真・女神転生オタクくんサマナー外伝 -ロストキリギリス- 作:名無しの骸骨
盤面を復帰させ、整えた戦列と共に僕達は駆け出す
僕とオベロンが選んだ方式は
オベロン側の思惑は分からないが、此方もやれる事をやるだけだ
この方式における戦闘参加は四体まで
クーフーリンは攻撃において最大の脅威だが由奈が居れば無効化でき、
ケットシーも同様に対応できるので除外
其処から厄介なのが魔法火力となる
その場合の最大火力がオベロンの
これを全対応防具*1で対応&諸々の思惑も踏まえて面子はエリヤ・由奈・真澄で固める
此処から召喚した仲魔はボティス、セト、マダ
まともに行動できるのは一体のみだが、補助が手薄な僕達にとっては貴重な手番
オベロン側はクーフーリン・ピクシー・モリーアン
ゴブリンとケットシーはこっちの仲魔3体で牽制している
能力はともかく、頭数としてはこっち一体有利
他の戦闘方式ならこうも行かないがオベロン側の
初動はこれで問題ないが、僕におきた変化を今一度確かめなければならない
神としての高みを上る合一ではなく、互いの思念を重ね合わせた上での統合
僕はオベロンの娘としてのフェイでもあり、この世界で生きてきた久遠 フェイでもある
肉体は後者である為、諸々の要素はそっちに引っ張られるが完全な形で僕達は一つとなれた
| 真夏の夜の夢*2 | 敵味方双方に有効な戦闘スキル効果を自身のPTに対して無効化する 妖精郷・領域内限定でアクティブスキルにも適用(独自要素) オベロンとティターニアより生まれた子である証 |
| 祝福の光*3 | BS無効を得て、自身のMP自然回復量が大幅に増加する BS無効はD2の範囲を参照する(独自裁定) |
| 祝福の口付け*4 | 3ターンの間、味方全体の全能力を上昇させ、<リディア>を付与 <リディア>:行動開始時に自身の最大HPの15%を回復。3行動後、解除 このスキルの補助仕様はメタファーを参照する(独自要素) |
| 妖精王の剣*5 | メタファー<冒険王の剣>互換 攻撃力420・命中99の片手剣 補助効果発生中、手番の際にMPが大回復する 武器威力と比例して魔法威力も上昇する(メタファー武器仕様) 時を経て、流れ着いた漂流物にして王の証 |
そうして得られた物は現状を打開し、オベロンと戦うには十分な力だった
攻撃・魔法・
引き抜かれた剣は魔力の増幅器として機能し、それによって魔法の威力を底上げできている
大幅な能力の更新によって幾つか使えなくなったスキルもあるが大きな問題にはならないだろう
しかし、これでもオベロンと対等とは言い難い
彼の権能は領域操作や支配に特化しているが他のスキルは万能的で隙がない
<ワイルドハント>は言わずもがな、<夜魔召喚>は耐性を貫通して
<ランダマイザ>は防御力を落とさない代わりに耐性そのものを全て一段階落とす
こちらの編成によってはこれ1発で瓦解しかねない
<デクンダ>で他の低下と共に効果を消せる*6ようだから、其処は幸いといっていいが
一番厄介なのが<常世の祈り>
全回復とは言わないが大幅に生命力を回復させた上での低下解除&状態異常解除
三つの魔法を融合させたかのような効果はそっくりそのまま、僕達の選択肢を奪ってくる
実質的にオベロン側に浴びせた不利益がコレ1発で元に戻るといっても過言ではない
能力低下・状態異常には左程頼れず、ダメージを与えるなら最低限これの回復量を上回る必要があり、強化された<ワイルドハント>だけではそれは不可能だ
僕を優に超える
モリーアンは安定して補助をばら撒き、本来は低級妖精であるピクシー・ホブゴブリン・ケットシーは最上位神格と比較しても遜色ない力を持っている
総合力では大差をつけられているのは変わらず、しかし明確な活路は得ている
新たに得られた
勝利を、未来を掴めるかは其処に掛かっている
| 徹し・弐式*7 | 敵単体に剣相性の大ダメージ(防御力無視)を与える 対象は耐久力判定を行い、失敗したら瀕死状態に 判定に成功しても 物理攻撃が効かない霊体に対しても効果を発揮する為 相性を貫通する物として裁定 |
「僕達の道に祝福が続く事を!」
補助を優先しながら、ピクシーを真澄の骨法で硬直させる
<常世の祈り>まで誘発できるかは分からないが治しても治さなくとも一手消耗させる事は出来る
現状ダメージは必要ない
半端な攻撃ではオベロンも配下の妖精達もまともに削れないのは先程の攻防で嫌という程分かりきっている
今はチャンスを掴むべく、少しでも安定した動きを目指さなければならない
| 護りの盾*10 | 戦闘中、味方全体に1回のみ万能属性を除く全攻撃を無効化する 速度補正が強く、より先行での発動がしやすい |
「ボティス、防御を!」
『数秒先の予知を以て、汝らの身を守ろう』
ボティスの予知によって僕達は万能以外の攻撃なら無効化が出来る
貫通も適用外である以上、攻撃をしようとすればコレが必然的に立ち塞がる事になる
対オベロンにとっては能力低下より有用な防御手段
とはいえ過信も出来ない
ある程度凌げれば御の字だね
『……何かを狙っているな?
なら此方も詰めていくとしよう』
僕の覚醒による変化、それを警戒しながらオベロン達が動く
<護りの盾>は制御された雷撃にて呆気なく壊された
まぁ一手交換ではあるし、全員が<セーフティ>積んでる事はないだろう
現代の
此方の補助を消した上での
由奈によって物理攻撃は無効化されるがそもそもとして魔槍の行動は最後
失われる行動もなく、躊躇いなく槍は突き立てられる
深層によってクリティカル率も
<ランダマイザ>で耐性は落とされたが僕達は防具によって衝撃耐性は得れている
一段階下がって通常耐性、クーフーリンは貫通を持っているので実質的に耐性低下は透かせる
2段階重複で弱点化するから放置は出来ないけれど
「凌げたけれどやっぱ補助込みの殴り合いは無謀そうね」
「<護りの盾>をああも透かされちゃな」
溜息混じりに真澄が言葉を溢し、エリヤが返す
援護込みで行動数は一緒だが、オベロン側は一手に含まれる効果量が段違いだ
僕達は先程の行動を繰り返されるだけで手数差でジリ貧になるのは避けられない
「猶予は左程長くない。これを覆さないとね
準備は良い、由奈?」
「ぶっつけ本番ですが行けます」
「よし」
本当はもう一段階、物理火力を上げていたかったが仕方ない
一段階でもエリヤの形式なら火力はかなり上がる*23
其処に前の手番で発動した<チャージ>を乗せ、<モムノフⅡ>*24を用いたクリティカルや<豪傑の転心>*25の発動を狙って威力を伸ばす
準備は出来ている。後は攻撃の選択だろう
<雲耀の剣>は即死による殺傷性は優れているが全体への純粋火力は足りない
<バイパースマッシュ>は手数を重ねていなければならず、<血祭り>も同様にクリティカルした所で回復に追い付かれるのが関の山だ
ならば、どうするか。答えはもう得ている
一人でも駄目なら皆で、祈りを束ねて共に新たな道を目指す
……そう望んだからこそ得られた力
| 踏み込み*26 | 瞬時に敵との距離を詰め、直後の攻撃に対する回避・防御の判定値が大幅に低下させる |
「行きましょう!」
由奈が踏み込み、オベロン達との距離を詰める
僕もまた彼女に合わせ、剣を振り上げながら周囲に魔力を溢れさせた
覚醒に伴い得られた
多重攻撃、合体魔法……それらと酷似し、また違う力
即ち、これこそが
| 秘剣・紅月閃*27 | 敵全体に斬属性の超特大ダメージを与える 一定確率で魅了を付与する 装備により<物理貫通★>*28が適用されている かつての世界に存在した英雄の力 君主は英雄に力を託し、自在にこれを操る |
『ぐ、ォ……これは
いや、さらに根本的な力か!』
一切のズレなく僕と由奈の太刀筋が重なりながら交差する
溢れ、撒き散らされた魔力が標的を赤黒く染め上げながら、月のように写り込んで
振り抜かれた二つの刃は映し出された紅月をオベロン諸共に両断する!
「手応えあり!」
「とはいえまだ健在、堅いね」
今までにはなかった
転心発動とクリティカルが重なったというあまり訪れない好条件ではあるものの、オベロン達には痛々しい斬撃痕が刻まれている
完治には少なくとも複数の回復が必要だろう
なら、それを上回るダメージを浴びせればいい
ゴリ押しに近いが僕達の取れる手はこれしかない
相手がルーチンで勝てるなら僕達はそれを打ち崩すしかない
強引にテンポを砕き、天秤を傾けさせながら僕達のやりたい動きを通していく
連携攻撃のクリティカル、これによって加速された呼吸*30の中で行動を再開する
<宝玉輪>等の貴重な全回復アイテムの使用はなるべく避けたい
これまでは必要に迫られ、使わざるを得なかったが激戦の連続で補充が間に合わずに残数も少ない
<リディア>による
残りの生命力を他アイテムで回復し、僕とボティスは変わらず次に備える
クーフーリンの本気が見えているし、時間経過に伴ってオベロンにまたマガツヒが蓄積している
マガツヒの
発動する効果は
どれが発動しても今の僕達を打ち倒すのに余りある力だ
不発させる為には早めに数を減らして数的優位を築かなければならない
「許してくれるかは別だけどね、来なよ」
「電撃なら捌ける!」【大天使の加護】*31
再び始まったルーチン、<護りの盾>排除の為の電撃をエリヤが掻い潜る
こっちの補助は1段階掛かったままで
回避した所で
その後の行動でモリーアンやオベロンはプレス損失を避ける為に攻撃をしなかった
つまり、エリヤに掛かった<護りの盾>はクーフーリンにまで先延ばしされる
エリヤへの魔槍はこの手番、通らない!
『貫き切れないばかりかこうも反撃を貰うとは……!』
降り注ぐ魔槍を由奈はマントラにて弾きながら僕を守り、真澄は
もう<トリニティ>*32は僕達には効かない以上、耐久力に多少の余裕は生じている
由奈はマントラをしくじらなければ無効化、真澄は<達人の見切り>*33で致命を透かしながら確定で耐える
残るエリヤと僕は当たり所次第で死ぬか死なないか
今回は運よく<護りの盾>が残った為に全員生存のルートが安定した
とはいえ次はこうなる保証もなく、一人でも死ねばジリ貧になるのは僕達だ
リスクとリターンを切り詰めながら勝利への道筋を模索する
| 冒険家の好奇心*34 | 3ターンの間、味方全体のクリティカル率を上昇させる |
故に無視できないダメージを与え続ける前提なら溜めの時間が必要だった
同時に僕達がオベロン達に崩されないよう攻撃の対策も幾つか立てなければならない
オベロン達は
僕達は
其処から真澄でピクシーを感電させ、<常世の祈り>の発動を強要させながら
盾となる<バルーンシード>を仕込んで、仲魔の援護を求める
「引っくり返せ、セト!」
『('◇')ゞ』
| 外法のいざない*38 | 味方全体の能力上昇と能力低下の効果を反転させる |
攻撃、命中・回避、素早さ、全耐性の低下、それらの反転
オベロンの<ランダマイザ>は逆用すればリターンは大きい
特に全耐性上昇した事で幾つかの耐性が無効に至った
貫通には無意味であるし、<デカジャ>で対処は容易だろうが一手で此処まで持ち直せるなら十分
そうして来るべき逆襲が訪れる
此処が互いの形勢を決定づけるタイミングになるだろう
三度目のルーチンが始まる
定められたように最適解が繰り出され、先ほどのように電撃をエリヤは回避できない
全耐性上昇によって電撃無効に至ってはいるが<バルーンシード>が剝がされてしまった
<セーフティ>でテンポも遅れず、能力上昇解除と貫通攻撃が届いてしまう
魔槍が迫る
<バルーンシード>がない以上、エリヤは庇って貰わなくてはならない
由奈はマントラにて防ぎつつ反撃。真澄も何とか耐え切れるだろう
でもって、僕は気合で踏み止まるしかない
「殺意が籠ってないね、セタンタ!
僕を殺し損ねた」
『……我が槍は貴方を貫く為に在る訳ではない故』
彼の迷いや躊躇が、それ以上の追撃を押し留めた
例え食いしばろうと
辛うじて死亡者はなし。命は繋がれ、チャンスは生まれた
攻勢の準備も先の手番で整えている
此処から押し込み、オベロンの盤面を打ち崩す!
「由奈、もう一度!」
「ええ!」
これで
再び由奈と呼吸を合わせ連携する
刻み、両断される紅月はオベロン達全てに届いたが全体回復を連打していたのも相まって脱落者は居ない
オベロンの瞳はマガツヒに満ちつつある
猶予は左程残っちゃいない
だが、クリティカルは発生した。
「ならもう一撃だ!」
「今度は私ね!」
僕の覚醒と同時に彼女達に感じられた英雄と呼ぶべき力の鼓動
それは由奈とだけ結ばれた絆ではなく、僕と縁を結んだ全てに対しての祈りだった
たった一人ではなく多くの者と同じ道を歩めるように
今、この力を真澄へと届かせる
| アルティメット気功波*41 | 敵単体に光属性の超特大ダメージを与える 残りHPが高い程、威力が上昇する |
「ハ、ァアアアアアッ!」
僕の魔力を光へと変換しながら真澄へ注ぐ
それを纏い、光り輝く彼女の拳がクーフーリンを吹き飛ばす
最優先となる魔槍の脅威はこれで取り除いた
「マダ、回復を」
『リょうカィ゛、だァッ!』
仲魔の回復が満ちて、再び
僕達は変わらず補助を重ねながら<秘剣・紅月閃>を軸に
オベロン達はゴブリンを召喚し、魔法攻撃を中心に回復・補助・攻撃のサイクルを回す
手数は互角だが火力は此方が上
オベロンの仲魔は補助は強いが攻撃面は左程強くはない*43
唯一ケットシーは物理としては強いが由奈と真澄の反撃が手痛い
そして、魔法火力が出せるオベロンは<常世の祈り>の使用を強いられる現状にある
全体回復をしなければ仲魔の維持が難しく、その上で回復は火力を上回らない
ピクシー、モリーアン、ゴブリンの順に攻撃を続けて、打ち倒す
オベロン側も<サマリカーム>*46と再召喚で盤面を完全に崩壊させない
其処からマガツヒを溜めきり、<妖精王の宴>を発動させた逆襲は僕達の攻め手を
オベロンの選択肢を奪うかのように蘇生された仲魔を打ち倒す
調子に乗ってオベロンの討伐を急かせば、その隙に頭数を揃えられてマガツヒスキルで逆転されるのは見えている
此処が仮初であろうとも妖精郷に君臨する妖精王には多大な補正が入る
彼の耐久は著しく上昇しており、全力で攻撃を繰り返したとして倒すのは難しい
マガツヒの充填を止める手段もない
故にマガツヒスキルの発動を許しても被害を最小限にさせられるように只管取り巻きの打倒を最優先とする
オベロンとその仲魔の強みは役割分担での連携と互いの補完による隙のなさ
人の知性と悪魔の力の融合は正統な
パーティーとしての完成度の高さは欠員が出れば綻びが生じる
綻びを治そうとしても起点を潰せば現状は変わらない
後はその認識を間違えず、焦らず攻めて行けば問題はなく
優勢を維持したままオベロン達を長時間削り続けている
その筈なのに、焦燥、ざわめきが胸に残った
“このままでは終わらない”という確信にも似た直感
『それが成果か、フェイ』
幾度目か、オベロンの瞳が紅黒く光る
マガツヒが満ちた合図、されど彼の仲魔は此方で倒し尽くして唯一人
にもかかわらずオベロンはマガツヒを溢れさせず、放出する
『子が此処まで成長したというのに
僕が燻っていてはいけないな
で、あるのなら……!』
| 魂の絶叫*47 | 点滅プレスアイコンを4つ増やす 一定条件下での発動。或る意味での“覚醒” |
その身に宿る全ての魔力を開放するが如く、四度に渡る極光が予備動作もなく炸裂しようとする
<妖精王の宴>によって命中も火力も盛られており、複数回受ければ死は免れない
迫る極光に迷いなく皆は立ち塞がって、肉壁となって倒れていく
戦いの全てを託されながら……僕もまた唯一人となってオベロンと向かい合う
「随分とやってくれたね……というか
最初からそれやってれば楽に勝ててたでしょ」
『買い被り過ぎだな、僕は左程強くはない
強者には通じず、弱者を虐げる……そんな力しか持ち得ない
だが、無鉄砲にも突き進むお前が酷く眩しく感じられた
“負けたくない”と、僕らしくもなく思ってしまった結果だよ』
オベロンは自らの有様を皮肉っているのか、苦々しく笑っている
長く続いた戦いのせいで肉体は傷つき、疲労が蓄積しているがその表情は何処か晴れやかだ
そんなオベロンから発せられる思念には期待と喜び、拭い切れない諦観と恐怖があった
依然としてオベロンは僕を認めたいが、認められない
そんな事はもう分かりきってるから僕は何か言うつもりもない
『闇の中で見つけた光は、とても輝かしい物に思える
だがそれは一瞬の蛍の生のようで……見失ってしまえばより深い暗がりに戻るだけなんだ
お前が此処まで意志と力を証明したとしてもな』
「知ってるよ。だから、こうするしかないんだね」
オベロンは僕の夢を心の底から肯定できない
僕もまたオベロンの夢を受け入れられない
思いを理解しあっても、結局はそれぞれの足跡が意志を決定付ける
だから取れる手段は一つだけ
お互いの夢を此処で終わらせる
片方の夢は覚め、片方の夢は続いていく
纏わりついた因果の決着を、自ら達の象徴たる極光に双方が委ねた
| ワイルドハント*48 | 敵全体に運×2を参照した万能属性のダメージを与える フェイもオベロンも共に特大規模の威力で放つ |
「いっけぇ! ワイルドハント!」
『打ち砕け、ワイルドハント』
剣に満ちた魔力を叫びと共に叩きつける
僕は剣による魔力増幅を、オベロンはマガツヒスキルによる能力上昇が存在しているが威力は凡そ互角
極光は押し合いながら拮抗して完全なる相殺の形で消えつつある
『ハ、ハッ! これで押し勝てないか!
ならこうしようか!』
| 禍時:会心*49 | ターン中、味方全体の全ての攻撃(魔法含む)がクリティカルになる |
「な、っぐッ……!」
ヤヒロノヒモロギからのマガツヒの充填!
失念していた訳じゃないけれどコレまでの戦闘で使わなかったのに土壇場でオベロンは使ってきた!
僕にこれ以上の増強はない。順当に押し込まれ、身を焼かれる
貫通相殺という形である以上、減衰はしている為に死にはしないが……オベロンには
二発目の直撃を受ければ今度こそ僕は立っていられない
『不確かな幻想に夢見る刻は終わりにしよう』
そうして、また<ワイルドハント>が迫った
知恵も、力も、何もかも絞り尽くして……残ったのは諦めたくないという思いだけ
幸福に生きていたい
手を差し伸べてくれた彼女達へ報いたい
僕の指示を全うし続ける仲魔達へ信頼の証を示したい
救われない世界が救われていてほしい
他にも沢山の願いがある
不安を願いに、願いを祈りに、祈りを希望に、希望を光へ
湧き上がる魔力を吐き出しそうな程に鼓動を刻む心臓に込めて、僕は叫ぶ
「幻想であっても僕が抱いた確かな未来!
それを現実にする為に僕達は進むんだ!」
| 英雄の叫び*50 | 点滅状態のプレスを4つ増やす 他の戦闘形式なら行動回数を4回に増やす 1シナリオ1回まで使用可能(不完全) <高速詠唱Ⅲ>が発展した物 |
鼓動、共鳴、圧縮、加速
<高速詠唱>の要領で自らの行動限界を踏み越える
<ワイルドハント>を放つのではなく剣に全て注ぎ込んで、刃に光を灯す
そして、迫りくる<ワイルドハント>を相殺するのではなく斬撃にて両断
広範囲にばら撒かれるソレを剣による一点集中にて突破を図った
正面以外に迸る極光は僕の視界を焼き尽くし、何も捉えられないけれど進むべき道は分かっている
この幻想の果てに未来を掴みたいと願い続けるから
『……そうか、それでも行くのか』
極光を浴びながら、その先にオベロンの存在を見つけ出す
驚愕と安堵が混じった複雑な表情を浮かべながら
オベロンは回避する動きもないまま立ち止まって、僕は剣を構える
| ロイヤルソード*51 | 敵単体に万能属性の超特大ダメージを与える ニンゲン系モンスターに対してはダメージが大幅に増加する このスキルの威力は力と魔、いずれか一つの能力を参照する |
オベロンの核というべき物を両断しながら、深々と裂傷は肉体へと刻まれた
『良い顔をするようになったな、フェイ』
「……なんで、今更親らしい事を言うんだよ」
血反吐を撒き散らして倒れるオベロンに僕は剣先を向ける
戦いでの興奮や戦意が急速に覚め、頭は冷え切っていた
因果を断って、乗り越えられなかった壁を超えたというのに苦しさと悲哀が心を満たしている
例え世界を違えようと、親を斬った感触は最悪だったから
・リザルト
久遠 フェイ:Lv99→Lv100(レベル限界)
久遠 由奈:Lv98→Lv99
久遠 エリヤ:Lv94→Lv95
神城 真澄:Lv93→Lv95
マダ:Lv85→Lv86(ソウルリンク)
ボティス:Lv85→Lv86(ソウルリンク)
セト:Lv89→Lv90(ソウルリンク)
<久遠フェイ>
プリンスに覚醒し、ジンテーゼも使えるようになった
聖剣バフでワイルドハントが特大(メガテン基準)から特大(メタファー基準)になったり
諸々スキルが進化してMPの自然回復量がえげつない事になったり
大幅な更新で<ワンスモア>等、使えなくなったりなどした
プリンスに覚醒しているが習得するスキルは概ね互換スキルなので厳密にはプリンス亜種といった感じ(祝福の光が全耐性、ロイヤルスラッシュがワイルドハント、英雄の証が祝福の口付け。高速詠唱Ⅲは不完全な英雄の叫びに進化)
<ヒロインズ>
フェイが覚醒した影響でそれぞれが適合する英雄の力に目覚めている
由奈は戦士系統でサムライ、エリヤは砲兵系統でドラグナー、真澄は格闘家系統でケンセイ
こっちも元から習得しているスキルの兼ね合いで亜種に近い
<オベロン>
攻撃・魔法禁止結界&トリニティ&睡眠即死コンボを封じても普通に強いボス
クーフーリンはD2で暴れるし、オベロンは純粋に何でもできるし
他の仲魔は隙を潰してくる面倒な構成
<常世の祈り>の回復量をバフ込みのジンテーゼで超えれた事が勝因
それでも元からの耐久性(仲魔で2万前後、オベロンで6万前後)&妖精郷補正で
かなり堅く、長期戦を強いられた
範囲内の味方全てのHPを全回復し、状態異常・弱体効果を解除する
ボスHPの場合は数千程度の回復(裁定)
合一された妖精女王の残滓
適正上昇によってダメージ大幅増加
素早さ・命中率・回避率を下げる(4回まで重複)
防御耐性低下は全耐性1段階低下として裁定
合一された妖精女王の残滓
攻撃成功時、連動効果
「ランダムな敵に防壁貫通を得た衝撃属性の小ダメージを4回与える」
このスキルは反撃効果の発動を無視する
高揚・武器装備・その他パッシブによって威力が大幅に増強されている
敵単体に万能相性の特大ダメージ(防御力無視)を与える
その後は他の敵全てに拡散し、本来の半分のダメージを与える
・物理・衝撃貫通、クリティカル率+50%
・生存効果「味方全体の物理・衝撃属性の与ダメ+10%・全体およびランダム攻撃の与ダメ+20%」
・自ターン終了時、連動効果「自身をチャージ状態にする」
フェイの覚醒に呼応して得られた拳聖の力
一定確率で凍傷を付与する
<神片結晶:夢幻>で凍傷付与確率が上昇している
上昇倍率がとても高い(150%→250%→350%→450%)