調べてみましたがSQX以外にありませぬな……。
今回は久方ぶりに垂水ノ樹海が舞台です。
あと登場する人間はオリキャラのみ。
「キキョウ、大丈夫?」
「……気にしないで。それより、あの人は?」
「いったん、忍法 雲隠で撒けたけど……うーん」
垂水ノ樹海に入った途端、私達を狙うショーグンによって逃げる羽目になってしまった。
彼には歴戦の猛者といえる風格が備わっていた。
迷いのない剣筋に、爛々と標的を見据える双眸。
「双眸爛々と、という言葉がよく似合うショーグンだった……」
「暴れん坊ショーグンの方がよっぽど似合う……けどねぇ!!」
飛び退いた瞬間、壁には一閃の跡が残り、襲撃者の姿も現れた。
「見つけたぞ……冒険者よ」
見つかってしまった。もう、背に腹は代えられない。
私達は刀と短剣をそれぞれ構え、走り出す―――はずだった。
冒険者の二人に逃げられ、私は追っていた。
目的は二つ。
一つは闘争心。
あの二人は最近、「冒険者」として名を挙げたという話があった。
何でも、「桜花天空楼」を攻略したそうだ。
その実力を知りたくて、会いに行った。……開幕は辻斬りだが。
もう一つは探し物。
今回は「微塵丸」を作るための素材を探しに来た。
それもあって垂水ノ樹海へと来たわけだが……好都合だった。
そして、やっと相まみえることが叶った―――瞬間。
扉から、「貪欲な毒蜥蜴」が現れた。もう一つの、目標の獲物だった。
「二人とも、行けるか?」
「まあこのぐらい、やっちゃいますよ!」
「……承知した」
「ならば任せるぞ……サクラ、キキョウ」
名前を知っているだなんて、予想外だけど言ってる場合じゃない。
あの毒トカゲを何とかしないと厄介だわ!
「じゃあ防御力を下げるよ!骨砕き!」
骨をも砕く勢いで頭に柄を当てにかかる。
しかし、怯むことなく貪欲な毒尾を当ててくる。
「ほいっと!身軽だもの、当たらないわよ!」
「切り崩すぞ!明星!」
「逆袈裟っ!」
私が引きつけて回避し、二人で斬りつけるが……
毒トカゲが隙ありと凍てつく濁尾を打ち付けた。
そして、咆哮を上げ―――。
……更に、扉からもう一頭が登場してしまい、貪欲な毒尾で毒を受けてしまった。
「いったたた……毒が、回るっ……!」
「ううっ……全員当たった……」
「奴の尾は雑菌まみれだからな……ん?尾ならば……!」
そこで、ショーグンが何か閃き、私に耳を貸すように伝える。
聞けば、"尾"でしか攻撃してこないことを伝えられた。
ということはぁ……それか!
「ならばっ、忍法 分身!」「からのー……」
「「影縫!!」」
影に脚を縫い付けられ、まともに尾を振るうことも、そもそも動くことすら許されなかった。
そうなればもう、まな板の上の鯉だった。
「キキョウ!合わせるぞ!」
「分かった……!」
「「木っ端微塵にしてくれる!(する……)!」」
「「卸し焔!!」」
二人の叫びが共鳴した瞬間、双焔が迸り、巨体が沈んでいった……。
「はあ……毒が抜けたぁ……テリアカβ最高……」
「サクラ、その言い方は……」
「分かってるじゃないか、サクラ。
テリアカβをトーストに垂らしても美味いぞ!」
……それは最早、ハチミツなのでは……。
呆れながらも話を聞いていると、突如彼は私にある物を渡した。
「初めの辻斬りはすまなかった……お前たちを見ると燃えてきてな」
「その気持ち、分かる。でも辻斬りはやめてほしい」
「ほんとそれ!ジ・エンドになるかと思ったよー!」
……でも、そんな事があった時に備えないとな、とも反省する機会だった。
もしも、そうなったとして、私は―――。
「さて……お前さんにコレをやろう。
蜥蜴から手に入った、燃え尽きた鼻先だ」
「もしや、微塵丸の……?」
「じゃあ貴方って、結構凄いショーグンさん?」
「そうだな……何ならついて行こうか?」
サクラの顔が青ざめているけど、私はお願いした。
「え゙っ……遠慮しま 「お願いします」 ちょっとキキョウ!?」
「じゃあ、これからよろしく頼む」
「き、キキョウ!何で頼んだの……?」
だって、彼の正体は……。
「ところでサクラ……私はお前たちの主君そのものだが。
お前にバレなかったのは意外だったな」
「……え゙え゙っ」
その後、若将軍だったことに驚いたサクラの大声が樹海内に広がった……。
微塵丸は木曽源氏に伝わる3種の宝の一つ。
他には「竜王作の長刀」「雲落とし」があります。
また、微塵丸は「何でも微塵に砕き、通らぬものはない」
という意味合いで名付けられたそうです。
SQXでも、「切る < 木っ端微塵に砕く」という
目的で作成されたことがフレーバーテキストで読み取れます。