【推しの子】アイの死なないラブコメ:MEMちょルート   作:×××銀髪美少女エルフちゃん×××

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この間公園で宗教勧誘を受けました。
署名したら幸せになれるうんぬんカンヌ国際映画祭だそうです
とりあえず無視しました


I あなたは、運命を信じますか?信じますよね?

「お兄ちゃん!早く帰ろうよ!」

 

今は小学校からの下校中。今日は雨足が強く、風も強い。

 

「ああ。分かっている」

 

「早く帰ってB小町の録画見たいの!早くしよ!」

 

強い雨の中傘が水を弾く音と隣でルビーの歌うサインはBだけが聞こえる。...下手すぎないか?

そんな中である一点に目が行く。

 

(あれは…人だよな…)

 

公園のベンチで傘をささず雨に打たれる誰か。

 

「すまんルビー、ちょっと待っててくれるか?」

 

あのままあそこに居れば風邪をひくし免疫低下で何かに感染する可能性もある。

腐っても医者だ。見過ごせない。

 

「あの…何をしてるんですか?」

 

声を掛けるとそこに座っていた女性は顔を上げる。

体型の成長度合いから考えると高校生くらいなのだろうか。顔だけなら中学生でも通用しそうなあどけなさが残る顔のその目元は、泣いたのかひどく赤く擦れていた。

 

「ああ…ちょっと落ち込んでてね。」

 

「...何があったんですか?」

 

聞かれたくないのか、言っても伝わらないと思ったのか、少し顔を俯かせる。

 

「...面白くないよ?」

 

「それでも良いので、言ってみて下さい。少しは楽になりますよ。」

 

「そっか…そうかもね。ホント面白い話では無いからね?」

 

それから彼女は話し出した。

曰く、自分が夢を追っていたせいで親が過労で倒れてしまったらしい。

 

「だからさ、なんか辛くなっちゃって、親に迷惑掛けちゃったのは勿論だけど、高校も休学しないとだし、バイトもたくさんしないとだし、夢叶えるのはもう厳しいなーってさ。ここまで来て座ってたら雨降って来ちゃってさ。」

 

「…勝手な事を言って申し訳ないんですけど、貴方が辞めたく無いのなら夢を諦める必要は有りませんよ。」

 

「無理だよ、もう。慰めて貰えるのは嬉しいけどさ。」

 

「そんな事ないです。自分の思いに嘘ついてやりたく無い事やるくらいなら、周りの全部振り切ってやりたい事やる方が良いんです。」

 

「どんな人生経験して来たら君みたいな子供が出来るのか私は不思議だよ〜。」

 

「まあとにかく、自分がやるべきだって思った事、正解だって思った事をする事です。自分の正義感に従っていれば誰かを恨んだり後悔する事は減る筈ですよ。」

 

ソースは僕だ。僕の場合アイに出会えたからまだ良かったものの、未だに外科医には未練がある。

 

「...そっか…んま、バイトはするよ、諦めるわけじゃ無いからね?チャンスがあれば食らいつくよ。これが正しいって思えるしね」

 

「なら良いんじゃ無いですかね」

 

「ねぇ、君何歳?」

 

「9歳です。今年で小学3年生。」

 

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!もーアクアー!早く行こー!」

 

そこで、ルビーから声が掛かる。忘れていた...

 

「今行くから待ってろ。すみませんもう行きますね。あ、そうだ、傘あげます。風邪ひきますよ?それじゃ」

 

   ⬜︎⬜︎⬜︎

 

「あ、ちょっと!あ〜行っちゃった…」

 

公園に取り残され、呆然とする少女は少し俯き、しかし先ほどの様な暗く思い詰めた顔はそこになく——

 

「...いや〜まじか、9個下だよ?なに慰められてんのさ……なに…ドキドキしてんのさ」

 

朱が刺した、どこか嬉しさすら感じさせる表情を纏っていた。

 

   ⬛︎⬛︎⬛︎

 

「なるほどねー、お兄ちゃん、ああやって弱ってる女の子が弱ってるところに漬け込んでで口説くんだ。女の敵だね〜まじで」

 

「勝手な妄想は止めろ。んな事してないし、もう会う事も無いだろ。」

 

「いやーわかんないよ〜?運命とかあるかもじゃん!」

 

「ほざけ」

 

ちなみに、この後家に着いてルビーがアイにその話をした所、アイからめちゃくちゃ注意された。

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