始まり
ここは……?
地面は花畑、空は真っ白になっており、荘厳な塔が立っている空間に私はいた。
「確か、俺は昨日は寝つきが悪く、少しだけお酒を飲んで寝たはずだが……」
こんなところにいるわけがないという違和感、
「僕の名前は……?」
自分のことが思い出せない違和感。一般的な常識は残っているのに、自分に関する記憶だけ思い出せない。
「あれ?昨日僕は何をしてたっけ?」
さっき思い出したレベルの事も、自分のことがどんどん消えていく。入れ替えで、何かが入ってくる。
「魔法、魔術……?……っぐ!?」
頭が割れそうになる。入ってくるな。
自分が塗り替わる感覚。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!
認めない……!
「あー、終わったようだね。」
少し口調が変になっちゃったのと、考え方が変わっちゃったけど、全部塗り替わるようなことにはならなかった。
「大体4割くらい侵食されちゃったかな。でも、お陰で出来ることも増えた。」
侵食された知識から、Fateのマーリンに成り変わるところだったと分かる。誰かの特典として生み出そうとしたようだ?
「魔法、魔術の知識はあるけど、誰のためにとかの知識はないか。」
おおよそ自分の性能はマーリンになった。自分の世界は見通せるけど、偏在する世界を見通せない千里眼くらいが劣化部分だ。つまり、
「残りの五割で執着心でも入れ込む予定だったのだろうね。失敗したのなら僕は僕で好きにやらせて貰おう」
まずは千里眼で現状を観測する。
ふむ。ショタになってるな。夢魔の血は入っているけど、そこまでではない。体のベースはレイブンクローとスリザリンの系譜から血を取得したようだ。というかここはハリーポッターの世界か。
「さて、今はどういう時代かな?千里眼を使ってっと」
意外とスムーズに千里眼で世界をのぞける。おお。こんな感じか。
「自分の物じゃない力を使うのは気持ち悪いな・・・」
マグルの世界、ハリーがいる。5歳といったところか。
「・・・んん?」
ハリーとダドリー以外にもう2人女の子がいる。名前は・・・リインとドリムか。というかこれ、ドリムは愛されている魔力が乗っている。これは、愛の魔法がハリーともう一人にかかった結果か。・・・いや、これは
「なるほどなるほど。トリップというやつか。ちょうど5歳に入り込んだわけだ。」
生き残った子供たち、として扱われるわけだ。そして、妹のリインは傷がないから特別感があり、親に愛されていない庇護することで優越感も得られるわけか。
妹の気持ちは考えられずにこの舞台が設定される不条理。愛の魔法と言いつつ、親ではなくただの特典。
「決めた。僕はバッドエンドは嫌いだからね。リインちゃんにはハッピーエンドになってもらおう」
まともな教育も受けれていないだろうし、夢に出て魔法知識に一般常識などいろいろ役立つ知識を教えよう。キングメーカーたる所以を見せてあげよう。
「いやちょっと待ってほしい。これ、クロスオーバーでは?」
聖杯の知識から、星野アイという人間がいることを知る。その他にも黒崎一護、土御門春虎、渋谷凛、ギターヒーロー
「やりたい放題かな?もう管理できないよねこれ」
とりあえず、ぼっち・ざ・ろっくとアイドルマスターは放置でいい。特に悲しいことはない。ブリーチは千年血戦篇になっているからもはややれることなし。なぜくっつけたのか。推しの子は星野アイ(5歳)だから、現時点でもネグレクトされてて、数年後には捨てられると。
「それはマーリンとしてのハッピーエンドじゃないと許せない部分としても人としてもどう
にかしないといけない。いや、人じゃない部分もあるけど」
感性はまだ人のままだから大丈夫。
東京レイヴンズは・・・ダメだ。原作あんまりわからないけど、大蓮寺鈴鹿の兄の大連寺利矢が死んでいる。泰山府君祭の条件にもう合致しない。間に合わない。
「最低限、もう復活できないことは伝えてあげないとね。彼女が自分自身を許せるかどうかはまた別の話だね」
ハッピーエンドを目指すなら、悲しい結末にさせない。他は原作通りでも成長につながり、ハッピーエンドになる。ただ、大蓮寺鈴鹿が事件を犯さない分、こちらで夏目と春虎のきっかけを作らねばならないだろう。なかなか難問だ。
「うん。まとめると3つだね。」
1つ、リイン・ポッターを保護すること
2つ、星野アイを保護すること、天童寺さりなを回復させること
3つ、大蓮寺鈴鹿に真実を教え、原作のきっかけを代行すること
8/21 誤字修正、改行調整
9/9 誤字報告ありがとうございます。修正しました。