あべこべ貞操逆転世界のガーリッシュ白馬の王女様系男子 作:フェルナンデス
「ねぇ知ってる?海外じゃセックスってスポーツと同じ扱いらしいよ。」
白人観光客を見て、クラスでも一二を争うエロ猿性欲マシーンこと工藤強子が話しかけてきた。
「はぁ・・・あんた、金閣寺に来てまでそんなこと言ってんの?」
私――村上唯は呆れながら強子に突っ込んだ。貴重な歴史的建造物に来てまで何言ってやがんだ。
「でも見てよあの外人の股間!めちゃくちゃでかいんだけど!やっぱ外人って日本人と違って発育が違うよね!いいなぁ隣の彼女・・・ホテルでヤリまくるんだろうな・・・」
そう言われて、私も外人の股間に目をやる。ショートパンツを履き惜しみなく肌を露出させており、太もものムチムチ感に思わず見惚れてしまう。そして、形が分かるほどの股間の盛り上がり。小ぶりな男が多い日本では中々お目にかかれない。
(これは・・・確かにエッチだなあ・・強子が言っていることも一理ある)
「こら、まじまじと見るな!あの外人に気づかれたらどうすんの!日本の恥よ日本の恥!強子、せっかく修学旅行で京都に来てるんだから、ちゃんと歴史を勉強しないと!」
学級委員長の橋本優佳が強子を叱りつけた。
「ちぇっ、そんなこと言って。委員長もさっきガン見してたじゃーん。これだから陰でムッツリって言われんのよ。」
委員長は顔を真っ赤にしながら強子とムッツリじゃないだのあんたの方がエロいだの言い争っている。委員長ってしっかりしているように見えて、なんか子供っぽいんだよなぁ・・・。
クールな私は子供の喧嘩には関わらない。なぜなら今回の修学旅行は、彼氏を作る絶好の機会なのだ。男子にカッコ悪いところは見せられない。
(絶対にこの修学旅行で彼氏を作ってやるんだから!変態強子とポンコツ委員長と同じというふうには絶対見られたくない・・・!)
唯には意中の男子がいた。
木下莉央君。小動物のようにクリクリとした可愛らしい目と、さらさらとした手触りの良さそうな髪が魅力的な女の庇護欲を刺激する男の子だ。
(まぁ、おちんちんが小さいのがちょっと残念だけど・・・。それでも構わん!隣に侍らせて優越感に浸りたいんじゃ!そして、そのうち良い雰囲気になって・・・ぐへへ!)
唯の脳内はピンク一色だった。これも 女のさが なのだろうか。
しかし、唯には敵がいた。
「あ、伊月君!あっちで、鯉に餌をあげることができるらしいよ!あの、良かったら、一緒に行かない・・・?」
「うん、いいよ。一緒に行こうか。」
莉央君に誘われてクールに返事をする男。莉央君は顔を赤めながら嬉しそうである。実にいけすかない。
奴の名前は山本伊月。男のくせに身長が170を超えており、女子と同じくらい背が高い。宝塚の女役のように顔が整っており、すごく美人だ。極め付けに、ものすごい巨根の持ち主である。顔と股間のギャップがものすごい。そして、奴は男子にとってのお姫様である。男のくせに男からモテる。ホモかな?尊い・・・!まさに、少年漫画に出てくるような白馬のお姫様状態だ。
奴は男子には笑顔を振り撒くくせに、女には冷たい表情しかしない。この前強子が調子に乗って伊月に下ネタを振ったことがあったが、その時の伊月の蔑んだ表情は忘れられない。図太い強子でさえ、オドオドしていたのを覚えている。
(奴がいる限り、莉央君に告っても邪魔されるに決まっている!なんとか奴の弱みを握って幻想を抱く男子たちの目を覚ましてやる・・・!)
全ては彼氏を作るために。唯は静かに闘志を燃やすのであった。
俺は頭を抱えていた。
俺の名前は山本伊月。
唐突だが、俺には前世の記憶がある。
前世は非モテの社畜で、一度も彼女が出来ずに事故で死んだ。
しばらく魂で彷徨った後、新たな人生が始まった。
父と母には愛情を持って育てられたと思うが、何かがおかしい。普通、父親が仕事に行って母親が子どもの面倒を見る筈なのに、新しい家族は違った。母がスーツを着て新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる。台所では、父がピンクのエプロンを着て朝食を作っている。
まあ、前世でも男は家事をして女は働きに行くというのは別にあり得なくもない。しかし、違和感はそれだけじゃなかった。
テレビでニュースを読み上げるのはほぼ男。
芸人は女ばかり。女が半裸で熱湯風呂に入って過剰なリアクションをとっている。
温泉番組は、男が全身をタオルで隠して湯船に浸かっている。カメラワークが露骨に体ばかりに集中している。
(これって男女あべこべになってね?)
男性専用車両があるのを知って、疑念は確信へと変わった。
この世界のことを調べてみると
・男女比は50:50で前世のまま。
・ありがちな美醜逆転はない。
・女の平均身長は170を超える一方、男の平均身長は160未満である。
・女が働きに行き男は家庭を支えるのが普通。
・巨根=巨乳。
俺は歓喜した。これで俺にも彼女が出来る!向こうから寄ってくるに違いない!
しかし、現実は違った。
俺の身長は伸び続けた。この世界で男の高身長は、女から男として見られにくい。AVで[高身長男とチビ女]というのが特殊な性癖として一部に人気があるだけで、普通は避けられる。また俺の顔は女よりで、男のように可愛い顔にはならなかった。小さい頃は女の子?と勘違いされることが多かった。周りが羨むほど巨根に育ったが別に嬉しくない。むしろ、女の視線がいつも顔と股間を行き来していることが非常に恥ずかしい。
前世の男たち!気をつけろ!気づかれてるぞ!
この高身長と顔のせいで、俺は同性にモテる。可愛い子たちが慕ってくれるのは嬉しいが、俺はホモじゃない(この世界のホモは美しいもので、レズは汚いものとして扱われている)。
俺は小学生の頃から女子たちに目の敵にされてきた。そのせいか、俺は女性が苦手だ。生まれ変わったことを喜んだのが馬鹿らしい。状況は前世の時よりも悪くなっただけじゃないか・・・。
今は修学旅行中だが、遠くから女の子に睨まれている。
(たしか名前は村上さんだっけ・・・?そっか・・・。莉央君のことが好きなんだろうな・・・。)
俺は申し訳なさから、女の子の顔をまともに見ることができなかった。
この前はせっかくクラスのお調子者の工藤さんが話しかけてくれたのに、うまく捌くことができなかった。きっと工藤さんも呆れて、もう話しかけてはくれないだろう。コミュ障だとバカにしているかもしれない。
(はぁー胃が痛いよ・・・。こんなことになるなら前世の方がマシだったよ・・・。修学旅行、早く終わらないかな・・・。)
私の名前は工藤強子。強子という名前は柔道家であるおばあちゃんが名付けてくれた。名前のおかげで心身共に強く健康に育つことができたが、もう一つ強いものがある。それは性欲である。
私は昔から人一倍性欲が強かった。部屋で自家発電しているのをお父さんに見られたときは流石に落ち込んだが、それでも性欲が衰えることはなかった。
(だって仕方ないじゃん。男子がエロ過ぎるのがいけないんだし。男子ってなんであんなにエッチなんだろうね?この前やった水泳の男子の水着とかやばかったし、英語の先生のパンティラインが透けてたのもやばかった!)
もう全部やばい。
最近、気になる男子がいる。
山本伊月君。身長が高い美人さん。男子にモテモテなのが羨ましいけど、注目すべきはそこじゃない。
(あの股間のもっこりはやば過ぎるでしょ!!あー、一度でいいから揉んでみてー・・・)
山本君は洋物AVに出てくるような巨根の持ち主だ。あのクールで澄ました表情と股間のギャップが堪らない。
言っておくが、私はレズではないぞ。タイプは可愛いくて愛嬌のあるエッチな男の子だ。ただし山本君のような男の子もイケるってだけの話。この前下ネタ振ってみたらめちゃくちゃ睨まれたけどね。あれは怖かった。少しちびったかもしれない。
(ワンチャン頼んだら揉ましてくれるかも・・・?いや、もしかしたら生で見せてくれるかもしれない・・・!ああいうタイプは押しに弱いってお母さんが言っていたような気がする・・・!)
父親に怒られたことは言うまでもない。
(山本君、ちょっと怖いけど試してみる価値があるか・・・)
中学2年という設定です。
この世界の男性は可愛らしいスポーツブラのような下着で胸を覆っています。また、パンティにはチンポジを整えるために様々なサイズがあるため、性器の大きさをカップで表します。
女性にもブラはありますが、柄無しで地味な下着しかありません。