真・女神転生オタクくんサマナー外伝 -ロストキリギリス- 作:名無しの骸骨
嫌な予感というのは大抵当たる物もんだなと
最近は特にそれを実感する
直近だとセプテンの時のドラゴンのあれこれだろうか。一体どころか、二体出現して、いやぁな空気を感じた取ってたら合体ってね。なんで僕が相対する敵はみんな最後に合体するんだ?
ま、そんな事はどうでもよくて。また嫌な予感が当たった。当たってしまった
第三次喇叭が終了して数日、各地が復興に忙しなく動く中で発生したヨヨギ公園の狂乱事件。さらに其処へ高レベル悪魔に率いられた軍勢の侵攻が始まった
案の定、というには大規模過ぎる介入に僕達もまた迎撃の為に急行。バルツァー先生と<黄金の花園>救出チームを結成し、軍勢を掻い潜って妖精郷奥地を目指した
襲撃を仕掛けてきた軍勢の首領は合一神。テオゴニア関連である事は疑いようもなく、あれらが足止めであるなら内部に侵入しているのはオベロンの可能性が高い
妖精郷は庭のような物だし、これ以上の適任者は居ないだろう。仮想敵として元から定めていた。最初に対峙するのも彼か、その部下になるだろうと当たりをつけていたが……見事に外れた
「どうしたもんかね、これは」
現実逃避もそこそこに、状況を整理する
<黄金の花園>を壊滅に近い状態に追いやったのはガイア再生機構、エデンのエターナル達だ
レベル70台が十数人。レベル80代も複数人みられて、随伴の悪魔がそれと同等。これはバルツァー先生が率いる別動隊の面子に相手して貰っている。レベル・装備の面で劣ってはいそうだが<黄金の花園>の面々の蘇生に漕ぎつければ頭数で有利は取れるかな? それでどうにかなるかはまた話が別だけど、僕達の方もあまり心配はしちゃいられない
\カカカッ/\カカカッ/\カカカッ/
| 黒曜のエターナル | Lv98 | 耐性不明 |
| 業炎のエターナル | Lv96 | 耐性不明 |
| 蛇影のエターナル | Lv94 | 耐性不明 |
| 天使 | 流出のケルプ | Lv92 | 耐性不明 |
| 死神 | 流出のニュクス | Lv90 | 耐性不明 |
| 鬼神 | 流出のビシャモンテン | Lv93 | 耐性不明 |
西洋人形のような容姿の少女、<黒曜>
全身に紅鋼を纏い、至る所から炎が噴き出す巨漢、<業炎>
背中から黒翼を生やし、蛇のような瞳をした女、<蛇影>
共通項として、奴らの身体の一部が機械仕掛け。サイボーグと言わんばかりの姿だが、顕現体である事から悪魔も混じっている。人間と機械と悪魔、それらの融合体なのだろう。其処らへんはアンナとそっくりだ。源流は同じなんだろうね
そして、奴らに随伴する悪魔が三体。大天使にも及ぶ威容のケルプ、夜のような容姿に死の気配を振り撒くニュクス、霊的国防兵器である筈のビシャモンテン
エターナル、悪魔の全てがレベル90を超えている。これらが今回のエデンの指揮官、少なくともリーダー的立ち位置なのは疑いようもない
救出したメアリさんから持続する二種の反射結界、超火力持ちの存在は示唆された。<黄金の花園>の面々がほぼ瞬殺されたのも含めて、他にも面倒な札が幾つかある筈
\カカカッ/\カカカッ/\カカカッ/
| ウィッチ | 久遠 フェイ | Lv94 | 全てに強く、破魔吸収。BS無効 一部の物理・火炎・氷結・呪殺反射*1 |
| 剣士 | 久遠 由奈 | Lv96 | 全てに強く、物理吸収。火炎・氷結・ 破魔・呪殺・精神・神経・魔力・緊縛反射*2 |
| 転生者 | メアリ・クラリッサ・クリスティ | Lv88(+20)*3 | 四属性耐性。破魔・呪殺反射*4 |
| 凶鳥 | フレスベルグ | Lv89 | 火炎無効。氷結吸収。破魔・呪殺・緊縛・一部の物理に強い。*5 |
| 破壊神 | カルティケーヤ | Lv86 | 銃反射。物理・破魔無効。呪殺耐性*6 |
| 国津神 | アラハバキ | Lv85 | 幾つかの耐性に少し強い 神経・精神無効。破魔・呪殺反射*7 |
| 邪神 | マダ | Lv84 | 精神・神経・魔力に強い。火炎吸収。破魔・呪殺無効*8 |
| 女神 | ラクシュミ | Lv87 | 破魔反射・衝撃無効・BS無効*9 |
対して此方は僕と由奈、メアリさん。仲魔は
正直、奴らを相手取るなら体感2倍の戦力は欲しいのが本音。分断した上で2PTで戦う必要性があると漠然とした感覚が告げているが、何処も戦力は切迫しているからないもの強請りはできない
「顔色が宜しくないですね」
「誰かさん達のせいだよ」
「それは失礼。用が終われば速やかに立ち去りましょう」
敵指揮官と思われる<黒曜>がまた曲者だ。攻撃こそまだ仕掛けてこないが僕達の退路を完全に絶っている。<煙幕弾>*11を使ったとして、逃げ出す道がなければ追い付かれて終わり
軍勢との戦闘が活発化しているのなら早々の援軍にも期待は出来ない。僕達だけで対処し、この場を切り抜ける必要がある。それが可能かは、今後の僕達次第だけど
音もなく、合図もなく、しかし僕達も敵も示し合わせたかのように同時に動き始める。敵は次善の戦い方とも言われる純粋な
彼らの動きはやはり速い。レベルで言うなら同レベル帯だが、能力値で言うなら相当の差があるのは見てとれた
| スピードスター*12 | 自身のバトルスピードを+50% カルティケーヤが習得している |
だが、こっちには速に特化した上で<バトルスピード>による先手奪取が得意なカルティケーヤ、それに準ずる速度を持つ由奈とフレスベルグが居る。<黒曜>はそれでも速く動くが、先手は奪って主導権は取れる
第一関門はこれでクリア。何を以て
| ラスタキャンディ*13 | 味方全体の攻撃力、防御力、命中・回避率を上昇 |
| 摩利支天咒法*14 | 摩利支天の加護を受けて十数ターンの間、行動回数が2倍となる (行動回数を1つ増やす<アクセラレート>と同等処理) |
| 鎮怪符*15 | 味方全体を魔法反射結界を付与する |
「……初動を取れませんか。儘ならない」
先手を取った面子が行動する最中で<黒曜>は苦言を零しているが、エターナル達の動きに乱れはない
連携ではなく速度を最重視する
敵と味方の行動が入り交じるのも特徴であり、互いの行動によってイレギュラーも発生しやすい。
| アクセラレート*16 | 自身の行動回数を1つ増やす |
| 愛の慈しみ装備セット効果*17 | 愛の慈しみの帽子・衣・靴を装備する事で適用される効果 <リィンカーネーション>を習得して 補助相性のスキルの装填数に+1する |
| 装填数について | IMAGINEにおける要素 ロスキリでは装填数が増加している分だけ 指定相性のスキルの効果が発動される (装填数+1なら1回スキルが追加発動する) (独自裁定) |
<黒曜>が補助をばら撒く。動いたのは二回。しかし挙動に違和感を感じて、COMPでスキル発動のログを確認すれば
一度で複数段階の能力上昇は偶に見るが、一手で2回のスキル発動はあまり見ない。原因は分からないがそういう物と認識するしかない。何処までスキルの連続発動が適用されてるかで出方も変わるが、
| 色即是空*19 | 敵全体に万能属性の不特定状態異常を50%で与える (魅了/猛毒/混乱/魔封/睡眠より順に1つのみ) |
『耐性ハナシ! 無効化モサレテナイ!』
「素の抵抗値が高い訳だね」
続いて動いたフレスベルグの不特定BS攻撃は不発に終わった。万能耐性はなく、持続する反射結界もまた万能は素通しする仕様なのは朗報だがBS対策はしっかりとしているらしい
魅了への耐性・無効さえなければラクシュミの
| 火炎ガードキル*20 | 3ターンの間、敵全体の火炎に対する耐性を全て打ち消す |
火炎への耐性を消された。敵で火を主軸にしていそうなのは名前の通りに<業炎>、ビシャモンテンにもしかしたらケルプ。が、此方も魔法反射結界で対策はしている。物理の方で来られたら困るが、物理メタの由奈で対応は可能な範疇
貫通の可能性は、正直あまりないというかあるなら態々ガードキルする必要がない。そして、耐性を消したとして反射結界は消失しない。結界破壊されたら話は別だが、其処はまた別の問題と言えるだろう。可能な限り、魔法反射結界は展開維持したい
「あの
メアリさんの警告に、頷きながら要注意とされる天使ケルプに目を向ける。僕も手持ちで持っていた経験はあるが、流石に格が違う。デビルリユニオンにも相当に重ねて、恐らく
『楽園が為に排除を開始する』
内なる信仰すら感じられない無機質な宣誓。最上位天使の極光が視界を埋め尽くして解き放たれる
| 炎の旗織の統*21 | サマナーである<黒曜>が装備している武器 装備により<プレイズ><ジール><ワーシップ>を習得 装備者への体力増加・クールタイム減少 被ダメ微減少・仲魔の与ダメ+40%の効果を持つ |
| プレイズ*22 | 3分間、仲魔1体の一部の魔法の威力が+100% (該当:メギドラオン・マハンマオン・マハムドオン)。クールタイムは5分 使用時、<ジール>・<ワーシップ>にもクールタイムが発生する <黄金の花園>との戦闘で使用済み。効果がこの戦闘まで継続中 |
| 魔法ブースタ*23 | 自身の与魔法ダメージ+25% |
| メギドラオン*24 | 対象と周囲の敵に対して万能属性の特大ダメージを与える |
「……死亡者がいない?」
「う、っわ……マジで即死火力じゃん」
<黒曜>が怪訝そうな顔を浮かべ、僕は化物染みた火力にドン引きしていた。
全対応防具で僕と由奈は半減しているが、他は一発で致命傷に近い。
| 常世の祈り*25 | 味方全体のHPとBSを全回復する |
「回復、入れるわ!」
「ありがとう! このタイミングで一度入れたい所だった!」
そんなギリギリの所でメアリさんの回復が間に合う。速すぎず、遅すぎずで敵の攻撃の合間に回復を差し込めるのは恐らく彼女だけだ。実質的なPTの生命線であり、倒れれば耐久が成り立たなくなる
「
回復した僕達を見て、<業炎>が憤っている
元よりエターナル達はメアリさんを狙っているようだが、理由が増えたらしい。増幅した殺意と共に次なる攻撃が僕達を捉えている
| ランダマイザ*26 | 敵全体の攻撃力、防御力、命中・回避率を低下させる |
| デモナ・カッター*27 | ビシャモンテンのサマナーである蛇影が装備する武器 仲魔の与ダメージ+50%。以下秘匿 |
| 北門にありし最強*28 | 最強の名を欲しいままにする勝利を司る悪魔 火炎属性ダメージ+25%。与近接ダメージ+25% ビシャモンテンが持つ特徴 |
| 八相発破*29 | 使用者の前面に居る敵に対して万能属性の力依存大ダメージを与える |
『堕ちろ』
『叩き潰す』
ケルプ程ではないが、尋常ではない火力をしている。プレロマ・ギガプレロマ系列を二つ積んでるか、類似高揚か。補助次第でこれも即死火力に化ける
| 吉祥天咒法*30 | 防御行動。自身に与えられた物理攻撃を副効果含めて無効化 |
| 引き*31 | 相手が防御、自身が攻撃を防御した場合に攻撃を行える この攻撃の際に敵が行う回避/防御に大きなペナルティ修正を与える |
| 物理貫通★*32 | 物理属性の攻撃で耐性・無効・吸収・反射を貫通する 但し、テトラカーンは貫通出来ない 武器COMP改造によって搭載された効果 |
| モムノフⅡ*33 | 物理属性のクリティカル率が上昇する |
| 血祭り*34 | 敵全体に物理属性の中ダメージ。クリティカル率が高い |
「……確かに反射結界が持続していますね」
由奈がビシャモンテンの攻撃に反応し、
反射のダメージは由奈の<物理アブソーバ>*35で無効化。これで反射結界は剥がれたと考えたい。由奈が使える万能として<雲耀の剣>*36があるが、火力と何より範囲が足りない。結界あるのを承知で、割ってダメージを通すしかないだろう
これでテトラ張り続けるなら雲耀するしかないが、敵の一手奪えるなら悪くはない
そして、最も警戒すべき本命が動く。ビシャモンテンの攻撃で陣形が崩され、メアリさんへの射線が通る。ジェットエンジンのような駆動音を響かせ、<業炎>がその名の如くに火力をぶちまけようとしている
| ランページ*37 | 近接戦での威力・装填数・クールダウン等を上昇させる <業炎>の物はラッシュに特化している (ラッシュの装填数+1.威力+20%。HPコスト軽減) |
| ラッシュハイブースタ*38 | ラッシュの威力+50% |
| レゾネーターシリーズ*39 | レゾネーター・クロス・ハンド・シューズの防具群 装備効果で与ダメ上昇・被ダメ軽減・クリティカル率上昇 セット効果でさらに必殺上昇。残り効果秘匿 <業炎>が装備している |
| 『魔剣』状態*40 | 与魔法ダメージ+50%。HPが常に減少し続ける 神話の魔剣を装備する事で付与される状態 |
| デビル・ハートブレイカー*41 | 直線状の敵全員に近接攻撃力の半分を上乗せした 万能属性の魔依存特大ダメージを与える ラッシュに分類される |
『近似個体共々、葬られろ!』
音を置き去りに<業炎>は加速、疾走。後列へと到達し、振り抜かれた紅鋼の剛腕より発生したのは炎ではなく万能たる白き光。由奈がメアリさんを庇いながら、僕達に衝撃が二度奔った
「ぐっぅっ! この軌道で魔法ですか!」
「二連射ってのが厄介だね。耐性か、余程の耐久がないとこれで落ちる」
由奈がマントラで防げなかった以上、区分としては魔法。異常に膨れ上がったダメージの発生が2回。総ダメージとしてはケルプを上回っている
しかし、攻撃対象の運が良かった。万能であったので由奈と僕は耐性で半減できた。<強靭の権化>*43・<三分の活泉>*44を持つマダは生命力で何とか受け切れた。他の面子だと恐らく死ぬだろう
これだけでもイカれているが本領は火炎で間違いない。ガードキルというわっかりやすいお膳立てもしている。万能を攻撃手段として選んだのはマカラカーン対応の為だろうが、それでも火力は十分過ぎる程だ
「<業炎>でも落とせない。なら、ふむ……ウリック・ヤードの遺品でも使いましたか」
ひーこら必死に耐えて考えてたら<黒曜>にズルがバレた。露骨にアホ火力に受けて、死亡者0。エターナルであるなら猶更に看破は容易だろう
| マッスルドリンコ(PT)*45 | 60分間、味方パーティの最大HP+50% 1つを戦闘前に使用し、残数は1つのみ |
ウリックより託されたアイテム、マッスルドリンコ
同名アイテムこそ現代でも普及しているが、効能としては上位版に近い
<ドーピング>*46に近い効果に、持続時間・効果量も上。少なくとも現代では存在してない筈のアイテムの一つである
上昇、回復、下降。淡々と開いた補助の差を埋めていく。今は攻撃に手は回せない。手番を全て終えて、互いの速度は把握された
敵が仕掛けてくるとするなら次から。先程の攻撃より苛烈に行くなら補助か、火力のどちらか或いは両方を増強してくる。恐らく全員は耐えられない。防御リソースを切るか、誰を脱落させるか選別する必要性があるか
奴らの動きに特筆するべき物はなく、ただ出力が桁違いに高い。補助を積み、耐性へ対処しながら攻撃する。全ての者に役割を与え、分業しながらサイクルを回す
複数人のDBの基礎的な動きを、複数体のボスで回したら凡そこうなる。正攻法でのやり合い、特にダメージレースでは比較するのも烏滸がましい差がある
奇策となればBSを用いるべきだが、それも刺さり辛い。打開策を見つけるにはもう暫くの時間が掛かりそうだった。しかし、猶予はそう長くない。盤面が一度崩されれば、今度こそ火力で圧倒されてしまう
漠然と感じていた不安感が、具体性を帯びた脅威・恐怖として僕の脳裏に残留している。切迫する状況の中、只管思考を回して
| 豪傑の転心*51 | 自身の物理攻撃のダメージが50%の確率で2倍となる |
「今度は通りましたが……!」
今度は反射結界に阻まれず、由奈の斬撃が届く。火力は回った方に見えるが、反応は芳しくない。余程堅いのか、生命力が高いのか。耐久面でも一筋縄でいかなそうだ
| パルス・オブ・アサルト*52 | 使用者の周囲に居る味方の与ダメージを上昇させる 効果量は使用者の知力依存。 3ターン経過・死亡・COMPへの送還で効果消失 魔晶<補助効果延長Ⅱ>により経過ターンが+2されている (合計5ターン) |
再び、
同時にフレスベルグにも対応策を用意させる。効くかどうかは相手の耐性次第だが、この術の詳細を知る者は多くない。嵌れば、時間は稼げる
| 鏡破りの呪詛*53 | 周囲の敵に付与されている物理・魔法反射結界を破壊する。万能属性 |
| メギドラオン*54 | 敵全体に核熱属性の特大ダメージを与える |
<蛇影>の瞳が輝き、同時に魔法反射結界が破壊される。初見の結界破壊だが、感覚的に<デトラ>*55のように全てを破壊できる訳ではなさそう
それよりもケルプのメギドラオンが変わっている。属性が万能から核熱へ。メギドラオンにも種類があるのは分かっているから其処は良いが、これのダメージも殺傷性が規格外だ
となると、ケルプが持つのは万能系高揚によるダメージ上昇ではない。二つのメギドラオンを使い分けているのなら、メギドラオン限定で打点が跳ね上がる特性でもあるのか
全能力上昇に加えて<黒曜>が
メアリさんの回復が挟み、再び敵の攻勢へ。魔法反射を破壊したなら本命が来るのは間違いない。此処で僕達を殺しに来るし、どれだけのリソースで凌げるかは重要だ。まぁまず耐えられるかが分かんないだけど
| 沈黙のささやき*56 | ターン終了時まで全ての敵は魔法を使用する事が出来ない これは魔封ではない |
「うわ、うそでしょ」
沈黙のささやき!? 確かにニュクスも持ってるって聞く*57けどさ!
既知の物と効果が異なりそうだとか、前のターン何故出し渋ったのかとか気になる事は多いけど……不味い。非常に不味い
| 焼却拳*58 | 敵全体の火炎属性の力依存ダメージを与える 使用者の最大HPによって威力上昇 |
『ッ……!?』
「……これは風圧ですか」
次いで迫るビシャモンテンの一撃。腕部に込めた炎熱を一気に解放する事で焔で構成された巨大な拳を叩き込む技。が、それは僕達に届かない
正確に言えば、奴と僕達の間にある圧縮された空気層に押し流されて攻撃そのものが出来ていない。反射結界ではない物理対策、しかし其処に明確な穴はある。気づかれるのは時間の問題だけれど、ともかくこの一撃を抑え込めたのはとても大きい
| 魔剣レーヴァテイン*59 | 火炎相性の剣。火炎高揚+25% Law属性への与魔法ダメージ+30% Chaos属性への与魔法ダメージ-10% 装備者がChaos属性の場合、火炎高揚+20% 装備者に『魔剣』状態を与える <業炎>が装備している(<業炎>はChaos属性) |
| 火炎貫通*60 | 火炎属性の攻撃が耐性・無効・吸収まで貫通する |
| 爆炎*61 | 爆ぜた炎が広範囲を焼滅させる程、火炎の扱いに精通した悪魔 火炎属性のダメージ+50%、クールタイム50%減少 |
| デロリアン*62 | 直線状の敵全員に近接攻撃力の50%を上乗せした 火炎属性の魔依存大ダメージを与え、低確率で炎上させる ラッシュに分類されるスキル |
<業炎>が動く。炎を纏わせるのではなく、全身を小規模の太陽と化しての超加速
あれは一応魔法である為、風圧の影響は受けていない。標的は僕と由奈、カルティケーヤ。
「無事かな、由奈!」
「何とか大丈夫です。直撃していたら食い縛るのも危うかったでしょうが」
「ならよかった。カルティケーヤには後で謝んないとだけど」
二度訪れた絶死の灼熱。一番前に居たカルティケーヤを肉盾代わりに使って、直撃を避けながら由奈に庇われて熱を遮断する
直撃を喰らったカルティケーヤは一撃目の時点で肉体の大部分が灰も残らない程に焼却し、強制的にCOMPへ送還。直撃を避けた由奈も炎熱の余波に耐え切れずに<不屈の闘志>を切らざるを得なかった
火力は優に万能の時の2倍へ匹敵し、二連撃の性質を含めればケルプのメギドラオンの4倍近い。術理は最早よく分からないが、火力だけを追求すればあそこまで至れるのだろう。とてもじゃないが受けれない
そして、複数回行動でないのに再発動する攻撃はどうやら多段攻撃の挙動に酷似している。<カバー>1回でダメージ全ての肩代わりを行えるし、食いしばり系統なら1度の使用で凌げる
総論としては一番ヤバい即死火力だが、攻撃範囲の狭さと上記の性質からまだダメコンは可能な範疇。リソースが切れると死ぬし、正面から直撃したらLOSTし兼ねないからあれが使われ続けるのは避けたい。魔法反射結界が維持さえしてれば透かせるが、使う時は十中八九あの結界破壊とセットなんだろうな……
| 蓮華の舞*64 | 敵全体を基礎確率80%で魅了状態にして 味方全体のMPを少量回復する 思念融合1によって状態異常確率が+20%されている |
『おっ、魅了刺さりましたよ!』
「初めて朗報を聞いた気がする」
これまでの戦いの結果としてラクシュミの全体魅了は対策がなければほぼ必中される。<色即是空>は通らなかった為、駄目元ではあったものの有効打になるなら盤面を覆すきっかけにはなるかもしれない
問題はラクシュミの速度は悪くはないのだが今回に至っては他が速すぎて発動が遅れてしまうという点。ついでにマダとアラハバキの<ランダマイザ>が<沈黙のささやき>のせいで不発に終わってしまった
こっちも補助の展開し続けているので拮抗しているが、其処がフラットだと素のパワーのゴリ押しで不利になる。攻めに入るなら補助面での優越が最低条件
其処でニュクスの<沈黙のささやき>が大きく立ち塞がる。何となく持続は短い、というより
となると本家よりマシに思えるが連発されると普通に補助できなくて詰む。
かといって<ディ・クローズの石>*65で解除を狙うのも
想定していた
『サマナー、情報ヲオクル。対処指示ヲ』
「……!?」
フレスベルグからの契約を通した秘匿通信が入る。索敵係である彼は状況変化に応じて、定期的に僕に情報を伝達していた
| 虚空の眼界*66 | 同階層の情報を全て明確化し、パーティーに関しても認識Lv3で閲覧できる また、同フロアのトラップをすべて認識する |
フレスベルグが見れる範囲は
付近に存在する罠やパーティーの状態を認識するこの力はダンジョン攻略、大規模な戦いにおいて誰もが欲しがる能力と言えるだろう
そんな彼が僕に情報を送った。バルツァー先生達は<黄金の花園>の面々を蘇生させて、やや押している。流石の手腕だと、安心したい所だったがフレスベルグから告げられた次の情報によって僕の頭と心は冷え切った
バルツァー先生達にCOMPを通して情報は送った。対処の為に由奈やメアリさん、仲魔達に指示を出す
<黒曜>達も恐らくだが僕達と同様に勘づいている。動きは変えてくるだろう。此処からは彼らの余裕もなくなりそうだ
| パルス・オブ・ソリッド*67 | 使用者の周囲に居る味方の被ダメージを軽減する 効果量は使用者の知力依存 3ターン経過・死亡・COMPへの送還で効果消失 魔晶<補助効果延長Ⅱ>により経過ターンが+2されている (合計5ターン) |
| ディバイングレイス*68 | 周囲に居る味方を大幅に回復させる さらに対象の石化・睡眠・魅惑・麻痺・緊縛を解除する |
そうして
互いに補助を再度展開。
変わらない補助・攻撃・回復のサイクル。劣勢な状況はそのままに、僕達は揃って最大級の警戒を以て、異変に注視する
フレスベルグからの警告。それが今この瞬間に実現しようとしている
グキャッ!!!
戦場に響き渡る、骨を折る様な、何かが押し潰される様な歪な不快音
異界の壁が削り取られ、粉砕される。破片が撒き散らされながら、未知の何かが着地した
| 軍勢 | ヒュージの群れ | Lv70 |
| 軍勢 | ヒュージの群れ | Lv70 |
| ニンゲン | 漆黒のホモ・ペント | Lv74 |
| ニンゲン | 漆黒のホモ・ルアーノ | Lv74 |
| 夜叉鬼 | カトプレバス | Lv81 |
| 夜叉鬼 | ニーズホッグ | Lv84 |
形容しがたいヒュージと表示された大小疎らな化物の群れ。漆黒に身が包まれたニンゲンと表記された異形。夜叉鬼を名乗る高位霊格の喰奴
妖精郷へ降り立った途端に、別動隊とエターナル達との戦闘へ介入。僕達の事を見向きもしないまま、彼らは蹂躙を開始した
「由奈、配置について。いざという時は君に賭けるしかない」
「ええ、分かっています」
「本当に御免なさい。こんな事に巻き込んでしまって」
「そういう契約だから気にしないでほしいな。それに奴らにソレ、渡す訳にはいかないでしょ」
「……ええ」
「なら最善を尽くすしかないね」
しかし、それは僕達に奴らの牙が襲い掛からない訳じゃない。先に現れた奴らは援軍を送らせない為の足止め。本命は静かに、僕達の戦場に降り立った
| 真・夢幻の具足*69 | 障害物を無視した転移が可能。射程5 <空間転移(NINE)>と同等の効果を持つ ガネーシャが発動 |
| 夜叉鬼 | ガネーシャ | Lv99 | 耐性不明 |
| 夜叉鬼 | キクリヒメ | Lv97 | 耐性不明 |
| 夜叉鬼 | パズス | Lv95 | 耐性不明 |
| 軍勢 | 餓鬼道の群れ | Lv80 |
『白蟻の如く寄生と搾取しか能がない
空間を捻じ曲げ、転移によって出現したのは規格外のレベルを持った三体の夜叉鬼と多数の喰奴の群れ。それらを統率するガネーシャの底冷えする死の宣告に伴い、他に語る言葉もないまま奴らは敵味方問わず全てに襲い掛かった
かくして、戦いは次のステージへと移行する。多人数ながら一定の戦闘秩序が維持された
この戦闘を打開し、勝利へ導くその全ての光明が見えないままに、僕達は混沌しかない化物共との戦争へ巻き込まれるしかなかった
<久遠 フェイ>
横槍入れられるのに慣れすぎた人
エデン陣営にボコられて攻略どうすっかなと頭を抱えてたら、おかわりが来た
今回は援軍の当てがないのでもっと頭を抱えながら頑張らないといけない模様
<バルツァー先生>
画面外で別動隊&黄金の花園を率いて頑張ってる
エデン相手にそこそこ拮抗を保っていたが、クソのような横槍で全てが台無しになりつつある
<エデン陣営>
今回暴れた奴ら(次回も普通に暴れる)
黒曜は多人数ボスで普通に加速しながらえぐい補助ばら撒くし、ケルプはイカレ火力メギドラオンぶん回すし、業炎は火力極まって即死と化して、ニュクスは適度にデバフばら撒きながら唐突に黙らせに来るし、蛇影はPTの足りない所を埋めるハイパー潤滑油で、ビシャモンテンは色々できる火力物理アタッカー。結果、フェイの心は折れそうになった(これからもっと折れそうになる)
ちなみに今回の戦いで使っている反射結界は<ディバイン・バリア>*70と<ディバイン・シールド>*71の二種である(本編だともう明かす暇がないので此処で開示)
<デヴァローガ陣営>
漁夫を狙って、良い感じの所でエントリーしてきた
ヒュージやらニンゲンやら喰奴やらの混成軍
そして、ボス陣営は他と合わせて三体でレベルは当然のように90代(機械式だと大体100)
次回から暴れる奴ら