恋姫†無双 孫呉に現れし黄金の獣   作:月神サチ

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『明命はモフりたい』
明命は猫をモフモフしたくてたまらないようです。

『ということで董卓軍を吸収合併』
勅により柴桑太守になった董卓。
彼女とその部下たちは、超高速お引越しをしたり、州牧と対面して雑談?するようです。

『メイドコッコロのとある一日?』
劉繇(ネロ)の妹分であるコッコロのメイドとしての一日をちょっとだけお見せするようです。


それではどうぞ




拠点にて その7

『明命はモフりたい』

 

――side ラインハルト

 

「お猫様をもふもふする方法をご存知ありませんか?」

 

東屋で寛いでいると欠乏症起こしてるような顔で明命が問いかけてきた。

 

「……知っているが「方法をどうか教えてくださいできればお手伝いくださいおねがいします!!」う、うむ」

 

食い気味に矢継ぎ早に告げた言葉に私は頷くことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――作戦は簡単。卿は静かにしていればよい。後は私がやる。触って良いというまではさわるなよ?」

 

「……ッ!」

 

無言で頷く明命。

 

まあ口を「言葉を封じる効果を持つバツマーク付きのマスク」で塞がれてるから当然なのだが……。

 

路地裏に二人で進むと、猫のたまり場に遭遇。

 

猫たちは侵入者を警戒する目で見たが、私があるものを取り出すと興味深そうな目に変化する。

 

適当な場所に座り、隣に明命を座らせ、彼女の膝上あたりであるもの――ささみをちらつかせると猫たちが少しずつ寄ってくる。

 

猫が近づくほど明命のテンションが急上昇していくが、私のいいつけを守って動かないようにしている。

 

「……」

 

「――――っ!!!!」

 

匂いを嗅ぐために猫の一匹が明命の膝に手を載せて身体を伸ばした瞬間、明命が逝った。

 

……猫たちはささみに夢中でそれに気が付かなかったのが幸運か。

 

一匹が食いつくと他の数匹もそれにつられて群がり、残りも様子を見ている。

 

私はささみの塊数個を近くに放り投げて集まりすぎないようにしつつ、彼女の膝の上に猫が乗るように誘導したりしていく。

 

明命は完全にヘブン状態になってるようだが、これで死ぬなら本望だろう。

 

「明命、そっとなら触ってもいいぞ」

 

私の言葉に復活し、割れ物を触るようにそっと猫に触れる明命。

 

うまいものを食べられて、暴れたり猫的に不快な高音が出てないからか明命の手を猫たちが避けることはなかった。

 

これでよいのだ。とバカボンのパパみたいなこと思いつつ幸せそうな娘を見届ける。

 

「うなう……」

 

「うなー」

 

声の方を向くと野生の本能失ってるのか私にすりついてくるのが数匹居た。

 

それを適度にいなしつつ気絶と復活を繰り返す明命を見ながらこの時間を楽しむことにした。

 

 

 

 

 

 

「あら、ラインハルトに明命……っ!? ……まさか青姦……!?」

 

ポンコツ化してるせいでうまくまっすぐ歩けない幸せそうな顔をした明命と、それを脇に抱えしてる私を見て蓮華が開口一番に色ボケ発言をかました。

 

やはり中級者向けの薄い本を読ませたり実践したいというワガママをオッケーしないほうがよかっただろうか……。

 

「……猫欠乏症だったので、近くの裏通りにある猫のたまり場で猫を堪能させただけだ」

 

「えへへ……もふもふがたくさんです……」

 

蕩けた顔してる明命と私を交互に見る蓮華。

 

「……まだ意識戻ってきてないっぽいけど大丈夫?」

 

「問題はない。――ああ、それと――」

 

 

 

 

 

side 明命

 

気がついたら自分の部屋にある椅子に座っており、側ではラインハルト様が考える素振りをしながら小蓮様や蓮華様にもたせてるポケモン……とやらの入ったボールを見ていた。

 

……アレ?ここ、私の部屋だよね……?

 

「ららっらラインハルト様!?」

 

「……む、気がついたか」

 

驚いて椅子から転げ落ちる。

 

「なんで私の部屋に?」

 

「……卿が許可出したぞ」

 

そういって端末の音声再生を起動したラインハルト様。

 

『明命、部屋に入るが構わんか?』

 

『えへへ……どうぞどうぞご自由に~』

 

……ハイ、私が許可出してましたね。

 

「……1つ頼まれて欲しいことがある」

 

項垂れていたら、ラインハルト様が真剣な声でそう告げてきた。

 

私はハッとしてそっちを向く。

 

「……な、なんでしょうか……」

 

「……この2匹を卿に預けたい」

 

そういって手元のボールを近くに放り投げるラインハルト様。

 

現れたのは2匹。

 

片方は全身薄紫色で赤い宝石のようなものが額についているお猫様のような姿のポケモン。

 

もう片方は闇夜の様な黒い身体とあちこちにある青い環の模様が入った黒いお猫様のようなポケモン。

 

「エーフィとブラッキーだ」

 

「フィー……?」

 

「ブラッ?」

 

首をかしげてこちらを見る可愛らしい2匹。

 

「……預けていただけるので?」

 

抱きしめたいもふもふしたいという欲望を押さえつけながら問いかけた。

 

「構わん。ただし、2匹は生き物であること、比較的寛容ではあるが限度があることをゆめゆめ忘れぬようにな」

 

そういってラインハルト様は2匹をボールに仕舞い、私に手渡した。

 

「……2匹、お預かりします」

 

私はボールを大切に懐に仕舞う。

 

「……む、急ぎの仕事が来た故失礼する」

 

端末を一瞥したラインハルト様はそういって立ち去った。

 

「……」

 

私は複雑な気持ちを誤魔化すように2匹をボールからだす。

 

2匹とも、首を傾げたあと、私の周りで匂いを嗅いだりし、頭を押し付けるようにしてきた。

 

「……慰めてくれてるの?」

 

「フィー」

 

「ブラッ!」

 

「……ありがとね」

 

撫でると嬉しそうに目を細める2匹。

 

「……ラインハルト様には色々お世話になってるのに、何も返せて無いなぁ……」

 

「――なら、私と一緒に尽くしませんか!」

 

突然の声に振り返る。

 

とそこには――。

 

 

 

 

 

――side ラインハルト

 

「にゃーん」

 

「にゃ……にゃーん……」

 

仕事やその他諸々に巻き込まれ、ようやく自室に戻ったと思ったら、猫耳に猫の尻尾、猫の足の手袋と履物+猫柄下着の亞莎と明命がベッドの上で待っていた。

 

「……」

 

私は普通に靴を脱いでベッドの上に上がり、あぐらをかいた。

 

二匹?は四つん這いで私に近づき、片方は頭を擦り付け、もう片方は……ためらっているな。

 

「ふむ……」

 

普通の猫相手にならやらないが、明命を捕まえて自分の膝の上に乗せる。

 

「はうっ!?」

 

「――大方亞莎の口車に乗せられて引くに引けなくなったのだろう。――無理しなくてもいいのだぞ?」

 

私の言葉に彼女はこちらを向く。

 

耳まで朱に染め、花も恥じらう乙女の顔をしながら言葉を紡いだ。

 

「…………ラインハルト様をお慕いしていますし、亞莎ちゃんみたいにかわいがってもらいたいとおもっていましたので……その……」

 

これ以上言わせるのは無粋だな。

 

私はそっと顎に指を触れて彼女の唇を奪う。

 

「――!!」

 

触れる程度のものだが、今の彼女にはちょうどいいだろう。

 

「卿の想い、しかと受け取った。――今宵は長くなる。またせた分、たんと可愛がらねばな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ということで董卓軍を吸収合併』

 

――side ラインハルト

 

「本当に柴桑に日を跨がずに着いたわね……」

 

詠が遠い目をしながら私の近くでそうぼやいた。

 

先日恋経由で伝えていた引っ越しの日が決まったのでその日(今日)に迎えに行った。

 

荷物を宝物庫に、人は『城』を経由して柴桑へ輸送。

 

引越し屋泣かせの輸送だが、神隠しに近いので多方面から恐れられそう(こなみ)。

 

……近いうちに劉備たちを輸送するが、どれくらい輸送するだろうか……。

 

思考が脱線したので頭を振って説明を始める。

 

「屋敷については6人分確保してある。誰がどこを使うかは任せる。使わぬならこちらで預かる手筈にしてある故、決まったのなら教えて欲しい」

 

「ホンマ至れり尽くせりやな……」

 

「ねねは恋殿と一緒なので1ついらないですぞ」

 

「ボクも月と一緒だから4つでいいわ」

 

「……屋敷をそれぞれ案内する。その後どの屋敷にするか決めると良い」

 

私はひとまず彼女らを案内し、それぞれの屋敷を見て回ることに。

 

 

 

 

 

 

 

特に問題なく内覧し、各自住む屋敷が確定したので荷物を王の財宝で搬入しておいた。

 

そのあと廬江に転移し、孫家の面々と顔合わせすることになったのだが……

 

「……孫家は文官武官共に層が厚いですね」

 

紹介が終わったあと、玉座に座る蓮華を見る月。

 

そして左右に並ぶ面々を見て月が零す。

 

「孫家の力だけじゃないけどね」

 

そういってこちらを見る蓮華。

 

「……ソイツに裏切られたら終わりじゃない?」

 

詠の疑問に、半ば達観した顔になる蓮華。

 

「裏切るもなにも、孫家はほぼほぼ彼と一蓮托生だから……」

 

主だった者もそれに頷く。

 

意味を察した詠は月を庇うように立ち位置を変える。

 

しかし恋が首を振って問題ないと告げる。

 

「……詠。ラインハルトは無理強いしない。……そうじゃなきゃ、思春やゆりねあたりからラインハルトの匂いが無いのはヘンだし」

 

色々言いたいが話が拗れるので静観。

 

「……業腹だが、コイツは自分から手を出す事は稀有だ。それに無理強いはしてこない。……コイツにだけ未だ真名を許してないのにコイツの行動がつけてるお面のような変な顔する程度で済んでいるしな」

 

(´・ω・`)のお面をつけつつ話を聞き流す。

 

何名か吹き出しているが、良いガス抜きになったからヨシ!

 

「……思春の言う通り彼は手籠めとかそういう事はしないわね。……普段何気ないことで無自覚に好感度稼いだり、心弱ってる時にしれっと隣りにいて、その心を満たすように甘く優しい毒を与えていくだけで。……いつの間にか離れられなくなって、溺れていくのよ……」

 

何故か自慢気にとろけた顔で語る蓮華。

 

「……つまりそいつは女を破滅させるヤバい男ってことね?」

 

「破滅の定義次第ですが、そうですかね?でも私達なんだかんだで上手くやってますよ〜?」

 

詠の結論に穏が半分同意しつつ問題ない事を伝える。

 

「……思春殿のように気丈に振る舞っていれば問題ないのだろう?簡単だ」

 

「華雄、それ戦場とかで言ったら一番最初に死ぬやつやで」

 

華雄の言葉にアカン……と言いながら突っ込む霞。

 

「……人間、誰しも何かに依存してる……ラインハルトに依存するのは悪いこと?」

 

その言葉に一同考え込む。

 

「うーん……。……彼に何かあったら道連れの可能性があるのが致命的でしょうけど、『何かあったら』が想像できないからそのあたり気にしても仕方ない分、他に依存するよりは気が楽な気がするわね」

 

「ありがと、雪蓮」

 

雪蓮の言葉に頷く恋。

 

そして私の方に近づくと膝をついた。

 

「……えっと……よろしくお願いします、御主人様?」

 

「……う、うむ。」

 

「恋殿!?」

 

私と恋のやり取りに目を丸くするねね。

 

「……ねね、ラインハルトは……えっと、節操なしかもだけど……ねねにいじわるしてたような男じゃない。大丈夫」

 

「……恋殿を信じますが、御主人様呼びは当面無理なのでよろしくですぞ!」

 

「御主人様呼びを指示した覚えはないので一向に構わん」

 

「それじゃ、顔合わせもしたし、今日は解散ね。……後で端末を彼から受け取ってくれると、連絡しやすくなるからよろしく。それじゃ、解散」

 

 

 

 

――side 月

 

あのあと、柴桑に戻り、城の中を確認したり、引き継ぎ資料に目を通したりした後、それぞれの屋敷に戻った。

 

「……ラインハルトさんすごいよね」

 

「……ボク的に月取られそうで警戒対象なんだけど」

 

以前睡眠不足の時に使わせてもらった寝具と遜色ない素晴らしい寝台にて、詠ちゃんを見ながらお話をしていた。

 

「……詠ちゃんが一番だよ? ……ラインハルトさんはそのうち並ぶかもしれないけど」

 

「……頭では勝てないと分ってても気持ちでは理解したくないのよね……。とりあえず明日から新しい場所での仕事、頑張るしかないわね」

 

「だね。……おやすみ、詠ちゃん……」

 

緊張したりなれないことで知らないうちに疲れていたらしい。

 

眠気に誘われ、夢の中にいつの間にか私は滑り落ちていった……。

 

 

 

 

 

 

 

『メイドコッコロのとある一日?』

 

――side コッコロ

 

メイドの朝はとても早く、卯の刻*1より前に目を覚ますことになります。

 

まずは部屋にあるラインハルト様の肖像画(メイド長にして正妻様であらせられるイオン様より下賜された)を拝み、それからメイドの礼服に着替えます。

 

礼服はスカートの丈等が短く、肌が多く見える礼服一式と、肌の露出の少ない礼服一式があります。

 

季節やその日の温度、あとは夜のお誘い待ちの有無などで礼服や靴下、髪飾り等を組み合わせるようにと言われているので、なれるまで苦労するかもしれません。

 

今日は比較的温かいので、丈の短いモノを着ました。

 

髪飾りは呼ばれても良いという意思表示のため、華をモチーフにしたものをつけました。

 

「……変なところは……ございませんね」

 

姿見の前で確認し、お部屋をあとにします。

 

 

 

 

 

まずはメイド用の待機場所に行き、今日の担当を確認します。

 

一口に担当と言えど、炊事洗濯掃除から、お風呂の管理に書庫の整理、果てには『影の国への同行』など多岐に渡るので、確認を怠ると何をすれば良いのかわからない事になります。

 

「……午前は武術訓練で……午後は……湯番ですか……」

 

武術訓練はメイド次長の方針で『主以外にお手つきされないため、有事の際主の盾となるため』に設けられたものです。

 

……有事の際はラインハルト様が自ら先陣切って事態の沈静化に動くと思うので要らないような気もしますが……。

 

何かの役に立つと思って、しっかり訓練を行いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

「……。……?……大丈夫かね?」

 

目を開くと目の前にはラインハルト様が。

 

「きゅっ……だ、大丈夫です」

 

周りを見ると斜め後ろには赤地の湯の暖簾と青地の湯の暖簾。

 

どうやら湯番で誰も来ないと油断していたところをラインハルト様に見られてしまったようです。

 

「……仕事は大切だが、倒れたり仕事中に事故が起きるのは望ましくない。 わかったな?」

 

「……はい……」

 

私の言葉にラインハルト様は頷き、端末で連絡をはじめました。

 

「私だ。すまないが湯番のメイドが不調のようだ。暇番から1人回して欲しい。……あとで救護室に預ける。明日は暇番ゆえ問題ないはずだ」

 

そういって連絡を終えると私を抱き上げられました。

 

……何故??

 

「あの、ラインハルト様??」

 

「何、疲れているのに休まぬ生真面目メイドに少しお仕置きが必要と断じた。故に湯浴みに同行し、湯浴みの手伝いをするように」

 

「……承知いたしました」

 

……棚ぼたという言葉があるといいますが、今の私はまさしくそれのような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

「もう少し強くても構わんぞ」

 

「は、はいっ……」

 

浴室にて、私は大きくたくましいラインハルト様の背を現在一生懸命洗っております。

 

……イオン様や胸の大きい方ならそれで洗い、ラインハルト様に喜ばれてるらしいので成長したい反面、ありのままの私を気に入られているとのことなので悩ましいところですね。

 

「……やはり疲れてるようだな」

 

「え? あ、そのっ!?」

 

気がついたら私はラインハルト様の前におり、椅子に座らされていました。

 

「……それだけ疲れてるなら仕方あるまい。……たまには私がメイドを洗うとするか」

 

そういって私の身体をラインハルト様が洗いはじめました。

 

力強くも不思議と痛くないよう加減され、体の隅々まできれいにしていただきました。

 

「……これでよし」

 

そういうと浴槽に身体を預けるラインハルト様。

 

私はその……何度も見たことある場所を見て顔を赤くしてしまい、右往左往してしまいました。

 

「……ふむ」

 

するとラインハルト様は浴槽から手を伸ばし、私を抱き上げると、私を上に乗せるように浴槽に浸からせたのです。

 

「……あの、ラインハルト様?」

 

ある場所に当たるモノを目線だけむけたりしつつ、問いかけるが

 

「皆まで言うな。……これはお仕置きなのだから。……私が満足するまで、頑張るようにな」

 

お仕置きという名目で黙殺された。

 

……申し訳ありませんが、またお仕置きされるために無理をしてしまうかもしれませんね……。

 

 

 

 

 

 

……このあと色々あり、気がついたら翌日になっていましたが、とても詳細を書けそうにありません。

 

何があったかは……ご想像にお任せいたします。

 

 

*1
午前6時前後

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