俺の術式は某鎖野郎   作:けーやん

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不意に、暫くケンタッキー食べてないなっと思い描きました。


一話

「え?歌姫先輩と冥さんの2人と連絡がつかない?」

 

「そっ。任務先でトラブってると思うんだよね」

 

 トイレから戻った俺は、教室でクラスメイトの1人であるクソガキ系白髪グラサンこと五条悟から知らされる。教室には悟以外に夏油傑と家入硝子の2人のクラスメイトも居た。

 

 俺は傑に訊く。

 

「その任務って、確か歌姫先輩の昇格が懸かってる奴だよな。2人が行ってどれくらい?」

 

「2日だね。()()()()()ともかく、冥さんまで音信不通は流石に変だ」

 

「今、自然な流れで歌姫先輩ディスったな」

 

夏油(クズ2号)がこんななのはいつもの事でしょ?」

 

「お前もお前でクラスメイトをディスったな」

 

 ダウナー系美少女(本人に言うとキモいとか思われそうなので黙ってる)な家入の毒舌にツッコみながら、俺は3人の考えを察した。

 

「まさか、これから2人を助けに行くのか?」

 

「一応ね。歌姫は雑魚だけどアレでも先輩だし?」

 

「悟と言い、傑と言い、お前たち歌姫先輩で遊び過ぎじゃね?」

 

「「だって歌姫(先輩)だし?」」

 

「仲良しだなぁ、お前ら」

 

 こう言う時は阿吽の呼吸レベルで意気投合する2人を見てそう思った。まあ、それはそれとして。素の戦闘力が高い冥さんと比べて、()()()()()()()()()()()歌姫先輩の生死は俺も気になる。なんだかんだで面倒見が良いんだよな、あの人。悟と傑と言う問題児たちのせいでストレス爆溜まりだけど。

 

「当然お前も来るだろ、千斗(せんと)

 

「此処で俺だけ留守番だと"薄情者"のレッテルを貼られそうだからな。それでお前たちにオモチャにされそうだし」

 

「「「ハハハッ」」」

 

 俺がそう言うと、3人と笑う。

 

「そんな事しねーよ。チキン野郎とは思うけどな」

 

「そうだね。チキン野郎とは思うけどね」

 

「留守番するならチキン野郎にケン◯ッキー買って来て貰おうかな」

 

「黙らっしゃい、クソガキトリオ。あと帰りにケンタ◯キーに行くか。久し振りに食べたいし」

 

「「「賛成ーー!!」」」

 

 クリスマスか誕生日の時くらいしか食べないんだよな、ケンタッ◯ー。ちなみに、俺の好きなチキンの部位は"(サイ)"である。

 

 そんなこんなで、2年全員で歌姫先輩と冥さんの任務先へ向かった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「助けに来たよ〜、歌姫。泣いてる?」

 

 

「泣いてねぇよ!!敬語!!」

 

 

 悟たちと共に歌姫先輩と冥さんを助けに行って数時間、2人の任務先である廃墟となった屋敷に到着。案の定、屋敷には結界が張られており、2人の気配が感知出来なかった。そこで悟が術式で結界ごと屋敷を一瞬で崩壊。瓦礫の中から歌姫先輩の姿を確認して、今に至る。

 

「悟。その前に術式で歌姫先輩を瓦礫の下敷きにした事を謝れよ」

 

「なんで?ノロマな歌姫が悪いでしょ?」

 

 

「五条ォォォ!!」

 

 

 ほら見ろ。歌姫先輩が般若みたいな顔で激昂したじゃんか。

 

「泣いてたら慰めてくれるのかな?是非お願いしたいね」

 

 すると俺と悟の背後から冥さんが無傷で現れる。

 

「冥さんは泣かないでしょ。強いもん」

 

「フフフ、そう?」

 

「けど無事で良かったです。悟の術式に巻き込まれてなくて」

 

「ありがとう、柊君。心配してくれて」

 

「いえいえ」

 

 心配する俺に美人な冥さんが礼を言う。うん、冥さんみたいな美人に面向かってお礼言われると嬉しい。ドン引きするくらい守銭奴だけど。

 

「五条!!私はね、助けなんか」

 

 瓦礫の下敷きになってた歌姫先輩が立ち上がって悟に文句言うとした瞬間、先輩の背後に呪霊が現れる。しかし、それと同時に他の呪霊に飲み込まれそうになる。後から出て来た方は傑のだな。

 

「飲み込むなよ。後で取り込む」

 

 傑が呪霊に命令する。取り込んだ呪霊を操れる傑だから出来る芸当だ。

 

「悟。()()()()()()は良くないよ」

 

「強い奴イジメる馬鹿が何処にいんだよ」

 

「いや、お前ならやりかねんだろ」

 

「あん?」

 

 俺が指摘すると悟が睨みつけて来た。だってお前そう言う性格してるし。

 

「君の方がナチュラルに煽ってるよ、夏油君」

 

「あ゛」

 

 傑の方は冥さんに言われた事で歌姫先輩に睨まれている事に気付いた。本当、この2人似てるにも程がある。実は生き別れた兄弟じゃないか?

 

「歌姫センパ〜〜イ、無事ですか〜〜?」

 

「硝子!!」

 

 のんびりと現れた家入に、さっきまでブチ切れだった歌姫先輩が嬉しそうな表情をする。

 

「心配してたんですよ。2日も連絡無かったから」

 

 すると、歌姫先輩は猛スピードで瓦礫を駆け上がって家入に抱きつく。

 

「硝子!!アンタはあの2人みたいになっちゃ駄目よ!!柊も!!」

 

「あはは。なりませんよ、あんなクズ共」

 

「俺もそこそこ人でなしですけど、悟たち程にはならない様にします」

 

 呪術師は大概イカれてるけど、流石にあそこまでにはならないと思う………多分。

 

「歌姫が通ったとこ崩れるぞー!」

 

「ウルセ〜」

 

 そんな俺たちを他所に、クズ2人はふざけ合っていた。うん、平常運転だ。

 

「………()()()

 

 すると、歌姫先輩が違和感に気付く。それを見て悟も納得した反応を取る。

 

「あー、やっぱ結界で時間ズレてた系?珍しいけど偶にあるよね。冥さんが居るのにおかしいと思ったんだ」

 

「その様だね………うん?」

 

「どうしました?」

 

「いや、つまり予定より2日過ぎているからね。その分のギャランティの上乗せをしないと」

 

()()吹っかけるんだ……」

 

 おそらく任務の報酬金を事前に吹っかけてあるとは思ってたけど、それ以上に上乗せするつもりか。流石は呪術界No.1守銭奴こと冥さん。

 

「"帳"も降ろしてくれてたみたいだね。君たちかな?」

 

「千斗が速攻で降ろした」

 

「だって監督の人置いて来ましたし、悟たちに任せると忘れられそうだったので」

 

「流石だね、苦労人」

 

「ありがたや〜」

 

「つーか、毎回思うけど"帳"必要無くね?」

 

「偶には誰か率先してやってくれると助かるんだけど。あと悟。"帳"降ろしてなかったら夜蛾先生から拳骨もらってたからな」

 

 某プロレスラーみたいな見た目の担任を連想しながら悟に言う。あの人の拳骨マジで痛いんだよな。呪力抜きなのに。

 

「それじゃあ、任務も終わった事だし。ケンタッキ◯に行こうぜ!!千斗の奢りで!!」

 

「え?なんで俺の奢り?」

 

 奢るとは一言も言ってないんだが。

 

「だって、言い出しっぺお前じゃん」

 

「話振ったのは家入だけどな………まあ、いっか。今回だけな」

 

「「「ゴチになりまーす!!」」」

 

 某バラエティ番組みたいなノリで頭を下げる『さしす組(悟・硝子・傑)』に苦笑する。

 

「歌姫先輩と冥さんも食べます?◯ンタッキー。今なら奢りますよ」

 

「あんまり脂っこいのが食べたい気分じゃないけど……ポテトなら」

 

「奢りならご馳走になろうかな」

 

 2人分追加か。帰りの車内が油とチキン臭くなりそうだ。

 

「あ。それはそうと、歌姫先輩。昇格の件大丈夫なんですか?悟と傑に出番喰われましたけど」

 

 

「そうだったーーーーー!!」

 

 

「「ドンマイ」」

 

 頑張れ、歌姫先輩。あとマジで少しは反省しろよ、問題児コンビ。

ヒロイン必要……?

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