SQXの条件ドロップ素材の話   作:ドバト

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2000文字超えてしまった……長くなってしまったのは本当にスミマセヌ。
ちょっとだけ残酷な描写が入るのでお気をつけて……。


海底のオカm……オネエ人魚

君はある日の酒場の掲示板に、とんでもないニュースが貼ってあるのを見てしまう。

 

速報
海嶺ノ水林に人魚現る!?

 

人魚といえば、()()伝説の人魚だろうか?

そんな事を考えていると、一人の冒険者が君の所へとやって来た。

 

「そのニュースを見ていたのか。速報という訳で、

マギニア……いや、レムリア中に広がっていてもおかしくなさそうだな」

 

確か彼は、人食いサンゴの件で有名になったナイトシーカーだった。

何でもF.O.Eを傍らに連れて、人食いサンゴがガッチリと左腕に食い込んでいる冒険者だと聞く。

そんな彼が、君に一つ尋ねる。

 

「しかし……人魚か。

海嶺ノ水林に居ても、雰囲気としてはおかしくないのは分かる。

だが、あんな魔物だらけの樹海に居ると思うか?」

 

その質問を受け、君はどう思ったのか。

海嶺ノ水林は、まさに海の中に位置するダンジョンだ。

しかし、空気が流れていることにより呼吸が可能なのでそこは心配しなくてよい。

 

問題は景色に反して、魔物が強いということ。

色とりどりのサンゴや魚が目に入るが、そこに潜む者達に襲撃され、帰らぬ者となった者も多い。

 

美しい景色に凶悪な魔物がいるこの海の中、人魚は果たしているのだろうか?

その冒険者にどの様な返答をしたとしても、君は事実を確かめに行くことにする。

 

「そうか、行くのか。確か、発見報告があったのはB3Fだ。

その内、人魚に似たような生き物である海獣……ハイウォルラスハイオンネプには気をつけておけ」

 

助言を受け、君は海嶺ノ水林へと向かう。

 

「行ってしまったな」

「あれ?あのニュースを確かめに行く大馬鹿がいたの?」

「そういったところだな。

……そういえばだが、この情報自体、目撃者本人()()()が話していたはずだが……?」

「うーん、人魚の綺麗さに寝込んでしまった、とか?」

「いや、そうではなさそうだった……あれは……顔が青ざめていたな……」

 


 

海嶺ノ水林、B3Fへと辿り着いた君は人魚の捜索を開始する。

 

……地図で言えば左下の行き止まりにて、何かが草むらにいることに気がつく。

そこにいた、糸が脚に絡まったカメを助け出すと、カメは何処かへと泳いでいく。

君はそのカメについていくことにする。

 


 

辿り着いたのは、海珠がある装置の上にある部屋。

そこには……上半身が人、下半身が魚である人魚がいた!

しかも二人だ!

 

「あら?もしかして〜」

「久方ぶりの〜お客さん〜?」

 

間延びした言い方をする二人が、後ろを向いたまま話しかけてきた。

 

「確か〜『ボウケンシャー』だったかしら〜?

最近はこんな海の中でも〜話をよく聞くのよ〜」

「そうよね〜。この前も〜ボウケンシャーさんが来て〜ワタシたちを見て驚いていたわね〜」

 

……ボウケンシャーじゃなくて冒険者であることはツッコまないでおこう。

しかし、なぜ二人は背を向けたまま話すのだろうか?

君が訪ねると、二人は……こちらへと顔を向けて話す。

 

「それはね〜」

「ワタシたちがね〜」

 

マ・モ・ノだから♡

 

なんと、正体は海獣だった!しかし、助けを呼べない状態で二頭の魔物と戦わなければならない!

君は突剣を鞘から抜き、海獣達に立ち向かう。が……

 

「ゴメンね、ボウケンシャーさん?」

「ワタシたちの獲物として、石にしてア・ゲ・ル♡」

 

ハッと足元を見れば、灰色の硬い物質―――石になっている。

海獣らの口は返り血に染まっていたが、それなら何故喰わないのか……。

そう考える暇もなく、君の意識は沈んでいった……。

 


 

「テリアカβだ!これで石化から解放する!」

 

……その途端、君はすぐに意識を取り戻す。

酒場で会ったナイトシーカーが駆けつけていたのだ。

 

「あら、増援かしら〜?」

「何匹来ようが、ワタシたちを倒すことは―――」

 

「できるさ。凍らせてな!

 

そう言うと彼は君に、氷の聖印を自分に、変化の呪言を海獣たちに掛けてくれ、と頼む。

君はそれに従い、聖印と呪言をそれぞれに掛けた。

 

「あら……?呪言をかけたのかしら〜?」

「ああ、そうさ。あんたたちには分からないだろうがな……その呪言の効力を!アイスバラージ!」

 

彼が背中に隠していたバリスタを取り出し、氷の弾丸を撃つ。

 

「氷属性なら効かないわ……!?」

 

そういった束の間、海獣たちから血飛沫が上がる。

 

「―――痛いわ……!?なぜ!?」

「いやあああっ!!死にたく、しにたくないっ……」

「悪いが、トドメだ」

 

グサリと氷を纏った短剣で心臓を貫かれ、海獣たちの悲鳴が断末魔に変わった瞬間だった。

 

「さて、青い海獣から氷湾牙が採れたな。

これは剣に加工して、君の護衛用として持っておくといい」

 

そのナイトシーカーは君に凍りついた海獣の牙を渡す。

 

「……後、そこのカメからアリアドネの糸を二つも貰った。コレで帰ろう」

 

そして糸を使い、君たちはマギニアへと帰還した……。

 


 

「え、あれって海獣だったの?」

「呆れてしまったな……顔がどうやっても野獣だろ、あれは」

「まあ魔物だもんねー?……いてっ!何をするのさー!」

 

こうして幻の人魚は居なくて、しかも正体は海獣でしたというオチで終わった。

ナイトシーカーの彼に礼を言って別れた君は、

宿屋で休んでから次の迷宮である西方ノ霊堂へと向かうことにする……。

 

なお、一部の冒険者や商人、或いは一般人は人魚でなかったことに落胆したのだとか……。




喋る魔物といえば、第十三迷宮にもいたような……。
また、世界樹名物の三竜の上に立つ竜(SQ3)と、
そんな彼(?)に恨みがある竜(SQ4)も同じく喋ってましたねぇ……。
あと第八迷宮のボスの白クジラさんも、SQ3では喋ってたっけ。

因みに本来、海獣である彼女(?)らは喋りません。
というかSQXの魔物は全員、喋った試しがない。
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