星と楓と電脳戦機~Maple of T.E.M.J.I.N~ 作:提夢 刃
メイプルアイランド
ビクトリアアイランドの近くにある小さな浮島。そこには村が幾つかあり名声・富等野望欲望願望様々な理由を持ち冒険者と 名乗り上げる為に訪れる最初の場所。現れるモンスターも弱く腕鳴らしには丁度良く危険とは程遠い場所だ。
――――助けてください――――
島の外れにある巨大な楓の樹周辺で突如響き渡る「声」、それは確かに救いを求める言葉。しかし周りに人影は無く、また実際に発声された訳では無いので誰にも届く事無く泡沫となり消える。
――――闇の力……封印…………弱まり……――――
真っ赤な紅葉が落ち枝が殆ど露となり弱々しく見える樹。「声」も段々と途切れて消える。
秋風で細々と揺れる楓の樹は一体何を想うのか――
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「ん……ぅ……?」
少し肌寒い風が吹き、身を捩らせ意識が浮上する。ゆっくりと瞼を上げ視界の中には今にも枯れそうな寂々とした楓の樹と青空が映る。
「あれ……確か家にいたような……?」
自分の記憶を確かめる様に呟き、念の為自分の情報を思い出そうとまだ回り切らない思考を回す。
日下部颯輝。23歳O型。
うん、記憶喪失にはなっていないようだ。更に直近の行動を思い出そうとすると――
「うっ……ぐ……」
ザザッ、と記憶にノイズが走る様に頭が痛み顔を顰める。まだ思い出せないのか、それとも思い出すのを
「はぁ………ん?」
首を少し動かし周りに何も無い事を確認する最中左手首に見覚えの無い機械を着けている事と綺麗で澄み切った灰色の石が側にある事に気付いた。一見腕時計の様なソレらを詳しく見るべくゆっくりと仰向けから俯せに身体に積もった紅葉を落としつつ反転し――
「なんだこれ?時計じゃなさそうだ――」
瞬間、意識が暗転した。
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月の中に人知れず存在する遺跡に誰もが想像出来ない程広い空間があった。奥は先が見えない程白い光に包まれ床は空間の中心部で浮いており一面丸の様な絵が描かれ中心で赤色の光が淡くゆっくりと点滅している。そこに一人の男――日下部颯輝が佇んでいた。
「はぁ……!?」
素っ頓狂な声を上げるのも無理は無い。先程まで颯輝は楓の樹の下、更には家にいたと思っていたのだから。混乱する中落ち着き無く周囲を見回しふと自分の記憶に引っ掛かる物があった。
「――ムーンゲート……?」
ムーンゲート。それは『電脳戦機バーチャロン』で登場する月にある遺跡である。遺跡最深部には『太陽砲』という物が存在しており
「!?!?!?ぁぁああああああ!?!?!?」
突如記憶の奔流が頭に流し込まれていく。幼年期・少年期・青年期、次々と自身の出来事が思い出されて行く中最後に映ったのは
身体が拒絶反応を示し遂に颯輝は意識を手放す。彼が倒れた後、四角い物質が一度強く光り輝き颯輝の左手――正確には左手首にある腕時計型の機械――を包み颯輝の身体と共にムーンゲートから消えた。
星と楓と電脳戦機~Maple of T.E.M.J.I.N~
GET READY
皆さん初めまして、提夢 刃≪ていむ じん≫と申します。この小説を書き始めた理由は「好きな物同士がどう足掻いてもコラボしなさそう」なので好きな物全部盛りな奴でも書いてみよう、と思った次第です。なのでコンセプトというものは無くましてや小説を書く事自体初めてでして拙い文章、にわか知識で見るに堪えない作品が出来るかと思いますが亀執筆で続けて行きたいと思っています。傍点が多いのは最初って事で大目に……
もしこのポンコツ小説を読んで頂いた方がいましたら誤字・脱字、書き方のアドバイス等やんわり頂けたら嬉しく思います。感想なんてモノを頂けたら泣いて飛び跳ねて爆発します。
それでは、これから宜しくお願いして頂けたら嬉しいです。