見滝原喰種   作:ポリゴン

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いやぁ~
色々してたら更新遅れちゃいましたよ。
では、お楽しみください(*^。^*)


第4食

拓穂side

 

俺たち三人は巴先輩の住んでるマンションに着いて、部屋に入ったところだった。

 

「じゃあ、説明するわね」

 

巴先輩が透明な透明なテーブルの近くに腰を下ろして俺たちに確認してくる。

 

「ええ、お願いします」

 

二人ともまだあの光景を見て、まともに喋ることすらできずにいる。…喰種の見た目は人と全く同じだから人が死んでいくのを見ているのと大差はない、たぶん相当なショックを受けているんだと思う。

 

「あなたたちも喰種については知ってるわよね?」

 

ええ、だって俺、喰種だし…

 

そんなことを言えるはずもなく無言でうなずく。

 

「喰種は人間を食べて生きていて、私たちと同じ食べ物は食べられなくて、ナイフなんかは刺さらないくらい頑丈な身体…ですよね?」

 

以外にも最初に口を開いたのはまどかだった。やっぱりまどかはこういう土壇場になると精神的に強いな。

 

「……ええ、そうよ。だから喰種を放っておいたら私たち人類はもう地球に居なかったかもしれないわね」

 

「でも、さっきのは…」

 

さやかも段々と普段の調子に戻ってきていている。よかった…

 

「ここからが本題よ。…でもその前に三人にケーキと紅茶を用意するから、ちょっと待っててね」

 

「あ、すみません俺、紅茶飲めないんでコーヒーありますか。」

 

巴先輩は一瞬、顔をしかめるけどそれ以上は詮索せずに「分かったわ」と言って台所に向かった。

 

 

 

 

 

「じゃあ、改めて始めましょうか」

 

俺は怪しまれないようにするために目の前にあったケーキを一口食べて、あえて咀嚼音を立てる。やっぱまずい…何とか呑み込めたけれど口の中がひどいので慌てず、怪しまれないようにコーヒーで流し込む。

 

「私はね、魔法少女って呼ばれてるの」

 

「魔法少女?」

 

できるだけ初めて聞きました感を出しながら巴先輩に聞き返す。

 

「ええ、さっきも言ったけれどもし、喰種たちに対抗する術がなかったとしたら私たちは何もできずに殺されていたわ」

 

「でも喰種たちってあまり食べなくても生きれるんですよね?マミさん」

 

まどかが質問するけど、巴先輩はそれを裏切るような返答をした。

 

「…世間一般ではそうなっているけれどそれは間違ってるのよ。あなたたちにとっても喰種って正直言うと都市伝説みたいなものだったでしょ?」

 

「まぁ、確かに」

 

「本当は一か月ペースで人間を食べているの。だからあんな数の喰種が生きるためには見滝原に居る人だけじゃ足りてないくらいなの」

 

俺は納得がいったけど、二人はよく分かっていないみたいだから質問してみよう。

 

「それなら俺たちは喰種対策局に任せておけばいいんじゃないんですか?」

 

「そうしたいところなんだけれどCCGだけだと人手が足りないのよ。喰種にもグループがあるから迂闊には動けないしね。だから私たち魔法少女が居るの…キュウべえ説明お願い。その前に坂巻君にも見えるようにしてあげないとね」

 

そういうと巴先輩は俺の目の前で手をかざして魔法をかけてくれた。すると目の前になんとゆーか白い…もふもふした感じの動物が座っていた。

 

「うおっ!?何だお前…」

 

「君にも僕のことが見えるようになったみたいだね坂巻 拓穂。ここからはまどか…さやか…君たちにとって重要な話になるんだ」

 

まどかとさやかは緊張した面持ちでキュウべえの方を見ている。

 

「僕と契約して喰種を狩る魔法少女になって欲しいんだ!」

 

「えっと……そんなこと急に言われてもねぇ?」

 

「うん、私もちょっと困るかな?」

 

「もちろん、タダでとは言わないよ?君たちが契約してくれるんだったら一つだけ願い事を叶えてあげる」

 

何だそれ……つまりコイツが魔法少女を増やして回ってるヤツってことなのか。何で魔法少女どんどん増えていくのかと思ってたけど、まさかこんなマスコットキャラみたいなヤツが関わってるなんて思わなかったな。

 

「何で、私たち…なの?」

 

「君たちには素質があるんだよ。素質がある子にしか僕の姿を見ることはできないからね」

 

……そんなこと言ったって当の本人たちはピンと来てないみたいみたいだけどなぁ。ほら、さやかなんて口開けて目の焦点が全く合ってない。

 

「まぁ、そんなこと急に言われてもあなたたちも困るわよね…じっくり考えて決めて欲しいの。こんな危険なことに簡単にOKしちゃいけないわ」

 

うんうん。巴先輩の言うとおりだ。これ以上魔法少女を増やして俺の事を困らせちゃだめだぞ!

 

「まどかとさやかは何か願い事とかあるのか?」

 

「………いやぁ~私はないですね~」

 

「私もないなぁ」

 

よかった、これでとりあえず一安心だな。

 

「でも、せっかくだし私の喰種退治に付き合ってみない?」

 

……って思った俺がバカでした。

 

「ちょっと、巴先輩!?それはだめですよ。こいつらさっきも腰が抜けたおばぁちゃんみたいになって全然動けてなかったんですから」

 

「それなら心配ないわよ?私が鹿目さんと美樹さんのことを守りながら戦うから」

 

そ・れ・が危ないって言ってんだけどな。この先輩はそこまで考えてねーのか?

 

「とにかく!!それだけはだめです。お前らもあんなところ見たくないだろ!?」

 

「「………」」

 

え?まさか少し興味あるのか。いや、でもあれだぞ喰種と戦うってことはかなりの覚悟が無いと無理だろ。ははっ、まさかね…興味あるなんて言わないよな。

 

「私は…あんなところは見たくない」

 

さすが、まどかだな。冷静に考えたらそうなるよ!?

 

「私は見たいと思う…」

 

何でだよぉぉぉ!さやか。お前が一番叶えたい願いとかなさそうだろ。家帰って、飯食って、ごろごろして、恭介ェ~❤って言ってる今の環境が一番いいだろ」

 

「ちょっと、あんた!!何言ってんのよ。恭介はこの話に全く関係ないでしょ」

 

…また、出てた。でも恭介が出て来るのはしょうがないと思うんだけど。だって幼馴染の異性ってシュミレーションゲームでもフラグ立ちまくってるじゃんか!俺の中ではさやか=恭介みたいになってんだよ。

 

「いや私さ…思ってたんだ。普段の生活を送ってて…このままでいいのかなって」

 

「さやかちゃん……」

 

「でも、さっきのマミさんが戦ってるところ見てかっこいいと思った。私でもこんなことがことが出来たら今のこの疑問をスッキリさせられるような答えが見つかるんじゃないかって…本当に思ったんだよ」

 

「だから。願い事というよりは正義の味方になりたいんだ…私は」

 

さやかがそんなこと考えてたなんて。まどかも多分俺と同じことを考えているに違いはないんだろうけど

 

「でも、お前その理由で魔法少女になって後悔しないのか?身近な奴が喰種でも戦わなきゃいけないんだぞ」

 

うん、例えば俺とかね。こいつがそんな割り切ったことをできるとは思えない。

 

「だから今すぐなる訳じゃないってば。本当に叶えたいことが出来て、戦う覚悟を受け入れられたら…魔法少女になりたいの」

 

だめだコイツ。物事を客観的に見てない…そんな理由じゃ必ず後悔するに決まってんだろ。まぁ、友達が頑張る!って言ってんなら応援するのが普通か。

 

「じゃあ、頑張れよ!俺は応援する」

 

「じゃあ、美樹さんは私の喰種退治に同行するってことでいいわね?」

 

「はい、お願いします」

 

巴先輩は少し嬉しそうにしていた。まどかは何か迷ってるような顔をしている…これ以上ここに居ても話がこじれるだけだろうし、これで帰るようにしようか

 

「巴先輩、俺そろそろ帰ります。まどかたちはどうする?」

 

「そうだね、私たちも帰ろうかさやかちゃん」

 

「もうこんな時間だしね。じゃマミさん私たちはこれで帰るね」

 

「じゃあ、あなたたちも気をつけて」

 

そう言って巴先輩は俺たちのことを玄関まで来て見送ってくれた。この人はホントにいいひとだなぁ…あの胸もいろんな意味で上手そうだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、拓穂君…」

 

「ん?どした、まどか」

 

俺たちはさやかと別れて二人で帰っていた。やべ、二人きりだって今頃意識しちゃってきたよ。

 

「私は、臆病なのかな?」

 

「……どうしてそう思うんだ」

 

「私ね今日のあれを見て、怖かったの。でも…さやかちゃんも怖かったはずなのにさやかちゃんは「戦いたい!」って言ってた」

 

「だから自分は臆病だっていうことか?」

 

「うん……」

 

 

 

………プッ

 

「あっっはははは」

 

「え、どうして笑ってるの?」

 

まどかは俺が笑ってるのを見てすごく驚いていた。本人からしたら相当悩んでたことだったっぽいし

 

「いや、そんなこと考えてるなんてまどかってスゲーいい奴だな」

 

「もうっ、ごまかさないで!…だって怖いなんて理由でマミさんの誘いを断ったんだよ?」

 

まどかの奴かなり落ち込んでますな。こいつは友達想いすぎるんだよな…いいことだけどさ

 

「いや、怖いって思ったら断ってもいいじゃん。まどかはまどか、さやかはさやか、でしょ?」

 

まどかは口をポカーンと開けている。意味が分かってないな。こりゃ

 

「だからね?怖がることも大切なんだよ。もし、何も怖がらない奴がいたらそれはただのバカだろ。怖いって思うからこそ、ちゃんと自分を抑えて自分はどうしたらいいのか?って考えられるんだ」

 

まどかは俯いたまま黙り込んでるなぁ…う~ん、もうひと押しするか

 

「それにさやかもすごく気が楽だと思うよ」

 

「え…どうして?」

 

「今日のことを知ってるのはまどか、さやか、俺だろ?もし、さやかが今日のことで悩んでたら俺たちがあいつのことを手助けしてやればいいんだよ」

 

「!」

 

「そう…だよね。うん!そうすればいいよね。直接は手伝えなくても私たちでさやかちゃんのことをサポートすれば、何かの力になれるよね!」

 

お!まどかの顔が明るくなってきた…よかった~このまま落ち込んでたらどうしようかと思ったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…拓穂君、今日はありがとうね」

 

「まぁ、幼馴染としてできることしただけだよ」

 

何か急にお礼言われると歯がゆい。まどかは俺の方を見て微笑んでいた。その顔が赤くなっているように見えたのは……気のせいだな

 

「じゃあ、また明日学校で、バイバ~イまどか」

 

「うん、じゃあね拓穂君」

 

そう言って俺はまどかと別の方向に進み、小さな路地に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここなら大丈夫かな?」

 

俺は辺りを見回して人がいないのを確認してカバンの中から顔を隠すフェイスマスクを取り出す。口の部分はチャックで開け閉めできて、目元はあまり見えないようになっている俺のお気に入りマスクだ!

 

「…よし、行くか」

 

俺は人にばれない抜け道を進み、エサを探しに行く。…もう腹ペコだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




順調に話が進んできてます!!
次の更新は確実に遅れるのであしからず
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