俺の術式は某鎖野郎   作:けーやん

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8/22時点で、まさかの日間ランキング9位にランクインしてました。
当人である私としても「何事!?」∑(゚Д゚)って感じでした。

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前回のアンケートの結果、今後のストーリーで主人公と家入による日常&ラブコメ(?)回を描く事が決まりました。
ご協力ありがとうございます。


六話

「すまない、私のミスだ」

 

 呪詛師2人を高専に引き渡した後、黒井さんが攫われた事を知らされた俺は急いで悟達と合流し状況を纏めていると、傑が謝罪した。

 

「敵側にとって黒井さんの価値を見誤っていた」

 

「いや、あの場に居た俺にも非がある。1人で責任感じるな」

 

「それにミスって程のミスでもねーだろ」

 

 真面目過ぎる傑を俺と悟がフォローする。しかし、まさか敵が理子ちゃんの方ではなく黒井さんを攫うとは予想外だった。おそらく、理子ちゃんを誘き寄せる為の人質として利用するつもりなのだろう。

 

「千斗、()()()()()

 

「やってみる」

 

 悟に訊かれた俺は目を閉じて意識を集中する。そして()()()()()()()()()()、目を開ける。

 

「お、おい。彼奴の()………」

 

「少し黙ってろ」

 

「理子ちゃん、悪いけど静かにしてね」

 

 俺の()()()が変わった事に理子ちゃんが困惑すると悟と傑が静止させる。

 

 俺は薬指の鎖の先端に付けられた鉄球をぶら下げながらその場でゆっくりと回り始める。地図が無いから明確な場所までは分からないが、()()()()()()なら、黒井さんが居るであろう方角くらいは特定出来る筈だ。

 

 すると、鉄球が横に大きく揺れる。

 

「………鎖の揺れ具合からして、黒井さんは敵と車で移動している。それとこの方角だと、おそらく空港に向かっているな」

 

「空港?海外に逃げる気か?」

 

「いや。理子ちゃんの懸賞金の事を考えると海外へ逃亡する事は無いだろう。逃亡するにしても、国内の何処かになる筈だ。ありがとう、千斗。もう良いよ」

 

「ああ」

 

 俺は鎖を消して、目も通常通りに戻す。フゥ、()()()()()()()()少し疲れるな。

 

 すると悟がこれからの展開を推理する。

 

「どちらにしても、相手は次に人質交換的な出方で来るだろ。天内と黒井さんのトレードとか、天内を殺さないと黒井さんを殺すとか。でも交渉の主導権は天内が居るコッチ。取引の場さえ設けられれば、後は俺達でどうにでもなる。天内はこのまま高専に連れて行く。硝子あたりに影武者やらせりゃ良いだろ」

 

「いや、家入よりも歌姫先輩の方が理子ちゃんと見た目は近いだろ」

 

「無理無理。歌姫はビビリだから即バレるって」

 

 お前はホント、歌姫先輩ディスるよな。

 

 

「ま、待て!!」

 

 

 作戦を考えていると、理子ちゃんが叫んだ。

 

「取引には妾も行くぞ!!まだオマエらは信用出来ん!!」

 

「あぁ?このガキ、この期に及んでまだ───」

 

 苛立つ悟の言葉に理子ちゃんが被せる。

 

「助けられたとしても!!同化までに黒井が帰って来なかったら?」

 

「まだ、お別れも言ってないのに………!?」

 

 理子ちゃんはスカートの裾を力一杯握り締め、涙を浮かべながら訴える。両親を事故で亡くした理子ちゃんにとって、黒井さんはそれだけの存在である事が、彼女の様子で理解出来る。

 

 すると、悟が呟く。

 

「その内、拉致犯から連絡が来る。もし、アッチの頭が予想よりも回って、天内を連れて行く事で黒井さんの生存率が下がる様なら、やっぱオマエは置いて行く」

 

 それを聞いた理子ちゃんは両目に溜まった涙を拭い、悟を見る。

 

「分かった。それで良い」

 

 覚悟を決めた理子ちゃんに、悟はサングラス越しに睨みながら告げる。

 

「逆に言えば、途中でビビって帰りたくなってもシカトするからな。覚悟しとけ」

 

 頷く理子ちゃんを見て、悟は俺と傑の方へ顔を向ける。

 

「そう言う事だから、傑と千斗もそれで良いよな?」

 

「ああ」

 

「それが妥当だろうし、その考えで行こう」

 

 方針を決めた俺達は、黒井さん救出に動く。

 

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

 

 目の前に広がる、青く澄んだ海。白い砂浜。鮮やかなハイビスカスの花。そして、関東とは比べられない程の強い陽差し。

 

 そう。俺達は今───

 

 

「「めんそーーーーれーーーー!!!!」」

 

 

 沖縄で観光をしていた!!

 

 

 …………うん。昨日との温度差がエゲツないのは百も承知なので、簡単に現在までの出来事を纏めよう。

 

 

【これまでの流れ】

 

 ①21時に拉致犯から取引場所を沖縄に指定。

 

 ②翌朝、俺達4人が飛行機に乗って沖縄に到着。

 

 ③11時頃、拉致犯である盤星教信者から黒井さんを救出。俺と悟で拉致犯をボコボコにする。

 

 ④ボコった拉致犯を尋問。12時に終了。

 

 ⑤皆と海でバカンス中!!(new!!)

 

 

 とまあ、こんな感じである。そして、初めての沖縄の海に悟と理子ちゃんが物凄いテンションで燥いでいた。今の2人の精神年齢は同じくらいだろう。

 

「プハハハハハハ!!おい、千斗!!見てみろよ、ナマコ!!」

 

「キモッ!!キモなのじゃーーー!!」

 

「キモいのは分かったから。中身飛び出したナマコをコッチに向けるなよ」

 

 小学生みたいなテンションでナマコを俺に向ける悟にツッコむ。一応、応援に来てくれた後輩2人が空港で待機してるんだけど………時間大丈夫か?

 

「悟、千斗!!時間だよ」

 

「あ、もうそんな時間か」

 

 すると、浜辺でレジャーシートに座っていた傑が声を掛けて来た。今から着替えてタクシーで移動すると丁度良い時間で空港に到着するだろう。

 

 そんな中、理子ちゃんが少し寂しそうな顔をしていた。そんな理子ちゃんを見て、悟が俺に訊く。

 

「なあ、千斗。()()良いよな?」

 

 それはつまり、まだ沖縄に滞在する事を指していた。俺としては、出来れば予定通り高専へ向かうべきだろうが………理子ちゃんの事を考えると、このまま東京へ戻るのは()()()()()()のかもしれない。

 

 悩んだ末、俺は頷く。

 

「………分かった。七海達には俺から連絡しとくよ」

 

「サンキュー。傑、戻るのは明日の朝にしよう」

 

 滞在を延長する事を決めると、理子ちゃんの表情が嬉しそうに輝いた。浜辺に戻ると、傑が納得していない表情をしていた。

 

「………だが」

 

「天気も安定してんだろ。それに、東京より沖縄の方が呪詛人(じゅそんちゅ)の数が少ない!!

 

「もう少し真面目に話して、悟」

 

 キメ顔でふざける悟に傑が言う。まあ、そんな理由じゃ承諾しないよな。

 

飛行(フライト)中に天内の懸賞期限が切れた方が良いっしょ」

 

 そう言う悟に、傑が近づく。

 

「悟、昨日から術式を解いてないな。睡眠もだ。今夜も寝るつもりないだろ。本当に高専に戻らないで良いのか?」

 

 傑の言っている事は尤もだ。リスクを考えると今直ぐに高専へ戻るべきだろう。しかし、悟は傑の胸を叩く。

 

「問題ねぇよ。桃鉄99年やってた時の方がしんどかったわ。それに、オマエ達も居るしな

 

 自身満々に答える悟に、傑がやれやれと言いたげに溜息を吐く。しかし、その表情は嬉しそうであった。俺も信頼されている事に嬉しく思いながら、一つ提案する。

 

「一応、見張りは交代でやろう。俺の鎖と傑の呪霊もあれば何とかなるだろ。それに、寝れない事で不機嫌になった悟の相手をするのは少し面倒だしな」

 

 俺がそう言うと傑は笑い、悟は真顔になる。

 

「フフッ、そうだね」

 

「千斗、後で『蒼』パンチな」

 

「止めろよ。前に喰らった時に一発で吐いたんだからな」

 

 直撃したのにカウンターを喰らった様なダメージでゲロった事は俺の中で軽いトラウマになっている。悟の通常打撃は()()()()()()()一撃だからな。普通に喰らいたくないわ。序でに悟の黒閃も出来れば喰らいたくない。()()()()()でも只では済まないだろう。

 

 そんなこんなで、沖縄滞在が延長になった事を後輩達に伝えた俺達は、引き続き沖縄を観光する事にした。それと、家入と夜蛾先生にお土産買っておこう。食べ物だと家入が甘いもの苦手だから、ソーキそばとか島とおがらし(コーレーグース)で良いか。あと、呪術的に縁があるかもしれないシーサーの置物も買うか。




交代制で見張りをする事によって、悟も仮眠を確保!!

沖縄土産って皆さんは何を思い浮かべますか?
私は『ちんすこう』とか『シーサーの置物』ですかね。

『呪術廻戦0』のストーリーも描いて欲しい?(呪言でお答え下さい)

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