真・女神転生オタクくんサマナー外伝 -ロストキリギリス- 作:名無しの骸骨
『オオオオオオオオオオッ!』
「全員、何とか耐えろ!」
魔槍による二発の全体攻撃。相反すべき悪魔同士の力によって殺傷性を高められたそれを戦士達は迎え撃つ。
| 幸運Ⅲ*1 | 自分に対する攻撃のダメージ・追加効果を完全に打ち消す。 即時効果。1シナリオ3回使用可能。エリヤが発動 |
| 相殺ボディ*2 | 自身に対する物理攻撃を高確率で無効化する。ロランが発動 |
| 不屈の血*3 | 戦闘中1度だけ、HPが0になる攻撃を受けた時に全快する。真澄が発動 |
エリヤは超感覚と銃撃にてコウリュウをカバーしつつ攻撃を躱し、ロランは盾を以て弾き返す。真澄は強靭な五体で一撃を受け止める。
「流石に補助がこの状態で受けたら死ぬか。比企谷君、一撃は耐えれそう?」
「一発なら何とか!」
「アイテムはケチらないで。後で補填はするから」
「ッス!」
「二発目、来るぞ! もうカバーは出来ない!」
『……
「し、死ぬっ。あんまり数ないけど使わないと死ぬ……!」
「一撃ならこの状態でも耐えれるか。ドリンコがなければヤブサメで削られた所を一撃だっただろうが……」
「ただ、あのギリメカラ。大阪で見た時はもうちょい腰の入った一撃パナしてたから、手数減る前提なら上あるぞ」
「それはもっと早く言うべきじゃないか?」
「言う暇が全然なくてな。悪い悪い」
そうして全ての
状況としてギリメカラにダメージは与えられず、一方的にリソースを削られただけだが脱落者が居ないという点で悪くはない。
むしろ切り札を早々に使い、仲魔も一体死亡したギリメカラ陣営の方が長期的に見れば不利な状態。しかし、ギリメカラの狙いは明確に短期戦。足止めを食い破り、一刻も早く他戦線への加勢に入る。
それが分かっているから互いに消耗しつつ衝突し合っている。時を稼がれない為に、時を稼ぐ為に。
「ともかく一撃のダメージはある程度把握した。万能のようだが防具の耐性は無視されている。補助がフラットなら一撃は全員問題ないと判断できるが、2発目は一部の面子が無理で他も運が絡むか」
「補助込みなら何とか行けるかぁ? ま、耐えれるだけ耐えるだけだろ」
「あ、次は好きに動きます。あれの一撃、上手くいけば抑制できる手です」
「学生なのに無理に加勢して貰ってるからね。こっちでカバーするからやれる事、御願いするわ」
瞬きの間の情報共有。即席PTにおける最低限の連携を維持しながら
『凌がれたが、まだ優勢なのは我々だ』
戦士達の想定を見通したかのようにギリメカラが次の手を打つ。
赤黒いMAGを一つ目に宿し、それを他の仲魔にも解き放ち始める。
『そう易々と、覆させはしない。“マガツヒ”は既に溜まった』
| 禍時:会心*8 | このターン中、味方全体の魔法を含む全ての攻撃がクリティカルになる |
マガツヒに込められたのは
指向性を伴ったマガツヒがギリメカラと仲魔に付与され、駆動する。
「ッ! この殺意とMAG!」
「次も防御メインで動いて! 何とか耐えて!」
ギリメカラの全能力は
| マハジオダイン*9 | 敵全体に電撃属性の大ダメージを与え、確率で感電させる |
放たれたのは全体電撃。但し、上記の効果に含めてこれには貫通が付与され、チャージにより威力が上昇している。
プレロマ、ブースタ等のパッシブこそないもののダメージ量は侮れない。一撃でHPの半分以上を削り取り、
「悪い!助かった!」
「あんたが止まると私達も詰む*12からね! よろしく!」
「こっちで回復は回す!」
「これで完全に仕切り直し。だが!」
補助、HP、状態異常、全てをリセットして盤面は再びフラットへ移行。防御力も上昇したが、ギリメカラの攻勢は此処から。マガツヒの力を消す手段はない以上、
再び振り抜かれるギリメカラの二連撃。
補助の面では拮抗しているものの、会心確定によって威力そのものは先程よりも上回る。
悪魔の暴力のまま薙ぎ払われた魔槍には確かな武が宿っている。
歪に体現された人魔一体が戦士達を貫かんとしていた。
「ぐ、ぉおおっ! 次は食いしばる!」
「次は何人か落ちるか? 射撃でカバーできる分はカバーするが」
「後の事は心配しないでいいわ! 全力で凌いで!」
| 援護射撃Ⅲ*18 | 自身以外の味方単体の回避・防御判定に+40%の修正を与える。 1シナリオ3回まで。即時効果。エリヤが発動 |
迫りくる暴威を戦士達は各々の方法で掻い潜る。
生命力を増強させての耐久。気合いで死を乗り越える。援護を貰っての回避。
まともに受ければ一撃で全てが終わりかねないそれを捌き切って、修羅場を乗り越える。
『そうか。増援が間に合ってしまうか』
満身創痍な戦士達を見据えながら、ギリメカラの動きが止まる。
この戦闘が開始されて約十数秒。ギリメカラは過剰なまでに攻撃にリソースを注いで、強行突破をはかっていた。
それは長期戦で言えば圧倒的に不利な自分達が戦線を維持し、勝利する為に必要な手ではあったものの未だに突破は成功していない。
そして、突破がはかれていない時点で他戦線の状況は厳しい物となる。自らが居るこの戦線もまた軍勢がジリジリと押され、ギリメカラの元へ新たな戦力が送られる。それはギリメカラの想定よりも微かに早かった。
\カカカッ/\カカカッ/
| 神人/悪魔変身者 | カナエ・ハイライン | LV88(+4) |
| 悪魔変身:プルートゥ | 火炎・核熱・銃撃吸収。破魔・呪殺無効。氷結弱点 |
| 鬼娘 | アトロポス | LV78(+5) | 火炎弱点・破魔、氷結無効 |
「
\カカカッ/\カカカッ/
| スタンド使い | リンゴォ・ロードアゲイン | LV70(+5) |
| 全体的に強く、精神無効。破魔吸収。呪殺・魔力反射 |
| マンダム | LV70(+5) | 本体と同一(裁定) |
「“戦争”は慣れた物ではないが……お前もまた乗り越えるべき“敵”に違いない」
\カカカッ/
| 導師 | アーノルド・ラスキン | Lv84 | 全てに強く、破魔・呪殺・魔力・緊縛無効 |
「大阪以来だな、邪鬼たる合一神。もっとも、今回は容赦の余地はないが」
禍々しく漆黒を纏う冥府の転神者
魔道を歩む老剣士
対ギリメカラの援軍として駆け付けた彼らは止まる事なく行動を開始する。
| 錬金術*20 | 魔界魔法に対応したスペルストーンを作成可能 魔界魔法を学んでいない場合でも作成できるが 本人の覚醒段階より上の魔界魔法の物は作れない ラスキンが習得している |
| 腕部狙撃*21 | 敵1体に魔法効果量の50%を上乗せした武器依存ダメージを与える さらに対象に2ターンの間、与ダメージ-30%の状態変化を付与する この攻撃は射程がとても長い |
積み重なる補助。ギリメカラの攻勢に耐え得るだけの防御態勢を整えながら、再び
『仲魔を入れ替えろ、サカハギ。状況を再編する。もう遅いかもしれんが』
| バッドカンパニー*25 | レベルが高い仲魔をストックから順番に召喚し直す |
| 強化召喚*26 | 戦闘中の仲魔召喚時、ランダムに1種類の能力上昇を付与されて召喚される |
\カカカッ/\カカカッ/
| 女神 | ノルン | LV90 | 氷結・電撃・魔力・緊縛に強く、神経・破魔・呪殺無効 |
| 龍王 | ヴィーヴル | LV89 | 精神・破魔・呪殺・突撃に強く、電撃・緊縛・神経に非常に強い |
ギリメカラの指示の元、サカハギは
「敵三体、衝撃耐性はなし! 補助・回復が問題なければコレで叩き続ける!」
「新手はまだ動かない。問題は“次”を耐え切れるか……」
現時点で味方側の全能力は上昇、一部の者は防御力が二段階まで。対してギリメカラは攻撃が1段階下がり、命中・回避が1段階上昇。先程の速度を踏まえて、次の手番はギリメカラ。
先の
| 反逆の魔象*29 | 自身にチャージと会心状態を付与する 次の打撃型ダメージを+125%増加させ、それは必ずクリティカルする |
ギリメカラが強く、力を溜めた。
だからこそ、ギリメカラにとっても戦士達にとってもこれで死者が出るかどうかが今後の戦いにおける分岐点であり
『……全て耐え切られた!?』
それを一手、戦士達が上回って耐え凌ぐ。
補助がなければ確実に耐えれないとはいえ、既に人数差は開いている。攻防のバランスが明確に崩れ始めた。
| 獣皇矛刃*30 | 敵1体に対して武器依存属性のダメージを6回与えて、 対象に3ターンの間、被近接ダメージが100%上昇する状態変化を付与する この効果は、対象がノックバックした場合にも消失する |
攻撃、妨害、補助、回復。ギリメカラは
「<雄叫び>も<ラスタキャンディ>を絶やすなよ! 補助も妨害もどうせ解除される! MP足りなければ言え!」
「わーってるよ! その間にちゃんと各個撃破は頼むぜ!」
「あの外道から崩すぞ!」
「斬ったら追撃するわ!」
「俺も反撃届かない距離から狙撃し続けるんで、皆さん諸々頼みますよマジで!」
ギリメカラ側は補助解除からの一撃を狙い、戦士達は補助の維持を狙いながらの耐久&取り巻きの撃破を狙う。
振るわれたギリメカラの一撃は大幅に戦士達のHPを削り取るものの、全ての者が瀕死寸前で耐えた。
さらに<腕部狙撃>による与ダメージの減少が減少効果と重なりあう形で威力を減衰させ、ギリギリの所で盤面は保たれている。
『後一手が届かないか! あの学生服さえ居なければ!』
「ちょっとこっち見んじゃねぇよ……! 巻き込まれた側なんだよ、俺は!」
「この人数で抑え込んでもギリギリとはな。均衡が保たれている間に詰め切るぞ」
『(……駄目だな、もう届かない)』
サカハギの死亡によって完全に状況は固定化された。
ギリメカラの打倒、という点で言うのであれば未だに見通しが立っていないが足止めに関しては完全に為され続ける。ギリメカラ視点でもそれはほぼ確実だった。
攻撃をし続ければ脱落者が出る事もあったが、元よりこの人数差なら復帰は容易。
仲魔を蘇生し、再召喚したとしても他の仲魔が各個撃破され続けるのなら状況としては変わらないまま。ギリメカラの仲魔を倒し続ける火力も戦士達は備えている以上、人数差の開きを埋める事は敵わない。
人数差が開き続ければ、補助・妨害を解除に手が回らない。ギリメカラが攻撃を止めれば回復を用いる手数を他の事に回されるだけで、根本的な解決にはならない。
ギリメカラ単体が戦い続けるのであれば問題なけれど、足止めが確定で行われ続けるだけで軍勢としては敗北に等しい。
三体の強大な悪魔に、悪魔の軍勢。全て健在だが、それらも人数差によって明確に押されている。
今ある戦力が全て、余剰はなく。このまま包囲されて殲滅されるのが最も有り得る可能性の未来。最高位の合一神といえど魔都東京で、単独で事を起こすのは無謀だった。
『こうなるのが嫌でさっさと初戦は畳みたかったのだが、出来ないのなら仕方ないな』
だが、無謀な行いというのはギリメカラにとっても織り込み済み。
『“切り札”を使わせて貰う。第二ラウンドだ』
大地が揺れ、空気が澱む。
赤黒い瘴気、マガツヒがギリメカラの元へ集っていく。
| 仇討ち*37 | 味方に死亡者が出た時にマガツヒゲージが大幅に上昇する |
| 種族超越*38 | PTメンバーが使用できるマガツヒスキルを自身も使用可能 |
| 常世の祈り*39 | ストック含む味方全体のHPと状態異常・瀕死状態を全回復する |
死者のMAGを吸い取り、それを還元するようにマガツヒの雨が撒き散らされる。
仲魔の女神の権能を用いて、悪魔の軍勢が再誕する。
「“巻き戻す”か?」
「最終判断は任せるが、まだ早い。それに巻き戻ったとてこの流れは止められない」
「備えるしかないか」
ギリメカラ、悪魔の軍勢の変貌はまだ終わっていない。
マガツヒの雨に伴い、悪魔達が咆哮を上げる。王たるギリメカラの覚醒に呼応するように、力が増幅していく。
| 獣の眼光*40 | 自身の行動回数を増加させる |
| 魔王の月蝕*41 | シーン属性を“毒ガス”に変更。使用者と味方は毒無効を得る |
| 巨大化*42 | 戦闘終了まで格闘攻撃の対象が全体となる シネマティックバトルにおいて「コストの増加」を受けない |
「おいおい、戦隊の怪人じゃねぇんだから!」
「来るぞ!」
膨れ上がるギリメカラの肉体。
戦場の空を毒降らす暗雲で染め上げながら、ソレは改めて君臨した。
| Lv107 | 合一神/邪鬼王 | ギリメカラ |
『
災厄の化身たるドラゴンにも勝る巨体。三又の槍を掲げながら、恐ろしき合一神がその真価を発揮する。
| アカシャアーツ+9*43 | 敵単体敵全体に物理属性の特大ダメージを与える。 クリティカルの際は威力が増加する。 適性の増加によって威力が大幅に増加している |
振り落とされたのは最強たる物理攻撃、アカシャアーツ。
その強力さ故に単体である筈のそれは巨体によって全体攻撃へと変換され、
一撃を大半の者が耐え、間髪入れずに
| 貪欲なる煌めき*44 | スキル所持者が生きている間、 毒状態の敵が受ける毒ダメージを350%増幅させる 敵ターン開始時、連動効果が発動 「敵全体のバリア状態を解除した後、敵全体を高確率で毒状態にする」 ファフニールが習得する |
| 軍神の加護*45 | 物理命中率が20%増加する 自身が生存中、味方全体の属性反射が貫通に対しても効果を発揮する アタバクが習得する |
| クローズゲート*46 | スキル所持者が生きている間、次の効果を常に発動する 「敵の復活時に万能属性のダメージを与える」 ホルスが習得するスキル |
邪龍はばら撒かれる猛毒を致死へと変換して、鬼神は反射にて貫通すら封殺、魔神は権能にて復活を刈り取っている
着実に進んでいた攻略は一気に失速し、逆に各戦線は崩壊し掛けている。
ギリメカラと三体の悪魔を止める手立てが無くなった以上、積み重ねられた不利を覆して王手を掛けたのはギリメカラ側であり
「
| アンドゥ*47 | ターンの始めまで時間を戻す いつかどこかにあった“巻き戻し”の劣化、あるいは残滓 |
その王手を有耶無耶にする卓袱台返しを、リンゴォは有している!
『この広範囲すら逆行するか! だが、お前が保つかな!?』
逆行の手前、時間も含むあらゆる物が静止する。
それを認識できるのはリンゴォのみで、
「ぐっぉ゛……!」
能力発動の負荷がリンゴォに強く圧し掛かる。
軍勢同士がぶつかり合う
この能力を発揮する以前にギリメカラや他の悪魔によって既に<食いしばり>は切らされている。<心頭滅却>*48がなければ耐える事も発動する事も出来なかっただろう。
時はもう間もなく完全に巻き戻る。
「“能力”の発動に“次”はない。此処から先は真っ向勝負となる」
最高域の合一神すら巻き込んだ戦場単位の時間逆行はそれ以降の能力発動を許さない。負荷によって
それでもこの猶予はあらゆる者に生存のチャンスを与える。ギリメカラもまた切り札の使用に止める余地はなく、先程の再現は避けられない。
巻き起こる再現を防げるか貫けるか、次の分岐点は両者にとって定められて
逆巻いた時の中で、戦端が再び開かれる!
『再び、叩き潰す!』
軍勢の再活性、毒の雨の生成、ギリメカラの巨大化、悪魔達の力の増大。一連の覚醒を遮る手段はなく、ギリメカラの一撃もまた規定事項。DB達はこれに対して軽減をはかる他なく
| ガンマンの心意気*49 | 敵が物理・銃撃属性の攻撃した場合に確率で発動し、相手の行動を無効化する |
「これでも駄目か……!」
リンゴォが銃弾を以て攻撃を防ごうとする。的確に撃ち抜かれた弾丸は威力こそ減衰させるものの圧倒的な質力*50は止め切れない。
「なら、重ねりゃいいだろ!」
減衰された威力、稼がれた時間でギリメカラの一撃に合わせるようにロランが跳び上がり、剣を振う。
『味な真似をしてくれるじゃないか!』
質量で言うのであればギリメカラが圧倒しているが、引き起こされた相殺現象によって威力はさらに減衰。戦場全域へダメージこそ与えられるが全ての戦士が生存している
『だが!』
すかさずギリメカラの二撃目が襲い掛かる。
各々が
「うおおおおおっ! これ、妖精郷もヤバいんじゃないか!?」
「次は俺達も受け切れないぞ! どうする!?」
「大丈夫だ! あの人が動いている!」
あるDBが指を差した。
指し示した先にいるのは宙に浮かぶ魔法陣、それを描く二対の剣、中央にて詠唱する“魔法使い”ラスキンの姿。
其処に振るわれとする三連撃目。如何に一撃目を減衰させようと、後の二連撃を受けてしまえば戦線の瓦解は確定する。故に次は確実に防がなければならない。
「
詠唱が終わり、魔法が完成する。
使用した魔法は
守護天使にして造魔、自らの魂の一部たる偶たる神。腕を組み、
迫るギリメカラの薙ぎ払いを巨大な八本腕、八本の剣にて受け止める。
止め切れず胴体を付けられた斬撃痕。しかし、偶神は健在であり揺るぎはない。ギリメカラの一撃の殆どを受け切り、戦場への被害は軽微。
剣の女王、鋼鉄の女神とも思えるソレは真正面からギリメカラと対峙している。
『(俺と同等の巨体に、この防御力……これがある限り、俺はまともに戦場に攻撃できない訳か)』
戦場を眼下に収めながらギリメカラは状況を確認する。
二撃目が通った事によって他戦線の混成軍は半壊寸前。将である三体の悪魔は“深層”を解放させている故に其処から軍勢を伴い、再度攻勢に入っている。
但し、混成軍の増援も加速している。ギリメカラが戦場へ介入し、攻撃を与えられないのであれば先程と同様にジリ貧になるのは目に見えている。
だが、目の前には戦士達の代わりに大いなる造魔が立ち塞がっている。これを無視して攻撃を他に加えようにも、互いに巨体故に無視は出来ない。
正面突破をしなければ、ギリメカラにも未来はない。
『ならば、その鋼を貫いてみせよう! そして、貴様の首を掲げながら戦場を蹂躙するのみ!』
ギリメカラが荒々しく吼え猛る。邪悪なる鬼の如く、斬首を宣告する。
「クスィ・アンバーは我が信念の
ラスキンが真っ向から叫ぶ。何処までも静謐なる女神を代弁し、その傍らにて剣を構える。
『オオオオオオオッ!』
「はああああああっ!」
衝突する三又の槍と八対の剣、邪鬼と造魔、合一神と偶神。
戦場の火は燃え盛り、止めどなく加速している。
未だ全ては混沌に包まれたまま、光は見えない。
<ギリメカラ>
ほぼ単独+自身の配下のみで暴れているので色々作戦を練りながら乗り込んできた奴。
<巨大化>で一時的には圧倒出来ると思ったが防がれたのは完全に想定外。
が、本人のテンションはむしろ上がっている。
ちなみに邪鬼王は相方が妖精王(オベロン)なのでノリで名乗っている。
某忍者やら某ロボットやらとは特に関係ない。
<アーノルド・ラスキン>
本家様よりお借りして、勝手に性能作って投入しています。
本人は魔道使っているが専ら錬金術師寄り。そのストーン、実は安くて材料費が云百万なんですよ。自身の分身に近しい巨大ロボにあらゆるリソースを注いでいる。
<クスィ・アンバー>
素で<巨大化>しているタイプの造魔。つまり巨大ロボ。
代わりに燃費が死んでて、これしか実質使役できない。
デカくてタフネスはあるものの、あくまでラスキンが生み出した物なのでスペック面ではギリメカラと比べようがない程に劣っているので本来なら耐久すらあまり成り立たない。その真価はまた次回に。
<リンゴォ>
アンドゥが強すぎるので前回同様に実質使用制限を付けられてる人。
一回でも本人の耐久性込みでGAMEOVERを覆せるので初見殺しがとても難しい。