遅ればせながら評価いただきました。
レイレナードの粗製リンクス 様
SHELL 様
大変感謝申し上げます。
「……さん」
やめて
「……シノさん」
いかないで
「ホシノさん」
……おいてかないで
「ホシノさん?」
「はぇ?」
「やっと起きた。今日は対策委員会の会議あるから早めに来てねって言ったのに」
綺麗な黒髪が砂の混じる風に揺られて、いなくなった筈のその人がいた。
「ユウジ……?」
「ん? うん。ほら、ノノミちゃんたちが心配してたよ? 何かあったんじゃないかーって。セリカちゃんは寝てるだけでしょ!なんて口では言ってるのに、心配なのが隠しきれてなかったよ」
楽しそうな顔で、嬉しそうにユウジは後輩たちのことを話す。
あの時にはまだいなかったはずなのに……じゃあ、あれは夢?
『ユウジ! ユウジ!』
砕け散って、骨一つも落とさずに消えたユウジ。
でも、いくらユウジが普通じゃないからって、あんな死に方なわけないもんね。
やっぱり、あっちが夢なんだ!
「うへへ、じゃあ行かないとだねー」
「あ、そうそう。今日はユメ先輩も来てくれるんだって! 一応コツコツとは返せてるけど、
「うん……ユウジ、その」
私の要領を得ない言葉を、彼は待ってくれる。
前からそうだ。
彼はどんな時でも話を聞こうとしてくれて、だからあの時の私も。
「手、繋いでくれない?」
「いいよ。今日はやけに甘えん坊な日だね!」
そういう彼の言葉に、顔が熱くなるのを感じる。
ああ
やっぱり
私は
ユウジが
今日もユウジが使っていたベッドで目を覚ます。
もう匂いは自分の匂いに上書きされていて、ユウジの存在も感じられないのに。
でもそれで変えてしまったら猶更私の中からユウジが消えてしまうような気がして、ずっとこのベッドで寝ている。
のろのろと起き上がって、制服を着る。
ぶかぶかのYシャツとスラックスを着こんで、腰に何も入ってないカードケースをつけて。
「ホシノ先輩、おはようございます☆」
「うん、おはようノノミちゃん。今日も暑いね」
廊下に出ると黄色いカーディガンを羽織る女子生徒が挨拶をしてきた。
あの事件の後、アビドスに入りたいと言ってくれた数少ない生徒の一人だ。
あの事件以降なぜか借金が
それでも、生徒が少ない辺境の学校に入りたいって思う酔狂な人は少なくて、自発的に志願してくれたのはノノミちゃんも含めて3人しかいなかった。
「今日の対策委員会では、生徒数を増やすためには!ということなので、スクールアイドルも……」
不穏な単語を口にしたかと思えば、ノノミちゃんは校門の方をじっと見て固まっていた。
何か変なものを見たのかとのぞき込むと、校門に
人型の男?
考える前に体が動いていた。
二階にいるということもお構いなしに窓から飛び降りる。
だけど、近づけば近づくほど自分の中で燃え上がっていたナニカが萎んでいくのを感じる。
確かにそこにいたのはユウジと同じようにヘイローを持たない人型の男性だった。
だけどユウジじゃない。
「ん、ホシノ先輩。シャーレの先生が、うちに用があるって」
「そっか~、うん、ありがとうシロコちゃーん。それで、先生は何の用でわざわざこんな辺境まで来たのさ~」
シロコちゃんの腕から降りたその人は見れば見るほどユウジとは別人だった。
ユウジのちょっと切れ長の鋭い目じゃない、温和で垂れ気味の優しそうな目。
ユウジの手入れしなくても真っ直ぐ伸びる素直な髪じゃない、所々跳ねが見える癖っ毛。
ユウジのように鍛えてるおかげで出来るがっしりとした体つきじゃない、痩せぎすの細身。
先生は、懐から手紙を取り出す。
“アビドスの生徒から、借金で悩んでるので来てくれないかって……アビドスの生徒だよね?”
“原尾ユウジ君って”
ちなみに現在のホシノはユメ先輩じゃなく主人公くんのエミュをしようとしてるけど、主人公くんは今でもユメ先輩以外はホシノと同じくさん付けだよ!自分だけが特別だと思いたいのかな?かわいいね!
ユウジ君の名前出すまでゆるふわ先輩状態だったのに名前出した途端目ん玉かっぴらくもんだから先生怖がってるよw
ちなみに前回時点の主人公くんを遊戯王風にすると
星1/光属性/魔法使い族/トークン
ATK?/DEF0
あらゆるモンスターを使役できる召喚士の卵。
先輩と同輩が大好き。
でも現在の主人公くんは
星4/闇属性/戦士族/トークン
ATK?/DEF0
苦しい過去を乗り越えた召喚士。
彼の行く末は……
あれ~?おかしいねステが変わってるね?