ハリー・ポッターがバグった件   作:怠惰の徒

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初めての授業

Sideアイ

 

「初めての授業は呪文学だってさ」

 

マリとリインと一緒に朝食をとりながら話をする。ついにホグワーツでの授業が始まる。

ただまあ、あんまりやることはないだろうな、とも思う。私がホグワーツに来たのは愛を知るためだ。それ以外はあんまり興味がない。

マリから色々教わっているので一通りの呪文は使えるようになったし、呪い等の対処もできるようになっている。だから呪文学もおそらく学ぶことはないだろうなーと思う。

 

「うーん。最初のころは暇だろうし、いい感じに他のことできるように幻術かけておこうか。実技のところだけちゃんとやれば大丈夫だと思うし」

 

「授業を自動筆記してくれるペン、作っておきますね。……ノートの提出とかあるのかな?」

 

「宿題とか出るのは嫌だよねー……自動筆記で対応できるようにするかー」

 

浮遊呪文と頭の中の内容を記載しないとだから加減した開心術、変身術で動けるように生物の機能を模倣して……

 

「おはようマリ。できれば起こして欲しかったんだが……」

 

色々準備していると起きたアーリアが話しかけてきた。

 

「おはようアーリア。さすがに男の私が起こすのはダメじゃない?君も美少女だよ?」

 

アーリアは髪が短いが、見た目だけならクールな感じで男装が似合いそうな麗人である。ちょっと癖のある髪も手入れをしていないのに勝手にウルフヘアーのようになっているからずるい。その中身は愉快な性格をしているけども。

 

「美少女……(TSしている身だから)すんごい複雑な気持ちになるな。というかマリなら起こしてくれて構わねえよ」

 

「おや。信用してくれているのかい?」

 

「まあ、一応は信用してるよ。色々知ったし。そもそも、それだけの力を持ってればなんでもできるだろうし、一種のあきらめもあるけどさ」

 

「いつもは6時ごろに起きる予定だけど、その時間でいいかい?」

 

「頼む。寝起き悪くてな。起こしてくれるだけでありがたい」

 

大広間に来るまでに結構騒いでたのに、やけにぐっすり寝ていると思ったら、寝起きが悪かったらしい。

ちょっとした物音で起きちゃうリインよりはいいことだとは思うけど。

 

「ただ、申し訳ないけど、そろそろ移動するから追いかけてきてね」

 

そういうとマリは席を立ち、教室に向かう。

 

「あ、もうそろそろ時間ですね」

 

「えーじゃあこれ後で作ろ」

 

羽ペン作るのを中断してマリに続く。

 

 

そして案の定、授業はやったことがあるものだけでつまらなかった。その分、その時間にマリに色々教えてもらうようになった。

 

 

「次はグリフィンドールと合同授業か」

 

徐々にホグワーツでの生活に慣れていき、週の最後魔法薬学の授業があった。マリとリインとアーリアと魔法薬学に向かいながら話す。

 

「リインの兄妹がいる寮だねー」

 

いまだ心の傷が癒えていないリインが少し心配になる。魔法薬学はペアで実習するようなので、リインには私かマリと組んでもらってフォローするのがいいだろう。

復習をかねて色々できるから実習形式は楽しみでもある。

 

「ついに父さんの授業か……胃が痛い……」

 

「「「あっ」」」

 

推定不審者扱いされるくらいには暴走していたし、マクゴナガル教授からリーリアに暴走(推し活)を止めるための許可証を渡されていた。

 

「その……私がすいません……」

 

「いや、リインさんは被害者だから……」

 

「魔法薬学の授業はリインとアーリアでペア組んだ方がいいね……確実に荒れる」

 

「じゃあ私はマリとペアだね。席早めに取りに行こうか」

 

グリフィンドールとスリザリンは仲が悪い。かつ、リインの事情は他のスリザリン生も知っているから、グリフィンドールからリインが離れるように席を取ってくれるだろう。

 

教室に着き、最前列に座る。というかアーリアがスネイプ教授を止めるために最前列に行くしかない。

必然的にリインも最前列になる。

 

(推しが最前列にいる状態で暴走しないとか無理だよね?いざとなったら止めるしかないかー)

 

スネイプ教授は確固たる愛に基づいて行動しているので、見ている分には参考になる。参考になるかな……?ちょっと気持ち悪い愛な気がするが。

 

 

 

Sideアーリア

 

「いや、本当に、あと5分で始まるのか。いやぁあぁぁ……」

 

「頑張ってくれ。君に全てがかかってる。寮監が暴走して優勝とか絶対に面倒な事になるからね。……いや、本当に君にかかってる」

 

マリに言われる。分かってる。このままにしたら挨拶だけで加算しかねない。……いや、さすがにないよね?大丈夫だよね?

 

「というか、面倒ごとはもう1つあるんだよなぁ」

 

リインさんとアーリアは左前、アイさんとマリはその後ろ、そこから半円を描くようにスリザリンの生徒が座っている。グリフィンドールのポッター×2からなるべくリインさんを離す布陣だ。なのに

 

(なんかポッターとロンがスリザリンに近いところにいるよぉ)

 

授業前にマリ達と話すために後ろを向いているから気が付いた。マルフォイとバチバチやっているからスリザリンに近いところにポッターもロンも座ることはないと思っていたのに、やたら近い。そしてやたらこっちを見ている。

こそこそ見ていると、目をキラキラさせてアイさんを見ていることが分かった。

 

(列車の時のやつかあああああああ!!)

 

そういえば、ホグワーツに向かう列車でガチ恋距離をアイさんにされていた。もう完全にアイさんを意識してる。原作でアイドルやっているくらいだ。顔がイイ女の子に超至近距離で(傷を)見つめられていたわけで、それは墜ちる。そして、そんなアイさんがマリに抱きついたりとイチャイチャして、マリは男と組み分けの時に分かっているわけで。

 

(マリにめちゃくちゃ嫉妬しているじゃねーか。めちゃくちゃ睨んでるじゃねーか!)

 

いや、でもマリも顔がプーリンにも似てきているから、ハリーが嫉妬したり百合を愛でるような気持ち悪い目になったりと忙しそうである。もうそのまま脳破壊されてしまえ。

だが、そうなると一番気になるのはロンである。誰を見ているのだろうか?

 

「おいマリ。なんでロンがこっち見ているか分かるか?」

 

きっとマリなら何か分かるだろうと思い、聞いてみることにした。

 

「アーリア……君、他人の恋路には敏感なのに自分は疎いんだね……はぁ」

 

なんか呆れられた。

 

「どういう事だ?接点なんて列車くらいしか……」

 

「ロンに対しての列車の時のアイの行動と自分の行動を比べてほしい。それと、原作の4巻のロンあたりが参考になると思うよ」

 

マリに言われたので整理してみる。

列車で、アイはロンを無視してハリーとドリムをガン見していた。終わるとロンの存在を無視して帰ってたな。俺は……そのことに対してロンに謝罪していたのと、自己紹介はしてないけど、ロンの名前は知っているから言った。

原作4巻のロン……確かハリーに嫉妬してたな。自分も目立ちたいと、特別になりたいと思っていたはずだ。

……どういう事だ?

 

「そこまで考えてなんで分からないのか……アーリア。要するにロンは君に惚れたのさ。美少女がハリーに興味を持って、自分の存在は無視。そのあとに自分のことを知っている美少女がきて、ハリーより先にロンに話しかけた。気があるのでは?って考えちゃうよ」

 

「なん……だと……!?」

 

(……え?じゃあこっち見ているのは俺のせいってこと?)

 

「そうだよ。やっとわかったみたいだね」

 

心の声にマリが反応しているが、それはまあできるだろうなって思うので気にしない。

 

「いや、あの、男の子を好きになれる気がしないんだけど?」

 

こちとらTS転生者なるぞ。心は男のままなるぞ?改善しないなら一生独身でいるつもりなるぞ?

 

「同じではないけど、男の娘になってきたから気持ちは分かるよ……」

 

いや、まあ、同じ男から告白される可能性もマリにはあるのか。

冷静に考えたら、TSしている状態で付き合うなら男の娘しかないのでは?

 

「マリ。なんかグリフィンドールの赤毛と丸眼鏡と偽物がこっちにらんでるんだけど、粉々に(レダクト)していい?あとなんかアーリアにもムカついたから粉々に(レダクト)していい?」

 

「良くないよぉ!?」

 

マリと話しているとアイさんから物騒な事を言われた。自覚はなさそうだけど、マリ好かれているなー。

……ロンが睨んできてる?

 

(やっべ。マリへのヘイトがとんでもないことになってる!)

 

ハリーはアイさんへ、ロンは俺へ好意を持っているようだから、嫉妬がほぼ全部マリに行く。アイさんも俺も異性への絡みはほとんどマリだし。

まあ、でもマーリンの力持ってるみたいだし、マリなら大丈夫か。むしろ返り討ちにする気がする。

 

(しかし、ドリム・ポッターもこっちを睨んで来ているらしいが……なんでだ?)

 

「それはそうだろうね。アイとリーリアが美人で自分がまったく目立ってないから」

 

「マリも人のこと言えないと思うなーマリは美人さん!」

 

「ありがとう、アイ……ありがとうでいいのかな?まあいいや。ざっくりいうと、2大女神って知っているかい?」

 

「マリお兄さん3大女神ですよ?」

 

「……アーリアにもこの事実は刺さると思うんだけど、私とアイとアーリアがそう呼ばれているんだ」

 

マリは男で、言われることに忌避感があったから自分は女神じゃないことにしたかったのか。……というか俺も?TS転生しているから複雑……

 

「え?アイとマリがそう呼ばれているのは知ってたけど、残りはリインじゃないのか?」

 

「リインは天使って呼ばれてるよ。さすが私たちの義妹!」

 

リインさんは天使らしい。分かる。小っちゃくて可愛いからな。なんというか、守ってあげたくなるみたいな。

 

「というかアーリア。本当に自分のことに無頓着だね……まあ、ドリムも可愛いと思うけど、クラスで1,2番目に可愛いくらい。自分の事だから言いたくないけど、こっちは地域で一番可愛いレベルの3人が集まったわけで、めっちゃ嫉妬するよね。見た限りお姫様プレイしたかったみたいだし」

 

「性格悪いの確定じゃねーか」

 

姫プをする奴は性格が悪い。ソースは前世の俺なので例外はあるのかもしれない。

 

「というか、アーリアも気を付けてね。君、(心が男だからしょうがないけど)男と話し

過ぎてて、スリザリンじゃなかったらハブられてるよ?ビッチだって」

 

確かに、前世男だったからマルフォイとかザビニと話をしていた。

 

「そうだねー。私たちとよく一緒にいたからまだ大丈夫だったけど、そろそろ気が付かないとスリザリン内、男女で戦いが始まってたよ?」

 

「ええ……そんなことになってたのか。これから気を付けるわ」

 

でも女子特有の結構エグイ愚痴とか聞くのすっごく苦手なんだけど……どうしようか?もうずっとこのグループで話した方がいいのだろうか?

 

「アーリア。ロンとハリーの嫉妬は気にしなくていいから、なるべくこっちにおいで。私があの二人に何かされると思う?」

 

絶対無理だろう。最低限教授レベルじゃないと何もできないんだろうなぁ……

 

「……それもそうか。じゃあ頼んだ」

 

そんなことを話していると、スネイプ教授が教室内に入ってきた。結構強くドア開ける。

 

「このクラスでは魔法薬調剤の微妙な科学と厳密な芸術を学ぶ。このクラスでは杖を振り回すような馬鹿げた事は……」

 

あ、原作でもあったやつ。魔法薬のこと意外と好きだよね父さん。なんであんなに闇の魔術に対する防衛術の教授になりたがってたのだろうか。というか、3名ほどもう学ばなくていい人がいますが。

 

「ポッター!」

 

「はい……!?」

 

隣のリインが呼ばれたと勘違いして返事をしてしまった。

 

「……いい返事だった。スリザリンに5万て」

 

「そおぃ!」

 

早速暴走したのでマクゴナガル教授から貰った、振ったらハリセンに変身する許可証で止める。スリザリン生は目をそらした。グリフィンドール生は目を見開いている。

 

「……何をするミスアーリア」

 

「マクゴナガル教授から依頼されているので。推し活は適度にしてください」

 

マクゴナガル教授も完全に止めれると思っていない。ちょっとした抑止力として期待しているだけだろう。というか5万点ってなんだよ。上限スパチャかよ。

 

「そうか。それと、返事をしなかったグリフィンドールのポッター、無礼な態度でそれぞれマイナス1点ずつ」

 

まあ、許容範囲だろう。……許容範囲かなぁ?

 

「で、ミスターポッター。返事もろくにできないようだが、我らが新しい……英雄(スター)だね。いくつか質問させてもらおうか。ほら、立ちたまえ」

 

ははは、と乾いた笑いがスリザリンから発せられる。父さん。リインに万単位の加算しようとした後に言ってもなんも威厳ないっすよ……胃が痛い。

 

「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じた物を加えると何になるか?」

 

「分りません」

 

でしょうね。しかし父さんはハリーのこと大嫌いだな。原作通りハーマイオニーの挙手は無視か。

 

「はあ、有名なだけではどうにもならんらしい。ポッターもう1つ聞こう。ベゾアール石を見つけて来いと言われたらどこを探すかね?」

 

「分りません」

 

お、ハリーは父さんをにらみつけると思ってたけど、マリをにらみつけてる。アイさんとイチャイチャしているせいでヘイトがそっちに向かったのか。だがハリー。多分勝てないから大人しくジニーにしときな?

 

「事前に教科書を開いてみようとは思わなかったわけだな。ミスターポッター、え?3つ目の質問だ。モンクスフードとウルフベーンとの違いは何だね?」

 

「分かりません。そこでいちゃついているマリさんなら分かるのではないでしょうか?」

 

めっちゃ飛び火した。

 

「スネイプ教授。私が答えた方がいいかな?」

 

「ミスターポッターの無礼な態度でグリフィンドールからマイナス1点。ミスマ……ミスターマリ。答えられるのなら答えるといい」

 

「今性別間違えて……はぁ。分かりました。アスフォデルとニガヨモギを合わせると強力な眠り薬になり、強力なため生きる屍の水薬と言われています。ああ、あと最近分かったことだけど、調合方法を完全に逆転させると死せる生者の生薬と呼ばれる、眠気覚ましになる。非常に強力な眠気覚ましで、推測では1か月ほど眠れなくなる見込みです。推測といったのは人間が眠らずにいられる時間は最高記録で12日弱であり、治験することが事実上……」

 

「ミスターマリ。長くなるから補足は不要だ。だがその勤勉な姿勢でスリザリンに1点」

 

ハリーが白目を向いている。大方同じように分からないと言わせるつもりだったのだろうが、これは予想外だっただろうなぁ。

 

「あ、分かりました。ベゾアール石はしなびた腎臓のような見た目の石で、山羊の胃から取り出せます。主成分は毛と食物繊維。大抵の薬に対する解毒剤として機能します。モンクスフードとウルフベーンは同じ植物で別名をアコナイトとも言い、根に致死性の高い猛毒を持つキンポウゲ科トリカブト属、いわゆるトリカブトの事です。脱狼薬とかに使われますね」

 

うわぁ……敬語のマリ似合わねーな。とちょっとニヤニヤしてしまう。

 

「アーリア、後で覚えててね」

 

「すいませんでした……」

 

もうデフォルトで心が読まれるのですが……

 

「よく勉強している。スリザリンにもう2点……諸君、分からなかった者は何故メモを取らない?」

 

よく見るとハーマイオニーがすごい勢いでメモを取っている。教科書から外れた内容も話していたからハーマイオニーの気持ちは分かる。俺もメモを取ってっと。

 

少し授業が進むと、調合に入る。今のところ板書しているだけなので、暴走はしていないが……

 

「では今日は先ほどの授業を踏まえておできを治す薬を作ってもらう。ペアは隣と組むように(よくやったぞアーリア!そのままリイン様と仲良くなるのだ!)」

 

副音声で嫌な内容が聞こえた気がした。俺の胃は大丈夫だろうか。

 

「片方は鍋の準備。片方は棚から材料を取りに来なさい」

 

リインだとまだ厳しいと思うので、俺が材料を取りに行く。

何とか材料を全てそろえていると、俺たちが使っている机の近くに父さんが立っていた。まったく動かない。

材料を机に置くと、ハリセンを取り出し、

 

「てい!」

 

父さんを叩く。見回りをしろ。

 

「少しぼーっとしていた。注意して調合するように」

 

その後も父さんは見回りするたびに加点しようとしていた。

 

「いい温度調整だ。250度であと5秒。いい出来だ。スリザリンに5万て」

 

「そりゃ!今、角ナメクジ、切ってるんだから、から突っ込ま、せるなよ!」

 

ダメだ。まったく集中できない。マルチタスクの訓練かな?調合の準備をしながら父さんのストッパーをするのすっごいきつい。泣きそう。

 

「火から下ろして……マリお兄さん何してるんですか……?」

 

「分解。抽出。解析。分量……よし。アイ。これを入れて320度で15秒ね。ああリイン。おできも治す薬を作ってるよ」

 

「攪拌。定着っと。マリ!できたよ!」

 

マリとアイさんは一体何をしているのだろうか。魔法薬学で使わないような単語が聞こえたんだけど。

 

「よし。瓶に入れて、スネイプ教授。できました」

 

「ほう。錬金術を用いて成分を抽出して効果範囲を拡張したか。中和する毒性部分も消して、人体に良い影響がある部分のみを利用するとはセンスがあるな。見たところ皮膚用の万能薬、といったところか」

 

いや本当に何を作ってんの?俺の胃に追撃を与えないで?

というか父さん何で普通に理解できているの?優秀過ぎない?

 

「課題とは少し異なる薬ではあるが、その優秀さを称えてスリザリンに10点」

 

「やったね」

 

無邪気にマリに抱きつくアイさん。そんなことしたらハリーが嫉妬しちゃう……

ああ、案の定こっち見てる……

 

「今回は私がメインだったから、次はアイがメインで作ってね。これも勉強だから。あ、あと余った素材で簡単だけど即効性の胃薬作ったよ。アーリア飲む?」

 

「飲むぅ!」

 

持つべきものは花の魔術師だった。アーリアは見てないが、ハリーの横ですごい顔しているロンがいた。気が付かない方がいいのかもしれない。

 

「一応体に優しく作ったから、副作用はあんまりないけど、少し眠くプロテゴ・マキシマ」

 

急にマリが急に後ろを向いて盾の呪文を使う。見たところ、ネビルが鍋から魔法薬を噴き出したらしい。

 

「馬鹿者!大方火から下ろす前に山嵐の針を入れたな。ミスポッター。何故ペアを組んでいるのに注意しなかった!グリフィンドールから合わせて4点減点」

 

「……少し眠くなるから気を付けてね」

 

つづけたよこの男。

 

「平常運転過ぎない?」

 

「いやほら、スリザリンは守れたし」

 

ちょうどグリフィンドールとスリザリンの境界線で暴発したが、スリザリン側は盾の呪文で被害はなかった。その分、ハリーとロンがおできだらけになっている。さすがにちょっと可愛そう……まあ?一応?ロンは私のことが気になっているわけ……ちょっと男からの好意は感情が追いつかなくて吐きそう。

 

「フォイフォイ大丈夫~?」

 

「あ、ああ。間一髪だった。ありがとうマリ。自分がああも情けない姿になるところだったと思うと震えるよ。あとマルフォイな」

 

さすがマルフォイ。無意識かもしれないがハリーとロンを煽っていくぅ!

ハリーが忌々しげな眼でマルフォイを見ているが、そもそも先に仕掛けて来たのはハリーだから同情はできないかな。手を挙げているハーマイオニーならともかく、マリに擦り付けたから、スリザリンとしては敵と認定するしかないよね。

 

「それと、ミスマ……ミスターマリ。的確な判断と高度な盾の呪文だった。スリザリンに1点」

 

「……もう好きに呼んでいいですよ」

 

マリが諦めたように言う。

 

「……すまない。ミスマリ。推しの近くに男がいると考えるとちょっと、横になりたい」

 

……ん?つまりリインさんの近くに男がいるから嫌だったと。顔が女の子だから女性として扱わないとメンタルブレイクしそうってことか。

 

「厄介オタじゃねーか!」

 

「メンタルやられた時に横になりたいって、アーリアも言ってたよね~やっぱ義理でも親子は似るもんなのかな~?」

 

「ぐふぅ……」

 

急に横からアイさんに刺されて崩れ落ちる。この厄介オタに似ている……?厄介は否定したい……

 

「アーリアさん、崩れ落ちちゃったから、あんまり自重せずにやろうかな……攪拌。分離。収縮。スネイプ教授。できました」

 

そういえばリインさんも非常識枠だったね……今までは合わせてくれてたのね。

 

「リイン様……最終工程の工夫が見事である。スリザリンに5000点」

 

「アーリア?君が止めないといけないよ」

 

マリに言われるが、気力がない。後でマクゴナガル教授に減らすように伝えよう……

もそもそと胃薬を飲みながら、この後の予定を立てて授業が終わった。マクゴナガル教授どこにいるかな……

 

授業終わりにハーマイオニーがマリに質問しに来ていた。盾の呪文やら知らない魔法薬の知識等で興味を引いたらしい。お前人たらし過ぎない?刺されるよ?

 

 




アーリア視点は書きやすいですね。スネイプ教授、なんでこうなったんだろう……
だんだん文字数増えてますが、次のハロウィン?あたりからは減るはず。
賢者の石取りに行くとこまでは結構カットすると思います。
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