TS転生者がワンパンマンの世界でヒーローします。 作:BERSERKER
俺は辻斬りに包丁でメッタ刺しにされて殺された。
最後に見たのがくー子とレイヴェル・フェニックス嬢に抱えられた俺だった。
そして気が付くと真っ白い空間で手が小さく指も細い。
下を見ると胸に大きな双子山が有った。
「え?」
掴んでみると紛れもないおっぱいだった。
下も生まれて以来ずっとあった男のあれが無く、女のそれに代わっていた。
頭から見える金髪はツインテールで纏められており、艶のあるストレート。
「鏡が無いから分からないけど女に成っちゃったんだなぁ。」
「その通りよ私」
「え?レイヴェル?」
「そ、私は貴方のスキルと身体と第二人格のレイヴェル・フェニックス。貴方は主人格のレイヴェル・フェニックス。こっちが私と同様、貴方のスキルであり第三人格のクトゥグアのくー子」
「よろしく。元青年」
「そしてそこに転がっているのが悪魔の実でメラメラの実、そこに刺さっているのが神機大火刀 醒よ。これだけ有れば炎系最強なのではないかしら?」
「俺もそう思う。」
「さ、そろそろ起きなさい。目を閉じて起きる事をイメージしなさい。」
「分かった。」
目を覚ますと液体の中に居た。
その液体から出てみると、火山の火口の溶岩だった。
私は火山から生まれたと言う事に成るのか?
服は念じれば着れた。
私はヒーロー協会を目指して炎翼を出して飛んでいく。
そして身体テスト、筆記テストを受け、身体テストはサイタマ並みに、筆記テストも前世の記憶を頼りにそこそこ高得点の見込み。
満点合格によりSランク認定された。
Sランクヒーロー特典、携帯支給、家賃、光熱費無料。
S級二位の隣の部屋にして貰った。
蕎麦を打ってタツマキに挨拶に行った。
ピンポーン。
『は~い。何の用?』
「隣に引っ越してきたレイヴェル・フェニックスです。引っ越しのご挨拶に伺いました。」
『あ、そうなの鍵は開けたわ。入って』
「はい。」
タツマキのお部屋にお邪魔します。
「S級二位のタツマキよ。よろしく。」
「新人S級ヒーローのレイヴェル・フェニックスです。よろしくね。タツマキちゃん。これ、つまらない物だけど引っ越し蕎麦。私の手打ちだけどおいしく出来てると思うわ。」
「いただくわ」
タツマキちゃんの食事風景を眺めていると作法が確りしている。
「タツマキちゃん。もしかして、見た目と年齢ってかけ離れてる?」
「ええ。私の歳は二十歳よ。」
「なら、私は今日生まれたばかり。だから導き手を探してるの。」
「はぁぁ!?生まれたばかりってその見た目で?」
「そっ。因みに私の生まれは火山の火口。その溶岩が私の羊水だった。」
「その知識量は何でよ。それにこのお蕎麦も貴女が作ったんでしょ。」
「それは………前世の記憶を頼りに作ったんだ。私には男として生きて死んだ記憶が残っているの。このお蕎麦の作り方もその時習得した。小中高大までの学校教育を受け、社会人になって、自炊して、工場で働き、料理人として働き、土木作業員として働き、重機オペレーターとして働き、会社を立ち上げて経営者に成ったりもした。最後に辻斬りにメッタ刺しにされて死んだ。私は元男です。あ!そうそう意識が消えていく間に見た者がこの身体のモデルになったレイヴェル・フェニックスとクトゥグアのくー子。俺にもお迎えが来たと思ったらその身体に成っちゃった。」
「ほぇ~。あんたも場数踏んできたのねぇ。それについて共感も同情もしないわ。私の事じゃないもの。貴女はそういう人生を歩んできた、とだけ認識しておくわ。」
「ええ。まぁ、同情も哀れみも要らないわ。ありのままを受け入れて友達に成って欲しかったの。それじゃぁ、食べ終えたようだしお暇させて貰うわね。」
「ええ。ご馳走様。また遊びにいらっしゃいな。」
「有り難う」
私は食器を纏めて持ち帰ったら食器を洗って濯いで水気を拭って食器棚へしまうとベッドに横になった。