ホロライブラバーズ トロフィー「魔王軍の新しいカタチ」取得RTA   作:ソルトG1

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お久しぶりです(定期)
コロナに罹って死んでいたので初投稿です


.mp7 バトルロワイヤル1/X

<これより10分後にバトルロワイヤルを開始します! 今回は初回のため学年別で執り行い、準備時間が終了し次第バトルロワイヤル用ヴァーチャル空間へランダムに転送します! 速やかに準備を済ませること!>

 

 突如鳴り響く大音量のアナウンス。和気あいあいとした雰囲気がガラリと変わり、己の装備を確認する者、周囲を観察する者、宣戦布告や名乗り上げをする者と様々な反応を見せる。(その中でも総帥が1番目立っているのが頭にクるのだが……)

 

 ホロライブ学園における初の戦闘。各個人の戦力が全く測れていない現状、あまり目立って敵を増やしたくはない。手早く装備の最終確認を終え転送に備える。

 

<転送まで残り5分!>

 

「お、あの時の護衛さんなのら」

 

「また会いましたねルーナ姫。これからバトルロワイヤルですけど戦闘に自信は?」

 

「まぁまぁなのらね。バトロワで会っても手加減は必要ないのらよ」

 

「えっルーナ姫ってお菓子の国の……そんな要人と知り合いってキミは一体何者なのさ?」

 

「しいて言うなら仕事上の付き合い?」

 

「ますますキミのことがわからなくなってきたよ……」

 

<転送5秒前!>

 

「じゃあ、それぞれ頑張りましょう!」

 

「「おー!」」

 

<3秒前!>

<2秒前!>

<1秒前!>

<転送を開始します!! >

 


 

 

 主よ、どうか我が手と我が指に戦う力を与えたまえ。という事で走者のソルトG1です。今回からバトルロワイヤルに突入、今RTAの序盤の山になります。

 

 可能な限りここで経験値を稼いで後半の経験値稼ぎに掛けるロスを減らしたいところ。あわよくばホロメンと絡んでスキルの取得も狙いたいですね。

 そのためには共闘するか戦闘にて勝利する必要があるのですが……それはミライノワタシ(株)に業務委託することにします。

 

 そんなレズちゃんの現在のステータスを見てみましょう。春休みで獲得した分のステータスポイントは割り振ってあります。

 ステータスオープン! (なろう並感)

 

 


 Name:レイ・ウィローズ 種族:人間 トラウマ:『赤、朱、紅』

 

 HP:98 MP:52 SP:48 STR:40 END:43 DEX:73 AGI:52 MAG:55 LUC:24 

 

 基礎スキル:『残忍』『ムードメーカー』『早熟晩成』

 経歴スキル:『襲撃』『直感』

 一般スキル:『格闘術』『身体操術』『投擲術』『槍術』《パリィ》《弾パリィ(槍)》

 トラウマ:『紅の牙』『???』《血質変化》《???》


 

 

 ステータスポイントは今の所DEXに全振りしています。

 レズちゃんの素のステータス上昇はAGI,MAGが高めの高速魔術師パターンですね。いずれ魔術を覚えれば戦闘の幅が広がりそうです。その分LUCが低いのが気になる所。親譲りの屑運……ってコト⁉

『紅の牙』から派生しているスキルがいくつか閲覧不可になっているのが困った所ですね。恐らく使用すれば情報が解禁されるタイプだと思われるのですが、トラウマ派生なだけあってどんなデメリットが潜んでいる事やら。最終手段の一か八かくらいに構えておきましょう。

 

 そんなこんなで転送のロードもそろそろ明けそうです。(バトロワが)あじまるあじまる! 

 

 


 

 一瞬クラリと揺れる視界。周囲を見渡すとそこは先程までいた教室のような壁や天井が無い、いわゆる屋上だった。

 入学前に確認したパンフレットによれば学校の敷地を再構築したヴァーチャル空間だという話だが、

 

「周りを探る視線も吹き付ける風も、再現されたものとは思えないね」

 

 流石ホロライブ学園が誇るヴァーチャル技術。手を軽く動かしてみるが違和感ひとつない。

 周囲を見やると人の影が1つ……いや2つ。向こうもこちらに気づいていないはずが無いが、動きがないのは残った1人から漁夫の利を狙われるのを嫌ってか? 

 こういう場合は一旦引いて───

 

『目標更新:屋上の制圧』

 

「……ハ、どうやら頭の中の誰かさんは随分好戦的らしい」

 

 となればどうにかしてこの状況を打開しなくては。

 正面には直剣持ち、左後方に居るのは風体からして魔術師かな。

 ならば方針は決まった。

 

 まずは魔術師の懐に飛び入む!

 

「疾ッ!」

 

「クソッ《風刃》!」

 

 放たれた風の刃を避け魔術師の懐へ飛び込むと同時に、その鳩尾を狙い拳を叩き込む。

 

「かッ……は……」

 

「これで1人」

 

「隙あり!」

 

 横から突きを放とうとする直剣持ち。屋上にいる他の参加者が戦闘を開始してその横槍を狙っていた者の動きは早い。

 

「読めている!」

 

「嘘だろ!?」

 

《パリィ》で受け流した直剣の刃を滑らせて相手の懐に飛び込み、そのままの勢いで掌底を顎に叩き込む。

 膝から崩れ落ちる剣士に追撃の蹴りを入れ、柵へと叩きつける。

 

 再起不能リタイアとなった彼はデータ状になりヴァーチャル空間から退場する。

 

 首の裏がチリチリと焼けるような感覚。急いで倒したはずの魔術師へ振り向く。

 そこには、既に杖をこちらへ向けている魔術師の姿。

 

 しまった と思った時には既に遅く、

 

「諸共吹き飛べ《球嵐》!」

 

 不可視の暴風が解き放たれ

 

「間に合って! ──」

 

 屋上が圧縮された嵐に包まれた。

 

 ♢

 

 吹き荒れる暴風が収まったそこには人影が2つ。切りつけたような痕跡に囲まれながらも大きな紅い盾に身を隠す少女と壁に背を預けてぐったりとしている魔術師風の男。傍目にも勝敗は明確だった。

 

「おいおい、あの距離の魔術を防ぎきるかよ」

 

「こちらの盾が間に合わなかったら倒れていたのは私でしょうね。まだ続けられる?」

 

「いいや、さっきの嵐で魔力がスッカラカンだ。大人しく棄権させてもらおうか。一足先に観戦してるよ」

 

 そう言った彼は先程の剣士と同様にデータとなって宙に解けて行く。

 同時にレイの手にあった紅盾も崩れるように溶けてしまった。

 

「咄嗟に血で盾を作ったせいでストックが怪しい……戦闘中に切れちゃうとまずいから何とかしたいけれど」

「さて周囲の安全は確保できたようだしここは屋上。やることは一つだね」

 

 DVLを構え、スコープを覗き、息を止める。眼下に広がるグラウンドでは既に戦闘が開始されているようだった。

 

 ♢

 

 戦場に広がる大きな流れが複数。

 

 中央ではカゲの軍勢とピンクの騎士団が鎬を削っている。個の強さでは騎士だが数で勝るカゲが切り伏せられた端から湧き出るようにその穴を埋めている。いくら倒そうと洪水のように押し寄せるカゲの群れに騎士団も攻めあぐねているようだ。

 

 そして互いの指揮官を仕留めようと跳ねる影が2つ。

 

 双拳銃が火を吹き騎士団に指示と支援を出している姫君を狙うが、その兇弾は届かない。傍に着いている一際大きな騎士が全ての弾を弾き返し、近寄らせまいと立ちはだかる。ソレは敵対者を拒む城壁のように姫を守り、姫君も目前の戦場に注力する。主従の信頼関係かくあるべきだろう。

 

 反対の陣地では火力と火力がぶつかり合っていた。空を飛びまわる天使の口から赤々とした光が燈り、次の瞬間には横倒しの火柱となって放たれ、カゲの群れが壁となり主を守る。お返しとばかりに放たれた暗黒弾は交差させた腕に生えた鱗によって弾かれ、傷をつけることは叶わない。宙に迸る雷が空気を焼き、迎撃の黒雷と当たり周囲に土煙が舞い上がる。しかしそれでも均衡は崩れない。

 

 そんな中央の争いから逸れた位置に避難した参加者を狩る者たち。

 

 身に付けた白衣を翻しながらサーチ・アンド・デストロイの要領でお手製ピンクのロケットランチャーを操るコヨーテの獣人。時折放たれる反撃の射撃や魔術すら試験管の試薬の反応で対消滅させる徹底ぶり。

 

 爆風で目立つ蹂躙劇の対岸には2人の歌姫が。後方で歌に乗せて魔法を唱える小豆色の髪の少女とその歌声に合わせて舞うように光剣を振るう少女。歌唱魔術に乗せステージ戦場で披露される剣舞はその他の有象無象を寄せ付けずまさに吹き荒れる嵐のような蹂躙劇であった。

 

 ♢

 

「なかなか、派手にやっているみたいね」

 

 とはいえここで数が減るのを手をこまねいて待っている訳にもいかない。いつ探知されて流れ弾が飛んでくるか分からない状況、こちらも戦闘に加担しなくては。

 優先目標は狙撃可能な魔法使いや銃士。スポッターが欲しいところだがいないものは仕方がない。

 

 戦場に風穴を開けてやる

 

 ♢

 

 グラウンドの人影もかなり少なくなってきた。途中校舎内で戦闘音も聞こえたしこの辺りが潮時だと判断。そろそろ銃をしまって室内戦に備えようか。

 と、その時だった。何者かの気配。レイの中で激しく警鐘が鳴らされる。

 

「ここにまっすぐ向かっている? なら迎え撃つしか」

 

 幸い屋上にいるレイには気づいていないようだ。屋上と後者を結ぶ鉄扉のそばにジェムを設置、照準を合わせて息を殺す。

 数瞬、気配の正体が扉を開け姿を現すと同時に発砲、着弾したジェムから侵入者に氷の槍が飛び掛かる。

 

 だが、その槍が当たることはない。その背に背負った刀を抜き放ち奇襲した魔法を両断したのだ。

 

「危なっ! ってアレ、レイ殿こんなところにいたでござるか?」

 

「いろは殿こそまだ脱落してなかったのね。他の参加者かと思って攻撃しちゃった」

 

「今はバトルロワイヤル中、野暮ったいことは無しでござるよ」

 

 それに、と目の前の侍から放たれる剣気が肌を刺すように鋭くなる。

 

「レイ殿とは一度手合わせをしたいと思っていたでござる」

 

 目の前に立つは剣客。

 このバトルロワイヤルの中で数多の参加者と戦い、そのことごとくを撃破してきた襲撃者。

 バトルロワイヤルで上位を狙うレイにとっては避けては通れない……徘徊する脅威。F.O.E

 

「いろは殿にそう言われたら断るわけにもいかないね。いざ尋常に……」

 

「「勝負!」」




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