリーの次期継承者となるはずだったサーゼクスという男が、かつて【マルバス】の家を滅ぼして奉じられている霊格を乗っ取りました。それを手土産に【赤竜】への鞍替え。此処まではわかりますか?」

 

「まあ、聴いた話だし。しかし崇拝の簒奪や取り換えは珍しくは無いだろ。なんなら、減ったら俺らみたいに魔王様直々に見込みのある代行者を引き入れて増やせるだろうし」

 

「ふふ、そのような意味でも『ご同輩』でしたか、お兄さん。確かに、手段としてはそれもありますし、下位からのゲコクジョーも界隈では認められています。ある意味サツバツしたギョーカイです」

 

 

 しかし、

 

 

「しかし鞍替えまでは許可できません。霊格を持ったまま、バランスを取ろうとしている【レメゲトン】から抜けられることは、同じ崇拝者を新しく迎えられないという、間口を狭められる行為ですから」

 

 

 暗黙の了解、というある意味の信頼へ砂を掛けた結果となった。

 今のグレモリーはそういう立場に陥ってるとアミィは謂う。

 

 

「何より【マルバス】は同じく【総裁】です。ゆえに、同ヒエラルキーであり新造である私がグレモリーの復興の一助と成るべく名乗りを上げたわけですね」

 

「それは…グレモリーからしたら、有難い話、だよな。なんでそこまでするんだ…?」

 

「私は一応幼馴染のような関係なんです、彼女とは」

 

 

 悪魔崇拝者の家系、同じ年頃の少女、そして本来ならば家を継いだり興したりするような立場では無かったことで、微かながらのシンパシーのような物も抱いていた。

 流されて甘んじるようなつもりもなく、それぞれで何かしらの改革や発展を先へ臨めると、将来を見据えていたりもした。

 大事故を引き起こされたような破目になってしまったが、いや、だからこそ見捨てられないのだと、アミィちゃんは淑して言紡いでいた。

 

 

「……で、なんでそれで此処まで怯えてるんだ、ウチのお嬢様は」

 

「それはまあ、グレモリー家自体の反省を同盟内へ見せるために、霊格を幾段階か下げて、私の配下へ迎えようと云った為でしょうね」

 

「あー…」

「えぇー…」

「まあ、妥当でしょうけどね…」

 

 

 雷、白音、忽那の順に納得、ドン引き、納得の三者三葉を見せるギャラリー。

 常識的には白音の感情が普通に正しかった。幼馴染の掛ける言葉か、それが…?

 

 

「お、犯される…! 同性愛者の肉奴隷にされる…!」

 

 

 尚、リアスはリアスでその辺狙いを定めたように見えたアミィちゃんの眼差しにヤベー色が伺えた、とのこと。

 長々と語って結論それかい。続く!

 




あれ? 6話目に繋がって無いぞ…?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。