ホロライブラバーズ トロフィー「魔王軍の新しいカタチ」取得RTA   作:ソルトG1

4 / 7
(気付いたら前話投稿から半年が経とうとしていたので)初投稿です
ほろはにヶ丘高校やらホロライブ学園ボイスでホロ×学園モノの公式供給が多くて助かるタスカル…


.mp4 秘密結社の世界征服

 目が覚めると、ベッドに寝かされて白い天井を仰ぎ見ていた。

 

 

 

「───知らない天井ね。と言うのは余りにもベタすぎるかしら?」

 

 

 

 身体を起こし、一通り動かして無事を確認する。幸い目立った異常は見受けられなかった。

 

 

 

「よかった~。目が覚めたんだね」

 

 

 

 声のした方を見ると、不安げな顔でこちらを見つめるピンク髪の少女……博衣こよりがドアの前に立っていた。

 

 

 

「こよがラボに帰ってきたらクロたんと戦ってるんだもん、ビックリしちゃった。寝ている間に一通り治療はしたけど大丈夫? 痛むところとかない?」

 

「えぇ、おかげさまで。治療までしてもらってなんと言えばいいか」

 

「いやいや、レイちゃんは貴重な助手く被検体……パトロンだからね! これまでの協力のお礼だと思ってくれればいいよ」

 

「そうだ、依頼の魔石についてなんだが……」

 

「それならバッチリ! 報酬はいつもの通り」

 

「なら良かったわ。それで話は変わるのだけれど」

「あの掃除屋が言っていたholoXとは何なのかしら?」

 

 

 

 私は先ほどの戦いの最中に生じた疑問をこよりにぶつける。

 

 こよりは少し目を見開いた後、天井を見上げ「クロたん喋っちゃってたか〜」と呟き口を開いた。

 

 

 

「分かった、こよ達holoXについてはちゃんと説明するよ。ただ、ちょっとだけ準備する事があるからまた明日、指定した場所に来てくれない?」

 

「今日はもう遅いし」とつけ加えながら荷物を纏めるこより。

 

「そこまで言われたら仕方ないか。今日は帰って、また明日ね」

 

「うん、場所は追って通知するから忘れないでよ〜?」

 

 

 

 こうして私は若干追い返されるようにこよラボを出て、帰路についたのだった。

 

 


 

 うーん、レイちゃん知っちゃったかー。このまま依頼主と便利屋の関係でも良かったんだけどなぁ。

 ま、いつか欲しいと思ってたしー? ちょっと予定が早まっただけだよね。みんなに話を通しておかなくちゃ。

 こよの方から期待の新人って言えばみんな納得してくれるはず! 楽しみだな〜。

 


 

 そして翌日、指定された場所に赴くとそこはなんの変哲もない市街地だった。

 

 

 

「今朝送られたメールではこのビルの……地下一階だったかな? 普通の商業ビルに見えるけど」

「兎にも角にも進まなきゃ情報は得られない。ここで引くのも後味が悪いしね」

 

 

 

 階段を下り廊下を進むと少し広い部屋にたどり着いた。照明は落とされており、視界はほぼない。

 暗闇に目が慣れてくると、部屋の奥に少し段差が……ステージだろうか? 

 

 

 

「そこに跪け!」

 

「ッ誰だ!」

 

「吐いて捨てるような現実を」

 

「一刀両断叩き切る」

 

「終わりなき輪廻に迷いし子らよ」

 

「漆黒の翼で誘おう」

 

「我らエデンの星を統べる者、秘密結社……」

 

「「「holoX!!」」でござる!」

 

「決まったでござるな」

 

「毎回思うんだけどコレってやる意味あるの?」

 

「何を言う! こういうのは第一印象が大事なんだ」

 

「それは良いですけど、そこの子固まっちゃってますよ?」

 

「そうだレイちゃん、大丈夫?」

 

「ハッ これがホロックス……なの?」

 

「そうだ。我々は秘密結社holoX、目標は世界征服だ!」

 

 

 

 明らかに怪しい。秘密結社というのもそうだが5人で世界征服を企てるというのも中々狂言じみている。

 とはいえ、中央の銀髪の少女からはカリスマのようなものを感じる。先程の言葉にも嘘や騙りは見られなかったしまさか本気で……? 

 背後を見れば別段入口を閉じていたりするわけでも無さそうだ。これなら少し付き合っても逃げる程度ならできるかな? 

 

 

 

「こより、これはどういうことなの?」

 

「どうって……昨日言った通りだよ。『holoXの事を教えてあげる』って」

「真ん中にいるツノがおっきい女の子が我らが総帥、ラプラス・ダークネス。他のみんなはおいおいね」

 

「そう……なら総帥であるラプラス・ダークネス。あなたに聞きたいことがある」

「holoXにおいて『世界征服』とはなんだ?」

 

「何を聞くかと思えばそんな事か」

「我々が目指す世界征服とは世界中を我々なりの方法で楽しませ、世界中の人々を仲間にすることだ! 民衆が自ずとholoXerとなり───」

 

 

 

『目標更新:holoXへの加入』

 

 唐突に脳内に響く機械音声の様なナニカ。もう慣れたものとはいえあまり気分がいいものじゃあ無い。

 いつも急に命令を下してこちらの応答にも答えようとしないソレは、しかして無視できない強制力がある。正しくは命令に背こうとしたら意識を失い、気が付くと「命令通り動いたことになっている」んだけど。

 何はともあれ従わないと気が付いた時にどうなっているか分かったものじゃないから命令の通りに動くことにしている。

 

 

 

「───どうだ、貴様も吾輩の下について世界征服を目指さないか?」

 

「そうね、そこまで語られたんなら仕方がない。あなたの言う『世界征服』に私も協力させて貰えないかしら」

「これからよろしくね、総帥?」

 

「よろしい! では皆の者、来る時に備えよ!」

 

「「「「「Yes My Dark!!」」」」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。