私はリリス、元
女王であった私も周りが皆逃げてしまったので魔族から離れることにした。
終戦から50年ほど、現在は魔大陸*1の方も上手く統治しているらしく、前魔王が広めていた反人族思想も薄まってきているらしい。
まぁ私は人族の中での生活が気に入っているので戻る気はないのだが。
人族の大陸に渡ってきてから今までは冒険者をしたり、使用人として働いたり、薬師の元で助手をしたり……まぁ色々職を変えながら各地を転々として暮らしていた。
今は過去に使用人兼護衛として仕えていたルミエール王国の第二王子、レイド様の協力で王都に店を構えさせてもらうことになったので喫茶店を営んでいる。
第一王子と王位継承争いをしていた時に何度も命を救ったのでそのお礼といったところだろう。以前私が店を持ちたいと言っていたのを覚えていたらしく、当時偶然にもルミエール王国の高級宿で働いていた私の元にわざわざ来て王都にいい物件が空いたと伝えにきてくれたのだ。
魔道具の懐中時計が鳴り、朝の6時になったことが分かる。これは私の店『魔女喫茶リリス』の開店時刻だ。
ドアにかけていた『closed』の掛け札を裏返して『opened』に変える。
さて、本日もお仕事頑張りますか。
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魔女喫茶リリスは新進気鋭の喫茶店である。
オープンから僅か一ヶ月にもかかわらず、開店時間に客足が途絶えることはないといっても過言ではないほど栄えているのだ。
その理由として第一に挙げられるのはやはりコーヒーや料理の質が挙げられるだろう。最適な状態で出されるそれらは味、香り、食感などが頭一つ抜けている。それに加えて細緻なトッピングが施されていて視覚的にも楽しいので満足感が非常に高いのだ。
加えて魔法を使った特殊な方法で料理や飲み物に魔法付与をしているらしく、飲み食いすると体調がたちまち良くなり力が湧いてくるのだとか。これによって仕事に行く前の人や魔物の討伐に向かう前の冒険者の多くがリピーターになっているようである。
またサービスも素晴らしい。非常に質が高い品物を出すのにも関わらず、値段が一般市民でも苦しくない価格なことに加えて飲み物と料理を一緒に頼むと飲み物代が安くなるのが好評だ。
また店主自らが作ったらしい高度な魔道具により、品物がうようよと飛んで運ばれてきたり、カウンター席から見ると分かるが、調理風景もさまざな魔法が飛び交っていて非日常を感じられて楽しいという声もある。子供の遊び用の魔道具が置いてあるのも家族層に評判が高いようだ。
さらにはテイクアウトの商品に非常に質の高い魔法薬が置いてあったり、スタンプカードが埋まれば景品が貰えたり、一品無料になるのも顧客の獲得に繋がっているらしい。
最後に理由を挙げるとすれば……無粋なことを言ってしまうが店主の容姿が美しいことだ。艶やかな黒のミディアムヘアーにどこか蠱惑的な面を持つ桃色の目。そして女性的な魅力に溢れるグラマラスな肢体がなんとも芸術的である。あまりの美しさに男のみならず女も魅了されてしまうと噂になっている。
……とまぁこれらの要素が組み合わさって魔女喫茶リリスは幅広い層に人気なのである。
このまま人気の店として続くのか、はたまた落ちぶれていってしまうのか、それは神のみぞ知ることであろう。
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私が個人で経営している魔女喫茶リリスは平日の朝6時から10時まで開いていて、月水金だけ昼と夜も開店している。
土日は休みの日にしたいのでランチの需要が高そうな12時から15時だけ開けて完全予約制でやることにした。
現在三ヶ月先まで予約で埋まっているので正解だったかもしれない。
今は火曜日の昼前、店じまいをして出かけるところである。私は防犯には人一倍気を使っていて、魔道具や設置型の魔法、そして物理的な罠を組み合わせているので余程のことがない限り被害はないと思う。
今日の予定は娼館のオーナーをしている友人からの依頼で淫具(魔道具)を作ったのでそれを届けに行くことだ。
夢魔族は女性しかいない種族だからこういう淫具を作る伝統技術みたいなのがあるのよね。実際女性向けの淫具で売買されてるものの大半は魔大陸の夢魔族から仕入れたモノらしいし。スイッチを押したら補填してある魔力で振動したりするのが人気みたい。
他の予定は貴族街の喫茶店のリサーチとかかな。
そうして娼館までの道を歩いていると後ろから声をかけられた。
「やぁ、リリス。お店の調子はどうだい?」
まさかの元第二王子、現王弟殿下のレイド様だった。第一王子が王についた後に王国騎士団の騎士団長になったと聞いているので忙しくないのかなんて疑問に思ってしまう。
「王弟殿下に挨拶申し上げます。ところで殿下は私になんの御用で?」
「殿下なんて冷たい呼び方はやめて昔みたいに呼んでよ」
「ではレイド様、と呼ばせていただきます」
「うん、それでいい。まぁ最近は平和な世の中だからね。僕みたいな地位でも不規則だけど休みができたりするんだ。それで君の店までいったらちょうど君が出ていったからさ、一緒に過ごしたいと思って」
「色々と勘違いを生みそうな発言ですが」
「勘違いじゃないといったら?」
「聞かなかったことにしておきます」
「はは、そうかいそうかい。まぁ僕と君との仲だし、ついていってもいい?」
「まぁ断る理由もないので一緒に行きましょうか。ちなみに今私についてくるとレイド様は後悔なさる気がするのですがそれでもよろしいですか?」
「ああ、もちろんさ」
ニコニコと心底嬉しそうについてくるレイド様。この人随分と私に懐いているのよね。まぁ本人が嬉しそうなら別にそのまま娼館まで行っても大丈夫なはず。
そうして娼館に着くとレイド様は少し肩身狭そうに私についてくる。思わず後悔してるやないかいとツッコミたくなった。
昼なので予約しか出来ないけど店は開いているのでそのまま入って受付の男性にオーナーを呼ぶように言った。本人確認用のカードも渡したのですぐに来るだろう。
「……まさかと思うけどリリスはここでも働いてる?」
「働いてないですよ。依頼の品を届けにきただけです」
真っ青な顔でそんなことを聞いてくるレイド様にそう返した。昔仕えていた時と比べると感情と表情が直結するようになっているがそれで大丈夫なのか騎士団長。
そんな会話をしていると奥からオーナー兼友人のリアが来た。事情を説明してレイド様共々応接室みたいな場所に案内される。
「リリス、騎士団長さんってもしかしてあんたの旦那?」
「昔仕えていただけ。それだけの関係よ」
一瞬嬉しそうな顔をしてすぐにしょげたのが横目に見えたが見なかったことにしておく。
「ふーん? まぁいいわ。とりあえず品を見せてくれる?」
『亜空間収納』という魔法で虚空から品を取り出す。
「はい、依頼の通りにスイング機能つけといたよ。Gスポを探知してそこを的確に責めてくれるからいいイキっぷりを客に提供できるんじゃないかな。ちゃんと私の身体で実証しといたから間違いないはず」
「あんがと、あんたの淫具は娼婦達にも客にも評判がいいから期待しとく。でもあんま男のいる前でそういうこと言わない方がいいんじゃない?」
顎でレイド様を指すリア。めっちゃ失礼だなと思いつつもレイド様を見ると顔を真っ赤にしていた。それに……勃ってる。
「もしかして想像しちゃいました?」
面白くなってきてしまったのでメリハリのついた身体を強調するポーズをとりながらそんなことを聞くと、
「へ、部屋の外で待ってる!!」
慌てたようにそう言って出ていってしまった。
「……やっぱあんたウチで働いてみない? 一日だけでもいいの」
「すごく儲かりそうだけど遠慮しとくわ」
この後めちゃめちゃ商談した。
TSホムンクルス師匠行き詰まったから日常系を描いてみた。TS要素活かせない気がして詰まったんよね。投稿し直す時があったら大幅改稿してると思う。
サキュパスかサキュバスかどちらが正しい呼称なのか分からん
ちなみにサキュパスクイーンって言ってるけど一国の女王ではなくてその夢魔族のコミュニティの族長的な意味。
だから複数人サキュパスクイーンはいるよ
一応主人公のイメージをAIに出力させてるけどいる?(AI絵を掲載するべきか否か)
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いる
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いらない