大量の評価を賜りました。
^U^ 様。
資源 様。
明日頑張る 様。
Hunter IXA 様。
薄味 様。
ゆゆえ 様。
深く感謝申し上げます。
お気に入り登録者総数が100名を達成しました。
このような駄文ですがこれからもよろしくお願いします。
撫でるのを止めるとコユキさんはいつの間にか僕をソファに座らせてきて、膝の上に乗っかってあすなろ抱きみたいな体勢にさせてきた。なんで?
気になりはするけど話の邪魔になる訳でも無いと気にせずにリオさんと話を続ける。
「探し物が見つかったわ」
「あらら、それは今どこに?」
「優しい子たちが保管してくれてる」
リオさんも僕も互いに、この場にノアさんがいるという事実によって言葉を選んでいる。
ノアさんのセミナーならではの頭の良さは言うまでもないとは思うが、それ以上に記憶力の高さから各方面での情報の擦り合わせが起きやすい。
結果として僕たちは無難なやり取りしかできない。
「じゃあ、優しい子たちに会いに行かなきゃだ。ああ、僕が勝手に行くだけだから、リオさんはそのままでいいよ」
「そう。じゃあお願いするわ」
そう言って話を切り上げるとリオさんは僕のスマホにデータを寄越して退室する。
横目でノアさんを見るが今の会話に引っかかるところを見つけたわけではないようで、ニコニコと僕、正確には僕に座るコユキさんを見ている。
「ユウジさん?」
「どうしたの?」
「あの、ユウジさんの行動を制限したくはありませんけど、あんまりにも危ないことはやめてくださいね?」
コユキさんの言葉に少し思考が停止する。
そうか。コユキさんも間違いなく天才だったな。
振り向きながら不安そうな顔をしてこちらを見上げてくるのだから、これはかなわないかな。
「勿論、と言いたいところだけど、キヴォトスでは危ないのが日常だからね?」
「そういうことじゃなくて……」
「善処はするさ」
これで話は終わりと伝えるため、コユキさんの頭を撫でる。
ツインテールのセットが乱れるほどの乱暴さではないけれどそれでも少し強めに。
コユキさんはまだ言いたいことがあるとばかりに不満げな顔をするけれどそれ以上は深く突っ込んでは来ず、撫でられるままになる。
この後滅茶苦茶コユキさんを構い倒した。
そうやってコユキさんに構ってると今度は太もも会計がやってきた。
「ちょっと、今何か失礼なこと考えませんでした?」
「なんにも? シャーレにぞっこんなユウカさんが来たな~って思っただけだよ?」
「ぞっ!? ……そんなんじゃありません!」
「ふーん? へー?」
多分今の僕の表情はジト目をしつつ口だけにやにやしているんだろうね。
僕の言葉にユウカさんは顔を真っ赤にして反論してくるが、情報は上がってるんだよねぇ……
『はい! こちらシャーレにて先生に褒められて嬉しくて口角が上がりそうになるのを必死に抑えようとして出来ていないユウカさんです!』
「わぁお映像付きぃ。写真だけかと思ってた。ありがとうデスキャスター*1」
「わー! わー! なんですかこれ! 捏造です! 虚偽です!」
「はー、おもしろっ」
心の声が漏れたのかユウカさんに真っ赤な顔で睨まれたが、この状況で睨まれても怖くとも何ともないんだよねぇ。
映像見た限り、まだアビドスには行ってないみたいだし。さて、どう動いたもんかな。
編纂時空において、『ブルーアーカイブ』の物語はまず四つの事象が起きなければいけない。
一つ、アビドス対策委員会に協力すること。
二つ、ミレニアムゲーム開発部に協力すること。
三つ、トリニティ補習授業部に協力すること。
四つ、SRT・RABBIT小隊に協力すること。
細かいところは違うが、おおむねこんな感じだ。
この四つの事象を乗り越えて、さらに最終章を終わらせてようやく、一区切りといったところだ。
ソシャゲ特有のストーリーが途切れない問題があるため、僕は中途半端な知識しかないけど、それでも最低限最終章にまではいかせないと。
ユウカさんを散々イジった後にセミナーから出て、ゲーム開発部に向かおうとしていると胸に痛みが走る。
締め付けられるような痛みが胸から這い上がり、首を縄のようなもので縛られるような錯覚を引き起こす。
この感覚には覚えがある。やりやがったな黒服。
ビナーの相手をしていたアストラムが破壊された。
ビナー相手ではどうやっても破壊されない彼が破壊されたということはデカグラマトン以外の人物がアストラムに攻撃を加えたということだ。
アストラムの疑似的な戦闘破壊耐性は、特殊召喚されたモンスターとの攻撃に一回だけその攻撃力分アップするというもの。通常召喚されたモンスターの攻撃に曝されると割とあっさり破壊されてしまう。
そしてそんなことが出来てやる理由があってアビドス周辺にいてもおかしくない人物は、黒服だけだ。
よし、ちょうどいい。ビナー殺そう。
思うが早いかやるが早いか弾丸特急バレット・ライナーを呼び出し、その車体に乗り込む。
その名の通り圧倒的早さでアビドス砂漠の一角、今もなお砂嵐の吹き荒れる場所についた。
なあビナー。あの時の僕はバカだったよ。
何が何でも勝ちたいんだったら、LPを削り取るなんて不確定情報が多すぎるものを頼りにすべきじゃなかった。
だから、だからな。
今日僕は自分の中の縛りを一つ解くよ。
数年ぶりに再会した僕に怒りの感情をぶつけるビナー。でも、もうこれで終わりだ。
「手札から成金ゴブリンを発動」
身なりを整えた醜悪な魔物が金貨を落とす。その金貨は一枚のカードになり、同時にビナーの傷を癒す。
今回もビナーはビームを吐きまくるが、バレットライナーに乗ったまま避ける。
「召喚僧サモンプリーストを召喚。効果によって守備表示になる。手札のワンダーワンドを捨て、レベル4のトレジャーパンダを特殊召喚」
出てきたおじいさんのようなモンスターはすぐに胡坐を組み、ワンダーワンドを生贄として溶かし込んだ召喚魔方陣から、トレジャーハンターのような恰好をしたパンダが出てくる。
「トレジャーパンダの効果。墓地の成金ゴブリンを裏側除外*2し、封印されし者の右腕を守備表示で特殊召喚」
「サモンプリーストにワンダーワンドを装備。ワンダーワンドとサモプリを墓地に送って2枚ドロー。引いてきたワンダーワンドを右腕に使って同処理2ドロー」
「トレパンの同効果をワンダーワンドを対象、封印されしものの左腕特殊召喚。馬の骨の対価を使用。通常モンスターを墓地に送って2ドロー」
「無の煉獄を三回連続で発動。計3枚ドロー。手札断殺で手札のトレパン二体を墓地に送って2ドロー」
「貪欲な壺発動。右腕、左腕、サモプリ、トレパン二体を対象。2ドロー」
「トレパン効果、ガード・オブ・フレムベルを特殊召喚馬の骨の対価で墓地に送り2ドロー」
ビナーの攻撃を完全無視しながらデッキをめくり続け、ついに目的のカードが手札に入り込む。
封印されしエクゾディア。四肢をそろえられればその時点で勝利が決定する奇跡のカード。
「トレパン効果を4回連続で発動。封印されし者の右腕、左腕、右足、左足を特殊召喚」
「アローヘッド確認!召喚条件は、カード名が異なるモンスター2体以上!」
「全てを滅ぼし新たなる創生を今!現れろリンク4!鎖龍蛇-スカルデッド!」
前身に鎖が巻き付かれ、とげとげとした攻撃的な装甲が特徴的なドラゴン。
スカルデッドの鎖の一部が僕のデッキに巻き付き、4枚のカードが手札に舞い降りる。しかし、それと同時に3本の鎖が今か今かと獲物をつけ狙う蛇のように手札の上で揺蕩う。
僕は、貪欲な壺・サモプリ2体を鎖に与える。すると鎖は僕の出来に逆再生のように戻り、3枚のカードはデッキに戻された。
「闇の量産工場を発動。墓地の通常モンスター2体、右腕と左腕を手札に加える」
成金ゴブリンに似たゴブリンが働く工場が映し出され、そこから2枚のカードが現れ、手にする。
「再度闇の量産工場を発動。右足と左足を手札に」
ここに封印されしエクゾディア・封印されし者の右腕・封印されし者の左腕・封印されし者の右足・封印されし者の左足が手札に揃った。
その瞬間。手札の五枚の封印されしカードが黄金色に光り輝く。
光が収まるとそこには巨大なファラオのような神がいた。
「これぞ約束されし奇跡、手繰り寄せた必然!」
「この炎、何人たりとも逃れる術無く、何者であろうと防ぐ訳なし!」
「怒りの業火! エクゾ―ド・フレイム!」
巨神が掌から生み出した煌々と光輝く熱線がビナーを焼き尽くす。
あまりの熱量に硝子化した半球状のくぼみの中から、巨神が陽炎とともに姿を現した。巨神はまるで目上の者に相対したような挙動をしながら陽炎の中に消えていく。
やべ、派手に戦ったからアビドスの皆が気付くかもしれないじゃん。逃げよ。
| << 前の話 | 目 次 | 次の話 >> |
*1:魔界特派員デスキャスター。悪魔族デッキでは大体入るリンク2モンスター。破壊の肩代わりや蘇生など出来る事が多い
*2:遊戯王においてこの処置はほぼ再利用不可ととらえてよい
エクゾディアが降臨した砂漠近く。そこにはアビドス対策委員会の
というよりは、突然眩い光が迸ったと思ったら、3年のホシノとOGのユメが光の元と思われる方向に走り出してそれについていく4人がいたと言うのが正確だろう。
「ほ、ホシノ先輩! 待ってくださーい」
「ホシノちゃん、今の光ってさ」
「はい! やっぱり生きてた……!」
クリーム色の髪を揺らして先を行く二人の後を必死に追う
隣を走る少女に確認の声をかけ、それに対する答えを聞いて待ち合わせに遅れた彼氏を待つような顔をして目を輝かせるユメ。
尊敬する先輩と一緒に事実を追認をし、今にも泣き出しそうな、しかし嬉しそうな顔をして光の元に向ける足を速める小鳥遊ホシノ。
さらにその後ろからはいつもと様子の違う先輩二人を見て頭にハテナを浮かべながらも憮然として追いかける
ヘロヘロになりながらも置いて行かれたくないとする奥空アカネ・黒見セリカ両名。
爆弾様、誤字報告ありがとうございます。