恋姫†無双 孫呉に現れし黄金の獣   作:月神サチ

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「でも考え方の変えれば、嫁が増えれば旦那様に白旗上げさせられる可能性ふえるんだよねぇ」
「耐久するなら人数いたほうがサイクル伸びるしまあそうね」
「しかし、彼女たち的にはアバターのキリトの方が良いのでは?」
「沈めちゃえば同じだからへーきだよたぶん」
「……それはそれとして分身の種とやらのお陰で、後ろ倒しの方だいたい何とかなるからそっちの調整の負担かなり減るし、ありがたいわね」
「「「それはそう」」」


第二十七話 徐州攻略を横目に

――side ラインハルト

 

あのあと私は雪蓮のところで細作たちを開放し、星奈確認の為イオンを拾った。

 

そして後々のことをゆりね嬢たちへ通知するのとSAO組の一時的拠点として紹介するため寿春に向かったのであった。

 

 

「つまり新しく使う屋敷はそこの彼の仲間ばかりで彼女が孤立しそうだから私たちに預けるってことね」

 

「済まないが頼む」

 

「才色兼備だけどちょっとプライド高いしそこそこ短気で友達ほとんど居なくて距離感分かってないけど、悪い子じゃないから……」

 

私とイオンで頭を下げる。

 

「イオンさん、それフォロー……じゃないですよね?」

 

「ソンナコトナイヨー?」

 

「……少し考える時間を」

 

ゆりね嬢はそう言ってから少し悩む素振りを見せる。

 

そして1分後に口を開く。

 

「……私はともかく他がなんていうか反応見ておきたいわ。特に邪神ちゃんあたり『喧嘩するほど仲が良い』か、『不倶戴天の敵』のどっちかに転がる気がするから、そこが特に不安なのよ。集まったら連絡するから、来客用の部屋で待っててくれる?」

 

「分かった」

 

私達は管理人室をあとにする。

 

……キリトからユージオ、クライン、エギルが女性陣と同じ屋敷なのは気まずいと言っていたので一戸建てをそれぞれに用意したと事後報告の連絡が来た。

 

引っ越しの可能性とか伝え忘れてると送り返し、来客用の部屋に3人で待機する。

 

「本当に寧さんなんですね。髪とか目の色違うので最初気が付きませんでした」

 

星奈の言葉にイオンは苦笑する。

 

「今じゃ此方のほうがしっくりきてるけどね。……その、色々大丈夫?」

 

「……まあはい。 帰ってもそこには『私』が既にいて、今を生きているって言われて、実際映像で知らない誰かと雑談してる私を見せられた以上、此処で生きる他ないのは理解できてますから……」

 

「……ところで2人はどういう経緯で知り合ったんだ?」

 

私の言葉に星奈が、ビクッとしてからイオンに目で何かを訴える。

 

「……隠れ家的なお店でアダルトコーナーに学生服姿でこそこそ入っていく姿見かけたからコーナーの中で捕まえて叱ったことがきっかけかな」

 

「……!」

 

星奈のアイコンタクトガン無視でバラしたイオン。

 

星奈の伸ばした手が宛もなく空中を彷徨って自身の膝に戻ったあたり、相当知られたくなかったのだろう。

 

「……あのお店の人趣味でやってるし、万引きじゃなければ特に気にしない人だからよかったけど、制服でアダルトコーナーは流石に問題だと思ったからね」

 

「(本当はダメなんだがな、ソレ。)……その店には、卿もソレ目的で?」

 

「ううん? そのお店、ジャンク品とか売ってて、ゲネロジックマシン開発の素材になりそうなのたまにあるからちょくちょく顔出してたの。っと、それはともかく」

 

イオンが星奈を見る。

 

「……ここだと貴方のお父さん……柏崎さんの後ろ盾は無いからね? 旦那様が一応後見するけどそれ以上は面倒見るつもり無いから」

 

「寧さんもそうなんです?」

 

星奈が問いかけると

 

「私は旦那様の正妻なので。……あ、一応お仕事してるからね?」

 

しれっと私の腕にしがみつくイオン。

 

「……エロゲ仲間としてもう少しその、援助とかは……」

 

「エロゲ仲間になった覚えは無いけど……。んー……衣食住は最低限の文化的生活水準保証してるしこれ以上はねぇ。……旦那様の嫁になるなら正妻として援助はおしまないけど」

 

「しれっと私とキリトの相談無しに話進めようとするな」

 

星奈に対する返しに私はツッコミを入れる。

 

「ちなみに最低限の文化的生活水準とは?」

 

「3食は保証、服はサイズ調整はするけど種類は割りと適当かな。あと部屋は個室で間取りはこんな感じ」

 

この屋敷の個室の間取りの一つを宝物庫から取り出して見せる。

 

「お風呂は無料だけどお城まで足を運ぶか、銭湯みたいにお金払って屋敷の敷地にあるのに入るかだね。他におやつの甘味類や日本語の本にゲーム類、化粧品は『ここのお金』と交換で買えるよ。ただし、転売したらレート跳ね上がるから気をつけてね。……『転売事件*1』の詳細はさっきのゆりねさんから聞いてね」

 

イオンの言葉に思考を巡らせる星奈。

 

「……この人?の嫁になれば」

 

「さっき言ったの基本お金払わなくて良いし、仕事『は』週一くらいで何かしら働けばあとは割りと自由。何なら宝物庫使えるし、都市間移動に旦那様の城の専用通路使えて、メリットはかなり多いよ? 代わりに旦那様との夜求めてルール違反しないようにする自重や、旦那様都合の予定変更もちゃんと受け入れられる柔軟性、旦那様に埋め合わせ要求するときや我慢できないなら他の(ヒト)とすり合わせして一緒にとかする場合の交渉ができないと辛いかなぁ」

 

イオンが確認するように指折り数えしたり、何かのメモがされてる手帳を確認するイオン。

 

「……この人、エロゲとかに出てくるマジカル○ンポ持ち?」

 

「……割りと? 星奈ちゃんならネイちゃんみたいな体格的に最初の痛いとかも多分ないだろうし」

 

「……ちなみにあのゆりねさんとかは」

 

「多分そう遠くないうちに食い散らかされると思うけど、今はまだ違うかな」

 

此処で色々言いたいが言うと後が面倒なので無言を貫く。

 

時には沈黙こそが最善なときもある。

 

「……立候補しようかなーって」

 

「さるもの追わずのスタンスだけど、多分戻れないからもう一度聞くよ? ――覚悟は大丈夫?」

 

「後ろ盾が手に入って寧さんと竿姉妹になれるので大丈夫です!」

 

「……ってことだから面接オッケーならここ仮住所でゆりねさんたち引っ越す時に此方に組み込む方向、そうじゃないなら本拠地住みにしとこうか」

 

「……うむ」

 

私の意思決定の余地はなかったが良し!

 

「……星奈ちゃん見た目はあなた好みだし、性格の方はどうせあなた好みに調教す(しつけ)るだろうから聞かなくてもいいかなーって」

 

「風呂でお仕置き」

 

「はーい♡」

 

「怖いような楽しみのような……複雑!」

 

星奈が生唾飲んでそう零したがそこまでだろうか……。

 

 

 

 

 

 

 

――side キリト

 

『なるほど、そちらに皆さんいるのですね』

 

『といっても私達の記憶抜け落ちてるらしいから、0からの関係だけどね』

 

通信端末でプレミアとティアに連絡取りつつ、みんなにその事を伝える。

 

「……ということだ」

 

「いやキリト君? あなたがあのラインハルトって人の半身なのとかラインハルトって人に正妻いる辺り納得できてないんだけど???」

 

一瞬で間合いを詰めて肩に物凄い力を込めるアスナ。

 

「いやあのあっちが本体で言うなれば前前前世あたりからの先約だから! 首を締めても無理なものは無理だから!」

 

抵抗してるのに勝てないの何でだ!?

 

あ、思考の同期が……え、ステータスそのものがなんのバグでほぼ初期値のまま!?

 

そりゃレベルカンストのアスナに敵わない訳だ(諦めの境地)。

 

「パパはやはり節操なしですね」

 

「ユイ、この場合は認識外からの衝突事故みたいなもんだからどうしようもないかなって」

 

「……これは正妻戦争の勢力図かなり変わるわね」

 

ユイ、ストレア、リズの言葉にラインハルトと共有した胃痛が加速していく。

 

「……なあキリト、一つきいていいか?」

 

「クライン、あんまり胃痛にならないものでひとつ」

 

「……ラインハルトとキリトじゃ、体格的にアレの大きさとか違うと思うんだけどよ、そのあたりどうなんだ?」

 

「胃痛にならない話ってオレ言わなかった!?」

 

『元自称愛人、現ラインハルトとキリトの嫁として代わりに答えますがラインハルトの大きさに合わせられてるみたいです。サイズも大きくなってますし、持久力や弾数に関してはそういう本の竿役以上なのでサシではまず満足どころか準備運動にもならないかと』

 

「ちょ!? プレミアさん?」

 

「え……本当に?」

 

『……ソースはラインハルト本人からだから先ず間違いないわね。……ラインハルトと同じなら、4人がかりでも返り討ち、私達が伸びてる横で余裕そうに1人ジェンガで暇潰して夜過ごしたりするわよ』

 

「」

 

逃げ場が無いのでうなだれるオレ。

 

「……なんつーかもう、レイドボスだな」

 

「……ま、コナかけた責任取って腎虚オチよりはマシじゃねえの?」

 

「……キリト、清算するときがきたって思って諦めようか」

 

野郎3人が優しい目してる!!

 

半ばパニクってると、通信が追加され、ラインハルトとの通信が始まった。

 

『こちらラインハルト。星奈の方は片付いたがそちらはどうだ?』

 

「絶体絶命なので城の入口作ってモガッ」

 

セブンとレインに猿轡噛まされて口を封じられた上、腕を後ろで縛られて動けない。

 

『……問題ないよう「いいえ、問題あります」む……』

 

アスナがラインハルトの言葉を遮った。

 

「キリト君の正妻問題が起きてるので、貴方キリト君を別の存在として扱い、キリト君の正妻を私に認めてもらえませんか?」

 

「それはだめでは?」

 

「横暴だー!」

 

「権力反対!」

 

アスナの言葉に反対する女性陣。

 

あれ、クラインたちが居ない。

 

『割当の家見てくるので終わったら連絡して』という書き置きを壁に貼り付けていなくなってる!?

 

『悪いがその要求は飲めない。彼は私の半身であり、私と彼はほぼ同意義だからな』

 

『逆にいえばラインハルトさんの嫁……実質キリトの嫁となり、下剋上戦をイオンさんに行って正妻の座を勝ち取ればキリトの正妻を名乗ることもできるかと』

 

『まあラインハルトにとっての一番はイオンってのは共通認識になってるから、下剋上戦は形骸化してるし、正妻の地位も名誉称号みたいになってるのよね。ちなみにイオンへの下剋上戦は特殊で、天災でも未だに突破できてないから無謀でもあるけどね』

 

ラインハルトの言葉に安堵したがプレミアとティアがしれっと抜け道を暴露しやがった。

 

ラインハルトも困った顔してるんだけど!?

 

オレも困ってるけどな!!

 

「ちなみに」

 

「それって」

 

「「「誰でも挑戦権あるの?」」」

 

女性陣がなんかアップ始めて怖いです。

 

『ラインハルトの嫁なら「ある」と言えますね。最も、嫁認定でラインハルトと殿堂入りしてるイオンの認可が必要ですけど』

 

オレの許可必要と言われなくてよかった。このままだと絞め殺されそうだったし。

 

「キリト君と貴方は同意義なので、キリト君と結婚した私はあとイオンさんから許可もぎ取ればそのまま下剋上戦できるってことですね?」

 

『……まあ、そうなる……!?』

 

険しい顔してたラインハルトが消えてイオンが姿見せる。

 

『……正妻とか、彼の一番欲しいのはわかるけど、その分大変だよ? 正妻の余裕とか持ってないとだし、突発的な予定変更の調整も役目だから。あと下剋上戦も旦那様が贔屓しまくってるから突破きついし』

 

「……でもキリト君の一番譲りたくないから」

 

アスナの言葉にイオンが肩をすくめると

 

『そこにいるユイちゃん以外希望だよね? 今夜開けとくからキリトと一緒に来ること。旦那様にも一応抱かれること覚悟しておいてね。話はそれからだから。……初回だけど前後からとか中級者以上のプレイの準備しておいてね、あなた』 

 

最後のは意図的に聞かせたのか分からないが、イオンが半ば一方的に告げてラインハルトとの通信が途絶えた。

 

「……なんか正妻サマめちゃくちゃ不機嫌じゃなかった?」

 

「ですね。……アスナの言葉が余程気に障ったか」

 

『おそらく一度に多くの人数増えた上、キリトの方の予定調整も増えたから指数関数的に負担増えたと考えたからかと』

 

『そう言えば順番のほう、キリトの写真とか情報載せてこっちでもいいか確認取ってたし……それもあるかも』

 

「いや、そこはラインハルト……とキリトが調整するべきでは?」

 

フィリアがいうが、プレミアが代わりに応える。

 

『平等と公平は両立しません。そしてキリトとラインハルトの割り振りで偏り感じたら不満貯まるでしょう? それを訴える人ばかりなら良いですが、溜め込む人もいるんですよ。それにアスナみたいにキリトとラインハルトを同一視できるかどうかも人それぞれ。それから、みなさんを分けずに呼んだのはまとめて快楽の底なし沼に叩き込んで皆さんの中で分断を起こさないようにというイオンの配慮かと』

 

『ちなみに一度浸かったら抜け出せないから覚悟しておいてね。ソースは私達。……早く合流したいわ』

 

その言葉に誰かが生唾を飲んだようだがとりあえず猿轡と縄解いてくれない?

 

なんか縄抜けの手順が頭に浮かんだのはラインハルトからのせめてもの支援だろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――side ラインハルト

 

「どうだった?」

 

「すごく……良かったです。」

 

夕方ニ差し掛かる頃、廬江の私の部屋にて、風呂浴びてスッキリした星奈がイオンに感想聞かれて顔を赤らめている。

 

「でしょ? ……竿姉妹として、これからよろしくね、星奈ちゃん」

 

「はい、イオンさん!」

 

するとどこからともなく鈴の音が聞こえた。

 

「……星奈ちゃんごめんね、これから大人数の『面接』あるから」

 

「寝るときは寿春のゆりねが管理する屋敷の部屋に戻るように」

 

「……ここでねたら?」

 

チラッと何かを期待する目でこちらを見る星奈。

 

バスローブから谷間が見えてる。

 

見せてるのか?

 

「罰として玩具で寸止め半日かな」

 

「お先に失礼!」

 

イオンの低い声で告げられた言葉に星奈は顔青ざめさせ、城の入口を開いて逃げるように去っていった。

 

「……あんまりみんなに嫌われたくないけど、必要だから仕方ないね」

 

そういってイオンは私の後を追いかける。

 

……今の脅しは余分……と思ったが呑み込んで大部屋をめざした。

 

 

部屋に入るとざわついていたのが一瞬で収まる。

 

「……改めまして、イオナサル・ククルル・プリシェールこと、イオンです。よろしくね?」

 

「イオン、卿の威圧はそこらの怪物の比ではないのだから少し抑えろ」

 

「はーい」

 

イオンが一息すると、私にとってはそよ風程度、彼女らにとっては重力倍くらいの圧が潮が引くように収まる。

 

「……さて、キリト」

 

私は分身の種をキリトに「彼女たちの人数分−1*2」纏めて渡す。

 

「……おいおい、壊すつもりかよみんなを……!」

 

「これでも妥協させたほうだからな?……あと、私とてかなり手加減はする。無論卿も手加減するだろう?」

 

「そりゃそうだけど……イオン的にはこれ以上妥協不可か」

 

キリトが口元引きつらせ、アイコンタクトでSAO組になにか伝えていたが私は見て見ぬふりした。

 

「うん。あと、私もアスナちゃんとするから。4Pだけどよろしくね?」

 

「え……?」

 

「返事は聞かないから。――さっ、爛れ切った肉欲の宴を始めよっか」

 

私とキリトが種を飲み込むのを見て、イオンは妖艶に笑ってそう告げた。

 

 

 

なお下邳は誘引計と夜襲と黄巾賊の兵士に扮した細作の偽報の連打により、街はほぼ無傷で奪還できたらしい。

 

――あとは北海を残すのみ。

 

 

 

*1
なんとなく察しの良い読者はわかるだろうが、邪神ちゃんがラインハルトから買った甘味や化粧品をべらぼうな値段で甘味好きな人や化粧品欲しい主婦などに転売して荒稼ぎした事件。そのため現在の邪神ちゃんの飲食物や化粧品、一部を除く娯楽品のレートだけ、他の人の二万倍くらい高い

*2
食べた分増えるので人数分にしたら本体暇になるからね!

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