真・女神転生オタクくんサマナー外伝 -ロストキリギリス-   作:名無しの骸骨

66 / 66
永久の妖楽園 その7

 大前提として真っ向からの戦闘は成り立たない

 

 こっちは疲弊している僕と真澄とエリヤ、オベロンにそれぞれの仲魔達

 あっちは覚醒したラーヴァナ、クンバカルナ、インドラジット、アティカーヤ、複数の幹部級羅刹に軍勢単位の羅刹・喰奴

 

 戦力差で言えば前の三つ巴より余程開いている

 質も量も圧倒され、<トリニティ>*1によるパッシブ封印がなければ一瞬で捻り潰されていた筈だ

 

 肝心のオベロンは譲渡されたヤヒロノヒモロギより急速にマガツヒを充填している

 発動しようとしている切り札の発動まで猶予は凡そ数十秒

 状況打破の為に、まずそれまでの時間を稼がなくてはならない

 

 

「ねぇ、ラーヴァナ。結局、君の目的って何なのさ

 君達のやってる行為ってほぼ全ての勢力に喧嘩売るような真似だけど」

 

 

 時間稼ぎの一環としてラーヴァナに純粋な疑問を問いかける

 例え価値があるとはいえ此処まで強硬的に妖精郷の戦いに介入するのはリスキーだ

 

 企みが全て成功しようと天魔衆が現地勢力・三大勢力全てに目の敵にされるのは明白で

 デヴァローガに後塵を拝している以上は天魔衆の総力はそのどれにも及ばない

 少し前にヤクザ共が行動を起こし、逆襲の形で殲滅し切られたのと同じ末路を辿るのは想像できる

 此処までの軍勢を展開しているのだから逃げ出す事だって難しい

 

 

『リスクは、このゲームの盤を破壊してしまえば凡そ踏み倒せる

 妖精郷はもう間もなく堕ち切るだろう

 そうなれば魔界が浮上、ボルテクス界の生成あるいはダアトでも構築されるかもな』

 

「どちらにせよ物質界は大きく揺らぎ……その混乱で全てを有耶無耶にする気か」

 

『三大勢力は今回の周回にリソースを過剰に投入し、引き際を見失いつつある

 そして、対抗勢力たるお前達は何処かしらで逆襲の機会を伺っている。違うか?

 我々もまた勝負を仕掛けるなら此処だと判断した』

 

 

 ヤヒロノヒモロギと多大な高位存在の顕現

 限界を迎えつつある妖精郷に到来するのは単なる破滅ではなく、異界全土の墜落だ

 

 魔界との距離は縮まり、境界の堰を切って堕ちてしまえば……物質世界は一部とはいえ崩壊する

 其処から発生する混乱に乗じて、天魔衆は雲隠れ

 三大勢力と現地の人々はその混乱の対処・戦力の投入等でソレどころではなくなる

 伏せている情報はあるだろうが、大まかな筋書きとしてはそんな所だろう

 

 

『妖精郷の崩壊はその寸前で食い止められている

 王の系譜たるオベロンと貴様、双方が生きている限りはな

 ……故にその時間稼ぎに付き合ってやるのも、此処までだ』

 

 

 言葉を吐き捨て、ラーヴァナは太刀を構えた

 合一という言葉の通り、今の奴は由奈と混ざり合って双方の戦闘スタイルを組み合わせている

 何処まで由奈の力を使えるかというのは未知数だが

 この状況で勝てる相手ではないのは確かだろう

 

 

「オベロン!」

 

『まずは10秒だ。その次にまた10秒……時を稼いでくれ』

 

 

-《オベロンの<畏怖>が自動発動!》-

-《ラーヴァナ達の攻撃力が低下する!》-

-《オベロンは<魔法の輪>を展開する!》-

-《オベロンは妖精達を召喚する!》-

 

 

 妖精郷を支配する王としてオベロンが先手を取る

 <魔法の輪>による広範囲の攻撃・魔法封殺は羅刹達の動きを大きく縛る

 オベロンの出力が低下している為、幹部級羅刹の行動までは阻害できない

 

 が、フィールドはこれで掌握し直せた

 束の間の支配とはいえ仕切り直しには十分。戦線を再構築する!

 

 

-《フェイはセトとカルティケーヤを召喚!》-

 

 

「デカブツを出来得る限り止めて!」

 

『('◇')ゞ』

 

『インドラみてぇにビビらん*2けど、流石にパワーが違い過ぎる!

 ありゃマジの本体に近いぜ!』

 

「出来る限りで良い! みんなも踏ん張って!」

 

 

 召喚したセトとカルティケーヤはクンバカルナの足止めに向かわせる

 覚醒を果たした今の僕なら四体召喚はリスクなく行使できる*3

 

 ラーヴァナを相手取りながら他の羅刹の攻撃を受ければ当然のように耐えられない

 結界によって盤面を動かしやすい今のうちに成るべく戦場を分断する

 

 クーフーリンとモリーアンとオベロンの妖精達はアティカーヤ、インドラジットと多くの軍勢を

 エリヤとラクシュミ、フレスベルグはシュールパナカーと突破してきた羅刹共を

 僕と真澄はラーヴァナを食い止める

 

 

-《フレスベルグが<超羽ばたき>を発動!》-

 

 

 フレスベルグが音を越えて羽ばたき、有象無象の接近を許さない

 衝撃耐性或いは巨体でなければ近接を許さない風圧 

 先程も有効に働いたソレを前にラーヴァナは不敵に嗤っている

 

 

『それは確かに我々に特攻だが、性質は見切っている

 結界共々潰せばいい』

 

 

無敵の王*4使用者とその軍団は戦闘終了まで

使用者が選んだ万能を除く二つの相性に対して無効を得る

この効果はシーン属性が変更されると解除される

この神威はラクシャーサ族が習得する

光明真言*5敵全体の能力値変化・幻影を無効化し、結界を破壊する

さらに味方全体の精神治癒を行う

 

 

-《ラーヴァナが<ギガバイオレンス>*6を発動!》-

-《ラーヴァナは<無敵の王>を発動!》-

-《全ての羅刹・喰奴は衝撃無効・氷結無効を得る!》-

-《ラーヴァナは<光明真言>を発動!》-

-《<魔法の輪>が破壊される!》-

 

 

 封殺結界(<魔法の輪>)は破壊され、接近封じの風圧(<超羽ばたき>)は敵の全てを吹き飛ばせない

 呆気なく自ら達を縛る鎖は消失させながらラーヴァナは攻勢は続く

 

 

破邪の光刃*7敵複数体に2~4回の物理属性特大ダメージを与えて

全能力を低下させる

かつての世界で大天使を喰らい、手に入れた力

 

 

-《ラーヴァナは<破邪の光刃>を発動!》-

-《ラーヴァナは<破邪の光刃>を発動!》-

-《ラーヴァナは<破邪の光刃>を発動!》-

 

 

『死ねよ』

 

 

 太刀が煌めき、光迅を残しながら幾多もの破邪なる刃が迫りくる

 攻撃自体は初見ではないが、全能力低下&多段&特大という厄介な性質を持っている

 加えて物理属性というのは意外と防具の耐性では防げない*8

 直撃も避けられず、振るわれた刃の大半は僕達へと届くが……

 

 

達人の見切り*9敵からのクリティカル攻撃を100%受けなくなる

五分の活泉*10自身の最大HPを50%上昇

掌握*11格闘攻撃のダメージを軽減し、骨法の特技を用いた攻撃を1回行える防御技

 

 

「そう簡単にくたばってたまるもんですか!」

 

 

 前衛に繰り出した真澄がその大半を受け切り、骨法を以てダメージを減衰させる

 後方に居る僕にもまた幾らか光刃は当たったが<トリニティ>によって羅刹由来の攻撃上昇が全て封じられている

 

 そして、僕らは<真夏の夜の夢>*12によってパッシブは問題なく使用可能

 それらによって何とか耐久は可能だが、素でもダメージはかなりデカい

 少しでも威力が上振れれば、それこそ本来の羅刹の力が振るわれれば耐久は苦しい

 

 

徹し・壱式*13敵前列1体に万能相性の特大ダメージ(防御力無視)を与える

前列の他の敵に拡散し、本来の半分のダメージを与える

 

 

-《真澄は<徹し・壱式>で攻撃!》-

 

 

 光刃を防ぎ切り、真澄が徹しにて奴の胴を打ち抜く

 肉体に付随した装甲を貫く一撃を前に、ラーヴァナは涼し気に見つめるだけで

 

 

吉祥天咒法*14防御行動の際に使用できる

自分に与えられた敵の物理攻撃1回を副次効果も含めて無効化する

 

 

-《ラーヴァナは<吉祥天咒法>で攻撃を無効化!》-

 

 

『そう簡単には行くまいが、削り切れる範疇だ

 同時にお前達の矛は届かない』

 

 

 振り抜かれた拳は後一歩のところで、ラーヴァナに届かない

 由奈が最も得意としたマントラ、吉祥天の加護によって物理攻撃は遮断された

 

 先程マントラを使用した事から想定はしていたけれど

 由奈が出来る、いやそれ以上の事を今のラーヴァナは行えるとみていい

 

 

-《真澄は<宝玉輪>*15を使用!》-

 

 

「マントラ、ね。私の攻撃じゃあれは割れないわ

 今まで散々試して駄目だったもの」

 

「防御を貫通、すり抜け。後は魔法発動無効化で対処はできるけど

 まぁそうできる手札がないんじゃね」

 

 

 今まで頼りにしてきただけに、いざ使われた時の脅威度は著しい

 耐性由来ではない絶対防御は適切なメタがなければ攻略できない

 

 行使に成功しなければ発動はしないものの、由奈は僕と同様に加護()が強くて易々と失敗はしない 

 由奈を吸収したラーヴァナは尚の事だ

 

 そして、悪いニュースはそれだけじゃない

 僕と真澄が相対しているのはラーヴァナのみ

 他の仲間も多くは天魔衆の幹部(ボス)と一部の軍勢を相手取るので手一杯

 

 数的戦力比は1:100以上、となれば空いた戦力が何処へ向かうか

 夥しい数の喰奴と羅刹が……クーフーリンとモリーアン、妖精達へと押し寄せていた

 

 

-《クーフーリンは耐えている!》-

-《妖精達は耐えている!》-

-《モリーアンが集中攻撃を受けている!》-

-《羅刹達が爪牙を突き立て続ける!》-

-《モリーアンが死亡した!》-

-《喰奴達が全てを貪っている!》-

-《モリーアンが消滅(ロスト)した!》-

 

 

 いくら能力を抑制していようと限度はある

 数の暴力による圧倒的な手数は個人の出力を無意味な物へと変えながら、一人の対象を執拗に圧殺する

 

 クーフーリンや妖精達も軍勢に押され、それを止めきる事が出来ない

 モリーアンの命は屠られ、MAGと化して消失する前に蝗の如く全てが蘇生が不可能な程に食い散らされた

 

 

『妖精王の結界も凶鳥の風圧も、妖鳥の封殺も全て壊した

 後はお前達を散り散りに殺すだけだ

 遺言位は聞いてやれそうだがな?』

 

 

 その死を確認した後にラーヴァナは獰猛な笑みを深めた

 モリーアンは蘇生できず、同時に<トリニティ>は完全に消失した 

 羅刹達を押し留める全ての策は瓦解し、僕達の敗北は秒読みだ

 

 其処まで考え、オベロンへ意識を向ける

 その表情に憂いはあるものの絶望は感じられない

 

 ただ無邪気にオベロン(父さん)を信じるには、色んな事がありすぎたけれど

 今の運命を越えようと足掻く彼になら託せる筈

 

 僕もこれからやりたい事、やらねばならない事は山ほどある。此処で終わる訳にはいかない

 だから……

 

 

「生憎、終わる気はさらさらないよ

 僕は選び取った未来を信じたいから」

 

『なら未来を見ることなく頓死するがいいさ』

 

 

 僕はラーヴァナ(久遠 由奈)と相対し、止め続ける

 今は方法はなくともいずれ由奈を取り戻す為に

 

 


 

 

 ラーヴァナにとって全ては順調だった

 三大勢力全てが参戦後、現地勢力も含めて全てが疲弊しきってからの介入

 オベロン、フェイの存在も因果を後押しして、天魔衆の殆どを投入した奇襲は成功した

 

 フェイとオベロンの戦いでフェイが勝つというイレギュラーは発生したものの消耗した両者を嬲り殺しにするのは変わらない

 

 

 まず久遠 由奈を刈取り、合一する事で遍く力を吸い取った

 得られたマントラを元にオベロン達の策を瓦解させ、盤面は王手に入っている

 

 オベロンとフェイを排除できれば蜘蛛の糸は千切れ、妖精郷は墜落する

 発生する事象はラーヴァナにも把握しきれないが喰奴達を隠れ蓑にすれば混乱に乗じて逃げられはするだろう

 

 予定は変わらない

 震えザワつく心、未だ吸収し切れていない久遠 由奈の魂のみが問題だったが現状支障は見られずフェイを殺せば大人しくなるだろう

 

 全てを終えれば万全の羅刹王として“次”を迎えられる

 三大勢力、現地勢力の動向に注視しながら自らが主導して天魔衆の存続を目指す

 羅刹という種を存続する事こそが王としての役割であるが故に

 

 

『あの時と同じ、不快な顔を浮かべているな

 ……ただ、これまでの賭けに勝っただけだというのに』

 

 

 傷だらけのオベロンが、ラーヴァナを見据えて立ち上がる

 戦況は最悪であるものの周辺に羅刹・喰奴は迫っていない

 

 妖精、仲魔、フェイ達が総出で動きを封じ込めている成果であり、オベロンはヤヒロノヒモロギの扱いに注力できた

 

 過程でモリーアンは還らない存在となった

 オベロンもモリーアンもそうなる事は理解していた

 

 <トリニティ>の影響範囲に多くの羅刹を収める為、モリーアンに羅刹達のヘイトを集める為に

 モリーアンは確実に死ぬ囮として死んでいった

 

 そうして稼がれた猶予は10秒(1ターン)

 短く感じられるが敵の質と量を考えれば奇跡と言ってもいい時間

 これで少なくともオベロンも次の一手に出る用意が整った

 

 

『すまない、ありがとう、モリーアン……お陰に賭けに勝てそうだ

 奴らに思い知らせてやろう。詰みに掛かっているのはお前達だけではないと』

 

 

-《オベロンはヤヒロノヒモロギのMAGを解き放つ!》-

 

 

 ヤヒロノヒモロギに内蔵されたMAGは未だ膨大だ

 オベロンの核代わりとして用い、致命傷を治したとしてまだ余りある量を誇っている

 

 しかし、それではラーヴァナにも天魔衆にも対処できないし勝てはしない

 だからこそ縋るべきは頼るべきは彼ら全てに対抗できる程の純粋な力

 自らにはないソレを持ち合わせた存在を今此処に呼び戻す

 

 

『逆襲の時だ、ギリメカラ! 邪鬼王としての力を示せ!』

 

 

 オベロンにより掲げられるヤヒロノヒモロギ

 膨大なマガツヒが、空間を赤黒く満たしてクンバカルナにも及ぶ巨体を形作る

 青肌は黒ずみ、あるべく一つ目からは血を吹き出しながら邪鬼王と名乗った神は君臨する

 

 

\カカカッ/\カカカッ/\カカカッ/

Lv97(ー10)合一神/邪鬼王ギリメカラ(マガツヒ再生)

Lv80軍勢悪魔の残党隊(マガツヒ再生)

Lv80軍勢悪魔の残党隊(マガツヒ再生)

Lv80軍勢悪魔の残党隊(マガツヒ再生)

 

 

『オオオオオオオオオッ!!!』

 

 

-《ギリメカラは<アカシャアーツ+9>*16を放つ!》-

-《ギリメカラは<アカシャアーツ+9>を放つ!》-

-《ギリメカラは<アカシャアーツ+9>を放つ!》-

-《残党隊は羅刹達を抑え込んでいる!》-

-《残党隊は喰奴達を抑え込んでいる!》-

-《残党隊は喰奴達を抑え込んでいる!》-

 

 

 雄叫びと共に三又の槍が羅刹と喰奴達へ振り下ろされる

 威力の大半をクンバカルナが割って入り吸収されたものの、その連撃は圧倒されつつあった状況を文字通り打ち壊した

 

 攻撃によって緩んだ軍勢の穴に、あの戦いを生存していた悪魔達が押し寄せた

 総数としては及ばず、殆どが半死半生であるものの死力を尽くしている

 

 

『三大勢力全てを相手取り、彼らは戦いに勝利した!

 それをお前達は掠め取ろうとしている。かつてのように、ハイエナの如く!

 断じて許されるべきではない!』

 

 

 槍を、巨腕を振ってギリメカラはクンバカルナへと喰らいつく

 マガツヒによる急速充填があろうとも本来では死んでいる疵を無理矢理に再生させたツケは大きく

 時間経過でギリメカラもまた崩壊する運命にある

 

 それでもギリメカラがあの戦いで敗北しながら死を先延ばしにしたのはこの時の為

 かつての旧世界を滅ぼした仇敵たる喰奴・羅刹達へ逆襲を果たす

 天魔衆がこの一連の戦いに介入する可能性をオベロンより示唆され、ギリメカラは参戦を決めたのだ

 

 故に倒されようとも再起し、死力を尽くすのは必然であり 

 自らの存在を賭けて目の前の理不尽へと立ち塞がる

 

 

『この世界にも、我々にとってもお前達は不要な存在だ!

 捕食と簒奪しか行えない者に未来なぞある筈もない!

 消え失せろ!』

 

 

 ギリメカラとその軍勢による奇襲返しが終わり、再び戦場は膠着する 

 質と量の差、何より<トリニティ>が途切れた事によって羅刹達の火力は復活している

 

 如何にギリメカラと仲魔達が不退転の覚悟を固めようとも先の敗戦によって消耗し尽くしている以上は勝機は存在しない

 

 クンバカルナの巨腕が振るわれ、インドラジットの魔法が吹き荒れる

 アティカーヤの剣で切り刻まれて、ラーヴァナによって蹂躙される

 羅刹達が獰猛に喰らいつき、喰奴達が群がり貪る

 結果として起こる得る事象に変化はない

 

 だが明確に時間は稼がれる

 微かな時でも多くの者達は足踏みし、オベロンの元までは届かず

 ラーヴァナもまた焦らざるを得ない

 

 マガツヒはほぼ消耗し尽くしたがオベロンは未だにヤヒロノヒモロギを握っている

 かの霊石に残存したもう一つの力、神格の招来をオベロンは行使しようとしていた

 此処に至ってラーヴァナもまたオベロンの狙いを把握しつつある

 

 倒せないなら退散か封印か、オベロンだけの力では不可能でもこの地に纏わる神々の力を使えば話は別

 双方どちらでも事が為されればラーヴァナ達は主導権を失い、全てが台無しとなってしまう

 

 

『オベロンを殺せ! 一刻も早く!』

 

 

 無理矢理にギリメカラの陣を突破させた羅刹達と共にオベロンの元へラーヴァナは走り抜ける

 

 

-《ラーヴァナは<ギガバイオレンス>を発動!》-

-《ラーヴァナは<終わる世界>*17を放つ!》-

-《残党隊が身代わりとなった!》-

-《ラーヴァナは<終わる世界>を放つ!》-

-《残党隊が身代わりとなった! 残党隊は全滅した!》-

-《ラーヴァナは<終わる世界>を放つ!》-

-《妖精達は身代わりとなった!》-

-《ラーヴァナは<終わる世界>を放つ!》-

-《妖精達は身代わりとなった! 妖精達は全滅した!》-

-《ラーヴァナは<終わる世界>を放つ!》-

-《オベロンとフェイ達は耐えている!》-

 

 

 幾多にも分かれた触手のような複製腕を以て地形諸共、オベロンへ連撃が振り落とされる

 すかさず肉盾となってギリメカラとオベロンの配下達がその大半を受け止める

 多くの仲魔が損なわれながら、再び次に繋がれて

 

 


Synthese   Synthese   Synthese   Synthese   


 

雷光爆裂拳*18敵全体に電撃属性の物理攻撃で中ダメージを2〜4回与える

 

-《真澄はフェイと連携する!》-

-《真澄は<雷光爆裂拳>を放つ!》-

-《CRITICAL、発生! ダメージ1.5倍!》-

-《羅刹天の群れは死亡した!》-

 


Synthese   Synthese   Synthese   Synthese   


 

 

「吹き飛ばして、真澄!」

 

「近づけさせない!」

 

 

 迫りくる羅刹天、それらが動く直前に稲妻が連鎖的に炸裂した

 フェイの魔法によって雷を纏い、放たれた真澄のラッシュは悉く羅刹天を駆逐する

 

 羅刹が攻め手を取り戻したなら、物理攻撃に対する脆弱性*19も当然返ってくる

 彼らの刃さえ届けばオベロンを排除出来たがそれは叶わないままラーヴァナは留まるしかない

 

 

『因果を果たそうというのであれば、お前達にも応報を授けなくてはならない

 過去に我々は敗北したが、お前達も最後は逃げていった

 でなければ僕が、この妖精王が生きて恥を晒し続ける事もなかったろう

 だから、それも終わりだ。全ての因果の昇華を、此処で果たそう』

 

 

 ヤヒロノヒモロギより再び輝きが放たれる

 満ちる光はマガツヒではなく清廉されたウィッカの魔力

 オベロンの根幹とも呼べる希望は、紡がれた言霊のまま妖精郷を包み込もうとしている

 

 

邪悪の封印*20自分よりレベルの低い悪魔

または倒されたBOSS悪魔を復活しないようにその場に封印する

人間型BOSSには無効

本来なら発動条件を満たしていないが

妖精郷とヤヒロノヒモロギの力で封印条件・封印場所を無制限にしている

 

 

『虚構の神、ウィッカの道標たるアラディアよ!

 我らに暫しの猶予と希望を授けよ!

 妖精郷の理を以て、邪悪を封じめん事を!

 この場に在らざるべき者を、在るべき場所へと還し給え!』

 

 

 放たれた光は全ての羅刹・喰奴達を対象とした原始的なまでの退散呪法だった

 本来ならラーヴァナを筆頭した規格外の怪物には通用しない物だったが……それを為せる条件は整っている

 

 妖精王オベロンが妖精郷という場で放った神威

 過去の因果で羅刹達は妖精郷より退散を果たした事実

 届かない筈の条件を招来したアラディアが後押しする

 

 リソース、条件、因果は結ばれて儀式は完成された

 これを覆す程の運命力を羅刹達は持ち合わせていない

 その血に抗えなかったからこそ今があるのだから

 

 

『まだだ! それには猶予が存在する!

 神の権能で後押ししたにせよ結実までにオベロン、貴様を殺しさえ出来れば!』

 

 

 しかし儀式の成功は決定付けられたものの結実までは約束されていない

 オベロンはいずれ死に絶えるが、儀式が為されるその時までの生存は必須だ

 

 封印の行使より効果が表れる猶予は約10秒(1ターン)。オベロンの生命力は既に限界に瀕して誰でも一撃さえ届かせてしまえば討ててしまう

 

 残党も妖精も群れに呑み込まれ、ギリメカラも半身が羅刹・喰奴に覆われ身動きが取れない

 足止めしているフェイの仲魔は全滅し、クーフーリンとエリヤがそれぞれアティカーヤとシュールパナカーを決死の覚悟で止めている

 

 

「真澄、インドラジットの方へ行って

 あれが来れば僕たち二人じゃ止めきれずにオベロンに到達する」

 

「貴方だけでラーヴァナを止めきれるの?」

 

「いつも通りの賭けだよ。でも幾分か目はあるから

 お互い消し炭にならない事だけ注意すればいい

 ……だから、君も死に切らないようにね」

 

 

 フェイが真澄に指示を出す

 ラーヴァナは攻勢を仕掛けようとしていて、迎撃を潜り抜けたインドラジットもまたそれに続こうとしていた

 

 それ以外の羅刹や喰奴はギリギリの所で堰き止められ、封印完了まで凌げられるがこの二体を止めなければ儀式は瓦解する

 

 インドラジットもラーヴァナも個人で止められる敵ではないが分断して対処する以外に道はなく、フェイはラーヴァナを単独で相手取らねばならない

 

 例え、一撃加えられるだけで死ぬのだとしても消滅(ロスト)さえしなければ再起は行える

 これが正真正銘の最後の猶予(ラストターン)、フェイもラーヴァナも言葉も無く互いの獲物を振りかざす

 

 

-《ラーヴァナは<ギガバイオレンス>を発動!》-

-《ラーヴァナは<破邪の光刃>を発動!》-

-《<豪傑の転心>、発動! ダメージ2倍!》-

-《CRITICAL、発生! ダメージ2倍!》-

-《フェイは<闇のSOUL>*21を発動!》-

 

 

「君と速さ比べは、無茶かぁ……!」

 

 

 オベロンを眼前に収めながら、フェイの肉盾となって先に進ませない

 大天使の業による連撃は生命力は削り落としながら、太刀が腹部を貫通

 装備の力でフェイは食いしばるが、もはやリソースもなく虫の息にまで追い込まれる

 

 対してラーヴァナは後4回、動く事が出来る

 次でフェイを殺し、そのまた次でオベロンを攻撃射程にまで接近

 其処から一撃を与えてしまえばオベロンは死ぬ

 

 インドラジットが再び足止めを食らおうと、それで全て片がつく

 フェイ側にも対抗手段なぞないのだからその身を切り刻んでしまえば

 

 

『ッなに……()()()()()()!?』

 

 

 トドメをさそうとしたラーヴァナの身体が硬直する

 フェイの腹部を貫通し、両断すれば終わるというのに後一歩が届かない

 

 魂の奥底、合一した筈の久遠 由奈の魂が抵抗している

 最愛の存在を殺させはしないと一時的にラーヴァナを行動不能にまで至らしめて

 

 

「あ、ははっ! よかった、由奈は生きてる!

 希望が見えたよ、ありがとう!」

 

『き゛、さまァ! 最後の最後までぇ!』

 

 

 血反吐を撒き散らし、ラーヴァナへとフェイはしがみ付く

 逃さないように身体を密着させてラーヴァナの視線が殺意を伴ってフェイへと注がれる

 

 

「撃て、エリヤァ!!!」

 

 

 ラーヴァナを自らに縛り付けているもののこれだけでは止めきれない事をフェイは理解している

 求められるのは後一押しの衝撃、消耗しているフェイには何ら手段はないが既にそれは他者に委ねている

 君主(プリンス)の命の元に、トリガーは託された

 

 


Synthese   Synthese   Synthese   Synthese   


 

シューティングバレット*22敵単体に貫通属性の力依存超特大ダメージを与える(耐性無視)

 

-《エリヤはフェイと連携する!》-

-《エリヤはラーヴァナに<シューティングバレット>を放つ!》-

 


Synthese   Synthese   Synthese   Synthese   


 

 

 到来した流星が如き銃弾がフェイとラーヴァナを吹き飛ばす

 ラーヴァナの方へ攻撃を向けた代償としてシュールパナカーにエリヤは討たれ、フェイもまた死に絶えた

 

 雪崩のように立て続く攻勢に全ての防衛線が崩壊

 誰も彼もが地に伏し、確実な敗北は迫ってはいるが其処に至る一歩をフェイ達は届かせなかった

 

 

『故にこれにて閉幕。悪夢は終わる』

 

 

 故に決着は着いた

 妖精郷を満たした光は外敵を許さず、その全てを追放する

 地を埋め尽くす喰奴・羅刹、力の強弱関係なく発せられた輝きに呑まれて一息で姿を消失させた

 

 そうして残ったのは今にも砕け散りそうなモノクロの妖精郷と

 オベロンを守る為に盾となった骸だけ

 

 フェイ達は倒れ、ギリメカラやその配下達もマガツヒを使い果たして消滅した

 その場に立ち尽くすしかないオベロンもまた時を置かず逝く運命にある

 

 

『残ったのは、お前だけかクーフーリン』

 

『……ええ』

 

『良かった。後を託せる者がいないと困るからな』

 

 

 その中で唯一の生存者がクーフーリンだった

 アティカーヤとの激戦によって四肢が千切れかけ、半死半生な状態であるものの辛うじて死を避けている

 クーフーリンは騎士としてオベロンを前に跪き、最後の命を受けようとしていた

 

 

『妖精郷に溢れた喰奴・羅刹は全て封じた。この場に居ない、空より降り注いだ者達もな

 だが封印は永続ではない。色々土壇場で条件を組んだ関係で、奴らはいずれ現世に舞い戻る

 アラディアの力によって奴らは此処ではなく、在る場所へ送り込まれた

 今はまだ顕現してはいないが何れ戻ってくるだろう』

 

 

 神威による封印は様々な手助けがあったとはいえ万全を期して行われた物ではない

 より優先されたのは儀式完遂までの時間短縮とより多くの羅刹を巻き込んで、この場でない孤立した場所に閉じ込める事

 

 その為に封印は長続きせずに羅刹は現世へと帰還する

 これは避けられない事象であり、オベロンはその情報をクーフーリンに伝えていた

 

 

『いつ解けるかは分かっているのですか?』

 

『秒単位というのは難しいが日と時間程度は把握している

 此方の想定通りの場所に封じ込める事も出来た

 後はこの世界の住民に対処して貰おう

 ……彼らへの説明も恐らくフェイに委ねてしまうが

 この子ならきっと大丈夫だ』

 

 

 オベロンに残存した微かな魔力にてフェイとエリヤ、真澄を治療する

 度重なる激戦の影響で暫くまともに動けない彼らをクーフーリンへと託してオベロンは妖精郷を見渡した

 

 

『生き延びたお前には為すべき義務が存在する

 フェイと彼女達を連れて此処から脱出しろ

 応じてくれるかは別として、先程の情報を伝達……他にも幾つか頼まれて貰う

 それが終われば、好きにしてくれ』

 

『相変わらずいい加減な命令ですね

 ですが聞き届けました。貴方の騎士として命を全うしましょう

 散っていった全ての者に報いる為にも』

 

『今まですまなかったな。此処まで付き合わせてしまった』

 

『俺は貴方のやっている事に異議を唱えたが止められもしなかった

 故に残る貴方の罪と罰は引き継ぎます

 王よ、貴方はこの妖精郷の夢幻としてお眠りください』

 

『……フェイを頼む、セタンタ』

 

 

 クーフーリンがフェイ達を対象に捉えながら転移によって消失する

 ただ一人残ったオベロンは大樹に腰掛け、崩れかけた身体を休めながらヤヒロノヒモロギを握り潰した

 

 

『最期の責任を取るとしよう。元より今回の騒動の原因は僕達だからね』

 

 

 潰したヤヒロノヒモロギは最早抜け殻でしかないが、残存したマガツヒが幾分かオベロンの力を高めた

 その力を振り絞り、自らが展開した虚飾の妖精郷に可能な限り崩壊の負荷を転写

 

 そのままであれば崩壊するしかない妖精郷は薄氷の上で自立を保たせ、徐々にだが安定化と浮上を果たす

 代償としてこの場で朽ちた妖精・悪魔達は消滅し、オベロンもまた身体の端よりMAGと化して溶けていく

 

 

『ティターニア、何処かで見ているのなら君も願ってほしい

 フェイの未来を、希望を……』

 

 

 空に願いを告げて、王は女王の身許へと送られ

 妖精郷はその死を見届けながら穏やかな春風を吹かせた

 

 こうして燻る戦火は燃え尽きて、ヨヨギ公園で巻き起こった“前哨戦”は終結する

 しかし本当の戦争、三大勢力との本格的な対峙はこれから先に巻き起こるものであり

 フェイ達もまたもう一つとの宿命と向き合わなければならない

 天魔衆、呪われし羅刹との決着まで左程の猶予は残されていなかった

 

 


 

<久遠 フェイ>

三回戦い、三回全てで全滅した主人公

何だかんだ床ペロしながら生き延びてるのでかなりタフな男(の娘)

これから割とすぐに天魔衆との決戦を控えているのでハードスケジュール

 

<オベロン>

天魔衆が暗躍していて自分とフェイが妖精郷で戦ったなら

ラーヴァナちょっかい掛けてくるだろうなと考えてた人

ちょっかい掛けてこなかったら来なかったら

それはそれでヨシだったが掛けてきたので

ヤヒロノヒモロギをフル回転して事前用意していた封印で対処した

ギリメカラもオベロン両方が負ける予定ではなかったので

唯一の想定外がそこ(尚且つ最悪のタイミングで天魔衆が奇襲してきたので後れを取った)

 

<ラーヴァナ&天魔衆>

戦力差は圧倒的だったがガンメタで時間を稼がれながら

ギリメカラ復活で泥試合に移行して敢無く封印処理された

しかしその封印も一時的な物で近々とある場所にリポップしてくる

決戦は避けられない

*1
NINE出典。敵味方の戦闘スキル(パッシブスキル)を封印する。オベロンの仲魔、モリーアンが習得している

*2
神話においてインドラはヴァジュラでクンバカルナを撃ったが普通に返り討ちにされて、ブラフマーに助けを求めている

*3
一種の覚醒ボーナスで悪魔維持は4体までならノーリスク、5体召喚はフェイのスキル封印で維持可能

*4
200X・神威

*5
基本システム・マントラ・調整版

*6
DDSAT出典。点滅状態のプレスアイコンを4つ増やす

*7
DDSAT2

*8
古い作品では剣・剣技・斬撃といったように物理属性に統合がされていない影響で、古い作品の防具は物理属性そのものは防げない

*9
メタファー

*10
デビサバ

*11
覚醒篇・骨法

*12
NINE出典。敵味方に影響する戦闘スキル(パッシブスキル)を味方全員は受けない

*13
覚醒篇・骨法・徹し互換

*14
覚醒篇・マントラ

*15
真3出典。味方全体を全回復する

*16
真VV出典。敵単体に物理属性の特大ダメージを与える

クリティカルの際は威力が増加する。

適性の増加によって威力が大幅に増加している

巨大化により敵全体に攻撃が与えられる

*17
DDSAT出典。敵全体に万能属性の大ダメージを与え、防御力を低下させる

*18
メタファー・ジンテーゼ

*19
羅刹状態による物理攻撃被ダメ2倍・被クリティカル率大幅上昇

*20
200X・神威・強化版

*21
真4.戦闘中、1度だけHP1で食いしばる

*22
メタファー・ジンテーゼ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

再転生したら古龍だった件(作者:冷たいお湯)(原作:転生したらスライムだった件)

▼平凡な学生→平凡(!?)なハンター→非凡な霊獣の再転生。▼今度の人生はのびのびとした自由な生活を送ることができるのだろうか?▼n番先日✕見切り発車。許せサスケ


総合評価:48/評価:-.--/連載:1話/更新日時:2026年02月23日(月) 01:15 小説情報

なんちゃってアヴィケブロン先生で行く呪術廻戦(作者:童慈)(原作:呪術廻戦)

 呪術世界になんちゃってアヴィケブロン先生に転生した男が好き勝手やる話。▼ 因みにアヴィケブロン要素は格好と術式ぐらいです。▼ 同時並行で執筆している作品とはなんら関係ない世界です。筆者の息抜きを兼ねているのでかなり適当です。原作履修済みの方々ようなとこがありますのでご注意ください。


総合評価:66/評価:-.--/連載:1話/更新日時:2026年04月11日(土) 20:29 小説情報

アンダーボスはキヴォトスへ(作者:ただの紅茶好き)(原作:ブルーアーカイブ)

都市に転生し、生き残るために親指に所属して死に物狂いで出世したアンダーボスは指令にてW列車に乗り目が覚めるとキヴォトスへ▼アンダーボスは青春都市で平穏に過ごすことができるのか▼本作はLimbus Company9.5章縒り合せ、及びブルーアーカイブ第二部EXロア追跡作戦第一章正午の陽炎までに公開されたストーリーを元に投稿しています。そのため、それ以降のストー…


総合評価:446/評価:8.13/連載:16話/更新日時:2026年05月31日(日) 07:00 小説情報

もしもOFAの4代目が衛宮士郎(転生者)だったら(作者:寝心地)(原作:僕のヒーローアカデミア)

タイトル通りですね。5〜10話前後位の短編でのんびり書いていきます。▼登場人物の口調に違和感があるかも知れませんがご了承下さい。


総合評価:344/評価:5.64/完結:7話/更新日時:2026年03月01日(日) 02:00 小説情報

神ゲーなのに、今日も釣り日和(作者:ひよこ大福)(原作:シャングリラ・フロンティア)

幼馴染の一言をきっかけに始めた神ゲー――シャングリラ・フロンティア。▼だが幼馴染の朝倉湊の目的は攻略ではなく、暮らすこと。▼採取、釣り、料理、調薬。戦闘は最低限。▼のんびり過ごすはずだったゲーム世界は、気づけば少しずつ広がっていく。▼最前線を走る幼馴染の裏で、マイペースに遊ぶもう一人の物語。▼これは《えびす天丼》のスローな冒険記。


総合評価:430/評価:7.4/連載:41話/更新日時:2026年05月29日(金) 15:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>