ていうか、お盆中に合宿あるって…
拓穂side
…憂鬱だなぁ
俺は授業中に空を眺めてぼんやりすることがとても多い。…だってつまんないし。
「じゃあ、この問題を……坂巻君」
…あぁ、腹減った。ホントにやばい。よし別のこと考えよう、そうしよう。
「坂巻君?」
家帰ってから何しよう?まぁ、まずは腹ごしらえだな。そのあとには録画してたアニメを見て…ゲームもやろう。この自由さが一人暮らしのいいところだよなぁ…何やってても注意する人なんていないし
「ちょっと坂巻君!!」
いい感じに眠くなってきたな…何かもう目を開けてるのも辛いし………zzz
「坂巻君!起きなさい!!」
「&#%$’はひぃぃ?」
やばい、先生に呼ばれてたのか?クラスの皆も笑ってるし
「先生ぇ~あんまり怒らない方がいいっすよ。そんなんじゃ40歳になっても結婚できませんよ?」
おぉ、佐久間。言ってしまった…おまえ勇者だよ。クラスのみんなの笑い声がぴたりとやんでしまった。
「大人をからかうのもいい加減にしなさい!!!二人は廊下で立ってなさい」
「え、先生。俺もですか?」
「当り前よ!眠ってたんだから」
オーマイガー
「佐久間があんなこと言うから廊下に立たされることになったじゃないか」
「…やぁ、ゴメンな。まさかあそこまで怒るとは思わなかった」
いや、普通なるだろ。先生に歳と結婚でいじるのはNGなのが分かってないなぁ…こいつ。中から廊下の様子が見えるので俺たちはできるだけ小声でしゃべっている。
……足が痛い
ほむらside
………
………
………本当にただの中学生なのかしら
あの坂巻という男は体育の授業で私が更新した記録を更に更新してしまった…少し魔法使ってたのに
「…別に悔しくはないわ」
うん、その通り。あんなの更新しても特別いいことがあるわけないし…やっぱり悔しいわ
拓穂side
はぁ~やっと授業終了。よし、家帰るぞ~ヒャッフゥゥ!
「ねぇ、拓穂~」
だるそうにしながら、さやかが俺に話しかけてくる。
「何だよ?」
「今日さぁ、三人でCDショップに寄らない?」
あぁ、また旦那のためにCD買っていくのか」
「んなぁ!?」
あ、全部、声に出てた。
「別に恭介とはそんな関係じゃないっての!!ただの幼馴染としての義理ってだけで…」
「そんな、顔真っ赤にしていわれてもなぁ?」
あはは、さやかをいじってるとスゲー面白いな。
「とにかく行くor行かない、どっち!!」
うーん、CDショップか…そういえば最近、音楽聴いてないし。まぁ腹いっぱいになったら音楽聴くってのもいいかもな。
「…うん、俺も行くよ」
~CDショップ~
俺とまどか、さやかの三人はCDショップに来ていた。
「まどかってさ、普段どんなジャンルの音楽聴いてるんだ?」
「う~ん…やっぱりJ―POPかなぁ。それ以外の音楽はあんまり…さやかちゃんは?」
「最近は恭介に勧められてクラシックとかも聴いてるよ」
あのさやかがクラシックを聴くなんて…恋する乙女の力ってすごいな。
「…あんた今、失礼なこと考えてたでしょ」
「いーや、ぜーんぜん」
普段通りどうでもいいような会話をしながら俺たちはCDを選んでいる。なんだかんだ言ってこの時間が俺の一番のお気に入りだ。
「…え、何?」
突然まどかが一人でしゃべり始める。
「ん?どうした」
「あなたは…どこにいるの?」
そういうとまどかは非常口のある方に走っていってしまう。
「おい、ちょっと待てよ!」
早く追いかけないと…俺もまどかが行った方へ走って行った。
「!あなたが私を呼んだの?」
まどかに追いついたとき、まどかは何やら独り言のようなことを言っていて俺は正直とても驚いた。
「まどか…何と話してるんだ?」
「…拓穂君には何も見えてないの?」
……?ホントに何言ってるんだ。まどかが俺の目の前に何かを抱きかかえた様子で見せて来るけど…やっぱり何もいない。それより
「おい、早く戻んないとまずいぞ!こういう人気のないところだと…」
言い終える前に前方から何かが迫ってきているのが見える。あぁ、空気読んでくれよ。
「逃げるぞ。まどか」
「え、何で?」
「バカ!前の方から喰種たちが来てんだろ」
「嘘、でしょ…」
「こんな時に嘘なんかつかない!早く」
俺たちは後ろから追いかけてくる喰種たちから逃げる…けど、このままじゃマズイ。喰種の身体能力は並外れているから人間のまどかじゃすぐに追いつかれるし…だからと言って俺がまどかを置いて行ったり喰種であることがばれてしまうような行動は避けないといけない。クソッどうすればいい…
「二人ともこっちよ!!」
目の前には消火器を持ったさやかがいた。今日はついてる!
「それを俺たちの後ろに投げてくれ!」
「言われなくてもそうするっての」
さやかが投げた消火器が俺たちの後ろの景色を真っ白にしている。
「今だ、右に曲がるぞ」
「うん」
俺たちは外につながっている方へとさらに走る。もう少しだ…外ならあいつらはも簡単には手を出してこないはずだ。
「お~っとちょっと待ちな嬢ちゃんたち」
…やっぱりついてないかも
もう少しのところでさっきのやつらの仲間と思われる喰種が俺たちの前で通せんぼする。
「おいおい、そんなに怖がるなよ~。痛くないように残さず食ってやるからさ!」
「ちっ!!」
あいつらは完全に興奮状態で目が赤くなってるし…やるしかないのか
「………まどかたちは下がっててくれ」
「拓穂?」
「拓穂君?」
まどかたちがおびえた様子でしゃがみこんでいる。今、こいつらを守れるのが俺だけならやるしかない!
「待ちなさい、あなたたちは喰種ね?」
俺が声のする方を向くと、見滝原の制服を着た金髪の女が立っている。
「!!てめぇ、魔法少女か」
「よくも俺らのことをさんざんやってくれたなぁ、おい」
喰種たちから非難されている金髪の女…巴先輩は悲しそうな顔をしている
「あなたたちのことを全否定する気はないわ。でも、あなたたちが人間をエサとしているなら…やるしかないの」
よかった…俺の正体がばれないでいいかもしれない
巴先輩は単発式の銃を使って喰種たちを確実に仕留めている。…俺からしてみると同じ種族のやつらが死ぬところを見るのは地獄だけど……しょうがない。
「ヒッ!みんな、逃げろ」
「コイツ…強い。覚えてろよ」
喰種たちが逃げていき、そこには俺たちと…逃げ遅れた喰種が一人。
「お、おいそこの魔法少女。金ならやるから俺のことを見逃してくれよ」
巴先輩は表情を変えず、でも涙をためながら喰種を見ている。
「なぁ!?いいだろ俺はここから出ていくし、生きてる人間は食わないって約束もする。本当だ」
俺が巴先輩の方を見ると単発式の銃を構え標準を喰種に定めている。
「頼む…家族がいるんだ。こんな所じゃ死ねないんだ」
「………ごめんなさい」
巴先輩がそうつぶやくと喰種の頭に向かって引き金を引いた。
命乞い虚しく殺された喰種の服のポケットから何かが俺の前に落ちてきた。…それは家族と思われる女性と女の子とさっきの喰種が三人が楽しそうに写っている…写真だった。
――――この人にも家族がいる
俺は……どっちの肩を持てばいいんだ
「…ふぅ、あなたたち大丈夫だった?」
「まぁ、何とか」
俺以外の二人はあの光景を見て顔色がよくない。あんなの初めて見たらきついからなぁ
「助けてくれてありがとうございました。三年生の巴マミ先輩ですよね?」
「あら?どこかであったかしら」
「あ、前に噂しているのを聞いて名前を知っていただけです。」
「そう…あなたたちはキュウべえが見えているの!?」
ん?この人にもまどかが抱えているのが見えてるのか?
二人は顔を互いに見合わせてコクリとうなずいた。…ていうか、さやかにも見えてるのか。俺だけかな見えてないの…
「なら、あなたたちに話したいことがあるわ。私の家まで来てくれるかしら」
「分かりました」
「…あの、俺も行っていいですか?」
「ええ、もちろんよ」
俺たちは巴先輩の家に向かった。
ほむらside
何よあれ…
今まで繰り返してきたループでは必ず魔女が出現していたのになぜ?
坂巻 拓穂が走りながらしゃべっていた<ぐーる>……これについて調べる必要がありそうね
そう決めた私はこの世界はどうなっているのかを調べるために家に戻る。
………明日から忙しくなるわね
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