おちゅさん 様。
評価ありがとうございます。
〇バッドエンド√
ユウジ君が原作時間軸のシャーレに転移したら終わりです。何もできることは無いくせに力だけはあることで先生たちの乗り越えるべき壁になろうとします。ラスボスルートですね。
先生は必死に説得しようとしますがこの世界線のユウジ君は生徒側に立とうとせず大人側になろうとするためなんの役にも立ちません。初めて出会った同じ男性型人型人類で、生徒と同じくらい気にかけてたのに自分の手を振り払うから先生も曇ります。でも先生は先生だから乗り越えて最終章に行けます。他バッドエンドルートに比べたらまだマシです。先生以外あんまり曇らないので。
ユウジ君が黒服を振り払って契約しなくても終わりです。ユメ先輩を助けるために必要なカードが揃わずユメ先輩が死にます。ユウジ君は助けられる可能性があったのに助けられなかった罪悪感で壊れます。ホシノは原作通り、むしろほぼほぼ原作と同じ流れになります。
アビドスの一角にラビュリンス城を顕現させて徐々にキヴォトス全域に向かって広げていき事情を知らない先生に討伐されます。失踪したと思ってたユウジ君とはもう一生会えないねホシノ。
先のタイミングで再会できないと監禁されて終わりです。透き通ります。ユメ先輩とホシノの二人による共同飼育ENDになります。でも関わってきた生徒たちが曇ってキヴォトスの危機です。え?キンイロヨチキツネとゲヘナシロモップが暴れてる?そっかぁ……
〇過ぎ去りしアビドス
これは、黒服との契約がなされる前の事。
「ねえユウジ」
*どうしたのホシノさん
「美味しいし食費も浮くから助かるんだけど、なんでカレーなの?」
*食費を浮かせるために食べ物系のカードにしたかったっていうのと
*LP超過が無いと簡単に死ぬからLP回復カードが欲しかったんだよね
*その二つを満たせたのがモウヤンのカレーだったから作ったって感じかな。
ユメ先輩が夜間の見回りを終わらせて寝ている中、ホシノさんと二人でカレーをつつきながら駄弁る。
モウヤンのカレーは辛さ調整が出来ないため、ホシノさんの前にはイチゴミルクの紙パックが置いてある。
ゲームをしていただけ、物語を眺めていただけでは分からなかったことだが、この頃のホシノさんは意外と好き嫌いが多い。
カレーは中辛以上は辛くてそのままだと食べられないし、ピーマンと人参はユメ先輩が見ていない場所だとあからさまにマズそうに食べる。それでも食べ残しを出さないのは環境のせいなのだろうと予測できるのも面白い。
それと、イチゴがデザートに出ると分かりやすい位に目を輝かせるし、すごい美味しそうに食べる。ユメ先輩はそんなホシノを見るのが楽しいらしくて自分の分のイチゴを分けたりしてる。
まあ、さすがに華の女子高生のデザートが減るのは如何なものかと思うから気付かれないように僕のイチゴを置いてるけど。
出会った頃こそ険悪なものだったけれど、数か月も一緒にいて友好的に接するのにいつまでもマイナスの感情を抱けるわけもなく、今ではこうしてテキトーな雑談をするくらいには仲良くなれたと思う。
「ユウジはさ……借金、返せるって本当に思ってる?」
*……その答えは、たぶんホシノさんと一緒
唐突に質問を飛ばしてきたホシノさんの目は、後悔に満ちていた。
おそらくつい先日あったばかりのアビドス砂祭りのポスタービリビリ未遂事件のことを引きずってるんだと思う。
あの時ホシノさんは本気で破り捨てる気持ちでいたし、ユメ先輩を叱責すること自体に後悔はない……いや、後悔しちゃいけないと考えているんだろうけど、そもそも借金を返すことが現実的じゃないんじゃないか、それでユメ先輩を焚き付けるのは間違いなんじゃないのかって悩んでいるんだろう。
実際、僕の言葉に賛同者を得た喜びよりもそれならばという悲しみの方が大きく出てる。
*でも、返すために一生懸命やる僕たちは間違いなんかじゃない。
*もしそんなこと言いだした奴がいたら一緒にぶっ飛ばしに行こうよ。
僕がそういうとホシノさんは少しだけキョトンとした顔をした後、耐えきれなかったとばかりに噴き出す。
「私達より断然弱いのに一緒に行くの?」
「……ありがとう。うん、ごめん。もう迷わない」
*それはそれとして、後輩と思い出作りがしたいユメ先輩の気持ちも分かってあげてね?
「う、もう言わないで。子供みたいに何度も言われなくても分かってるから」
そう言ってお皿に残ってたカレーライスと一緒にイチゴミルクを飲み込み、ショットガンを手に持って足早に出ようとする。
今日はホシノさんの当番の日。精製したモンスターたちの巡回の隙間を見回りに行く時間だ。
*行ってらっしゃい、ホシノさん
「行ってきます」
先程までの声と打って変わって小さく細い声ではあったけれど、しっかりと挨拶を返してくれる。
いつまでもこの生活が続いて、ユメ先輩も死なずに、後輩の皆を迎えられればいいんだけどな……
〇今のアビドス
ホシノさんが離れない。
綺麗に長く伸びた髪が乱れることも気にする様子なく、コアラか何かのようにがっしりと僕の体にしがみついてくる。
「ホシノさん?」
「うへ、な~に?」
「その、離れて貰いたいなーって「嫌」ハイ」
待って何今の気迫? 下手したらビナーと相対したときよりもよっぽど緊張走ったんだけど。
綺麗な琥珀色と空色の目から光が一気にフッて消え去ったんだけど!
ほら見てよホシノさん! あまりの普段との違いに後輩たちが困惑してるよ!
なぜかノノミさんだけはあまり動じた様子はなく愛想笑いしてるだけだけどさぁ!
「ホシノさん」
「今度は何?」
「あともう少ししたら僕もうここ発つけど」
あーもうこうなるからもっと早くに言い出したかったんだよ。
でも言い出すにしてもこの状態だとどうしてもカッコつかないなって思ったから離してもらってからにしようと思ってたのに予想以上にホシノさんの感情が重かったことでこんなに伸びてしまった。
案の定完全に場の空気は冷え切っている。
ああでも、セリカさんとアヤネさんはこのタイミングでいうのと言わんばかりにこっちを見てくる。たくましい後輩を持ってうれしいよ。
「ユウジ君、どうしてもなの?」
地獄のような空気を一新してくれたのは僕のいない期間にポニーテールへ髪型を変えたユメ先輩だ。
「その、言い出すのが遅れたのは申し訳ないんですけど、既に決まっていることなので。ホシノさん」
ユメ先輩から視線を下のピンク色の毛玉に向ける。
名前を呼ぶと手に込められた力が増していく。正直痛い。
でも、こればかりは言わないと駄目なことだから。
「これから、いろんなことが起こる。急速に、それも激しく。だから僕は動かないといけない。アビドスが好きだから。アビドスを守りたいから。何年もいなくなってちゃ信じられないかもしれないけど、僕の戻る場所はアビドス以外にはないよ」
「じゃあ、証を頂戴」
僕の言葉にしばらく考え込むホシノさんはユメ先輩と何やらコソコソと隠れ話をした後に、証をくれと言ってくる。
その証が何なのか皆目見当もつかない僕がしばらく固まっているとユメ先輩が後ろに回り込み、ホシノさんの反対側に頭を持ってくる。
「
左右両方の首筋に痛みを感じる。
ユメ先輩とホシノさんは相変わらず僕の首元に顔を埋めて、っていうかなんか熱いのってそういうことぉ!?
しっかりと痕が残るように執拗に吸い続け、しばらくしてからようやく顔を上げる。
ああ、確かにこれは証だな。
〇本編で語るつもりのない設定
原尾
本作の主人公。名前の由来は遊戯王主人公伝統の遊と付く名前かつ被りの無い男の子っぽい名前でパッと浮かんだものを採用。名字は遊戯王クロスオーバーでアビドスと絡ませる予定だったのでなんかそれっぽい名字を現実味無くなっても考えようとしたところ、ファラオからハラオと連想ゲームになり採用。結果として現在の名前に。
元々はゲマトリアに所属させようと考えていた。黒服の契約の詳細をぼかしていたり、大人と子供の中間を強調しているのは当初の名残。
なお、ゲマトリアに所属していた場合の偽名は『モラトリアム』とする予定だった。
某カボチャ氏や某RTAホモ氏がいるのにゲマトリアルートやっても滅茶苦茶下の下位互換になるだけだとしてとん挫。現在に至る。