あ、うん、みんなわりとそう思ってたのね。
作者もそうじゃないかと思ってアンケート設置したので意外ではないんですけど。
特にこだわりはないので数日アンケートとったのち連載に戻そうかと思います。
うん。見ようによったら本編までがプロローグだしね。
「やばい」
「ああ、やばいな」
給与明細を見る。
「アクアに稼ぎで負けそう」
「これは親としての沽券にかかわるよ」
実際のところ負けたからと言って何も問題はないのでただの茶番だ。
「いや、でも無理くないか。戦ってる場所が違うだろ。アクアの歳で制作側の意図を汲んで動けたらそりゃ重宝されるよ」
「私もソロでのお仕事増えてるんだけどな」
アイの仕事が増えているのは事実だ。
五反田監督の映画で評価が上がったからなのか、アイドル活動以外の仕事がますます増えてきている。
そのためアイの稼ぎも前より増えているのだが、数か月後にはアクアの稼ぎが超えててもおかしくなさそう。
やばいな。子役の稼ぎ。
アクアの希望もあるので仕事を入れてもらっていたのだが、普通にオファーが来るようになってしまった。
「これ、壱護さん胃をやられないかな」
「でも社長が仕事持ってきてるんだよ」
「そりゃ全部断るわけにもいかないだろうしな……」
壱護さんもアイのバーターでなければ、事務所への登録だってオーケー出していなかっただろう。
その後はアクアが乗り気になったので、日常生活を圧迫しない程度にちょこちょこと仕事をとってもらっていた。
アイの件もあるので壱護さんは渋ってはいたものの、元はと言えばアイを売り出すために登録したというのもある。実際それは成功した。ただ壱護さんはアイにもそうなのだが、産まれたころから付き合いのあるアクアとルビーにも甘いところがあるので、あまり強く言えなかったのだ。
オレとアイはアクアがやりたいということなら応援する立場だし、制止する人がいなくなってしまったのだ。
ちょこちょこと仕事をとってもらっていたら、アクアの仕事での評判が良かったのだろう。
少しずつ名指しでオファーが入り始めた。
2歳でちゃんと理解して仕事してくれる子役とか、便利すぎて誰だって指名する。
頭が良すぎる天才子役とかいう頭の悪い異名がついたりするんだろうか……
「仕事量は親の義務として制限させてもらっているけど、下手するとナンバーワン子役になるぞ。傍から見たらそういう道ができつつあるように見える」
「うーん降参だね。お金の管理はどうする? 貯金でいいのかな」
「アクアなら管理はできるだろうけど、させる意味がないしな。貯金でいいだろ」
「アイドル辞めたら家族で遊びに行ったりしたかったんだけど無理そうかな……?」
ああ、そういうことか。
「二人は変装しないといけないだろうけど、大丈夫だろ。今が特にばれた時のリスクが高すぎるからできないだけで。アイ次第だけど、アイドル辞めた後は芸能界から身を引いて契約上問題がなくなるまで隠し通せればその後はばれたっていいわけだし」
「そっか。別にやめちゃってもいいんだよね。なんとなくこのままこの世界でやってくのかなって考えてたけど……」
今が既にただのアイドルではなく、アイドルタレントと言う形なので、アイドルをやめてもそのまま仕事をしていくつもりだったようだ。
アイが望むならそれでもいいんだけど、あまり考えてなかっただけなら、言っといた方が良いかな。
「それに、ほら、オレは、アイと結婚してないだろう?」
その言葉を聞いた瞬間、かぁぁぁぁぁという音が聞こえそうなほどアイの顔が赤くなっていく。
「あ、うん。そう、だよね。それが、あったね。やめよう。アイドル。20、いや21、その、くらいまで、待って、もらえる?」
「驚くほど即決したな……あまり気にしてないかと思ってた」
「う、うん。頭からすっかり抜けてた。そうだね……そうだった……」
恥ずかしくて顔が見せられないというかのように顔を両手で隠している。
「ばれなかったら良し。ばれたらそれを起点に芸能界への復帰を画策してみるのも面白いかも、くらいで良いんじゃないか? アイドルとしてはともかく、それ以外では別に悪いことしたわけじゃなし。体の負担があるからやめといた方が良いのは確かなんだが……ああ、数年の猶予は欲しいけど」
「……うん。そだね」
アイは耳まで真っ赤にしたまま顔を隠していた。
かわいい。
あれから6年。
こんな生活続けてたら、結婚観が変わらないはずがない。