真・女神転生オタクくんサマナー外伝 -ロストキリギリス- 作:名無しの骸骨
\カカカッ/\カカカッ/\カカカッ/
| 妖精王/合一神 | オベロン | Lv100 | 剣・ガンに強く、魔法全般反射*1 |
| 妖精 | クーフーリン | Lv96 | 物理・銃撃・火炎・氷結・電撃耐性 衝撃・破魔・呪殺反射。猛毒・神経弱点*2 |
| 妖鳥 | モリーアン | Lv92 | 衝撃吸収。突撃・神経・精神無効 斬撃・打撃・氷結・破魔・呪殺・魔力耐性*3 |
| 魔獣 | ケットシー | Lv91 | 破魔無効。呪殺にちょっと強い*4 |
| 妖精 | ピクシー | Lv87 | 物理と大半の魔法に強く、破魔・呪殺無効*5 |
| 妖精 | ホブゴブリン | Lv84 | 破魔が効きにくい*6 |
\カカカッ/\カカカッ/\カカカッ/
| ウィッチ | 久遠 フェイ | Lv■■ | 全てに強く、破魔吸収。BS無効 一部の物理・火炎・氷結・呪殺反射*7 |
| 剣士 | 久遠 由奈 | Lv98*8 | 全てに強く、物理吸収。火炎・氷結・ 破魔・呪殺・精神・神経・魔力・緊縛反射*9 |
| 巫女 | 神城 真澄 | Lv93*10 | 全てに強く、火炎・氷結・破魔・呪殺 精神・神経・魔力・緊縛反射 |
| ガンスリンガー | 久遠 エリヤ | Lv94*11 | 全てに強く、火炎・氷結・破魔・呪殺 精神・神経・魔力・緊縛反射*12 |
| 女神 | ラクシュミ | Lv89*13 | 破魔反射・衝撃無効・BS無効*14 |
| 鬼女 | ランダ | Lv81 | 物理・銃・火炎反射。地変・電撃・即死無効 バッドステータスに強い*15 |
| 神獣 | バロン | Lv82 | 物理耐性・破魔・呪殺・BS無効*16 |
「お願い、ラクシュミ、バロン、ランダ!」
『……もう無茶は止してくださいね?』
『強敵相手ハ久シ振リダナ
シカシ、ドコマデ役立テルカ』
『情けない事いってんじゃないよ!
精々気張んな!』
僕とオベロン、互いの仲間と仲魔が戦列へ並ぶ
想定してはいたが、オベロン自身の圧が凄まじい
僕に対しては温和に接していたが根本はレベル100に到達した合一神
敵意と殺意を振り撒けば、大抵の覚醒者は臆してしまうような相手だ
彼とラーヴァナの戦闘*17を間近で見ていた由奈より情報は貰っているが、召喚した仲魔も含めて隠し札は幾つかあるだろう
そして、オベロンは僕以上の練度でウィッカを用いる事が出来る
これらを踏まえた上で対オベロンの動き・装備は三人に教えてある
仲魔もまた初動は受けを重視する
この戦闘、あまり僕は無理出来ない
少なくとも四体以上の召喚はできず、三体召喚でも高出力のスキルを使えば維持が危うくなる不安定さ
体感でも僕の力は減退し続けている
これに対して何か出来る訳でもないのが厄介だ
『行くぞ』
「来なよ」
陣形が組まれ、全てが加速する
戦いの主導権、
合一神が有する神意と呼ばれる力に、ケットシーの
加速する彼らと異なり、僕達は圧力による束縛を受ける
踏み出そうとする足が強張る
重なる様に僕達へさらなる不利益は降り注ぐ
| トリニティ*21 | 敵味方双方に有効な戦闘スキル効果(常時スキル)が発生しない |
| 真夏の夜の夢*22 | 敵味方双方に有効な戦闘スキル効果を自身のPTに対して無効化する |
脱力する肉体と心、僕達が持つ
装備による効果までは封じられないが、影響力は凄まじい物だ
特に骨法を使う関係で常に無手で戦わなければならない真澄は鍛錬で得たスキルで威力を底上げ*23している
それでも威力は殺しきれない*24が半減以上はいくだろう
僕や他の皆も同様に、性能の何割かはこれで殺された
対してオベロンの力によって敵は万全のまま動き出せる
此処まで要因が重なった以上、僕達に先手を取れる道理がない
まず一手、遅れる
『これを振り切らなければ、お前達に僕を相手する資格はない』
| こもりうた*25 | 距離1の敵全てに超高確率で睡眠を与える |
| 神片結晶:夢幻*26 | BS付与確率+10%・被BS付与確率ー15% オベロンはこれを3つ装備している サブステータスで魔法攻撃力・BS付与確率等が上昇 |
| 永眠の誘い*27 | 万能相性。敵味方全ての睡眠状態の敵を即死させる |
謳われたのは夢への堕落、そして安楽からの死
僕の運命を象徴するかのように効果は絶対的で、多少耐性や抵抗がある程度じゃ話にならない*28
だがこっちも用意をしていない訳じゃない
| 鋭敏のピアス*29 | 睡眠・混乱・魔封・魅了を防ぐアクセサリー 由奈・真澄・エリヤが習得 |
「初手で即死BSは大人気ないね……!」
『メタを張っておいてよく言う』
オベロンという時点で何かしらの状態異常、
無効以上なら付与率に関係なく弾ける故に三人は装備で、ラクシュミとバロンは耐性でこれを凌いで僕は<カバー>して貰えれば何とか
ランダも睡眠は防げないが、即死は防げるので命は繋がる
初見殺しは凌げた、問題は此処からだけれど……
「装甲は貫通した筈だが感覚として堅い
通常悪魔の耐久力じゃなさそうだ」
「全体攻撃で削っていくのは難しそうかな
一体ずつやるしかないね」
無効以上がいない銃撃でダメージチェックしながら、由奈は力を溜めさせる
本音を言えばモリーアンのように補助を展開したいが僕達のPTでそれらを使用できるのは仲魔に偏っている
一部スキルが封印されてる以上、補助なしでの殴り合いは明確に不利
<こもりうた><永眠の誘い>の手札は割れたからランダは入れ替えても問題はない
が、それをやる隙を許してくれるかはまた別
オベロンの矛、
| クランの猛犬*35 | 以下の効果を自身は得る ・物理・衝撃貫通、クリティカル率+50% ・生存効果 「味方全体の物理・衝撃属性の与ダメ+10% 全体およびランダム攻撃の与ダメ+20%」 ・自ターン終了時、連動効果「自身をチャージ状態にする」 |
| クーフーリン_思念融合1*36 | 物理命中率+50%・クリティカル率+50% |
| 衝撃高揚*37 | 衝撃属性の与ダメ+50% |
| 格闘武器*38 | 格闘武器を1つ装備する 魔槍ゲイボルグを装備している |
| 魔槍ゲイボルグ*39 | 攻撃力200・命中100の斬撃武器。 付与効果で力+6・速さ+6・体力+4。攻撃時に確率で瀕死付与 神族・鬼神族・魔族・悪霊・外道・ボスには種族特攻付与 |
| 裂棘の魔槍*40 | 敵全体に防壁貫通を得た衝撃属性の小ダメージを3回与える 攻撃成功時、連動効果 「ランダムな敵に防壁貫通を得た衝撃属性の小ダメージを4回与える」 このスキルは反撃効果の発動を無視する |
『フェイ、我が槍で貴方を貫く罪をどうか赦さないように』
戦場に吹き荒れる怒涛の嵐、魔槍の連撃が僕達に降り注ぐ
極まった武器・スキルによって一撃一撃が重く、先のエターナル・夜叉鬼達に引けは取らない
ほぼ確定したクリティカル、初動の影響による補助差によってバロンとランダは大きく削られた
全体の後に起こるランダム連撃に巻き込まれていれば危うかっただろう
そして、此処から次ターン以降は<チャージ>によってダメージが膨れ上がる
本番は其処からと言っていい
『なっ、反撃……!?』
「根本の動きが違いますからね」
魔槍の弱点、それは強力であるが故にこれに特化しなければならないというのと
あれの反撃無視には限度があるという話
反撃の挙動を潰す、その為に一撃を連撃に分散させて的をズラしているが
由奈が使う剛剣による動きはマントラにて防ぎ
生じた隙に反撃ではない攻撃を捻じ込むという物だ
挙動は反撃だが反撃そのものではない為に無視できる
理屈としてはややこしいが悪魔業界ではよくある話だね
閑話休題
<チャージ>を適用し、高いクリティカル率と貫通で通されたダメージは彼らとて無視できないだろう
防がれようと他に通じるから次も魔槍は使ってくる
細い線だがこれを由奈で防ぎ、同時にダメージを通していくしかない
多数の敵味方が入り乱れ、行動する
状態異常で相手を縛り、回復を挟みながら補助での優位を狙う
ホブゴブリンが<ランダマイザ>を使える時点で補助をばら撒ける面子量はオベロン側が上回っている
ラクシュミの魅了で止めなければ優位は築けず、クーフーリンを止めきれなくて終わる
だから何とかラクシュミを軸に回して相手の足を引く
少なくとも通用するうちは何度でも
『……足りないな
お前達は先の戦いで消耗し尽くし、我々は重い枷を与えている
だが、その上であっても届かないなら無為に消える他あるまい
英雄でも神でも救えないこの世界は酷く理不尽で残酷だから』
ピクシーの指がオベロンを指し示す
オベロンの時が加速し、僕達に冷たく言い放ちながら大いなる魔力を両手に宿す
「ならもっと力を束ねるしかない
英雄や神だけではなく……僕達を含む多くの人々の手によって生命を繋ぐ
この世界はそう生き延びてきた」
『これからがそうである保証はない
這い寄る悪性は容易く人々や神々を蝕む
世界は悪意に飲まれ、螺旋を辿って何度も消えてゆく
幾ら光を目指した所で今までに残り続けたのは闇だけだ
お前のように希望を目指して潰えた光が一体どれだけあったと思う?』
何度も繰り返される世界
その多くにはそれぞれの英雄と物語が刻まれ、確かな奇跡と栄光を齎した
だが、結果は全て世界の滅亡
数多の光は潰え、この世界の末路もそうであるとオベロンは語る
『希望を語るなら示さなければならない
力を、資格を、意志を……全てを
さもなくば苦痛なき永遠の夢へ堕とすのみ』
瞳を閉じ、緩やかにオベロンは魔力を結界として解き放つ
戦場上空に浮かんだ巨大な光の輪、
凡そ使ってくるだろうと想定していた最悪、抗い難い最大の理不尽が開始される
『この周回ではこういうのが流行りだったか? 領域展開』
| 魔法の輪*51 | 結界内に居る強度以下のレベルの全ての対象は 互いに一切の攻撃・魔法の行使を行えない 1ターン経過毎にMPを4消費する 威力・強度はウィッカの技能値を参照 オベロンの数値は99である |
「封殺が、過ぎるんじゃないかな!?」
『これで終われば楽できるんだがな
足掻くのだろう? やってみせろ』
かつてのダイテング相手に展開された結界、<魔法の輪>
僕の使えるソレは不完全な代物で無力化できるレベルも精々65前後だったが……これは違う
極まった魔術技量が放たれたこれは
あらゆる攻撃・魔法が逸らされ、当たらない
回復であろうと補助であろうと魔法であれば同様で
出来る事は精々アイテムか魔法ではない特技か
それらでさえ攻撃は出来ず、実質的にこれがある限りは僕らは何も動けない!
「<魔法の輪>は僕が対処する!
アイテムで補助を積んで、凌いで!」
<魔法の輪>にも穴はある
これは結界内の存在を保護する守護陣に近く、それに特化している故に何かしらの生命体・知性体以外には機能を発揮しない
無機物に対しては攻撃・魔法が有効であり、それは<魔法の輪>という結界自身も含まれる
だから結界破壊系の魔法、つまるところ僕が使える<デトラ>*53で打ち破ることが出来る
<沈黙のささやき>のように
だが、オベロンはそれも織り込み済みだ
今の戦いの流れは
それは詰まる所、他の戦闘のように動く順番を指定できない事を意味する
僕が動く前の由奈・エリヤ・ラクシュミは<魔法の輪>の影響下で動かねばならない
解除に動こうともこれは確定する
そして、これが一番の問題だが……<魔法の輪>が破壊されようとも再度オベロンは展開が可能なのである
<魔法の輪>は神威でも権能でもなく、ウィッカを修めた者なら使える結界でしかない
理不尽とも思える強度はオベロン自身の技量による物で、その発動と維持には微量のマグネタイトがあれば行える
だから真の意味での解除は不可能
『魔女であるお前には分かる筈だ
| 常世の祈り*54 | 範囲内の味方全てのHPを全回復し、状態異常・弱体効果を解除する ボスHPの場合は数千程度の回復(裁定) 合一された妖精女王の残滓 |
| ランダマイザ*55 | 4ターンの間、範囲内の敵全ての攻撃力・防御耐性 素早さ・命中率・回避率を下げる(4回まで重複) 防御耐性低下は全耐性1段階低下として裁定 合一された妖精女王の残滓 |
時計の針は止められないまま、
クーフーリンが力を溜め、続けざまにオベロンがまた動く
スキルとしては見慣れた、しかし効果としては見慣れない新種の技
耐性が一段階剥がされ、魅了の解除に伴って傷は癒される
「ッッ……仲魔も攻撃できるのか」
瞬く万滅光が轟き、魔槍の嵐が再び吹き荒れた
オベロンは
それ以外のオベロンの仲魔は僕達同様に攻撃・魔法の行使が出来ない筈が……無遠慮に攻撃は通されている
『本来は出来ないさ。だが、此処は妖精郷
此処の主ではなく簒奪された物であろうと、僕の庭だ
故に僕の権能もまた強まるというもの』
| 真夏の夜の夢_特殊裁定 | 戦闘スキルをアクティブにも及ぶと拡大解釈 無差別なアクティブスキルに味方PTに対して無効化される この効果は妖精郷、それに類する神威・領域内にのみ有効 |
見誤っていた
疲弊していようとも僕達の総力なら真っ当に戦える相手だと
でも現実はあまりに非情に勝ち筋が一つずつ踏み潰されている
「だけど、まだ……!」
『詰みといっただろう
万全の状態ならともかく消耗尽くした有様で僕達に勝てるとでも?
特にフェイ、お前は僕が居なければ既に生を維持できない
抵抗すればするほど、お前は死体に逆さまに戻るだけだ』
オベロンの言葉の通り、たった十数秒程の戦闘で急激に僕の力は発揮できなくなりつつある
妖精郷を通じ、オベロンは僕の命を繋ぎ止めた
しかしそれは魂の欠損をオベロンと妖精郷の力で塞ぎ込んだだけに過ぎず、双方の存在がなければ必然的に魂は欠けたまま消える定め
このままオベロンと敵対すれば身体の熱は失われ、僕は死ぬ
既にラインが形成されている以上は其処からでもオベロンは僕を蘇生可能なのだろうが
そうなればオベロンの夢に堕ちるだけ
それは受け入れられない
ああも宣言して、やっぱり駄目でしたは格好がつかない
「真澄! 止めるならピクシーだ!」
「分かってるわ!」
| 徹し*61 | 敵単体に剣相性の大ダメージ(防御力無視)を与える 対象は耐久力判定を行い、失敗したら瀕死状態に 判定に成功しても 物理攻撃が効かない霊体に対しても効果を発揮する為、相性を貫通する物として裁定 |
真澄の掌底がピクシーの肉体を貫く
膨大な生命力が即死は押し留めるが、螺旋状に炸裂した衝撃までは受け止めきれずに動きが止まる
行動順の関係でオベロン・モリーアン・クーフーリンは感電しようと意味がない
なら<ワンスモア>を使うピクシーを止めるしかない
<ワンスモア>の恐ろしさは
オベロンに譲渡されれば回復・弱体・攻撃・結界なんでも御座れ
少なくとも手番が腐るなんて事はなく
オベロンが動けば動くほどに僕達は追い詰められてしまうのは明らかだ
「<魔法の輪>がなければ逆襲は叶いますが……」
「全然足りないわね、ダメージ!」
続く、ホブゴブリンの低下とケットシーの全体に対する斬撃
クーフーリンの影に隠れてはいるがケットシーも貫通や高揚を搭載している
直前にラクシュミの回復が間に合っていたのは幸いだった
由奈と真澄は反撃に
ハッキリ言って正面戦闘での勝率は現時点で皆無に等しい
モリーアンによって封じられた
オベロンは耐性なければ確定する睡眠&即死で足切りをしながら結界で攻撃・魔法を封印
味方をそれらに巻き込まないまま性能の高い回復・妨害をばら撒ける
クーフーリンは
他の仲魔も的確に補助・攻撃を重ね、隙を埋めてくる
対してこっちはバロンとランダが倒れ、攻撃の対処で手一杯
これが好転する事はない
逆転の手となるであろうリソースはほぼ枯渇しているか、封じられている
僕自身の限界も思ったよりも早く近づいている
「やれる事を全力で、いつも通りといえばそうだね」
ヤヒロノヒモロギもオベロンに奪われている
あったとしても使えないのは明白で、オベロンの言葉通りに現状は詰んでいる
僕達の敗北は秒針より速く刻刻と迫っているが、まだ終わりじゃない
ぐらぐらと揺れる思考、可能性を纏め上げて一つの大まかな結論は見出せた
後はタイミングと推測が合っているかどうか……今は時間を稼ぐしかない
| 夜魔召喚*67 | 敵全体に氷結属性の大ダメージ(魔依存)を与える これは耐性を無視し、確率で凍傷を付与する オベロンが使役する夜魔を到来させる |
『氷り付いた果てに安らかに眠るがいい
徒労でしかない足掻きとは、即ち苦痛なのだから』
粉砕した結界が大した消耗もなく再構築される
同時にオベロンが召喚した夜魔達の凍てつく嘆きが降り注ぐ
徹底的な制圧と束縛は僕達をがらん締めにして、一切の手立てを許さない
『どれだけ手を伸ばそうとも
何も出来やしないだろう
何も為せはしないだろう
今までがそうだった。これからもそうだろう』
「貴方の絶望を僕に押し付けるな!」
『永く時を経れば、こうもなろう
お前と僕の因果は容易く解けはしない!
運命の車輪は僕達の全てを固着させる!』
アイテムによって必死に命を紡ぐ
僕へと訴え掛けるオベロンの瞳は紅く妖しく、マガツヒに染まっている
次に動くは魔槍の担い手、クーフーリン
彼の魔槍が再び突き立てられれば最早盤面は崩壊するだろう
なら一か八かの賭けに出るしかない
| 妖精王の宴*70 | 3ターンの間、味方全体の全能力を最大まで上昇させる |
『故に僕はお前に夢を見せる
世界が救われるその時まで
お前が救われるその時まで
苦痛なき永遠の夢こそが我が理
不確かな幻想では僕達の絶望は終わらせられない』
『夢を叶えられるのはいつだって自分自身だけです
それがどれだけ遠くとも、歩んだ足跡が道を照らし出すでしょう』
「挫けても何度だって立ち上がれる筈だ、お前なら」
「自分の思いを信じてあげて。貴方は間違っていないわ」
僕を庇い、倒れ伏す彼女達の言葉に頷く
もう俯いて嘆く時間は過ぎ去った
「どうか在るがまま進んでください。貴方らしく」
どれだけ困難でも理不尽でも、やらなきゃならない事から目は逸らさない
残ったのが僕だけだとしても此処までに至ったのは皆が居たからだから
| ワイルドハント*72 | 敵全体に運×2を参照した万能属性のダメージを与える 極まった合一神としてフェイのそれを上回る威力で放てる |
『終わりだ、フェイ』
幕を引くのは<ワイルドハント>
妖精王の命に応じ、集約した極光は僕では止めきれる物ではない
だが、そうだとしても
「違う、此処から始めるんだ!」
締めは<ワイルドハント>で来るだろうと思っていた
だから僕も示し合わせたかのように<ワイルドハント>を放つ
オベロン達に向けてでは<魔法の輪>によって逸らされてしまう
だが対象を相殺狙いの魔法迎撃のみに絞るのであれば結界を無視できる
通常は速度で合わせなければならないが、僕とオベロンは繋がり合っている
相殺も起きやすいし、どうしたって無視は出来ない
因果とはそういうものだから
極光と極光が真正面からぶつかり合う
最初は衝突を見せていた互いの光は徐々に混ざり、より強い光となって僕の方へ降り注ごうとしていた
同じ魔法がぶつかり合う事で発生する相殺現象は威力も同じでなければより強い方が貫通する
当然ながら強いのはオベロンの方だ
素の威力でも負け、補助でも大差をつけられている
それでいい。これはそもそも打ち消しを狙った物じゃない
| 悪魔召喚*74 | 手番を使用せず、契約している悪魔を召喚する 戦闘中1回のみ使用可能(本来は命運を支払って使用するスキルの為) |
\カカカッ/
| 国津神 | アラハバキ | Lv85 | 一部の耐性に強く、神経・精神無効 破魔・呪殺・魔力反射*75 |
「アラハバキ!」
『我が動けるかどうかはサマナー、お前次第だ』
「分かってる。いざという時はお願い」
召喚したアラハバキは一種の備えであり、突破口ではない
そもそもとして何を召喚した所でオベロンには敵わないだろう
隔絶した差が僕達の間には存在している
単純な力量、精神の違いというよりは僕とオベロンが至っている覚醒段階の話だ
僕のレベルは90を超えているが位階としては“導師”
オベロンはレベルは100に到達し、“合一神”と認識できる
オベロン側は導師を超える神人或いはそれ以上の存在に到達しているとみて間違いはない
もちろん覚醒段階は直接勝敗に関わる物ではなく、弱者が強者を倒すジャイアントキリングは至る所で発生している
僕とオベロンはそうはならない
因果で結ばれた明確な“支配と庇護”の関係性
前周回までの僕にはこうしてオベロンに反抗した僕も居た筈だ
途方もない時を経ても尚、それが成功していないのは力量差以外にも恐らくこれが起因している
だから、僕がオベロンに挑むにはまず対等にならなければならない
今の自分からの脱却を……“覚醒”を果たす!
| 妖精の瞳*76 | 妖精を探し出し、会話する事が出来る 通常では妖精から情報・アイテムを貰うがその用途では使わない 神族クラス“妖精の友”で習得可能な神威 |
片目を黄金に輝かせ、妖精眼を見開かせる
オベロンの極光が間近に迫りながら視点と精神を徐々に自らの内側へと落し込む
この神威は元から僕が覚えていたのではなく過去生より引き継がれる形で今の僕が得ている物だ
その過去の僕は厳密に言えば、オベロンが失った最初のフェイ
オリジンとも呼べる存在であり、彼女の残滓は僕の魂の底で眠っている
彼女と邂逅を果たし、対話を経て真の意味で融合を果たす
その為の条件も戦いの中で揃わせた
一度真の意味で死にかけ、今も生死の境目を彷徨っている事
因果で強く結ばれた妖精郷、オベロンがこの場に在る事
何より重要なのがきっかけ、
以前、これを為した時の僕は自らの影との戦いにおいて過去生の記憶を垣間見た*77
あの時の僕は記憶を思い出すのが限界だったが今ならばさらに踏み込める筈だ
土壇場における未知の
不安要素は大きいが僕の全てに懸けてやりきってみせる
「さて、気張っていこう」
時を置かず視界が極光にて真っ白に染まる
意識は深層へ至る暗闇へと堕ちてゆく
そうして運命の打破を果たす為の最後の賭けが始まった
<久遠 フェイ>
状態は大体真4Fにおけるダグザ戦のナナシに近い
力の供給復活不可&そもそもとしての差が開きすぎて勝てないという事で
諸々の条件を利用して覚醒にワンチャンを掛ける事に
土壇場でいっつも綱渡りしている
<オベロン>
やってることが先行制圧なボス
パッシブ禁止、結界でレベル99以下攻撃・魔法禁止、100%超え睡眠&即死
後はD2クーフーリンが暴れたり、仲魔が強い補助・攻撃したり
本体も様子がおかしいスキル(タガタメコラボとか)で詰めてきたり
搦め手が強固、殴り合いもレベル相応に強い
結界破壊に無力だったり本来は仲魔も攻撃・魔法できなくなったり無機物(戦闘メンバー)以外への攻撃・魔法は有効と穴は結構ある
今週回のフェイをより重視しているようにいたのはフェイが異様に強くなりつつあるのもそうだが
魂の奥底に何らかに形で存在しているフェイ(オリジン)の気配を感じ取ったから
この攻撃の際に敵が行う回避/防御に大きなペナルティ修正を与える
但し、テトラカーンは貫通出来ない
武器COMP改造によって搭載された効果
自分に対する攻撃のダメージと追加効果を完全に打ち消す
1シナリオ3回発動可能で、これは最後の1回
物理ギガプレロマ・プレロマでダメージが大幅増加
思念融合で物理貫通(D2)を得ている
その後は他の敵全てに拡散し、本来の半分のダメージを与える
銃器を装備中に使用者以外の味方一人が攻撃を受けた時に使用可能
対象は回避・防御・反撃の判定に+40%の修正を得る
この効果は1シナリオに3回まで使用可能
これは最後の1回
忠誠度:5の性格:友愛における効果
サマナーの致死ダメージを受ける時にサマナーを庇って、身代わりとなる
単体攻撃ではほぼ発動し、範囲攻撃では確率