あんまり戦わない宇宙戦艦ヤマト   作:レイテンシー

8 / 9

原作にある全ての不合理をイスカンダルに押し付ける所存

例によって冒頭から年代が飛びますし、2199年に何かあったことは隠したままことが進む感じになります



第7話② 銀河鉄道0n1330

 

西暦2200年 地球・ガミラス・イスカンダル会談(仮想空間) 開始 81分前

 

「私がガミラスのキーマン、キーマン・クラウスだ。想像の通りこれは偽名になる」

 

地球人類が初めて経験する星間公式会談は、ぶっきらぼうな自己紹介から始まった。

 

この会談は試練を成した地球とガミラスを引き合わせるため、イスカンダルが持ちかけた場だった。真田は、その開始81分前にガミラスからの呼び出しを受けてこの場にいる。

 

「キーマンが役職で、クラウスはそちらで言う源氏名みたいなものだ」

 

突然のガミロン・ジョーク。

 

これは地球-ガミラス間万能翻訳機の調子を確かめるジャブを兼ねていた。ここでの源氏名には下ネタのニュアンスを含んでいる。つまり特定の職業に就く女性が名乗る偽名を意味していた。暗に本名は別にあるとも言っている。

 

「私は真田志郎、地球の科学局職員だ。ガミラスの古物語にクラウスが出てくるのを楽しみにしておくよ」

 

真田はうまく返したつもりだったが、育ちが良すぎてジョークが通じていなかった。源氏名を古い物語にちなんだ偽名と理解したのだ。万能翻訳機の方がまだうまくコンテキストを拾っていた。

 

キーマンは話が通じていないことを訝しんだが、顔には出さなかった。

 

「あのヤマトの乗組員が来る、と聞いていたが」

 

これには屈強な宇宙戦士が来ると聞いていたが真田はそうは見えない、と言っていた。

 

「私がそうだ。試練ではヤマトの副長をしていた」

 

「オキタは元気なのか?」

 

沖田十三はガミラスで一番有名な地球人になっていた。ヤマトの艦長にして「ガミラスで最も勇敢な男」と戦った人物とされている。

 

「あの人は引退して悠々自適だ。ただ公式には死亡したことになっている。なのでソックリさんとして、自分の銅像の下で見物客をからかって遊んでいる」

 

試練でのヤマトの行動には功と罪の2つの側面があった。そして、その両方が大きすぎて地球では賞罰が下せなかったのだ。

 

このジレンマを解決する一番の方法が責任者を死んだことにすることだった。地球には死んでも功は残るが罪の部分は消えるというグリッチがあった。そこで船医を抱き込んで死亡診断書を捏造した。

 

英雄の丘の沖田十三像は、その功績部分を評価されて建てられている。存命中に像が建てられるのは大体がロクでもない理由だが、この場合は記録上で死んでいるのでセーフだ。

 

どこかで隠居するはずが、ソックリさんとして英雄の丘に現れた時には驚かされた。でも賢いやり方である。本当に隠居してしまうと消される可能性があったのだ。

 

今の地球は国連の解体と新政府樹立の最中にあって情勢が著しく不安定なのだ。その点でも最初から意図したわけではないが、沖田を死んだことにしたのは正解だった。代表者として担ぎ上げようという勢力と責任をとらせて処断しようとする勢力の両方があった。

 

その上で、ソックリさんとして英雄の丘で毎朝のランニングとイスカンダル体操を欠かさないでいる、というのは非常に上手いやり方だった。上層部的にも影響力を持たずに観光客と遊んでいるだけならセーフと判断した。

 

「そうか、それは良いことだ」

 

ガミラスには一つ讃えるしかない美点があった。それは試練に挑んだものを絶対に無碍に扱わないことだった。

 

この美点を元から有していたのか、100年の恒星間航行への挑戦を経て後天的に会得したのかは定かではない。でも、それまでの播種惑星にあって、試練に失敗したことを理由に母星に帰れなくなった者たちを全て手厚く保護していた。

 

ガミラスにとって、成功したとは言え試練の参加者であるヤマト乗組員の息災は関心の的なのだ。

 

乗組員の安否を気にかけてくれているなら、試練の最中にあった宇宙潜水艦らしき存在からの嫌がらせは何なんだ、と思わなくないが、恒星間規模の文明ともなれば矛盾の一つや二つ、もっと沢山抱えていてもおかしくはない。真田はそう判断した。

 

本題に移ろう、とキーマンが話題を切り替える。

 

「まずは、なぜ会談の81分前に呼び出したか?についてだ」

 

5W1Hの概念がガミラスにあるか不明だが、When(いつ)から始まるのは理にかなっている。

 

「イスカンダルとの対話には守ってもらわねばならない作法がある。それを伝えるためだ。時間そのものには深い意味はないが、ただイスカンダルが9進法を採用していることを伝えるためにそうした」

 

なんて中途半端な、と真田は驚く。ちなみに81分は9進法で0n100分だ。以降、9進法で数字を表現するときは頭に0nをつける。

 

「本当は、イスカンダルでの1分も60秒ではないのだが、そこまでやると”時間の概念の違い“になってしまうので地球時間で81分とした」

 

キーマンが補足を入れる。

 

それにしても奇数進法を採用しているのは、はっきり言って異常だった。まず底からして2で割り切れない。かなり中途半端だ。

 

「仮説になるが、彼女らにとって進法はもはやどうでもいいのだろう。ただ奇抜であるという理由だけで9にした可能性が高い。むしろ、なぜ7進法や11進法ではダメだったのか、というのがその分野での研究の焦点だ」

 

確かに奇抜であることが採用理由であれば、素数にしない理由がない。5以下は数える、という機能に問題が出そうなので無いとしても7、11、13辺りにしなかった理由がなぜか気になってくる。

 

「底が偶数、なのがダメなのか?」

 

あえて9進法を採用したことに意味を見つけるとしたらそれしかない。素数を進数として採用して一番困るのが、小さな因数(割り切れる数字)がないことだ。計算でものすごく不便である。ただ小さい因数が欲しいなら偶数にすればいい。でもそこに何か回避する理由がある。

 

5以上の数字で偶数ではなく、一番小さい因数3を有している最初の数字が9だ。

 

「いい視点だ。ただ結論から言って答えは出ない。ガミラスで200年の間、議論しても答えが出ていないからだ」

 

ただ伝えたいことは伝わった、とキーマンは続ける。

 

「ガミラスの彼女らへの態度は常にコレだ。その奇抜さに常に何かしらの仮説を立てて議論を続ける。しかしイスカンダルは、それに絶対に回答しないので答えは出ない」

 

接触から200年、ガミラスとイスカンダルとの関係は常にこうだった、と言っていた。あまりにも難儀だ。

 

「そして、なぜ会談への地球側参加者を一人に絞らせたのか、だ」

 

Who(だれが)に話が移った。真田は5W1Hがガミラスにも存在することを確信した。

 

Where(どこで)を飛ばしているのは気にするまでもなかった。仮想空間上で行わなければ、16万8千光年を移動してわざわざ会いに行くことになるからだ。

 

「これはキーマンという役職についての説明にもなる」

 

会談の案内から事前に確認していたことだったが、翻訳システムによれば「キーマン」はガミラス語の発音を直接訳したのではなく意訳した言葉だった。なので地球標準語で、鍵を握る重要人物そのままの意味でキーマンなのである。

 

「まずはイスカンダルの基本理念が、あらゆる知的生命の救済にあることだ」

 

それは真田も知っていた。彼女たち自身が事あるごとにそう言っている。でもそれは、仕事は人生を豊かにする手段、と同じぐらいの建前だと思っていた。

 

「まあ、その通り建前だと思ってもらって構わない。注意すべきなのは、イスカンダルは救済にあたって、集団と個々の生命体を全く区別しないという事だ」

 

どういう事か、具体的な事例を持って説明しよう。

 

ガミラスがイスカンダルと接触して30年、彼女らから聞けた話は全て「歯磨きは大事」という結論に終始していた。ガミラスは隣に住んでいる高位知的生命体を歯磨き星人だと本気で思い始めていた。

 

しかし、10名程度の交渉団の中に初期虫歯の人間が必ず一人はいる、ことを統計学者が見つけ出した。海が酸であることからも想像できる通り、ガミラス人は非常に虫歯になりやすかったのだ。

 

交渉団は明らかに高度な文明を築いているイスカンダルに対して、不安定なガミラス星を何とか救済して欲しい、と交渉に臨んでいた。しかし彼女は交渉団にいる人間の歯の健康を優先したのである。

 

これがガミラス側がイスカンダルとの交渉役を一人に絞る契機になった。複数人の交渉団の中にお腹の調子が悪い者が居たらアウトなのだ。人数が増えるほどリスクが高まる。

 

真田は焦った。ガミラスの言う作法はてっきり、創造神への敬意、的な何かだと思っていた。事前に地球での宗教的な作法の例を勉強したことが無駄になった。やるべきは歯科検診だったのだ。

 

でも大丈夫なはずだった。科学者だが徹夜は嫌いな真田は、それなりに健康体だった。半年に一回の健康診断でも所見はない。

 

「もし会談でどこか体の具合を心配されたら?」

 

不安に思ってキーマンに尋ねた。

 

「地球では未発見の何かを患っている」

 

超文明からの所見はあまりにも恐ろしい。

 

「会談の前に注意するべき点はまだある。それが、憶測でイスカンダルの話をまとめようとしないこと、だ」

 

これはどういう事かというと、つまりこういう事ですね、と彼女らが話している内容を上書きしてはならない、と言っていた。

 

「イスカンダルは非常に抽象的で周りくどい言い方を好む。理や実を重視する人間からは耐え難い対話になるが、それでも我慢して最後まで聞かなければならない」

 

これにも具体例があった。交渉団の健康診断を厳格化して会談が成立し始めた頃、イスカンダルの目的が、惑星の地下に眠るイスカンダリウムという物質を守ることにある、という話に及んでいた。

 

彼女が話すイスカンダリウムがあまりに魔法の物質であるため、ガミラスでは、創造神の星の地下を採掘するかで揉めに揉めた。しかし、ガミラス星の地下にもあるガミラシウムという話になった時、何もかもデタラメではないかという疑念が生まれた。

 

会談の議事録を精査したところ、イスカンダリウムの話は、交渉団の一人が「例えば、あなた方の惑星の地下に資源があったとして」という発言から始まっていた。つまり、数年に及ぶイスカンダリウムの議論は、その例え話を膨らませただけの話だったのだ。

 

「ガミラスにおけるキーマンは、このような対話における作法を熟知した少数の要員でイスカンダルに対応することで、彼女らから効率的に話を引き出すことを目的としている」

 

ちなみに偽名を名乗る理由は、世間話をさせないためだった。ガミラス星が有史以来の破局災害に見舞われた時、うっかり当時のキーマンに甥が生まれる話をしてしまった。彼女は生まれてくる甥の話しかしなくなった。

 

「イスカンダルは、未来に起きる出来事まで全てを知っているが、運命は変えられないのでとぼけている、のでは?」

 

真田は、あまりに不条理な超文明の態度に理由を見つけようとした。

 

「それはイスカンダル運命仮説という、ガミラスで長らく支持された仮説だ。否定する要素はないのだが、この仮説の問題点は、そうであったとして全く問題が好転しない事だ」

 

2世紀にも渡ってイスカンダルと対話を続けているガミラスはあらゆる仮説を立てていた。外野が少し考えた程度の説は全て検証済みだと言っていた。

 

「最後に、一番重要な話になるが、今回の会談の目的と得たい結論だ」

 

イスカンダルとの会談で最も重要なのが、その対話で何を得たいかを事前に明確にする事だった。特に目的なく会話を始めると世間話しかできずに終わる。

 

イスカンダルとガミラスの会談議事録は8割が世間話だった。

 

「彼女らから話題を持ち出してくることは滅多にない。それこそ試練の提案につながる話が最後だ」

 

キーマンは話を続ける。

 

「今回のように、会談自体をイスカンダルが持ちかけただけでも異例中の異例になる。おそらく話がしたいのは、来たるべき脅威について、だろう」

 

ならアチラから話が出るのを待ってみては、と真田は思ったが、キーマンの対応を見ている限り、それではダメなんだろうな、と何となく思う。地球サイドでは、今回は顔合わせだけでもという話だった。

 

「ガミラス宇宙軍は小マゼランの蛮族、ガトランティスを来たるべき脅威とほぼ断定した」

 

蛮族なのに?というのは以前もした話だった。

 

「ただガトランティス自体は、イスカンダルがかつて追いやった脅威とは異なるのではないか、というのが現在の仮説だ」

 

ややこしい話だった。では、どういうことか、と真田は促す。

 

「ガトランティスは、イスカンダルを滅ぼしかけた脅威、捕虜たちから聞き取ったところのゼムリアという文明を倒して取り込んでいる」

 

そんなバカな話があるか、と思う。蛮族 対 恒星間文明で蛮族が勝ったと考えるのはおかしい。

 

「もちろん厳密には勝って滅ぼしたわけではない。ゼムリアはわざと蛮族に取り込まれた、という推測だ」

 

順を追って説明しなければ理解が追いつかないほど話は複雑だった。

 

「ゼムリアという、イスカンダルが作り出し、かつて彼女らを滅ぼさんとした至高の人工生命は、創造主の身勝手な思惑によって宇宙の辺境へと追いやられた。そして復讐に燃える中、イスカンダルの大播種をなんらかの形で知った」

 

神話的な語り口だった。

 

「ゼムリアたちは激怒した。イスカンダルは自ら手を汚すことすら辞めたのだと」

 

仮説だがやけに感情がこもっている。でも、まあ分かりやすいから良いか。

 

「ここで、ゼムリアたちはイスカンダルと同等になろうと決意した。つまり自らも代理を立てて、手を汚すことなく彼女らの思惑を挫こうとした」

 

ゼムリアがどの段階で大播種を知ったかは定かではないが、確かに、外部から見てガミラスがイスカンダルの代理をしていると言える状況だった。内情は別とする。

 

「そこで小マゼランの近くで育っていたイスカンダル種、現在のガトランティスの原型部族との融合を図った」

 

キーマンが続ける。

 

「ゼムリアは、ガトランティスにわざと敗北する形で内部へと入り込み、彼らに目的と永遠の命と武器を与えた」

 

突然に現れた物騒なワードに驚愕する。

 

「そう、それが宇宙のあらゆる知的生命を滅ぼす、というガトランティスの目的だ。これは、イスカンダル種を駆逐するというゼムリアの意思を拡大解釈した結果とも言える」

 

そこではなかった。

 

「ああ、永遠の命か。これは単なるクローニングだ。捕虜からの聴取でガトランティス人は死の概念が不明瞭であることが確認できた。おそらくゼムリアの意図としては、彼らを戦争に専念させるための措置だと考えられる」

 

まず通常の文明において戦争は手段であって目的ではない。そして、繁栄なくして戦争はない。だから戦争だけを目的にする文明は、繁栄しなくて良い手段が必要になる。

 

繁栄とは即ち心配なく子を増やせる事であるので、クローニングで幾らでも人口を増やせるのであれば、戦争だけに専念できる。普通はそこまでして戦争はしない、というだけの話だった。

 

「断言できる根拠があるのだろうか?」

 

これだけの話をそのまま聞いて帰れるほど真田は素直ではない。

 

「仮説なので明確な根拠はないが、一つだけ今のイスカンダル種では説明できない存在が見つかっている」

 

これを見てほしい、と画像が示された。人の形をした模様だった。

 

「これは鹵獲したガトランティス艦艇から見つかったレリーフだ。かつてのガトランティス人を描いたと推測されるのだが、一つだけ比率がおかしい。明らかに大きい」

 

「単に大きく描かれているだけでは?」

 

嫌な予感はしたが、ここまでではそうとしか言えない。

 

「もちろん。ただ、これを見てほしい。これは司令官室の壁に掛かっていた」

 

2本の剣だった。バツの字に飾られている。銀河を超えても力の象徴が似たような形になることに感動した。

 

「この剣は、全長が9mある」

 

「ガトランティス人の身長は?」

 

「大柄だが2-3m。これはイスカンダル種の生物的な限界でもある」

 

つまりこの剣の持ち主はガトランティス人ではない。

 

「ガトランティスはかつて大型の人型兵器に乗って戦っていて、この剣はそのためのものだとか」

 

地球の極東方面でしか通じない無理筋な仮説だった。

 

「面白い仮説だ。検証の価値がある。ただ、これを見てほしい」

 

航宙艦の画像だった。全体的に黒くて歪な感じがする。

 

「これはガトランティスの活動域で確認された未確認の艦艇だ。画像だけではわからないが、全長が2000mを超えている」

 

「!?」

 

ヤマトで全長333m、七色星団で一騎打ちした巨大なガミラス艦でも推定700mだった。2000mはどう考えても大きすぎる。

 

「ガトランティスが使う兵器の一部が説明できない大きさをしている。ここから立てられたのが、ゼムリア人の身長は10m前後あったのではないかとする仮説だ」

 

つまり彼らは巨人が使っていた超文明兵器を無理やり使っている蛮族、ということになる。

 

分かりやすく例えると、モンゴル帝国あたりの地球に巨人の恒星間超文明がやってきて、なぜか勝てた。彼らの技術と目的を取り込んだ帝国は、地球を支配するだけでなく星々を渡って知的生命の駆逐を始めた。おまけに永遠の命を得てしまったので戦争だけに専念できた。そして恒星間蛮族が生まれた。

 

これは非常にマズい。政治的交渉が全く通じない。まさに蛮族だ。

 

「大マゼランのイスカンダル起源問題なので、天の川銀河の地球はタッチしない、とはできないだろうか」

 

新見君がいたら怒られるタイプの質問だった。

 

「構わないが、その場合、大マゼランのガミラス経済圏を捨ててもらう」

 

遠回しな国交断絶だった。せっかく試練を成して恒星間航行技術を得たのに、自力で天の川銀河に経済圏を広げるのはあまりに効率が悪い。地球はガミラスと並び立つしかないのだ。

 

「そろそろ時間になる。もし会談中にどうして良いか分からない事態になったら、このチャンネルで問い合わせてほしい」

 

キーマンからは少し喜びの感情が感じ取れた。これまで一人で抱えていた悩みを打ち明けたような、そんな感じがした。

 

今回、地球側は顔合わせだけでいいと言う気概でいる。相談するような事態にはならないだろうが、チャンネルはしっかり確保しておいた。

 


 

西暦2200年 地球・ガミラス・イスカンダル会談(仮想空間)

 

「あの頃、私は銀河を巡る鉄道、999(スリーナイン)という列車に乗って旅をしていました」

 

<<待ってくれ、キーマン。イスカンダルが全く関係ない話をしている。どうしたらいい>>

 

会談に現れたイスカンダルは、まず地球とガミラスという若々しい文明と出会えたことを感謝する文言から始まった。お世辞かと思いきや、そこからイスカンダルにもこのような文明と文明が手を取り合う時期がありました、と言ってよく分からない話が始まったのだ。

 

<<これは「イスカンダルの昔語り」と呼ばれるお伽話だ。かつて宇宙であったとされているが、全く真偽不明の世間話になる。途中で遮ってもまた最初から始まる。最後まで聞くしかない>>

 

イスカンダルは想像以上に難物だった。

 

————— !? ————-

 

この時、真田に電流が走った。

 

スリーナインと彼女は言ったのだ。9進法のイスカンダルで、だ。

 

9と言う数字は9進法には存在しない。9は0n10なのだ。999は0n1330で全く中途半端な数字だ。ガミラスの12進法でも意味のない数字になる。キリがいいのは10進法の地球だけなのだ。

 

この物語は、地球に向けて語られている!?

 

だとしたら、何か意味があるかもしれない。

 

 


 

西暦2200年 地球・ガミラス・イスカンダル会談(仮想空間) 終了後

 

地球にとって最初の異星間会談は、イスカンダルが、銀河をめぐる鉄道で純朴な少年を拐かした話で終わった。

 

スリーナインについて、キーマンに問い合わせたが、そんなことを気にしていては、イスカンダルと対話はできないとバッサリ切られてしまった。

 

 

 

 





しょうもない小話を書くのが好きでついつい文字数が膨らんでしまいます
前回の最後で触れたヤマト命名の話は次回になります

今回のポイント
・沖田艦長死亡イベントクリア
・イスカンダリウムとガミラシウム要素回収
・ガイゼンガン兵器群の大きさ説明

書いてから思い出したんですけど、星めぐる方舟で真田さんってガトランティスと遭遇してるんでしたっけ、どうでしたっけ?
見直さないと
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