【本編完結】もしもさりなちゃんがゴローと結婚するとしたら   作:ぶり大根(元・孤高の牛)

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お陰様で総合評価4桁行きましてね
はえ^~みんなゴロさり(純正)好きなんすね^~と改めて(n回目)なってる次第です

※旧メンに関しては姿と名前どちらも確実に判明しているメンバーがいないので小説『視点B』『45510』からの描写から予想や願望ありきで付けていたり、オリジナルで名前を付けている場合があります。ご了承ください

※こっから短編から連載に変更します、本当ならこんなに書く気は無かったのに楽しくなったのが悪いよー


もしもさりなちゃんと旧B小町が出会ったとしたら

「あー……ゴホン、という訳でアイの推薦でオーディションして合格したので1ヶ月後から新メンとして加入する『りーな』だ、みんな仲良くしてやってくれ」

 

「りーなです!昔からB小町みんなに憧れていました!でもここに立つからには少しでも追いつける様に、みんなの輝きの隣に立てる様に頑張ります!よろしくお願いします!」

 

 オーディションから一週間、アレからというものの壱護はミヤコに案の定こってり怒られまくった後映像を見て閉口ししぶしぶ納得、無言で胃薬の常備を倍にしたのは言うまでもなく。

 既存メンバーへの報告に関してはアイは大喜び、加入がかなり後の芽依、カナンは

 

「自分達にも遂に後輩が出来るんだ!」

 

 とかなりの好感触であった。

 

 さりなの方は帰って早々吾郎に抱き着いて合格を報告、二人でその日は熱い夜を過ごしたそうな。

 

 それから一週間経ち、芸名も『りーな』で決定したところでお披露目となり既に好感触だった三人の反応は予想通り上々だった。

 

「これからよろしくね、りーな☆」

 

「アイ……うんっ!」

 

「りーな、なんか困った事あったら私達を頼って良いからね〜」

 

「そうだよー、なんたって先輩なんだから!というかもっとフレンドリーに『ちゃん』付けで呼んでくれても良いんだよ?」

 

「ねっ」

 

「芽依ちゃん、カナンちゃん……ありがとう!」

 

 アイは言わずもがな、ペンギン×黄色イメージカラーの元気っ子芽依、ハムスター×紫イメージカラーのツッコミもボケもこなすカナン、二人も初手からかなりさりなに積極的に絡んでいた。

 では、他のメンバーはどうだろうか。

 

「……私はまだ分からない。君とどう接するべきか。だから見極めさせてくれないかな?」

 

 B小町中期加入唯一の生き残り、犬×青色イメージカラーの物静かなユウキは同時期加入、若しくは直前直後加入の中期メンバーが様々な事情で辞めていった事を踏まえ接する事を一旦躊躇した。

 

「アイの推薦枠ねぇ……はぁ、まあ後輩自体は可愛いもんだから良いけどさ。ほんっとあの子は余裕よねえ……アタシらの事なんて何一つ気にしてない……くそっ……」

 

 結成メンバー三人の一人、カエル×ピンクのB小町随一負けん気のあるありぴゃんは後輩自体は受け入れた。

 だが、やはりと言うべきかアイの推薦枠という事実には納得いっていない様子であった。

 

「……私もどうせこの子に抜かれるんだ。ふふふ、どうせ私なんて……アイの養分……そしてこの子の養分……」

 

 同じく結成メンバー、猫×オレンジのB小町随一ネガティブなめいめい。

 ありぴゃんとの相性は良くウケも良い彼女だがオーディションがかなり良かったと聞き持ち前の弱気は全力全開であった。

 

「認めないよ。ただそれだけ」

 

 三人目の結成メンバー、パンダ×緑のB小町のお色気担当……キャラ付けとしては温厚お姉さんのはずのきゅんぱんは短くそう言って事務所を後にした。

 

 

 さりなは頭を抱えた。

 やべえ、B小町崩壊寸前なのでは、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アイドルってもっとキラキラしてると思ったんだけどなあ」

 

 さりなは一人……ではなく、アイの家でそう呟いていた。

 実のところ往復費はともかくホテル代まで計算に入れるとどうしたものかと考えていたところに

 

「じゃあ週末は私の家に来なよ〜☆丁度一人で寂しかったんだよー」

 

 と誘われ二つ返事でそういう成り行きとなっていた。

 

「ん?どうかしたー?」

 

「うーん……B小町、私やせんせみたいなファンが見てたものと『りーな』として加入して見たものと全く違うんだなあって」

 

「……幻滅しちゃった?」

 

「ううん」

 

 しかし崩壊寸前のグループ状況を見ても尚、彼女は幻滅したかという質問を即座に否定した。

 

「だってみんな輝いてるのは本当だもん。じゃなきゃ私は『B小町』に憧れなかった。だから幻滅なんてしないよ」

 

「……ありがとう。なんて言うか、私もB小町好きだから本当はこのままじゃダメだって分かってはいるんだけどねー。私にヘイト向いてるのに言えないかなあって思ってここまで来ちゃった」

 

 アイにとってアイドルは自分がこの世で生きていく為の道だった。

 身寄りもなく行く宛てもなく、そんなまま養護施設で暮らしそしてそこを出て途方に暮れていくのかと漠然と考えていた時に出会ったこの世界。

 

 そして同じ年代の友人であり共に力を合わせてB小町で頑張っていこうと誓った三人は今でもアイにとっては特別な存在であった。

 中でもきゅんぱんと呼ばれているメンバーはアイが最初に意気投合した存在でもあり、そして今最も避けられているメンバーだけありいくら完璧で究極のアイドルでも傷つかない訳が無かった。

 

「今までなら『私が努力したからその分人気になってるだけだしー』って思えたんだけどさ。さりなのお陰で色んな感情思い出してから『あ、やっぱり私仲良かったメンバーに避けられて寂しかったんだなあ』ってなってね。出来る事なら、もう一度あの頃に戻りたいなあ……」

 

 だからこそ、それを聞いてさりなが立ち上がらない理由が無かった。

 

「私が、アイの隣に立つ」

 

「……え?」

 

「アイは唯一無二だから、誰も敵わないと思われてるから避けられてると思ってる。だからそこに私が追い付く。追い付いて、アイに少しでも食らいつける可能性があるんだって示してみせる。そうすれば……もしかしたら、ありぴゃん、きゅんぱん、めいめいだって……!」

 

「さりな……」

 

 病床に伏せていた時、自分の光であったのは『B小町』だ。

 アイは彼女にとって最推しであり確かに唯一無二の存在であったが、先程言葉にした通り彼女にとっては全員が憧れだったのだ。

 

 一人一人がいたから『天童寺さりな』は病気に負けたくないと願った。

 一人一人がいたから『雨宮さりな』はB小町を目指した。

 一人一人がいたから『りーな』はこの現状を打破したいと立ち上がれた。

 

「ここまで来るの、並大抵じゃ無理だと思うよ?だってみんなもすっごく魅力的なメンバーばかりなんだから」

 

「分かってるよ。だからこそ超えたい。アイの為もそうだけど、5年前まで叶わないと思ってた夢にやっと手が届いたんだよ。だったらどこまでも輝きたい、アイドルとしてファンも、私を救ってくれたメンバーのみんな自体も、照らせる様な存在になりたい」

 

「ふふ〜、そうこなくっちゃね☆」

 

 その目は、昔から憧れとしてアイを見ていた目でも。

 救いとしてB小町を見ていた目でも。

 親友として過ごしたアイを見る目でも無く。

 正真正銘、アイドルとしてのライバルを見つめる目だった。

 

 そしてこれが、B小町が伝説と呼ばれる所以になる序章になる事を、まだ誰も知らないでいたのだった――




芽依、カナン
後期加入の二人組
両者共に視点B主人公『芽依』の語る描写から予測
アニメ・原作でアイと仲の良かった旧メンの二人である

ユウキ
初期メン四人(アイ含む)と後期加入の二人の名前は出てきているが少なくともあと一人名前すら出てきていないキャラがいたのでここがビジュアル以外完全オリジナル
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