ハリー・ポッターがバグった件   作:怠惰の徒

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なんとなく分かっていた黒幕

Sideアーリア

 

「結局リインさん見つからなかったな……はぁ。とりあえず朝食べてから探しに……」

 

朝食を食べにホグワーツの大広間に入ると、目を疑う光景が広がっていた。マリが2人いた。いや、多分立っている方がいつものマリで、正座させられて手を後ろで縛られているのは別人なのだろう。だって胸があるし。

正座させられているマリ?には「私がマリとアイを石化させた犯人です」と看板が首からぶら下げられていた。お前のせいで阿鼻叫喚だったのか。というかトム・リドルが犯人じゃ無かったのか。そんなマリ?はどや顔で言う。

 

「ふふ。私は体重20キロだからね!正座なんて余裕……待って、ちょっと待って弟くん。その、その板状の石は、なんだい?」

 

「とりあえず石抱40キロ追加ね?姉さんなら大丈夫でしょ?これで普通よりちょっと重いくらいになるよ」

 

「いや60キロは私くらいの身長の女の子からしたら結構重たい基準で……あの、私耐久は低めで……アーーーーーー!!!」

 

「下を畳にしてあげているだけ優しいと思ってほしいけど」

 

「しびれる、足がしびれる!無理だって!お姉ちゃんの手を後ろで縛ってこういうことをするのはダメだと思うの!SMに目覚めちゃったの!?姉弟間でこういうのは良くないよ!」

 

「夢の中で性的に襲いに来た姉さんがそれを言うのかい?」

 

「それは出来心……あ、ちょっともう、キツ……弟くん!?足をツンツンは良くない!」

 

というかプロトマーリンだった。え、あいつのサーヴァントってプーリンなの?というかいつの日か言ってた姉さんってプーリンのこと?何故マリを石化させたのかは分からないけど、石抱させるのはさすがにどうかと思うのだが。

 

「さすがに今回のことは僕も怒ってるよ!ある程度手を出すのはいいけどさ!限度があると思わない?」

 

そう言いながら石を追加していた。合計80キロである。

 

「いったぁーーーーい!!さすがに弟くんからこんなSMされるのはお姉ちゃんも想定外だよ!ちょ、もう……だめぇ!」

 

「変な声を出さない!というか罰だって言ってるでしょう!どうせ姉さん反省しないだろうけど!」

 

正直悶えててちょっとエロいと感じてしまった。そこの男子生徒、顔を赤らめるな。あれは絶対に付き合うのは無理というか無謀だから。遠巻きに見ているアイさんとリインさんに聞いてみるか。

 

「アイさん。何でこんなことになってるんだ?」

 

「あー。えっとね。私たちが石化した経緯なんだけど……ざっくりいうとマリからリインが危ないって言われてねー」

 

そう言ってアイさんは話始める。

 

--------------------

レティ姉さんの指示に従い、廊下を走る。何か嫌な予感がするが、リインがピンチらしいので、僕とアイは一旦嫌な予感を無視して走る。相手がバジリスクだと分かったことだし、身代わりの護符を持っている僕とアイなら宝具レベルの攻撃じゃなければどうにかなる。

そう。宝具レベルでなければ。

 

「これは......!騙したなぁ!姉さん!」

 

「姉さん!?誰それ!?マリ、私それ聞いてな……」

 

油断していた。家族愛ができて光堕ちしたプロトマーリンだと思っていた。全然光堕ちしてない。夢魔のろくでもない部分はそのままだった。

その辺の蛇を変質させて無理やり作ったであろう石化の魔眼(キュベレイ)が僕とアイを石化させる。

 

「大丈夫。私が死なないようにちゃんと守るから。それと、たまには私も弟くんのようにシナリオを書いてみようかなって思って。かわいい子が友のために奔走するのっていいよね!」

 

その言葉を最後に聞いて、マリとアイは石化し、レティは同じ事件と錯覚させるために証拠隠滅のために蛇を消滅させた。

 

「さて、ドリム・ポッターやハリー・ポッター、ダンブルドアに無駄に介入されても嫌だからね。ちょっとそこも対策しながら進めよう」

--------------------

 

「ってことがあってね。」

 

どう考えてもほぼ全部プーリンのせいだった。

 

「あと、私の中に龍の因子が入っちゃった見たいで、魔法生物に畏れられるようになりましたね」

 

「何があった!?」

 

「マリお兄さんとアイお姉ちゃんを助けにバジリスク討伐しにいったときにちょっと色々ありまして」

 

「は?え??バジリスクを討伐?」

 

何が何だか分からないうちに、全てが終わっていることを悟ったアーリア・スネイプだった。

 

清涼剤が1つ減ってしまったが、来年のディメンター達は生き残れるだろうか。

 

 

 

Sideマリ

 

「というか、なんで未完成の災厄の枝を渡したの!まだ僕が龍の因子がつかないように調整している最中だったのに!」

 

姉さんを正座させながら説教をする。今回の件は駄目でしょ。さすがにそろそろいいかと抱いている石を横に除けて、縛っている腕を外してあげる。あ、正座はそのままだよ姉さん。

 

「私も物語に参加したかったんだよ……こんな面白い状況で手を出さないのは駄目じゃない?むしろ冒涜しているね。世界を」

 

「いや、自分で傍観者って言ってたよね?見守るだけじゃなかったの?」

 

「あんなに輝ける星を見せておいて、その歩みの手助けをしたくなるのは当然じゃない?アイちゃんの方は君が手を出しているの見てたから、じゃあリインちゃんは私がってね」

 

「どっちも僕が育ててんだけど?」

 

令呪で送還した方がいいかもしれない。

 

「いやその……ごめんなさい」

 

「はあ。まあ過ぎたことだし、姉さんの気持ちも分かるからいいけど、今度から手を出すならアーリアにしてよね」

 

「待って!?何で急に俺を売った!?」

 

「あの子は少し好みからずれているんだよね。もう少し純真じゃないと」

 

「何もしてないのにフラれた!?いっそ殺せぇ!」「アーリアさん!?暴れないでください!」

 

さて、姉さんへの説教はこれくらいとして、今後のことを考えないと。

リインが龍の心臓を得てしまった。

これ自体は別に欠点ではない。魔法生物に崇められ、魔法の出力が上がり、回復も早くなると便利なのだ。

 

が、問題なのは幻想種になってしまったこと。なってしまったことで龍並みの生命力を得てしまった。ざっくりいうと寿命が増え、成長がほとんど止まる。リインはこれから小さいままになってしまったのだ。クラップとゴイルは喜ぶな。

 

「はあ。この分だとまた手を出すと思うし、一回皆に紹介するよ」

 

「そんなことな「もう信用できないからね!」……うう、弟君が冷たい」

 

今回これだけかき回したのだ。事前に言ってもらえる方がまだ安心できるだろう。

 

「でもあんまり手を出さないで欲しいんだけどね。いつになるか分からないけど、僕も兄さんや姉さんみたいな英雄になって並びたてるようになりたいんだから」

 

その一環で宝具もどきも作っていたのだ。偉業が必要だからね。

 

「弟君……」

 

「なにさ。そんな声出し「私は嬉しいよ!」抱きつくなすり寄るな頬ずりするな!」

 

レティ的に何かに刺さったらしい。くっそ離れられない!ダフネは何で拝んでいるんだ!?ちょ、助けて!

 

「アイさん。あれはいいのか?」

 

「家族だから別にいいかなー」

 

「えぇ……」

 

 

 

 

 

Sideアーリア

 

「で、結局何があったんだ?なんか龍の心臓とかバジリスク討伐とか色々聞いたけど、俺が昨日走り回ってたのはなんだったんだ?」

 

寮の自室に戻って声を出したのは、またしても何も知らなかったアーリア・スネイプ(13)だった。自室には久しぶりに4人が揃っている

 

「んー。私は石化中マリと話してただけだから、リインかマリから説明してほしいかな。正直私もよくわかってないし」

 

アイさんは説明をしないつもりらしい。

 

「あ、じゃあ僕から話そう。僕たちが石化した経緯は大体話したんだっけ?」

 

「プーリン……いや、マリのお姉さんが原因って事は知ってる」

 

プーリン?とアイさんとリインさんがはてなを浮かべたけどあまり気にしないでほしい。

 

「ああそう。まあ石化された後頑張って抜け出そうとしてたんだけど、時間がかなりかかりそうだったから、アイと夢をつなげて話しながら頑張って解除を進めてたんだよ。そしたら攫われちゃってさ」

 

石だから何もできないしねとか言ってる。こっちはそれどころじゃなかったんだが。というか思ったより余裕だったんだな。

 

「で、ヴォルデモート、もといトムが石化させている魔力を吸いだしてくれて、解除が少し早まったんだよね。後は考えている通り、アイの石化を解いて、色々回収してからホグワーツに転移で戻ってきたって経緯だね」

 

「あ、あれってマリお兄さんの魔力じゃ無かったんですね……」

 

リインさんが頑張ったのに、と呟いた。

 

「あの状況なら止めるのが正解だからリインは正しいよ。元凶が安全に配慮してただけだからね。万が一にでもヴォルデモートもトムも何かできないように封印してたんだよ。そのせいで解除がすごく難しくて大変だったけど」

 

珍しくマリが疲れたような顔をしている。実際解除するのに疲れたのだろう。

 

「というか、その、例のあの人の名前を言っても大丈夫なのか?言霊の呪いだっけ?通知行くんじゃなかったっけ?」

 

確か原作では名前を言うだけで居場所がばれるとかなんとかって話があった気がするけど。

 

「通知って、アプリか何かかな?まあ、言霊の呪いは今機能してないし、そういう系の呪いは僕の近くでは無効化されるから大丈夫だよ。混血ってこの世界だと色々な呪いに耐性を付けるみたいなんだ。……ああ、そういう意味ではリインの近くも無効化されるよ」

 

そうなのか。その割には石化させられてたけど。

 

「えっと、いくつか質問していいか?」

 

「いいよ。経緯だけで全部話せたわけじゃないし」

 

「ああ。まず、日記……というかトムはどうなったんだ?」

 

「ああそれ話せてなかったね。一応和解したみたいだからアヴァロンで調整中。命の水に漬け込んでるところ」

 

和解したのか。漬け込んでるのか。

 

「???」

 

「リインが許したんだよ。こればっかりはリインの選択だから僕はサポートするだけかな。まあ、元々学生の初犯で分霊箱になったヴォルデモートだから、どちらかというと善性がまだ強いんだよね。魂分けたって言っても最初だから結構魂残ってるし。というか分霊にも意識ありそうなもんなのに作って適当に放置して何十年も放置って、良く性格歪まなかったな……いや、分けた魂が善よりの部分が多かったのか?

 

いやそうじゃない。和解したのはいいけどそれ以降が問題なんだが。……まあ、多分理解できないからいいか。

 

「そうなのか。じゃあハリーたちが秘密の部屋にいけなかった原因は分かるか?蛇語でも開かないようになってたけど」

 

「あー。多分だけど、姉さん……かな?リインにバジリスクを討伐させて、分霊箱を壊させようとしてたみたいだから、邪魔が入らないように閉じてたんだと思う」

 

「そうだったのか」

 

原作と違って開かないのは何でなのかと思ったけど、結局プーリンがやってたらしい。

 

「まあ、姉さんの思惑を1つ越せたから僕としてはちょっと満足かな。トムと和解するとは思ってなかったみたいだし」

 

どや顔マリさん。手塩にかけて育てていたリインが姉の予想を超えた事が嬉しかったのだろう。ワシが育てたって顔をしている。

 

「……なあ、もう1ついいか?」

 

「あれ?大体は話せたと思うけど、何かあった?」

 

1つだけ、忘れていることがあった。

 

「石化解いてから転移したって言ってたけど、誰連れてきた?」

 

「ああ。リインとアイ、赤毛の、ロンの妹かな?を連れてホグワーツに帰ってきたよ。あ、一応トムもだね」

 

……そうすると、俺しか知らないんだろうけど。

 

「ハリー達が無理やり秘密の部屋に入っていたんだけど、会わなかった?」

 

「え?姉さんが閉じてたのに?」

 

「剣で斬ってたぞ」

 

部屋に沈黙が訪れる。

 

「……あー。一応、ちょっと秘密の部屋を視てみる……うん。駄目みたいだ。普通に部屋のに残ってる」

 

駄目だったらしい。

 

「というか姉さん扉を厳重に封印し過ぎでしょ……物理も魔法も……これ解く以外どうしようも……戻れるのは戻れるだろうけど、これ助けにいかないと駄目かな?でもダンブルドア校長が作ってる作品にあんまり手を出すのもなぁ……放置でいいか」

 

「いやだめだろ!?」

 

さすがに一晩放置はヤバいと思う。

 

「いやでもさぁ、これダンブルドア校長案件だよ?手を出すのは違くない?僕ならキレてるよ?ホークスあたりが気が付いて向かう……いや、そうか。扉開けてないから行ったことに気が付いてないのか……そこだけ解除するくらいなら別に気にしないか。身内の不始末でもあるし……じゃあちょっと行ってくるね」

 

気が付くとマリが視界から消えていた。あいつダンブルドア校長の事嫌いなのか?

 

「嫌いみたいだよー。同族嫌悪って言ってた」

 

「なるほど。マリも難儀だなぁ」

 

英雄作成のせいでマリとダンブルドア校長は相性が死ぬほど悪いらしい。

 




あとがき

ホークス「帽子持って来たけど、なんか全部終わってるんだけど……」

ディー「なんか胃痛の種が増えた気がする」

一般吸魂鬼「うちらに胃なんてないっしょ」

これにて2巻は終了。幕間を少し書いたら3巻に行きます。
想像通りあの子が酷い目にあうかな……


感想ですが、返信できていないですが見てます!めっちゃ励みになります!


あと、この辺にマリがリインに話しかけようとしていたり、レティがハリーが来ないようにと仕掛けをしていたのに気が付いた人いただろうか……
まあ、今後はこんな隠し要素は入れない予定ですが。

■その1 秘密の部屋

僕なら大丈夫だから!もう少しで勝手に石化解くから!

じゃあ君の望む場所に案内をしてあげる。さあ、ゴーストの子がいる3階の女子トイレに行くんだ

何で余計なことをするの!リインになにかあったら……

マリに似た声が聞こえた気がした。


■その2 秘密の部屋

しばらくして、地面が見え、秘密の部屋にたどり着いた。

よし。じゃあ開かないようにししてっと

「ここが秘密の部屋ですか……結構ジメジメしていますね」


■その3 秘密の部屋

ドアが開き、先に進む。

こっちはもっと厳しく通れないようにして……

ドアを通ると勝手に閉まっていく。自動ドアのようなものだったのでしょうか。ここまで来る人は居ないと思いますが。


■その4 あの日の憧景を

「さあ、どうする?このままだと君の大事な人は死んでしまうかもしれないよ?そもそも僕を殺しても、吸いだした魔力はもどるのかな?」

大丈夫だから。それ石化に使われている魔力だから

マリお兄さんから魔力を吸いだしている。


■その5 あの日の憧景を

そういうと、マリお兄さんに似た女性は二つのものを取り出す。

それまだ未完成なんだけど!?姉さん!?

「これはマリがリインのために作っていた災厄の枝、そしてもう一つが、アーサー王が使っていた星の聖剣」

まだ龍の因子取り込むリスクを取り除けてないよ!?

少し歪な形をした杖と、輝く剣が宙に浮いていた。


■その6 あの日の憧景を

「そうだね……本当はマリが名付けた方がいいのだろうけど、憧憬・災厄の枝(レーヴァテイン・メモリア)、とでも名付けようか」

それ前から僕が考えてた名前じゃん!

ヴィゾフニルを殺すための枝の名前を冠した杖。マリお兄さんが私のためだけに作った杖。


11/23の8時ごろ。日間ランキングに面白いのないかなと探してたらなんか見覚えのあるタイトルが。
……この作品じゃねーか!?なんで日間に上がっ……え、更新も何もしてないのに何があった!?
初めての作品だから滅茶苦茶恥ずかしいんですけど!?

こっそり書いてたはずなのに、なぜ?と混乱してました。一瞬だけアクセスが増えたみたいです。この辺りの仕組みよくわかってないから理由がわからない……。
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