恋姫†無双 孫呉に現れし黄金の獣   作:月神サチ

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つなぎの回なのでそこまで重要な回ではないです。


第十七話 セイバーたちのお家

――side ラインハルト

 

セイバー組、アーチャーを保護したあと、すぐさま寿春の城の周りで彼女らが住める屋敷の確保に走った。

 

英雄王の幸運値のおかげか、袁術が使っていた屋敷を安く手に入ったので即座に修繕・改築・リフォームを行い、キレイに整えた。

 

同時並行で廬江や建業にも同じ間取りの屋敷を急ピッチで建築しているが、理由は後述。

 

「個室20部屋、4人部屋4部屋、リビングダイニングキッチンあり、トイレは水洗。食事は城の食堂をつかってくれ。自分で作るのも一応できるがその場合は前日に管理人に何をどれだけほしいか伝えるように。また風呂は城の方をしたので希望者はそっちを使うように」

 

私の言葉に8人は返事をした。

 

「あと、言った通り管理人をおいておくが、住人のいざこざはゆりね嬢とブリジット嬢を中心に対処するように」

 

「わかったわ。……邪神ちゃん以外人に迷惑かけそうにないけど」

 

「信用値ゼロ!?」

 

邪神ちゃんが驚いているが妥当だと思う。

 

「最後に、現在同じ間取りの屋敷を揚州の主要都市に配置している。理由はこちらの事情で転居を要求することがあるからだ。卿らが把握しておくべき事項は転居要求されることがあること、転居先は確保済みなこと、荷物の搬入出及び卿らの移動は一箇所にまとめてもらえば瞬間的に可能であること。仕事については城の城代に問い合わせてること。……なにか質問は?」

 

「娯楽はねーんですの?」

 

「有るわけ無いでしょ」

 

邪神ちゃんの質問にゆりねの怒りゲージが上がった気がする。

 

「あるぞ。ゲームで言えば卿の知る名作からマニアしか知らぬマニアックなソフト、ハードはファミコンからセガ系列フルセットにPCゲー。……対戦相手などの都合でオンラインは出さんが、オフライン完結系ノものは一通り用意はある。また、本を探したいなら蔵書がありすぎる故、管理人経由で司書に何を読みたいか要望を出せば貸出できるぞ」

 

ゲーム類に書庫ノ一端として本棚を取り出して見せる。

 

「なら私はゲームしてあそぼ――あばばばばば」

 

「じゃ、邪神ちゃんー!?」

 

邪神ちゃんが触ろうとしたが、防壁に流れる電撃で黒焦げに。

 

メデューサが安否確認している。

 

「……本の貸出はともかく、本の購入やゲームがほしいなら稼ぎたまえ。また、ゴルフなどのスポーツ方面も基本的な道具貸出するが紛失汚損した場合は費用を請求するし、貸出品で満足できぬなら自分に合うものを購入するように」

 

「まあ妥当だな」

 

セイバーの言葉に力尽きてる邪神ちゃん以外が頷く。

 

再度質問ないか確認しようとしたが、通信端末が着信を告げる音を出したため、話を打ち切る。

 

「どうした」

 

『補給も終わって出立できるけど、そっちまだ?』

 

かけてきたのは雪蓮だった。

 

「こちらも用件が終わったところだ。先に出立しても構わんぞ?あとで追いかける故」

 

『それもあるけど……馬車2台にできないかなーって。ほら、昨日一昨日なかったでしょ?』

 

「……卿の順番ではなかったはずだが……まあいい。合流してから追加する故、とりあえずはそのままで」

 

『はーい 大好きよ、あなた』

 

「うむ、私も愛している」

 

通信を切ってセイバーたちの方に向き直ると、皆目を丸くしていた。

 

「……どうした?」

 

「いや、その……」

 

困惑してるブリジットに代わり、エーリスが口を開く。

 

「愛してるとかそういう言葉を言うような人には見えなかったといいますか……ウィルフレド様も見習ってほしいものです」

 

「おい、何故こっちに話を振るんだ」

 

エーリスとセイバーが乳繰り合ってるがそれはさておき。

 

「私とて愛の言葉ノ1つや2つ囀ることくらいできる。私を何だと思っているのだ……」

 

「強者ゆえの傲慢」

 

「節操なし?」

 

「かかあ天下で嫁に頭上がらない?」

 

「女は駄菓子とか言ってた時期ありそうですね」

 

ミノス、邪神ちゃん、アーチャー、エーリスの言葉に表情がひきつる。

 

最後私というかラインハルトのこと知ってるのでは???

 

「……そうか」

 

「貴女たち、この人に親殺されでもしたの……?」

 

ゆりねが困惑してるがすくなくとも半分は私が原因なのでなにも言うまい。

 

「何と言われてもやむなし。それはそれとして、仕事がある故、なにかあれば2人経由して連絡してくれ。2人にも端末を預けておく」

 

私は2人に腕時計型端末をゆりねとブリジットに預けた。

 

そして私は雪蓮たちに合流することに。

 

 

 

 

 

 

――side ゆりね

 

……行っちゃったわね

 

「とりあえず部屋割決めましょうか」

 

「賛成〜」

 

ブリジットさん、しれっと司会進行ぶん投げたわね?

 

「ゆりねー、私4人用の部屋1人で使いたいですの」

 

邪神ちゃんのリクエストがあの人の言っていたことに引っかからないか確認……。

 

「……良いんじゃない?だめとは言われてないし(駄目ならあとで引っ越しさせればいいし)。他に4人部屋使いたい人は?」

 

問いかけるとエーリスさんが手を上げた。

 

「4人部屋は可能ならで。それよりも、私と主様は一緒の部屋でお願いします」

 

「……セイバーは全力で拒否してるけど」

 

顔真っ青にして首横に振ってるし……

 

あ、エーリスがその姿見て、顔だけ笑顔になったわ。

 

「……すこし、お話してきますので、失礼します。……私達一部屋で大丈夫ですので、あとはお任せします」

 

「えっ、あっ、ちょっとマスターヘルプ――」

 

首根っこ掴まれて連れて行かれたわね……。

 

「そっちのサーヴァント、なかなかに濃いコンビだね」

 

ブリジットが面白そうに私に話しかけてきた。

 

「えぇ。……2人を一緒にしなければ真面目な話もできるし」

 

「止めないあたり、確信犯だよね……」

 

「エーリスの愛情表現が歪んでるけど、割と一途っぽいし、なんだかんだで似合ってるから」

 

「なるほど?」

 

っと、部屋割の方、早く決めないとね……。

 

……あとで管理人さんに言う予定だけど、金銭の貸し借り禁止のルール追加を提案しておこう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

――side ラインハルト

 

「♪〜」

 

新しく出した馬車の中にて

 

膝の上で私に寛ぐ雪蓮。

 

大きな猫感あるな……。

 

江東の虎の娘だし、虎はネコ科だから違和感はないか。

 

肩から前に垂らしている髪を櫛でそっと梳いていると彼女は振り向いた。

 

「最近気がついたけど、髪を触るの癖だったりする?」

 

「……わからん。わりと無意識でやっていた」

 

「乙女の命な髪の毛、無意識に触られるの癪なんですけど〜」

 

ぶーぶーと不貞腐れる雪蓮。

 

「なら私ノ髪を触ってもらうから代わって?」

 

「やーだー」

 

「雪蓮殿、幼児退行しておるのう……」

 

イオンの要求を拒否し、身体の向き変えて私にしがみつく雪蓮。

 

祭は不思議そうにそのやり取りを見ている。

 

「三姉妹の長女だし、母親が甘やかす系の人じゃないから甘えたい欲求あるんじゃないかと」

 

しれっと現れるマイ。

 

「……む? こっちは『そういう』人限定だと聞いていたが……」

 

「一昨日から!」

 

性に奔放なケルト因子のせいかしれっとバラすマイ。

 

「……一昨日と昨日来なかったの、マイさんが理由なんだってー」

 

イオンにもバラされた。

 

「なぬ? ……せっかく競争相手少ない時にお情けをくれぬとは……獣殿はいけずじゃのう」

 

「しばらく暇だし、耐久*1してみる?」

 

最近と雪蓮が不敵な笑みを浮かべた。

 

「4人で耐久……マイさんに頑張ってもらえばいけるかな、新記録」

 

「今回は最初にギブアップせぬからな」

 

……どうやら今暫くは、のんびりすることができなさそうだ……。

 

*1
休まず何日できるかな?という検証。なおハイドリヒ卿のスタミナより先に女性側のスタミナが底尽きる模様。何の耐久って? お察しください




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