アニメでは赤馬零王が娘を取り戻すために融合次元へ赴き、アカデミアを掌握。その後、エクシーズ次元に戦争を仕掛けたという流れでしたが、
そもそも、融合次元のアカデミアはGXのアカデミアのようなデュエリスト養成校ではなく、軍事的な側面が強い学校だったのではないでしょうか?
そう考えないと、赤馬零王がアカデミアを掌握→アカデミアを変質させて軍事学校に変貌させる→所属生徒がハンティングゲームを楽しむような狂人化を3年で成し遂げた、ということになります。というより、融合次元を乗っ取ればそのまま次元戦争を仕掛けられるから、赤馬零王は融合次元に赴いた、と私は考えました。
皆様はどう思いますか?
レジスタンスによる物資調達作戦。
その護衛に、亮は同行していた。
廃墟から使えそうなものを集めるという作業だ。
とはいえ、その行動をアカデミア軍も把握しており、それを妨害するべく襲撃を仕掛けてくるという。
物陰に隠れていると話し声が聞こえてくる。
「精鋭無比な特務兵団の俺が、こんなところまで出撃せねばならんとは。」
「お気を付けください。この辺りは反逆の名前持ちが時折現れるとか。」
「それこそ願ったりかなったりだ。カードにしてやる」
どうやら、青い制服に豪奢な意匠が施されたあの少年は、アカデミア軍でも特別な兵士らしい。
「俺は北を探す。お前たちは西を探せ」
「わかりました。お気をつけて。」
亮は少年の前に姿を現す。
「…ん?何者だ!」
「アカデミア軍の敵だ。」
「レジスタンスのくせに生意気な…。いや、待てよ。お前!もしかしてサイバー流か?」
亮は黙っていたが、その反応で少年は相手がターゲットであると判断する。
「これはいい!お前は俺達特務兵団のターゲットだ!さぁ、構えろ!俺は高田!お前の最後の相手だ!」
「…来い。」
「「デュエルッ!!」」
高田 ライフ4000
手5 場
魔法・罠
ヘルカイザー ライフ4000
手5 場
魔法・罠
「先攻は貰った!俺はモンスターをセット!そしてカードを一枚伏せてターンエンド!」
高田 ライフ4000
手3 場 セットモンスター
魔法・罠 伏せ1
ヘルカイザー ライフ4000
手5 場
魔法・罠
「俺のターン、ドロー!相手の場にモンスターが存在し、俺の場にモンスターが存在しない時、このモンスターは特殊召喚出来る!来い、サイバー・ドラゴン!」
「はん!やはりアカデミアに逆らったサイバー流か!」
嘲笑する高田。
だが、そのセリフに亮は少しばかり感銘を受けた。
そうか。この世界のサイバー流は。デュエルモンスターズを戦争に使う所業に反対したか。
おそらく、すでに倒されているのだろうが。
「バトル、セットモンスターを攻撃!」
「コーリング・ノヴァの効果発動!デッキから攻撃力1500以下の光属性・天使族を特殊召喚!来い、2体目のコーリング・ノヴァ!」
「メインフェイズ2。俺はサイバー・ラーバァを召喚。カードを2枚伏せてターンエンド!」
高田 ライフ4000
手3 場 コーリング・ノヴァ
魔法・罠 伏せ1
ヘルカイザー ライフ4000
手2 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ラーバァ
魔法・罠 伏せ2
「俺のターン、ドロー!俺はシャインエンジェルを通常召喚!魔法カード、融合を発動!手札の破面竜とユーフォロイド、そして場のシャインエンジェルを融合!」
「三体融合…?」
だが、融合素材がばらばらだ。破面竜とはなんだ?仮面竜のリメイクモンスターか?
「融合召喚!現れいでよ、Lv9!ガーディアン・キマイラ!」
高田の場に禍々しい魔獣と鷹と龍の頭を持った闇の怪物が現れ、雄たけびを上げる!
「…初めて見た。」
「ルールもよく把握していないお前は知らないだろうが、これはアカデミア特務兵団のエリート御用達である最強のウルトラレアカードである融合モンスターだ!」
ガーディアン・キマイラが咆哮を上げる。
「このカードの融合召喚に成功した時、フィールドから融合素材にした数だけ相手フィールドのカードを破壊し、手札から融合素材にした数だけドロー!よって俺は2枚ドローし、お前のフィールドのカードを1枚破壊する!左のセットカードを破壊!」
ガーディアン・キマイラが、サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジーを踏みつけて破壊する。
「俺はここで永続罠、スピリットバリアを発動!これで俺はモンスターとの戦闘ダメージを受けない!魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動!手札のUFOタートルを捨てて、デッキからカオス・ネクロマンサーを召喚!」
「墓地のモンスターの数×300ポイントパワーアップするから、攻撃力1500…」
亮はこのカードは知っている。かつて、自分のクラスメイトが「使えないカード」として古井戸に捨てに行った事も。
それを拾った後輩が見事なデュエルをしたのも。
「バトルだぁ!行け、コーリング・ノヴァ!サイバー・ドラゴンに攻撃しろ!」
「迎え撃て、サイバー・ドラゴン!」
向かってくるが、サイバー・ドラゴンのレーザーが光の天使を焼き尽くす!
「だが、2体目のコーリング・ノヴァの効果で、3体目のコーリング・ノヴァを特殊召喚!さらに攻撃!破壊されるが、今度はシャインエンジェルを特殊召喚だ!そのまま攻撃!」
繰り返される、モンスターの虐殺。
「俺はシャイン・エンジェルの攻撃宣言時に永続罠、サイバー・サモン・ブラスター!機械族モンスターが特殊召喚されるたびに、300ポイントのダメージを与える!」
「ちいっ…!だが構わん!俺はシャインエンジェルのモンスター効果で、2体目のユーフォロイドを特殊召喚!!」
「サイバー・サモン・ブラスターの効果発動!」
「たかが300ポイントのダメージなど!」ライフ4000から3700
高田は二体目のユーフォロイドを自爆させ、三体目のユーフォロイドを特殊召喚。
ライフは3700から3400になる。
「2体目のユーフォロイドの効果で出すのは、2体目のUFOタートルだ!そのままサイバー・ドラゴンを攻撃!」
UFOタートルを2回自爆させる高田。600ポイントのダメージを受け、残り2800となる。
「3体目のUFOタートルの効果発動!俺はデッキから2体目の破面竜を特殊召喚!そのままサイバー・ドラゴンを攻撃!3体目の破面竜を特殊召喚してサイバー・ドラゴンを攻撃!3体目の破面竜の効果で、デッキから守備力1000以下の幻竜族であるメタファイズ・アームド・ドラゴンを特殊召喚だぁ!」
ノース校に伝わる秘伝のレベルアップモンスター、アームド・ドラゴンLv7と酷似したモンスターが表れる。
幻竜族という聞きなれない種族名。だが、どうやら通常モンスターのようだ。
「アームド・ドラゴン…。そして、カオス・ネクロマンサーの攻撃力が4500…」
「どうだ!Lv1で攻守0の雑魚モンスターでも、アカデミア特務兵団のデュエル・エリートである俺の手にかかればここまで強くなる!これで終わりだ!カオス・ネクロマンサーでサイバー・ラーヴァを攻撃ぃ!!」
「サイバー・ラーヴァが攻撃対象になった事で効果発動!俺が受ける戦闘ダメージを0にし、デッキから2体目のサイバー・ラーヴァを特殊召喚。サイバー・サモン・ブラスターの効果発動!!」
「小癪な!」ライフ2800から2500
「だったら、メタファイズ・アームド・ドラゴンでラーヴァを攻撃!」
「2体目のサイバー・ラーヴァの効果で、3体目を特殊召喚。」
「ふん!だったらサイバー・ドラゴンを破壊しろ!やれ、ガーディアン・キマイラ!」ライフ2500から2200
「ぐうっ…フフフ。」ライフ4000から2800
「ターンエンドだ!」
高田 ライフ2200
手0 場 カオス・ネクロマンサー ガーディアン・キマイラ メタファイズ・アームド・ドラゴン
魔法・罠 スピリットバリア
ヘルカイザー ライフ2800
手3 場 サイバー・ラーヴァ
魔法・罠 サイバー・サモン・ブラスター
「俺のターン、ドロー!俺は墓地の光属性・機械族のサイバー・ラーヴァ2体とサイバー・ドラゴン。そして場のサイバー・ラーヴァを除外して、手札からサイバー・エルタニンを特殊召喚!」
「レベル10を特殊召喚だと?!」
「サイバー・サモン・ブラスターの効果発動!」
「ぐうううっ!いい加減うざったい!」ライフ2200から1900
「サイバー・エルタニンの攻撃力は、特殊召喚時に除外したモンスターの数×500ポイントアップ!よって攻撃力は2000!」
「だが、その攻撃力では俺のどのモンスターも破壊できない!」
「サイバー・エルタニンの効果発動!特殊召喚時、このカード以外の場のモンスターをすべて墓地に送る。コンステレイション・シージュ!」
「何だとぉ!」
カオス・ネクロマンサーも、ガーディアン・キマイラも、メタファイズ・アームド・ドラゴンも成すすべなく消えていく。
戦闘ダメージを0にするスピリットバリアでも、モンスターが居なければ戦闘ダメージを0にはできない。
「バトル!ドラコニス・アセンション!」
「のぉおおおおおおおおお!」ライフ0
奇声を上げて、高田は倒れる。
「ま、待って!待ってくれぇ!」
「…なんだ?」
「み、見逃してくれ!カードにしないでくれ!頼む!」
「お前は、一度でもそうやって命乞いした相手を許したことがあるのか?」
「あ…。あ、ああ!ある!あるぞぉ!」
高田は必死に言うが、ヘルカイザーの目は冷たくなる。
「嘘だな。カードになるがいい。」
「うわああああああああああ!」
高田をカードに封印。デュエルディスクとデッキを亮は奪う。
「…破面竜は幻竜族。俺の知らない種族だな。」
アカデミア兵が探している声が聞こえたため、丸藤亮はその場をそっと後にする。
場に残ったのは、カードに封印された高田だけだった。
―――――
それから数時間後。
アカデミア軍の一室にて。
「高田が負けただと?!あの【リクルーター軸カオス・ネクロマンサー】使いが?!」
知らせを聞いたイリナは眼を見開く。
彼女は特務兵団における自分の派閥から実力のある幹部を召集し、サイバー流討伐を命じた。
故に彼女が考えていたのは討伐に成功した派閥隊員への報酬をどうするか?であった。
特務兵団の隊員で行う社交ダンスの相手をするとか、一日デートぐらいはせねばならないと思ってはいたが…。
リクルーターで場をつなぎ、スピリットバリアで守りを固め。
ジャンク・アタックを相手モンスターに装備し、自爆特攻を繰り返してライフを0にしたり、高火力のカオス・ネクロマンサーでビートダウンも出来る指折りのバリバリの武闘派幹部。
その敗北はあまりにも痛手だった。
「…やむを得ない。私が直々に叩き潰す!」
「しかしイリナ様!高田が敗れた今、派閥の引き締めを行わねば…」
「くっ…。とりあえずエクシーズ次元の裏切り者、『イレギュラーズ』にサイバー流から押収した【サイバー・ドラゴン】デッキを改造したものを支給し、レジスタンスを内側から崩す計画は中止だ。」
「何故ですか?それこそ、高田を倒したサイバー流を追い詰める一手!イレギュラーズがレジスタンスを襲えば、そのサイバー流は我々だけでなくレジスタンスも敵に回すでしょう!」
「違う。交戦記録を見る限り、サイバー流は碌なカードを持っていない…もしもサイバー流のデッキを一つでも手に入れたら手に負えなくなるかもしれない!いいか、私が指示を出すまで、この計画は凍結だ!」
「はっ!」
…イリナから指示を受けた特務兵団のメンバーは、【サイバー・ドラゴン】デッキが入ったコンテナを倉庫に戻そうとしていた。
だが、そこに一人の男が通りかかる。チーモンド・フォート教官だ。
「ん?おい、お前!何をしている!」
「チーモンド教官…。はっ、イリナ様が立てていた『イレギュラーズ動員作戦』を延期させることが決定しました。」
「何?!何故だ!レジスタンスを追い詰める一手だろうが!」
だからこそ、イリナが立てた計画をアカデミア軍上層部は喜んで承認した。
「高田が負けました…。今回の作戦はそのサイバー流を倒した後に、実行します。」
「ふん!聞けば先攻ドローもエクシーズ召喚も知らない、ド素人だそうじゃないか!そんな奴の何が脅威だ!」
「しかし…。」
「もういい!上官命令だ!予定通り、イレギュラーズにサイバー流を支給しろ!そうすれば、そのサイバー流を追い詰めることが出来る!」
「私もそう考えましたが、万が一、そのサイバー流にデッキを奪われたら…。そもそも、我らアカデミア兵であればまだしも、エクシーズの裏切り者ではどうにも実力と忠誠心に不安が…。」
だが、カード化光線を向けられたことで、特務兵団のメンバーは沈黙する。
「…わかりました。」
「それでいい!クックック、これでエクシーズのレジスタンス…反逆の翼、反逆の牙、反逆の虫、反逆の邪龍、反逆の穴、反逆の光虫はおしまいだ!ぬぁーはっはっはっは!」
チーモンドは高笑いを上げる。
一応解説。
反逆の翼→【RR】
反逆の牙→【幻影騎士団】
反逆の虫→【甲虫装機】
反逆の邪龍→【ヴェルズ】
反逆の穴→【蠱惑魔】
反逆の光虫→【電子光虫】
瑠璃に反逆の二つ名はありません。
ガーディアン・キマイラは某GXの二次創作の影響で使ってみたくなりました。